イギリスの総選挙では、ボリス・ジョンソン率いる与党・保守党が大勝を収めました。保守党にとっては、1987年のサッチャー首相以来の大勝利とのこと。デイビッド・キャメロンが突然の賭けに出てブレグジット派が超僅差で勝って以来、ずっとイギリスの政治は混迷を極めてきましたが、これでようやく安定するでしょう。

 

 そう考えると、やはりあのブレグジット選挙の結果は、超僅差であっても、正しかったと云うことなのでしょうか。民主主義とはこうゆうものでしょうか。選挙の結果に関わらず、本当はブレグジットはしたくない・しない方がいいと思っているのだ、と云う論は、間違っていたことになります。アメリカも同じでしょうか。僅差で選ばれたトランプ大統領を、アメリカのメディア等はずっと本当に選びたかった大統領とは違うんだ、などの論調がありましたが、果たして本当にそうなのでしょうか。

 

 然しながら、少なくともイギリスに於いては、混迷を極めた議論の中で、あるべき方向性が見えてきたと云う側面もあるでしょう。不思議なもので、ボリス・ジョンソンは、かつては乱暴なギャンブラーのように私の目に映りましたが、今は首相然としてきた感じもします。いずれにしろ建設的な方向に、ジョンソンが引っ張っていってくれるといいと思います。

 

 私は何かに集中すると、息を止めてしまう癖があります。根を詰めて何かを作業する時、息を止めてしまいます。口を敢えて開けて、息を止めてしまうこともあります。通常それは、何か物理的な作業に集中する時に起きるのですが、最近そうでもないことに気が付きました。と云うのは、最近日中に、なんか酸欠のような感じになることがあり、要は眠気が発生するのですが、それは深呼吸を何度もして取り除くタイプの眠気で、なんでこんなことになるのだろう?よほど疲れているのだろうか?しかし身体は必ずしも疲れているようではないし、などと考えていたら、「集中していて息を吸うの忘れてるんじゃない?」と云われて、ポン!と膝をつくように納得した次第です。以来、息が止まっていないか意識するように意識したところ、すぐにこの症状は治りました。睡眠中ならぬ、起きながらの無呼吸になり掛けていたのでしょうか。ま、本当は気のせいで、ちょっと疲れていただけかも知れません。或いは風邪を引かないようにとの警戒心から、絶対口は開けまい、としていて、深呼吸が足りなかったのかも知れません。うーむ、やはりどれも違うか。忘年会症候群かも知れません。体調管理に気を付けて、年末年始を乗り切りたいと思います。

 

 今日、大変尊敬している大先輩のところに、社員2名と一緒に或るご相談に伺いました。和やかにそのミーティングが終わろうとしている時、最近非常に忙しくしている私を気遣って、大先輩は社員の前で、「松本さんは今、日本で一番面倒くさい人だから」と仰いました。え?!それ日本語間違っていませんか?と云うと、大先輩は「松本さんは今、とても面倒くさい複雑なことをしているから」と云い直して下さいました。そうですよね、そう云う意味ですよね、と一同爆笑。

 

 勢いに乗った言葉の間違いというのは、ままあることです。昔、私の先輩が街で上司と歩いていたら先方から重要人物が来て、上司が先輩を紹介して曰く、「こいつは中々切れた奴でして」。え?!これは先輩も紹介された人もはてなマークが出たようで、切れ者と云う意味なのか、キレた手の掛かると云う意味なのか、最後まで不明だったようです。

 

 英語でもあります。現上皇陛下が天皇陛下から退位された時に、当社オフィスのあるビルのエレベーターの中の英語ニュースには、天皇の abduction と書かれていました。なんと!これは abdication の間違いです。abduction とは誘拐とか拉致と云う意味で、社内のアメリカ人は私にメッセージを送ってきて、天皇陛下も大変だねぇ、などとジョークを云ってきましたが、退位の abdication を記事は書き間違えたのでしょう。

 

 ま、しかし、言葉は表面よりも心が大切です。今日の大先輩の、云い間違えた後のキュートな笑顔が印象的だったのでした。

 フィンランドで、現職の首相としては世界最年少となる34歳の女性首相が誕生するとのことです。若い!しかし、フィンランドの人口は500万人強で、それは北海道と同規模であり、北海道知事も38歳ですから、まぁあり得る話のようには思われます。いずれ20代の首相や大統領も登場するでしょう。アフリカ大陸で、中国人の大統領が誕生するのも時間の問題だ、などと云われていますが、どっちの方が先でしょうか?

