読んだり観たり聴いたりしたもの -95ページ目

君に届け 16巻/椎名軽穂

今回も楽天ブックス。
発売日をすっかり忘れていても、仕事帰りにポスト見ると、ちゃんと発売日に届いている、と。
いいですね。ちなみにステマではないので、念のため。

さて、いきなり表紙がヤバイでしょ。くっつきすぎ。さっそくネタバレかっつうの。
というのはまあ、おいておいて。

今巻の内容は、表紙通り、あやね×ケントにぐっと焦点を当ててここをメインとしながら、ちづ×龍もフォローしつつ、爽子×風早もじっくり練り込むという構成。若干少ないページ数で、巻末に他作家による君届トリビュートを収録。その分、続きは今日発売の別マで読めますよ、という例の作戦だ。

きっと、風早は一体どうしたいんだ、という事で読者の反応が割れるのではないかと思う。
あんなに盛り上がって、告白して、両想いになった風早と爽子。一体何を足踏みしているんだ?いったい何か悩んだりする事ある?風早はどうしたいの?作者はどうしたいの?一体いつまで引っ張る気なんだー!!という声が聞こえてきそうだ。
至極もっともな声だが、やむを得ないのである。この作品では、この過程は避けて通れないのだ。

恋愛とは双方の想いが通じる事である。特に君届では、「届ける」=想いを能動的に伝える、という点に重点を置いて物語を描いてきた(と私は信じている)。10巻前後で最高の盛り上がりを見せた告白シーンと両想いへの転換は、主に爽子視点で、爽子の想いを風早に伝える側面を重点として展開された。人に気持ちを伝える事を知らなかった爽子が、風早に出逢い、友達に育まれ、きちんと見つめた自分の気持ちを、自分の言葉で風早に伝える事ができた。実際、漫画史に残る名シーンだと思うが、その実、では風早は?というと、よく読めば分かるように、彼はまだ爽子の気持ちを受けただけなのだ。すなわち、構造的に、風早が、風早の気持ちを爽子に「届ける」というミッションがまだ残っている訳である。よって、これをすまさない事には君届というマンガは終わらないし、多分、この成就を持ってエンドだと私は予想しているが、それにはまだ数巻は必要だろう。
そしてこのミッションは必然的に地味な宿命を持つ。まずそもそも基本的には同じ事の繰り返しとなる訳で二番煎じで読者も飽きるし、男側のモヤモヤなので少女漫画では興味を惹きづらいという点もあるし、風早のキャラ的にも地味な印象を与えてしまうだろう。その結果、これらのシーンの必要性があまり感じられず、引っ張るなーと思われてしまいやすい(実際、引っ張ってはいると思うが)のだろう。

じゃあ、さっさと言えよ、つか、爽子も大体分かってるだろうし何か不安材料ある?と思われるかも知れないが、そうではないのだ。
人の心なんて、見えないのである。そしてあやねが言うように、自分の心さえ見えないのだ。
神の視点の読者には、両想いで何の不安もないように思える風早×爽子カップルでも、当事者には絶対なんて無い。むしろ明日の破局を恐れて薄氷を踏む思いではないか。爽子もずっと不安を感じているし、風早に至っては爽子に話があるといわれて別れ話を切り出されるかと恐れていたほどだ。決してオーバーではない。彼らのような状態からでも、かみ合わず別れてしまう恋愛は珍しくないだろう。両想いの筈で、双方想い合っているにもかかわらず、すれ違って別れてしまうという事は、現実にはよくある事だ。
なぜなら、想いは届かないと繋がらないから。

爽子が風早を想う気持ちは届いた。でも、風早は爽子に、想う気持ちをまだ届けられない。なぜか?風早には、爽子が誰を好きなのかが分からないから。馬鹿な、と思うだろうが、爽子の想う「風早くん」とは、本当に自分の事だろうか?そう自問して自信を持ってそうだと答えられないのが風早の悩みなのだ。

そう、一言で言うなら、奥手。押しが弱い。人見知り?。気を遣いすぎ。などなど。

ある意味女子は強いし、爽子も強い。同じ悩みを爽子は吹っ切った。「風早くんが 誰をすきでも もういい!」と。これは自分の気持ちを第一にすると言う事で、それは風早が教えた事でもあった。

