ガダルカナル戦書籍一覧   
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ソロモン諸島 ガダルカナル島 御戦没者名簿(鋭意整理入力中)

2012年 ガダルカナル島御慰霊行 目次    
2014年 ガダルカナル島御慰霊行 目次    
2015年 ガダルカナル島御慰霊行 目次

 

母娘ふたりガダルカナルの旅 第一話

母娘ふたりガダルカナルの旅 第二話 

母娘ふたりガダルカナルの旅 第三話 

母娘ふたりガダルカナルの旅 第四話 より続いております。
 

母娘ふたりガダルカナルの旅 第五話

8月28日今日はいよいよ戦跡ツアーの日だ。

キタノメンダナホテルのオプショナルツアーを利用した。

ガイドは日本からの慰霊団の案内もするフランシス。

9時にロビー集合だがやはり出発は9時半くらいになりこれはガダルカナル時間なので仕方ないとしよう。

フランシスは日本語も話せる。

最初は日本語だったが途中からだんだん英語に変わってきた。

わたしも娘もだいたい英語はわかるのでどっちでもいいのだがフランシスはやはり英語のほうが楽なようだ。

 

フランシスは日本に行ったことがあるが日本人がガダルカナル島でアメリカと戦っていたことを全く知らなくて驚いたという

いつか日本で子どもたちにガダルカナルのことを語るような仕事がしたいと言っていた。

「日本ではガダルカナルのことは歴史の授業ではほとんど教わらなかったんだよ」と私たちも言った。

それを知ったのは私も恥ずかしながらわずか8年前なのだ

 

最初に向かうのは「アウステン山ソロモン平和慰霊公苑」標高400メートルの眺めのいい場所。

ここは、遺骨収集団がアウステン山一帯でご苦労の末ようやく収めた御遺骨を火葬された場所でもある。

3度のルンガ飛行場奪回の戦いに敗れたあとアウステン山周辺で守りを固めていた日本軍は武器、食糧、医薬品がほとんど無い中で、米軍の圧倒的な攻撃力を持った包囲網に耐え続けた。

後方との連絡も途絶え砲撃の炸裂音が西へと移動し取り残されたと悟った日本軍は昭和18年1月23日脱出の為の突撃を敢行し玉砕されたのだ。

 

入り口にさっそく管理人さんがいて頼んでおいたわたしたちの入村料をフランシスがまとめて払っている。

この入村料で現地の皆さんが慰霊碑の周辺をきれいに保ってくださっているというわけだ。

ありがたいことである。

 

ここで見たかったのはガダルカナル島で戦死した彫刻家高橋英吉さんの作品である。

故郷へ帰ることが出来れば一年三ヶ月の新婚生活をおくった奥さまと一粒種の娘さんが待っていたのだ。

空に向かってのびやかに躍動的な裸像。

                碑文

                潮音

海と空の彼方をみつめ大漁を祈るこの雄々しい漁夫の像が

ソロモン諸島に永遠の平和をもたらさんことを・・・

 

白い慰霊塔は十字の形をかたどっていて中に入り空を見上げると四方に分かれていて、

日本、アメリカ、フィジー、オーストラリアの方向を指している。

 

とても美しくここで熾烈な攻防があったとはとても思えない。

 

掌を合わせ目を閉じるとたくさんの若者たちが見える。

2度と会うことができなかった母たちへの思いを私がまとめてかき集めて一緒に日本に帰ろうという思いになる。

 

アウステン山平和慰霊公苑から一旦山丘を下り次のギフ高地に行く途中でフランシスが以前、慰霊団のバスが下り坂でブレーキが効かなくなり横転して結果運転手が腕を切断するという大事故があった話をした。

慰霊公苑駐車場から望むタサファロング・エスペランス方面 夜明けの朝陽に染まっている。

2014年 勇一三〇二撮影

これは勇さんのブログで読んだことがあり「マイケルのことでしょう?」というと「知っているんだね」という。

そのとき、大怪我をしたのはマイケルだけで乗車中の慰霊団の方々は軽傷だった。

 

つづく

 

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文中、勇さんの名で出てくるのが不肖当ブログ管理人・勇一三〇二となります。

お母さまと娘さまも読まれておりますのでお気軽にコメントください。

 


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