 

 首相ですら若年化するこの時代、日本企業の社長の若年化、と云うよりはむしろ社長に限らずあらゆるリーダーの年齢や性別などの多様化が、もっともっと進むべきですね。フィンランドは昔から若い女性の国会議員や大臣が多くて、私もひとり友人がいましたが、今回のマリン新首相の活躍を期待したい、そしてそれが日本などへの刺激となるといいなと思います。

 ノーベル賞の授賞式が今週ストックホルムで開かれます。ノーベル化学賞の吉野彰さんも既に現地入りし記念講演をしたり祝賀会に出席されたりしています。ノーベル賞は、恐らく世界一有名な賞ではないかと思うのですが、それがスウェーデンであるというのは興味深い事実です。

 

 ストックホルムに行ったことがありますが、比較的小さい街です。しかしスウェーデンは先進的な国で、キャッシュレス化も世界一進んでいるように見えます。ストックホルムの銀行に行くと、「NO CASH」と書かれていて、現金を扱っていません。ATMももう動かしません。相続税も財産税もなく、成功した企業家のお金はちゃんと国に留まって、未来投資に向かっているとのことです。

 

 なんでも過去2世紀永世中立を保って戦争のない平和な国だったので、過去に対する反省や憎しみの維持をする必要がなく、未来へ未来へと思考が向かって来た結果であると、スウェーデンの人は自己評価・分析をしています。そんなに上手く行くものか、とも思いますが、学ぶべき点も多いように思われ、日本ももっともっと前向きな未来投資思考を持たないといけないと思います。

 

 ノーベル賞いいな。そんな背景もいいな。吉野さんの講演も素晴らしかったようですが、これからも素敵な講演などのニュースが流れてくるでしょう。楽しみにしたいと思います。

 

 一週間のNY出張も、こちらの時間であと半日(12時間)ほどで終わりです。とても多くのインプットを得て、そして多くのアウトプットも出せました。しかもインプットもアウトプットも、その幅がとても広かったように思います。ニューヨークはやはり刺激に満ちた街です。こちらの時間の木曜の晩に、古くからの友人が集まってディナーをしました。20年ほど前にダボス会議で知り合った仲間なのですが、とても気が合い、アメリカ東部在住の二人は家族も連れて来て、和気あいあいの集まりでした。

 

 普段マドリッドに住んでいるスペイン人のMVは、その仲間うちでは兄貴格で、常にバイタリティに溢れていて、話が面白いというか興味深いです。エクササイズでバイク(自転車)に乗るのだそうですが、その際に音楽ではなく、科学のポッドキャストを聞くとのこと。音楽を聴きながら走るよりも、10~15%遅くなるそうです。バイク以外にも色んな時に、ポッドキャストでいくつかの分野の科学の話を聞くとのこと。ふぇ~。日本語でもいいのあるのかなぁ。

 

 またMVは、世界中を飛び回っているのですが(短期的にもですが、中長期的にも住む国を換えたりしてきました)新しくビジネスを立ち上げる時はアメリカに来てするのだそうです。アメリカが、ビジネスを育てるのに一番適していると。ふむ~~。なるほどーー!これは腑に落ちるし、一方でMVほどの起業の達人(いくつもの起業をし、いくつも上場させています)をしてそう云わしめてしまうアメリカの起業フレンドリーな仕組み、クラスターに、感心しました。日本で完全に再現することは不可能ですが、少しでも多く見習って、そのような環境を作っていかなければいけませんね。

 

 さて、あと日中一回分あります。名残惜しいなぁ。しっかりと活動して帰りたいと思います!