それが、風早にはまだできない。ある意味強欲という事でもあるが、絶対に爽子を手放したくないのだ。それはケントへの態度でも顕著である。しかし、だからこそ、自分の本当の想いを爽子へ伝えられず、爽子が好きな「風早くん」を必死で想像しながらそれに合うようにしか行動できない事で、ますますぎくしゃくしてゆく悪循環から抜け出せずにいる。こうした状態は、周りのサポートもなく、いくつかの不運なイベントが重なれば、あっと言う間に瓦解するような不安定な幻想の両想いである。当事者には実に身に浸みて分かっている事だろうし、だからこそ自縄自縛で風早はもがくのみなのだ。この点に限って言えば、龍は強かった、という事になるだろう。

こうした弱々しい男子のモヤモヤを描いたところで、多分、女子受けは非常に悪いだろう。その一方で、風早の気持ちがよく分かるという男子も、君届読者の数少ない男性陣にはきっと多いはずである。
ただ、高校生大学生と年齢が上がるに連れ、現実的にはこうした問題は減っていくだろう。なぜなら、理性より衝動が勝つようになるから。ピンの言う通り、結局は爽子が目をつぶって5秒数えればそれで氷解するような問題なのである。風早が自身の思うところに従ってなおかつ爽子に受け入れられる、という過程を経て自信を培えばよいのだ。実際、沖縄であやねが邪魔しなければまた別の展開もあっただろう。
こうした意味では風早は非常に中学生的であるとも言える。しかし、決して卑下しているのではない。問題や悩みというものは、持て余しているうちに勝手に解決してしまうものも多い。案ずるより産むが易し、である。しかし、君届では、曖昧に結果オーライとせず、きちんとこのウダウダに付き合って、理知的に言語的に解決して欲しい、と私は思う。それこそがこの作品のキモであると考えるからである。

ところで、実際、風早は何故そんなに自信がないのだろうか。そしてここで読者も爽子同様、考える事になる。風早くんて、どんな人なんだろう、と。爽子には爽子の想い描く風早くんがいる。しかしそれは風早くんそのものではない。爽子の知らない風早くんがいる。誰も知らない風早くんがいる。「その」風早くんは何を考えてどう思っているのだろう。分からない。見えない。だから不安になる。
実際、読者も爽子同様、風早の詳細は知らされていない。だから余計に掴めず、もどかしい想いだけを共有しているのだ。
風早は、なぜ「風早」になったのか。なぜ、明るく、人気者で、誰にでも優しい「ように見えるのか」。なぜ、爽子に対して自分に自信が持てないのか。
これは大変穿った見方で間違っているかも知れないが、私は野球に関係があるのではないかと、ずっと睨んでいた。風早があんなに打ち込んでいたらしい野球を、高校ですっぱりと止めている理由は、これまで全く触れられてこなかった。ここは誰もが気になる点ではないだろうか?

いずれにせよ、貞子が爽子に変わっていったのと同じ過程を、風早も辿る必要がある。二番煎じで地味で盛り上がらない過程であると思うが、それは物語の構造上、絶対に必要だからだ。周囲キャラの展開で引っ張りながら、「風早の10巻」に到達した時、この物語の幕は下りるだろう。
ただし、これは逆にチャンスでもある。既に君届は名作であると思うが、この第二の山の描きようによっては、不朽の名作の座も欲しいままにできると私は考えている。展開によってはきっと読者の度肝を抜けると思うからだ。

以上が私の感想及び予想だが、見当違いか当たっているか、楽しみにして次巻を待ちたいと思う。

椎名軽穂
君に届け 16巻

リーゼロッテと魔女の森/高屋奈月

本当は発売日に欲しかったのだが、妻に内緒で仕事中に近所の本屋に買いに行ったら無くて(売り切れであったと信じたい)、やむなく購入がずれ込んでしまった。

さっそく読んでみた訳だが、新しい物語のはじまりを予感させる、すがすがしい内容だ。

中世の欧州っぽい世界。そう、いまだお伽噺の息吹を風に感じる世界。某国の王女リーゼロッテは権謀の波に呑まれ、その実の兄の手によって人も行き交わぬ東の果てへと封じられた。付き従うは年端もいかないアルトとアンナの兄妹従者のみである。だが、リーゼロッテの胸には、生きるという望みが消えていなかった。東の東の東の果ての森には魔女が住むという。三人の素朴な生活に、ある日飛び込んできた淵月(えんげつ)と名乗る青年を軸に、物語は大きく動き出す。魔女らしきものからリーゼロッテを守ってくれた彼は、一体何者か?そして魔女とは?…というようなところ。

