本日は

「スノーピアサー」



という映画を通して

「想像力とバンド・デシネ」

というテーマで考えてみたいと思います。






日本には

漫画

という表現方法が

存在します。






漫画の魅力は、

想像力で

絵の中の動きを補完する

楽しさ!






古くは

鳥獣戯画なども

動きを想像する漫画

といえますね。


↑ウサギやカエルの動きを
想像して楽しむ漫画的な鳥獣戯画(^^)






アメリカには、

コミック

という表現方法があります。






コミックの魅力は、

個々の作品が

個人の所有物にならないこと。






マーベルやDCという版元が

著作権を持つコミックは、

ストーリーを考える人

下絵を書く人

ペンを入れる人

カラーを塗る人

それぞれが分担をして

作品を作ります。






だからストーリーも

何種類も作ることが可能。






バットマンのように

皮肉屋の謎の覆面男




普通の生活が送れない精神の
隠れ蓑




正義のために法を無視する
アウトロー



など、


シリーズ毎に別の設定で

バットマンを描くことが

可能なのです。






ではフランスには…






はい(^^)






もちろん
存在します!






フランスの漫画(コミック)は、

バンド・デシネ

と呼ばれるもの。






最初の頃は、

「タンタンの冒険」

のような活劇ものでしたが、

若者革命が起こった

1960年代頃から

「大人テイストのコミック」

として日米とは異なる

独自の路線で進化していきました。






バンド・デシネの特徴は

アート性

です(^^)






タッチや色や構図にこだわり

幻想的だったり

哲学的だったり

芸術的だったりする

不思議な感覚が味わえるのが

バンド・デシネの魅力
なのです(^^)






そんなバンド・デシネが原作の映画が

「スノーピアサー」

です。

↑原作はコチラ(^^)







地球温暖化対策に失敗した近未来。

雪に覆われた地球は、

誰も住めない

死の世界となりました。






けれど、

そんな雪原を疾走する

列車が存在したのです!






地表が雪に覆われる前に作られた

1年をかけて世界一周する

究極の5大陸横断鉄道!






それが

スノーピアサーです!






ノンストップで

走り続けられる特殊な設計の特急は、

もう17年間も

止まることなく走り続けています。


↑超高速で止まることなく
走り続けます!






そしてもちろん

車内には

17年間住み続けている

人々がいます!






前の方の車両には、

特等席を手に入れた

特権階級が。


↑お金持ち車両には、子供の学校も!
悪趣味な内装は「AKIRA」っぼい?




そして最後部には、

破滅から逃れるために

無理やり乗り込んできた

無賃乗車の人たちが…


↑別バージョンのポスター。
まるで収容所です…






う~ん。


荒唐無稽な設定ですね

(;^_^A






けれどこれこそが

バンド・デシネらしさ

なのです

\(^▽^)/






絶望的な状況!

貧富による格差!

食料や医療の問題!

革命を計画する
最後尾の住人たち!

そして、

故障もせずに
走れる列車の秘密…






様々な問題や陰謀、

裏切りや絶望を乗せて

走り続けるスノーピアサー。


↑最下層の命運は
特権階級の人たちに握られています。

まるで北斗の拳の世界!






果たして、

絶望的な地球を走り続ける列車の

絶望的な境遇の人たちには、

希望はあるのでしょうか…




はい。


この設定は

現実の世界の状況


酷似しているのです!






バンド・デシネの

ダークで絶望的な世界観は

コミックのカタチをした

現代文明への批判なのかもしれません。






最下層の人たちの

絶望的な革命運動の先に

待ち受けるものは一体…

↑前の車両に行く事は
死をかけた挑戦なのです。







それは是非、みなさん自身で

ご覧頂ければと思います。





希望と絶望が

オセロの白黒のように

反転し続けるストーリーは、

日本の漫画とも

アメリカのコミックともちがう

バンド・デシネならではのテイスト

なのですヽ(=´▽`=)ノ




ではまた(*^ー^)ノ

ダークなのにコミカル!
不思議な感覚になるバンド・デシネ・テイスト
なのです(^^)





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