これは、週末にツイッター(@okimatsumotoで既に簡潔につぶやいたことなのですが、中国はデジタル通貨の特許を84個も申請したとのこと。中国はデジタル人民元の開発を進めていて、春節にリリースするとも云われていたのですが、コロナウイルス騒動の影響もあったのか、現時点ではリリースされていません。しかし一方でこの時期に、多数の特許を申請しました。内容は、デジタル通貨と既存の銀行システムの融合を実現するためのものが主です。

 

 中国がデジタル人民元の実現を進める一方で、この特許により、他国はデジタル通貨(特にデジタル法定通貨)の開発・発行が出来なくなるのでしょうか。ドル基軸通貨体制は、様々な仕組みから、自由主義経済圏にとっての安全保障の重要なツールとなっています。その中で、中国は着々とデジタル界での通貨の覇権を取りに行こうとしているように見えます。これは重大事かも知れません。強い意識を持って、見守っていく必要があると思います。

 先日セミナーの後に、私を待ってくれている高齢の婦人がいらっしゃいました。私を見掛けると、本当に嬉しそうな顔をされました。本を書いて出版されたので、私に渡したいという趣旨で、今回渡せて良かったと喜ばれておりました。それだけでも私は嬉しかったのですが、あとでゆっくりといただいた本を見てみると、お手紙も入っていました。本も、まだ全部ではありませんが、少々読みました。

 

 ご婦人は88才、米寿。87才の時に、生きてきた証を残すべく、ご自身のいきざまを本に書かれたとのこと。株を売った資金で本の制作と出版をされたとお手紙には書かれておりました。なんと!ご婦人の自己実現に、運用されてきた資産が、少しは役立ったのでしょうか。感無量です。改めて、お客さまの資産を守る、そして育てる大役を我々は担っており、その責任を強く意識しなければいけないと、深く感じました。

 

 そして、私たちの仕事は、人様の役に立ち得るのだと、強く痺れるように思いました。Y.Sさん、ありがとうございます。これからも頑張ってまいります!

 コロナウイルス騒動が止まりません。東京のタクシーの運転手さんの感染も確認されたと云うことなので、シロアリ一匹いたら床下に数万匹いる、ではありませんが、私たちの周りにもウイルスはいる、と考えた方が妥当でしょう。WHOによると、ワクチンの開発には一年以上掛かるとのことですが、ワクチンと云っても、それが特効薬なのではなくて、ワクチンによって免疫を作る、という仕組みですから、結局のところ、自己免疫力がキーだと思います。振り出しに戻る、ですね。身体を冷やさない、栄養をしっかり摂る、そして何よりもストレスを感じない・溜めない。過度に心配し過ぎて、ストレスを感じても、それは自己免疫力を落としかねないので、気を付けたいと思います。笑うことが一番かも知れませんね!良い週末をお迎えください。

 

 私は基本的に根っから陽気で楽観的な人間ですが、重い気持ちが人から移ることがあります。今朝、或る知人の話を聞いていて、その人がミッションを遂行するために本当に身を粉にして取り組んでいること、そしてその重い責任感と決心がヒシヒシと伝わってきて、私の気持ちが重くなってしまいました。映画などで感情移入をし過ぎてしまって、疲弊してしまうことがありますが、似た現象です。

 

 一旦こうなると中々取り払えなくて(と云っても私の場合はすぐに取り払うは数秒から数分のことを指し、中々取り払えないとは数時間のことを指すのですが)、体調まで重くなりました(数時間)。精神と身体は繋がっていることを実感します。そして更に、重い気持ちでいると、様々な重い「気」を引っ張ってしまいます。なんか嫌なことが次々に起きるのです。きゃあー。ま、数時間ですけど。

 

 で、切り替えました。どう切り替えるかは、企業秘密(?)ですが、「切り替える」と云う強い決心を持ち、切り替えました。世間はコロナウイルス騒動が続いています。悪い気を引っ張っては決していけません。エイヤーッ!常に気を強く持つことが大切ですネ。

 

 南極では観測史上最高の18度以上を記録し、一方北海道では旭川で約20年ぶりにマイナス36度を記録するなど、例外的な気候が観測されています。私には、地球全体が温暖化していると云うよりも、気候の「軸」がずれているように見えますが、本当のところは定かではありません。個人的には、warming よりも dislocation ではないかと思っていて、これは小学校か中学校で習ったエネルギー保存の法則の影響が強く地球上の熱エネルギーの根源である太陽の活動の変動の影響なら格別、地球上の原因の影響は、全体の熱エネルギー量を変えることは難しくて、しかし分布のブレは様々な理由で起きうる(これもまた太陽起源の理由の影響の方が遙かに大きいだろうと想像していますが)と考えているからです。しかし私は専門家ではないので、確信はありません。しかし今回の南極と北海道の状況を知ると、あーやはり捻れてるなぁと、そう感想を持つのでした。

 

 コロナウイルス(2019-nCoV)の状況が未だに不確定で、不安を呼んでいます。株式市場も行ったり来たりしてますが、概ね安定に向かっているように見えます。何故でしょう?

 

 何度もこの場で書いてきているように、リーマンショック(GFC)以来の中央銀行による大量の流動性供給の結果、資本市場が大きくなり過ぎて、市場自体が経済に与える影響が、金利調節以上に大きくなり、中央銀行の仕事は、株式市場が大きく売られ過ぎないように流動性を調整することになってしまったように見えます。その結果、コロナウイルス問題で市場が売られそうになると、流動性を供給してそれを抑えるのです。

 

 流動性を供給する時は、多めに供給するのが鉄則です。消防車を出す時は目一杯の台数を出すのと一緒です。多めに供給された流動性は、シャンパンタワーのシャンパンのように、使われる所に使われて、最後は余ったものが下の皿に溜まります。それが資本構造の一番下の株式部分に充当されるので、株価は上がるのです。

 

 コロナウイルス相場は、流動性相場だと思います。ブラックスワンに買い向かう理由は、私はここにあると思います。丁寧にマーケットの観察を続けたいと思います!

