日産自動車(株)(神奈川県横浜市西区高島1-1-1)は、26日(火)にGT-R(R35型)の生産を終了しました。
今日は、日産自動車(株)(神奈川県横浜市西区高島1-1-1)栃木工場(栃木県河内郡上三上町)でミッドナイトパープルの最後のGT-R(R35型)が生産ラインからラインオフし、最終生産車輌となりました。
なお、日産自動車(株)(神奈川県横浜市西区高島1-1-1)に拠ると、このGT-R(R35型)の生産終了は、環境や安全に関わる規制の厳格化によって開発コストが膨らんだことなどが理由とのことです。
因みに、生産終了したGT-R(R35型)は、2007年(H19年)10月に発売され約18年間に亘り生産されたモデルです。
当初は、770万円台(最低価格)でしたが最終モデルでは約1,440万円(最低価格)と約1.85倍の販売価格となっていました。
なお、このGT-R(R35型)のルーツは、SKYLINE GT-Rで2002年(H14年)11月に生産終了していました。
また、GT-R(R35型)はルーツをSKYLINE GT-Rとしてはいるものの、SKYLINE GT-RはSKYLINEをベースにしてパワートレインなどを大幅に向上させた車輌でしたが、GT-R(R35型)は専用プラットフォームとなっていました。
それと、SKYLINE GT-Rは、プリンス自動車工業(株)(東京都杉並区桃井3-5-1)が開発し1969年(S44年)2月に日産自動車(株)(神奈川県横浜市西区高島1-1-1)が販売したSKYLINE 2000GT-R(PGC10/KPGC10型)が最初の車輛です。
(プリンス自動車工業(株)(東京都杉並区桃井3-5-1)は、通商産業省の自動車業界再編計画に拠り1966年(S41年)8月1日に日産自動車(株)(神奈川県横浜市西区高島1-1-1)に吸収合併されました。)
なお、このSKYLINE 2000GT-R(PGC10/KPGC10型)のエンジンはプリンス自動車工業(株)(東京都杉並区桃井3-5-1)のレーシングカーのプリンスR380用エンジンGR8型の後継機S20型DOHC直列6気筒4バルブエンジンです。
また、SKYLINE 2000GT-R(PGC10/KPGC10型)は『ハコスカ』との愛称で1969年(S44年)から参戦したツーリングカーレースでは1972年(S47年)迄の4年間に49連勝・通算52勝しています。
更には、1973年(S48年)1月にフルモデルチェンジされたSKYLINE 2000GT-R(KPGC110型)が発売されましたが、当時の昭和48年排出ガス規制に適合出来なかった為に僅か3か月後の1973年(S48年)4月には生産終了してしまいました。
従って、SKYLINE 2000GT-R(KPGC110型)のレース用車輌は一度も自動車レースには参加しませんでした。
ただ、SKYLINE 2000GT-R(KPGC110型)は『ケンメリ』との愛称でCMと共に社会現象となり、SKYLINEとしては4代目で有り歴代最高の販売台数となる64万台を販売していました。
また、SKYLINEの特徴であったサーフィンラインはこの4代目SKYLINE迄で、逆にSKYLINE GT-R及びGT-R(R35型)の象徴丸型4灯式のテールランプはこのSKYLINE 2000GT-R(KPGC110型)から採用されました。
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以降、SKYLINE GT-Rは、2002年(H14年)11月に生産終了したSKYLINE GT-R(R34型)迄続くことになります。
(SKYLINE 2000GT-R及びSKYLINE GT-Rは、2001年(H13年)3月の村山工場(東京都武蔵村山市榎1-1)が閉鎖されるまで村山工場(東京都武蔵村山市榎1-1)で生産されました。)
