こんばんは
ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/

 

 

 

 


本日も
 
想像力と子供の環境
 
というテーマで
 
鉄コン筋クリート

 


という映画を
 
ご紹介させて頂ければと思います。

 

 

 

 


前回のクロニクルでご説明した通り

 

子供の心の中にある怒りの爆発は

 

制御できない破壊衝動へ繋がることがあります。

 

 

クロニクルの回はコチラ

 

 

 

 

 

 

では、そんな子供の危険な心は

 

どう制御していけば良いのでしょう?

 

 

 

 

 

 

この問題はしっかり考えておかないと

 

子供の未来を大きく変えかねないのです…

 

↑子供の心が闇に堕ちて行ったらどうなるの?

 

 

 

 

 

 

 

このシリーズで

 

本作品を選ばせて頂いた理由は3つ。

 


推薦理由①
大人になると忘れてしまう
子供の心の中にある二つのキモチが
映像化された映画だから

 

 

 

本作の原作は松本大洋。

 

 

 

 

彼の作品の多くは

 

子供や少年の心象風景を映像化したものが多く

 

本作も

 

子供の心の中が描かれた映画

 

という視点で観る事もできる作品です。

 

↑松本大洋さんは、心象風景を視覚化できる

稀有なアーティストです。

 

 

 

 

 

 


子供の心の中にある二つのキモチとは…

 

 

 

毎日が楽しくて

ワクワクしたキモチで生きる

イノセントな心

 

↑毎日が楽しかった子供の日々

あんしんあんしん。

 

 

 

そしてもうひとつが

 

攻撃と暴力と衝動を楽しむ

ワイルドな心

 

↑うぉぉぉぉぉぉ!!

 

 

 

 

 

 

どちらも

 

小さい時には心にいっぱいあったハズなのに

 

大人になると忘れてしまう感情ですね

 

ヽ(=´▽`=)ノ

 

↑子供の心の中にある

無垢なキモチと暴力的なキモチ!

 

 

 

 

 

 

本作の主人公であるクロとシロは

 

そんな子供の二つの心をキャラにしたもの。

 

 

 

 

 

ですので

 

普通の視点でストーリーを観ると

 

なんだか良く分らない作品

 

という感想になってしまうのですが

 

社会を知らなかった子供の心の中に
何かが入って来た時のキモチを

映像化したもの

 

と考えて頂ければ、結構分りやすいと思います。

 

 

 

 

 

シロとクロが住む街は宝町。

 

↑小さな中州にある宝町。

 

 

 

 


宝町は

 

まるで童話の世界のような楽しい町です。

 

↑不思議な混沌が楽しい宝町。

 

 

 

 

 

 

この町は

 

まだ社会を知らない子供の心の中の風景だと

 

考えられると思います。

 

↑子供の頃は

世の中すべてがワクワクする不思議な世界!

 

 

 

 

 


シロとクロは

 

この町を仕切っている二人組。

 

 

 

 

 

と言っても、犯罪組織のようなものではなく

 

この町で自由自在に楽しんでいるような存在です。

 

 

 

 

 


けれどある日

 

宝町に違う何かがやって来ました。

 

 

 

 

 

 

 

彼らは

 

宝町はもう古い

 

と言い

 

童話の町を遊園地のようなものへと

 

変えてしまおうとします。

 

↑外からやって来た「蛇」は

宝町を変えてしまおうと計画しています。

 

 

 

 

 

 

童話の町が遊園地になる?

 

 

 

 

あんまり変らないんじゃない?

 

(-"-;A

 

 

 

 

 

いいえ。

 

 

 

蛇の計画している遊園地は

 

ビジネスのために遊びを提供するレジャーランド。

 

 

 

 

 

つまり

 

空想の世界で遊んでいた時代を卒業し

 

ゲーセンや遊園地に興味を持つようになっていく

 

子供の心の変化が訪れです。

 

↑さようなら子供の心。

ようこそ、大人の世界へ…

 

 

 

 

 


楽しかったはずの宝町は

 

次第に今までとは違う何かに変質し

 

シロとクロにも魔手が伸びてきます。

 

 

 

 

 

果たして宝町はどうなってしまうのか?

 

そしてシロとクロの運命は!?

 

 

 

 


それは是非、皆さん自身で

 

ご覧になって頂ければと思います。

 

↑子供の心のシロとクロはどうなっちゃうの?

 

 

 

 

 

 

一見するとクロとシロの関係は

 

クロがシロを守っているように見えます。

 

 

 

 

 

 

けれど

 

もし、子供の心が成長する過程で

 

クロが暴走したらどうなってしまうのでしょう?

 

↑シロが不在なら

子供の心の中は暴力でいっぱい!!

 

 

 

 

 

そう。

 

 

 

 

子供の心の健全な成長には

 

イノセンスが必要不可欠なのです。

 

↑蛇が町にやった時に、唐突に泣き出すシロ。

シロは、大人になる過程で

クロが暴走してしまう事を恐れています。

 

 

 

推薦理由②

心の中のキモチが

言葉として表現されている!

 

 

 

 

 

シロは時々

 

誰かに向かって話しかけています。

 

 

 

 

話す内容はいつも同じ。

 

もちも~ち。

こちら地球星、日本国、シロ隊員。

この街の平和は僕がきちんと守りました。

 

応答どうぞ。

 

↑クロではない誰かに話しているシロ。

 

 

 

 

 

これは

 

子供の心の平穏を守っているのが

 

クロではなくシロ(イノセント)なのだという事!

 

 

 

 

 

もちろん話し相手は

 

地球=その子ども自身

 

にです。

 

 

 

 

 

 

けれど大人社会の侵攻によって

 

クロは次第に暴走するようになっていくのです…

 

 

 

 

 

推薦理由③

イノセントを失った子供の心は

どうなってしまうのか?

 

 

 

 

 

映画の後半

 

大怪我をしたシロと分かれたクロの前に

 

別の何かが現れます。

 

 

 

 

イタチとなのる何かは

 

圧倒的な暴力でクロを助けようとするのです。

 

↑クロはシロを捨ててイタチと共に生きるのか!?

 

 

 

 

 

 

人はイノセントを失うと

 

どうなるのか?

 

 

 

 

 

これはきっと

 

子供を持つ親たちが真剣に考るべき事

 

なのだと思います。

 

 

↑イタチと一緒の世界と、シロと一緒の世界。

どちらを選ぶかによって

人生は大きく変ってしまうのではないでしょうか?

 

 

 

 

 

 

という訳で次回は

 

女の子の中の

無邪気な残酷さ

 

というテーマで

 

カラスの飼育

 

という映画を解説してみたいと思いますので
 
どうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

ではまた(*゜▽゜ノノ゛☆

 

↑この映画のコピーは

「二人一緒じゃないと見つからない」

 

そうなんです。

子供の心が次のステップに行くには

シロとクロの二つのキモチが必要なのです

ヽ(=´▽`=)ノ

 

 

 

 

ちなみに

クロだけしかいない世界を描いた作品が

「青い春」だと思います。