新型コロナウイルスも記事にしたいようなニュースがしばらくなかったので、久しぶりのブログアップになりました。
さて、緊急事態宣言がやっと解除されて少しずつ日常生活が戻るのかと思ったら、今度は第二波、第二波と相変わらず政府も都道府県知事も専門家も危機感を煽っています。
その一方で、今回のコロナ禍についてはどう考えても毎年流行する季節性インフルエンザよりも感染率も死亡率も低いと思われるのに、感染者数と死亡者数は報道されるものの、重症化した人の数や年代ごとの死亡者数や死亡率などの詳しい状況は一向に厚生労働省から公表されなければマスコミの報道もありません。
そこで、地元の代議士に厚生労働省から年代ごとの重症者の数や死者数、死者数についてはそのうち基礎疾患に罹った人の割合がどれくらいなのかデータをもらってくれと頼んだところ、死者数における基礎疾患を持っていた人の割合はデータを取っていないが、年代ごとの数値は週に一度厚生労働省のホームページで公表されているとの回答を得ました。
厚生労働省のホームページは結構見ていたはずなのに全然気づかなかったのですが、よく見てみると、国内発生状況という中の参考資料ということで非常にわかりづらいところに資料がありました。
これによりますと、6/3時点の公表データだと、10代未満、10代、20代の重症者数も死者数もなんと0です。(亡くなった力士は確か20代だったと思うのですが、厚生労働省のデータでは0になっています。)
なんで、一人の死者どころか重症者も出ていないのに甲子園やインターハイまで全て中止にしたのでしょう?
主催者側はこの数字データを知っていてそういう判断を下したのでしょうか?
30代においては陽性者2,559名に対し重症者は1名、死者は4名。率にしますと新型コロナに感染して重症になる確率は0.04%、死亡する確率は0.16%ですから、新型コロナに罹っても重症化する人は1万人に4人で死亡する人は1000人に1.6人です。
40代は陽性者2,658名に対し重症者は5名、死者は9名。率だと重症化率は0.19%、死亡率は0.34%で感染して重症化する人は1000人に1.9人、死亡する人は1000人に3.4人です。
同じように50代は、陽性者2,759名、重症者10名、死者19名、重症化率0.36%、死亡率0.69%で重症化する人は1000人に3.6人で死亡する人は1000人に6.9人で、60代は陽性者1,882名、重症者27名、死者68名、重症化率1.44%、死亡率3.61%で重症化する人は1000人に14.4名、死亡する人は1000人に36.1名、70代は陽性者1,682名、重症者27名、死者172名、重症化率1.37%、死亡率10.23%で重症化する人は1000人に13.7人、死亡する人は1000人に100.2人、80代以上で陽性者1,779名、重症者14名、死者354名、重症化率0.79%、死亡率19.9%、重症化する人は1000人に7.9名、死亡する人は1000人に199名となります。
この数字を見る限り、厚生労働省クラスター対策班が以前公表した何も対策を取らなければ重篤患者が85万人に上りその半数の40万人が死亡するというのは完全な間違いということがわかります。(もし正しければ何も対策を取らなかったスウェーデンは死者が32,500人ほどになっていなければなりませんが、スウェーデンの死者は6/10時点で4,717名しかおりません。実に計算の6分の1以下です。)
また、この死者の中には基礎疾患を持っている人と持っていない人の内訳がありませんので、基礎疾患を持っていない健康体の人が新型コロナに感染して死亡する確率は更に大きく下がると思われます。(なぜ厚生労働省は死亡者における基礎疾患を持っている人と持っていない人との割合をデータとして蓄積しなかったのでしょうか?不作為だと思います。)
どんな病気も高齢になればなるほど重症化しやすいし死亡率も高くなるわけですから、ある程度の年齢になれば重症化の確率も死亡する確率も上がってくるのは避けられない中で、ほとんど重症化も死亡の危険性もない40代以下の日本国民にも自粛を要請して日本経済に大きなダメージと社会的弱者に経済的困窮を与えるような犠牲を払ったことは正しかったのでしょうか?
リスクの高い基礎疾患を持つ人や高齢者に絞って感染予防の対策を打った方が全体最適ではなかったのか?
専門家はきちんと数字を見て検証するべきでしょう。
それとも、この数字は政府にとってもマスコミにとっても専門家にとっても不都合な真実なので、ずっと公表もせず検証もせずに終わるのでしょうか?
少なくとも私個人は、これまでの政府や都道府県や専門家の対策は間違いだったのではないかと思っています。
ちなみに感染していない人も含めた全人口に対する割合はどうなっているのかも計算してみました。
20代以下はもちろん重症化した人も死亡した人も0ですから0%です。
日本人の30代は1410万人で重症者1で死者4ですから重症化した人の割合は0.00001%、死亡率は0.00003%です。実に重症化する確率は1000万人に1人、死亡する確率は1000万人に3人という途方もなく少ない確率です。
40代は1832万人おり、重症者化する確率は1000万人に3人で死亡する確率は1000万人に5人、50代は人口1641万人に対し重症化する確率は1000万人に6人で死亡する確率は1000万人に12人、以下60代では重症化する確率は1000万人に17人で死亡する確率は1000万人に43人、70代は重症化する確率は1000万人に14人、死亡する確率は106人、80代以上は重症化は1000万人に12人で死亡率は1000万人に308人です。
自粛によって感染者の数が抑えられたからだと言う人もいるかと思いますが、自粛が感染防止に本当につながったのかどうかというのは緊急事態宣言解除2に書いたとおりで、それも疑問に思っています。
※年代別の人口は総務省のホームページからなど、全てのデータは政府の公表データを使用して計算しています。