数字を元に考えると二度目の緊急事態宣言が不思議だと思うことの続きです。
今回はそもそも緊急事態宣言は効果があるのかということです。
というと、大半の人はやったら効果があるに決まっているじゃんと思うに違いありません。なぜならやらないよりもやった方が効果があるに決まっていると感覚的に思うからです。
しかし数字から追っていくと、果たしてそうなのかと疑問なのです。
実際、なにも対策をうたなかったスェーデンと徹底的に外出自粛など対策を打った英国やフランスなどとの感染率はほとんど変わらないのです。
一度目の緊急事態宣言のときのブログでも書きましたが、最初の緊急事態宣言が発令されたのは4/7で感染者が減り始めたのは5/3です。
新型コロナの潜伏期間は5~6日と言われているので、本当に緊急事態宣言が効果があったのなら4/13くらいから感染者が減少するはずです。
しかし減り始めたのは5/3あたりということは、発令から27日後で約4週間後なのです。
本当に第一波が収まったのは緊急事態宣言があったからというのであれば、このタイムラグはなぜかという説明を専門家会議はするべきだと思います。
そういうわけで私には最初の緊急事態宣言の検証を全くせずに二度目の緊急事態宣言を指導した尾身会長のリーダーとしての資質に甚だ疑問を持っています。
そしてもちろん一貫して尾身会長を起用し続ける厚生労働省にも。
今回の緊急事態宣言は、感染経路不明の元凶は飲食店におけるものだと決めつけて発令しましたが、そのエビデンスは一切説明されていません。
しかし多くの人は忘れているかもしれませんが、最初の緊急事態宣言のときに自粛要請に従わず営業していたパチンコ店をマスコミも東京都も徹底的に糾弾しましたが、結局パチンコ店でクラスターが起きた事実はありません。
全く科学的根拠もなく糾弾されたパチンコ店が、今回は飲食店にターゲットを変更されただけにしか思えないのは私だけでしょうか?
マスコミも政府も1都3県の知事も数字を元に判断しているとは思えないというのはこういう理由だからです。
最初の緊急事態宣言を考えると、今回の緊急事態宣言が1ヶ月で感染者の劇的な減少につながるとは到底思えません。
解除の理由をどうするかによりますが、1ヶ月では到底終わらないのではと思います。
そしてそれが飲食店のみならず、観光業やサービス業などにとてつもないダメージを与えてしまうだろうということを危惧しています。