こんばんは
ご覧頂きありがとうございます
\(^▽^)/
本日より
想像力と
ヒトラーの残影
という新シリーズを
始めさせて頂ければと思っております。
ひっとらぁ伯父さんというコミックを
ご存知でしょうか?
1969年に発表された藤子不二雄Ⓐ作の本作は
突如近所に越して来た
ヒトラーそっくりの叔父さんによって
街が次第にナチスドイツのようになっていく
というブラック・ユーモアです。
↑すごいインパクトのあるタイトル!
そして2015年。
ひっとらぁ伯父さんにそっくりの
帰ってきたヒトラー
という映画がドイツで公開されました。
↑帰ってきたヒトラー
現代にタイムスリップしたヒトラーが
ヒトラーそっくりさんとしてメディアで人気者となり
やがては政治的に支持されていく
笑えるようで笑えない
背筋をゾッとさせるような展開は
ヒトラーやナチスの実像を知らない世代には
どのように受け入れられたのでしょう?
↑そっくりさんとしてメディアに出たヒトラーは
たちまち人気者に!!
実は2000年以降、ヒトラーを描いた映画は
作らられ続けているのです!
きっかけは2004年にドイツ人監督の
オリヴァー・ヒルシュビーゲルさんによって作られた
ヒトラー
~最期の12日間~
でしょうか?
↑ヒトラー ~最後の12日間~
それまでドイツ国内で
人間的に描くことを憚れてきたヒトラーの
知られざる側面を描いた本作は
様々な波紋を呼んだ問題作となり
以降、堰を切ったように
ヒットラーおよびナチスを描いた作品が
相次いで公開されるようなりました。
↑ヒトラーを、追い詰められた悩める人間として描いた
ヒトラー ~最後の12日間~
この時ならぬヒトラー映画ブームは
何かの予兆なのでしょうか?
それとも単なる一過性のものでしょうか?
↑ヒトラー ~最後の12日間~と
ほぼ同じ時期に作られたアメリカのTV映画
ヒットラー 第1章:覚醒/第2章:台頭は
ヒトラーが独裁者になるまでの道のりを描きます。
私には、その質問に答えられる見識はありませんが
現代の映画の世界で描かれている
ヒットラー像を検証してみるというのは
無意味ではない気がいたします。
↑キャプテン・アメリカの敵ヒドラも
戦後のナチスの残党をイメージした存在です。
第二次世界大戦から70年以上経過した現代
ヒトラーの実像を知る世代は
ほんど存在しなくなりつつあります。
だからこそ映画を観る事で
ヒトラーのいた時代に起こった出来事を
想像してみのるはいかがでしょう?
↑戦争の当事者たちが老境に入っても
悲劇は消えていません…
(「手紙は憶えている」より)
取り返しのつかない悲劇が
再び歴史上に起こらないことを祈って…
↑気づいたら、ヒトラーを支持する世界になっていた
という事がないように…
と言う訳で次回は
コメディアンとしての
ヒトラー
というテーマで
プロデューサーズ
という映画を解説してみたいと思いますので
どうぞよろしくお願いいたします。
ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆
↑親しみやすい性格と抜け目ない戦略で
あっという間に
人々の信頼を得ていくひっとらぁ伯父さん。
ヒトラーとは単純な悪人ではなく
人の心理巧みに操る事ができた希代の策士なのです。
ひっとらぁ伯父さんは現在
藤子不二雄Aブラックユーモア短篇集 (1)で
読むことが可能です。