こんばんは

ご覧頂きありがとうございます

\(^▽^)/






本日は

キャバレー



という映画を通して

想像力と
異端のミュージカル

というテーマについて

考えてみたいと思います。






前回もご説明されて頂きましたが

ミュージカル映画が持っている

一般的なイメージは…



明るい!



楽しい!



感動的!


そして

女の子向け!




という感じ!






けれど

ボブ・フォッシーの作品は

ちょっと違うのです。






彼の一番の人気作である

シカゴ


金と自己顕示欲が全ての

二人のが女囚が

女子力をフル活用して

無罪を勝ち取った上に

人気者になろうとするお話。


↑シカゴのヒロイン、ロキシーとヴェルマは
二人とも殺人者ですが
反省も後悔もしていません!




ですので

シカゴもオール・ザット・ジャズも

明るく楽しく感動的ではない
ミュージカル

なのです。







本日の

キャバレー


そんなボブ・フォッシーが描いた

得体の知れない
不気味なミュージカル


↑映画の冒頭から
得体の知れない不気味なキャラが登場!






舞台は1931年の

歌や踊りや出し物などがある

ベルリンのキャバレー。






キャバレーに勤めるサリーは

アメリカから来た女の子。

↑人なつっこい性格のサリー。





大スターを夢見る彼女ですが

現在はキャバレーの歌い手&踊り子さん。

↑セクシーなショーに出て
ビッグ・チャンスを待っています。




そんな彼女の下宿先に

ロンドンからブライアンという語学生が

やって来ました。


↑知的でやさしいブライアン。

女性経験もありません
(*´∇`*)




サリーとブライアンは

美女と美男子!





同じ下宿暮らしなんて

ラブコメみたいな展開ですね

\(^▽^)/



二人はすぐに意気投合!

↑二人は明日を夢見る若者です。





最初は友達。

しばらくして恋人になります。


↑チラ…


↑ジーッ!


↑ニコッ





といってもサリーには

大スターになるという夢がありますので

お仕事は続けます。

↑出会いを求めて今日もお仕事!





そんな彼女は、ある日

仕事場で大物に出会うのです。



彼の名前はマクシミリアン。






大金持ちのマクシミリアンは

サリーと
ブライアンに接近してきます。


↑君たちと一緒だと楽しいね~!





マクシミリアンは退廃を好む若者。




有り余るお金を使って

好きなように生きている彼は

サリーやブライアンにも

退廃的な愉しみを教えてくれるのです。


↑色々楽しいことしようよ!

お買い物は?
朝からキャビア食べようか?




サリーは大喜び!





念願のパトロンの出現で

彼女にも大スターへの道が

開けるかもしれません。





そして

サリーに近寄づくマクシミリアンに

あまり良い感情を持っていなかったブライアンも

次第に退廃の中に溺れていくのです。


↑これはボクから君へのプレゼント。
受け取ってくれるよね。




さて、サリーとブライアンは

一体どうなっていくのでしょうか?




それは是非、皆さん自身で

ご覧になって頂ければと思います。


↑私たち二人は
愛し合ってるから大丈夫






この映画では

サリーの心の中の想いが

キャバレーの舞台で演じられます。


↑ちなみに、映画の冒頭の怪しい男は
キャバレーの支配人です。




サリーがお金を欲しい時はマネーの歌。




サリーがブライアンを愛した時は恋愛の歌。




けれど3人で

マクシミリアンの別荘に遊びに行く時は

3人で乱交する歌になるのです。

↑3人エッチはどうですか~!






マクシミリアンは上流階級。




彼は退屈しのぎに

2人と遊んでいるだけ。






だからこそマクシミリアンは

サリーの夢も

ブライアンの尊厳も

2人の純粋な恋も

粉々に破壊して去っていきます。






そして

無邪気に日々を楽しんでいた2人には

さらなるショッキングな結末が

待っているのです。






彼らは自分たちのことで頭がいっぱい。





けれど、この映画は

2人が気づかない不気味な時代の空気も

同時に描いているのです。






ヒトラー内閣が誕生するのが1933年。




彼らの日々の後ろでは

ドイツ国内が次第に

ナチス化しつつあった時代なのです。


↑ヨーロッパ版のポスターには
支配人と足でナチスの鉤十字が!!





キャバレーの客も

町の雰囲気も

次第にナチス色に染まっていきます。


↑カフェでもナチスが歌い
住人たちは熱狂して支持しています。





けれどサリーは気づきません。




最後に一人になったサリーは

キャバレーで心機一転踊り始めます。


↑まだまだ夢はあきらめないわ!




けれど

それを眺めている観客は…

ほとんどがナチス党員

だったのです!


↑歪んだキャバレーの鏡に映る
お客のほとんどは…






無邪気に夢を追う
若者の挫折


次第に不穏になっていく
時代の空気


同時に描ききったこの作品は

まるでトラウマのように

いつまでも脳裏に焼きついて離れないのです。



↑悪人ではないですが
存在自体が不気味な支配人。







という訳で次回は発掘良品の中から

狙っても作れない
異形のミュージカル

というテーマで

ロッキー・ホラー・ショー

という映画を解説してみたいと思います。





ではまた(*^ー^)ノ


↑若者が夢を追っているうちに
周りの世界は
変っているかもしれないのです…





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