 

 今日はニューヨークで、今私が考えている或ることを、何人かの人に説明し、意見を聞きました。良く知っている人も、あまりよく知らない人もいたのですが、皆とても candid に、即ち率直に意見を云ってくれました。それは本当にありがたいことで、私が考えを研いで整えていくのにとっても役に立ちます。私の場合、日本でも案外率直に意見を云ってもらえるとは思っているのですが、やはりニューヨークの人たちのストレートさは格別です。特に、かつて戦うように一緒に働いた同僚たちは、私の血圧が上がりそうになるくらい真剣に向かってくれて、しびれます。ウォールストリートの流儀の真髄を、久し振りに思い出しました。それは私の髄にある様々な機能を呼び起こしてもくれます。今週いっぱいニューヨークにいますが、目一杯浸かって帰りたいと思います。

 マネロンとは、マネーロンダリングのこと。犯罪で得た収益を、一般に使うことが出来るように「洗浄」することです。このマネロン、年間いくらぐらいが洗浄されていると思いますか?なんと毎年世界で1.5兆ドル、実に165兆円が洗浄されています。凄い額です。当社マネックス証券でもマネロン対策はしっかりしていますが、世界中の政府が真剣にマネロン対策を謳うのも、この額を聞くと頷けます。1.5兆ドルとは、GDPで云うと世界第13位。スペインやオーストラリアを抜き、韓国やカナダに迫るレベルです。

 

 ところで仮想通貨は、マネロンに使われるとして各国政府から警戒されますが、こんな膨大な額が仮想通貨で行われる由もなく、現金でも無理で、銀行口座を使わなければ出来ないことは明白です。本来であれば、仮想通貨は色々な仕組みをプログラム出来るので、お金の流れを完全に把握することも過去に遡ることも可能で、将来的には、仮想通貨技術を使った通貨に世の中は切り替えられていき、マネロンに対する強力な対策も取られることになると思います。今はそのような技術の流れの入り口にいて、様々な混乱がある状態ですね。長い流れを見極めたいですね!

 存在しない筈の規模と質量のブラックホールが、存在しない筈の場所に発見されたとのこと。驚きと云えば驚きですが、所詮宇宙の成り立ちは、我々人間(=学者の皆さん)が考えた仮説に過ぎませんから、仮説の修正なんていくらでもあるのでしょう。私の尊敬する惑星科学者の松井孝典先生は、「宇宙の広さは頭蓋骨の広さと同じである」と云う主旨のことを著作の中で仰っていますが、正にその通りで、全ては人間の脳の中の想像の産物です。脳の中に、今まで知られなかった仕組みが発見されるのもあることですから、その想像の産物の中となれば、修正されない方が不思議です。

 

 しかし一方でそのくらい、人間の想像力の往くところは無限に広いとも云えます。AI(人工知能)は、スーパーヒューマン=超人です。しかし基本は学習の超人であり、想像力の領域ではまだまだでしょうか。理論物理学とか宇宙の科学は、ライフワークにしたかった時期もあった分野です(高校2年生であっさり諦めましたが)。この分野の話は、何かそそられます。宇宙に較べれば、我々のビジネスの領域なんて、遙かに想像力の往き渡りやすい狭い領域です。しっかりと想像力と創造力を駆使しながら、前進していこうと思います。

 ニューヨークに来ました。こちらに一週間います。今年も例年通り、或いは例年よりも海外出張が多かった年でしたが、今年の海外出張はこれで打ち止めです(たぶん)。

 

 日曜の朝に着いて、すぐに友人とランチをしました。彼は中々の大物で、曰く、或る大統領候補者が大統領になったら閣僚入りするような話も受けたと云うのです。現在の話です。彼は断ったとのことですが、アメリカらしい話です。大統領も政治家でなくとも急になれる。そして閣僚も、ビジネスなどの様々な分野から急に呼ばれてなってしまう。そうして「俺たちの国だ!」と云う感じで国の運営をするのでしょう。

 

 究極のお友達内閣と云えばそうかも知れませんが、大統領も閣僚も職業政治家でないので、そして年限を決めてキッチリと政府から離れるので、悪い点もありますが、良い点も多く、やはりダイナミズムを産んでいるのでしょう。ま、面白い国です。日曜のランチなのでワインも飲んで、ホテルに帰ってうたた寝して、また夜はゴールドマンサックスのかつてのパートナーの同僚たちとディナーをしました。皆それぞれの活動をしていて、これもまた楽し。

 

 アメリカは、個人の社会に於ける活動を応援というか活発にする風土があり、それが国全体のダイナミズムにも繋がっていると思います。日本も見習うべき点もありますね!