 

 ニューヨークで、夜セットしていた電話会議の時間までに宿に戻れず、地下鉄のホームから電話会議をしました。これが大変で、ひっきりなしに次から次へと列車が来るのです。東京の地下鉄以上に間隔が短いと思います。しかも音を下げる工夫がされていないので、やたらうるさい。ニューヨークはビジーな街です。

 

 会議を終えて次に来た列車に乗ると、乗客はとてもダイバースしています、即ち実に様々な人がいます。人種も、見たところの職業も、懐具合も、年齢も、実に様々で、その幅が広いです。東京の地下鉄やE電に比べて、ちょっと平均年齢は低く感じます。そして何よりも、何かダイナミズムとエネルギーを感じます。

 

 ニューヨークはビジーエネルギーのある街であり、その根源はやはりダイバーシティではないか。そんなことを再確認しました。さてまた来週から東京です。皆さま、良い週末をお迎え下さい。

 

 コロナウイルスに関する様々な情報の流通に限りがありません。その類いも、抽象的な強度の噂からその由来に関する噂まで、キリがありません。それらを話していると、不安にはならずとも、意味曖昧な気持ちの状態になります。

 

 そんなことを思っている一方で、アメリカではS&P500などの全体指数が、史上最高値を付けました。此の国アメリカでは、マーケットは雰囲気の映し鏡ではなく、意志を映す鏡のようです。今までもテロの時とか、マーケットの向きを変えたのは、アメリカ市場の意志でした。しかも小さい市場ではありません。世界最大の市場です。

 

 凄いな。なんでそれが可能なのか、現地の人の話も聞きながら、ちゃんと考えていきたいと思います。

 トランプ大統領の一般教書演説が行われました。下院議長の民主党ペロシ氏は、演説が終わると同時に、全米にその様子が放映されている中、演説原稿を破り捨てました。演説の内容に憤慨して、若干感情的になってそうしたようです。しかし「礼儀として、他のやり方をするよりマシだからそうした」という主旨の説明も後でしたようなので、単なる感情的な行動よりも確信的です。

 

 演説の前には、握手に手を差し伸べるペロシ氏と握手を交わさなかったトランプ大統領。ビデオを見ると、無視したのか、視界に入らなかったのか、ちょっと微妙ではあります。二人とも70才を超える大人です。片やアメリカ大統領、片やアメリカ下院議長。ペロシ氏が悪いようにも、どっちもどっちにも見えますが、この二人のやり取りは、いずれにしろ子供たちにとても見せられるような行為ではありません。子供たちの前どころか、一般の大人の社会でも、例えば会社の会議とかでも、そんなことをしたら大変なことになります。

 

 彼の国がそうであるように、我が国でも、いわば日本国の株主総会もしくは取締役会に当たるような場所である筈の国会の様子は、これまたとても子供たちに見せられないような行為がしょっちゅうあります。もちろん両国とも、子供の手本、延いては大人の手本となるような考えと行動を取っている政治家の人もちゃんといるでしょう。醜いところばかりが報道されるのでしょう。しかしそれらを割り引いて考えてみても、やはり酷い。議会は居酒屋でもないし、ましてや自宅の居間でもありません。いい加減にしてくれよ!

 

 月曜火曜はマスターカードの取締役会に出席するために(私は社外取締役です)、ニューヨーク郊外に来ています。今回泊まったホテルは、思い掛けず個人的にとても懐かしい場所のすぐ隣でした。その場所とは、かつてLTCM(ロング・ターム・キャピタル・マネジメント)があったビルです。

 

 LTCMとは、ドリーム・チームと云われた運用会社で、世界中の尊敬を集め、ノーベル賞受賞者を輩出し、そして崩壊していった、伝説の会社です。LTCMはソロモンブラザーズの上司と大先輩たちが作った夢のチームでしたが、私は何故か可愛がってもらい、ゴールドマン時代に、もしかしたらゴールドマンの誰よりも近しく付き合い、ニューヨーク出張時によく足を延ばして訪問したものでした。

 

 一番記憶に残っているのは、私がマネックスを創業するためにゴールドマンを辞めようと悩んでいる時に(ちょうどその頃はLTCMは世界中の金融機関や中央銀行を巻き込んだ崩壊劇の最中(1998年9月)だったのですが)このビルを訪れた時のことです。ゴールドマンはその当時、或る意味でLTCMと敵対(この言葉を使うのが正しいかは難しいところですが)しており、そのゴールドマン側の主語たちと私は仕事上とても近く、しかし私はあくまでも友人としてLTCMが心配で、LTCMの人たちとお互いによく電話で話していたのでした。その流れで、訪問することになったのでしょう。

 

 するとかつての直接の上司は、オフィス内で私と個人的な話をすることをはばかり、地下の駐車場に連れて行って彼の車の中で、なんと私のことを心配して、親身にキャリア相談をしてくれたのでした。長い時間ではありませんでした。目を盗んでの会話のようなものです。とてつもなく大変な時期であったであろうに、かつての部下のことを気に掛けてくれたのです。今思い出しても、言い尽くせないほどありがたく、感謝の気持ちでいっぱいになります。

 

 あぁ、私ももっと大人にならなければいけないな。もっと成長しなければ。そんなことを今日思いました。ビルがちょっと古くなってしまったのが、寂しい気持ちを誘いました。頑張ろう!