こんばんは

ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/






本日も

カッコーの巣の上で


という映画を通して

想像力と
頭の中の不思議

というテーマについて

考えてみたいと思います。






前回の

ラブ&マーシー
終わらないメロディー


前々回の

危険なメソッド


精神科医と患者との間で起こる
トラブルに関する問題

を描いた作品。







では

医師との対話ではなく

投薬や機械などによって
精神病を治療する

というのは

どうなのでしょうか?






(-"-;A



…実は

精神に関する治療に関しては

それらもまた

ベストな治療方法とは
言い切れない

のです。







本日の

カッコーの巣の上では

精神病院に紛れ込んで入院した男が

病院の絶対的な管理体制に対して

反旗を翻す映画。






と言っても、主人公の男は

決して正義の人ではないのです!






主人公のマクマーフィは

刑務所で強制労働を命じられたのですが

それがイヤだったので

わざと大暴れをして

精神病院に強制入院させられることになった男。


↑強制労働なんてやってられるかよ!






つまり

仕事をサボりたいから

精神病患者のフリをしていた

トンでもない男なのです。


↑ゼハハハハハ!
オレって危ない人でしょ~
(もちろんウソ!)






けれど

入院した精神病院の中は

マクマーフィの想像していた

気楽なお休み処

ではありませんでした。






多くの精神病患者を収容する病院は

実社会以上の管理社会だったのです。


↑様々な症状の患者たちがいる病院では
徹底した管理が求められます。






病院の目的は

患者を病院のルールに従わせること。






彼らの行動を束縛し

病院側の考えている行動ができた時が

治療が完了した時だったのです。

↑彼らが正常になったかどうかは
病院の決めたルールに従えるかどうか。

もしルールに従えないなら
永遠に退院できません
(-_-;)







彼らは日々

精神安定剤を飲ませられ

自由意志を減退させられています。

↑患者たちは刑務所以上に管理される
精神病院の囚人だったのです!






けれど、マクマーフィは

刑務所でもルールに従わなかった男!

↑俺は刑務所のルールなんかに
従わねぇぜ!







だから病院ルールにも

従うつもりなんて毛頭なかったのです。

↑だから病院のルールだって
従う訳ねぇよ!







そんなマクマーフィは

患者たちを管理している

婦長のラチェッドに

徹底して対立していくのです!

↑婦長のラチェッドは
患者たちを完全に自分の管理下に置く
病院の支配者です。






マクマーフィの来る前の病院の秩序は

崩壊していきますが

そこには新たに

患者の個性が、笑いが、

そして連帯が生まれてきます。


↑やりたい事をやろうぜ!
というマクマーフィは
患者たちの生きる喜びや自由意志を
蘇らせていきます。





けれどそれは

ラチェッドにとっては

全く必要のないものだったのです…

↑マクマーフィは
この病院にとって害悪だわ…






さて

患者たちの自由な意志を
尊重するマクマーフィ



病院内の秩序を
最優先する管理者ラチェッド


では

どちらの方が
患者の癒しとなるのでしょうか?







それは是非、皆さん自身で

ご覧になって頂ければと思います。


↑全く喋らず感情も失っている
チーフという男にも
マクマーフィは普通に話しかけます。

彼にとっては
精神病患者だからという
偏見なんて
不要な感情なのです
(*´∇`*)







この映画では

投薬では効果がない患者に対しては

さらなる治療法が用意されています。






一つは電気ショック!





正式には

電気けいれん療法と呼ばれる

脳に直接電気を通して

けいれんを起させるという方法。






現代も使われている治療法です。



↑電気で強制的に
けいれんさせられれば
意識は朦朧となってしまいます!

これは
重度のうつ病などのように
何も反応できない人用の治療法の
はずなのに…





そして

それでも効果がなかった場合

最終手段として

もっと恐ろしい治療法が

用意されているのです。

↑その治療法とはロボトミー!

詳しくは
映画をご覧頂ければと思います。






この映画は

管理を望む人間が目指す
人格を否定した世界


色々問題があるかもしれないが
個人の人格を尊重した世界


一体どちらが
人間にとって幸福なのか


観客に問いかけてきます。







精神病と診断されてしまった人間は

個性や尊厳なんて

不必要とされていいのでしょうか…







精神治療に関しては

様々な問題や悲劇を経験することで

薬や手術などでは

解決できない心の問題に対しては

全ての人に安全に応用できる

科学的な解決方法が

必要とされるようになったのです。







という訳で次回は

カウンセリング

というテーマで

ブラックスネーク・モーン

という映画を解説してみたいと思います。





ではまた(*^ー^)ノ


↑病院は患者を治療をするところ。

けれど
精神病の治療が画一的なら
そこは
個性=精神病
と断罪する地獄のような場所にも
なりかねないのです…






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