ただ、キャラの造形も、絵柄も、ストーリーの片鱗も、プロットも、よい意味でも悪い意味でも、「安定」という印象。
前作の「星は歌う」からこっち、スロースターターの読み返し前提の作風が強まっている感じである。ベッタリしたファン以外は印象が弱くて食いつきが悪そうだ。

個人的には、非常に買っているので、2巻以降どう拡げてゆくか、楽しみである。

高屋奈月
リーゼロッテと魔女の森

ほこ×たて 2時間SP 4/29放送分 /フジテレビ

GW後半に録画で視聴。

この回の題目は、
・小田急マニアvs小田急社員
・曲がらないスプーンvsユリ・ゲラー
・UFOキャッチャー

小田急は白熱の戦いで見栄えがした。
UFOキャッチャーの上手い女性、空間認識力が凄いというのは納得。才能と努力なんだな。取れなかったのは惜しかった。むしろ、横でごちゃごちゃ言われずに、最初から一人でやっていたら取れていたような気がする。

問題なのは、ユリ・ゲラー。
何で、誰も、超能力なんてある訳無いから曲がる訳がない、とはっきり言わないのだろう。
そして、結局曲がらなかったから、所詮お前はインチキ手品師で、やっぱり超能力なんて無いんだなと、なぜ誰もとどめを刺さないんだろう。
これに懲りたら、今後は二度と超能力があるなんて言うなよ、と引導を渡してやればいいのに。
本当に自信のあるもの同士の対決なら、普通リベンジを申し込むものだ。ユリ・ゲラーは再戦などおくびにも出さない。当然だろう。
そして、開始前に、超能力はあるかのような発言をしていたどっかの教授。なんであいつに、超能力がないという事を測定させたりコメントさせたりしないんだろうか。

もちろん、テレビの演出上、それらは不味いという事だろう。
こうした、非常に気持ちの悪い空気がスタジオを支配していた印象。ユリは凄いけどスプーンの方がもっと凄い、とか、ユリを疑う訳じゃないけどスプーンには及ばないだろう、という微妙なコメントは一体何なんだ。

いくらバラエティとは言え、マスメディアでしれっとこういう事をやってしまうのは凄く問題だろう。

Wii/Wiiの間/任天堂

4/30をもって、Wiiの間が2年間のサービスを終えた。
帰省から戻って、5月になってから、そういえば、と試しに起動してみたらネットワークエラーとなって寂しさひとしおである。

コンテンツの更新がほぼ止まり、ショップとビデオ屋に変わってしまってからはほとんど稼働する事はなかったが、当初、Wiiの間は、毎日追加される新しい映像をチェックする楽しいチャンネルだった。

なんと言ってもよかったのは、料理レシピ番組である「Wiiの間クッキング」。一時は、これを見ながらご飯を食べるのが我が家の定番であった。
続いて多く作成されたのが「トンデモサイエンス」。これは、3DSでも配信テストが行われていたようであるので、ニンテンドービデオで生き残る可能性がある。時々外れもあったが、色々と楽しい実験映像を見せてくれた。
「修理魅せます」も毎回楽しみであった。これもできればニンテンドービデオへ移行して欲しいところ。
レコチョクのランキングは、最新ヒットの勉強にとても役立ったと思う。
他にも、「5つのたからもの」「これナンボの旅」「世界のライブアート」「にゅーすのきほん」「ねこえいご」などなど、色々と番組があった。個人的には「あさちゃん」の続きがどうなったか知りたいものだ。
企業のPR番組にも良作はあった。Wii専用に作った訳ではないが、ホンダのインサイト系番組は一時Wiiの間を席巻したと思うし、大和ハウスの「たてのもの探検隊」はかなり好きだった。ロームやニコンなどの科学・技術系番組もよかった。

Wiiの間は、何が失敗の原因なのだろう。
一つには、その最大の特徴である、ダイレクト評価機能が首を絞めた、という側面があるのではないか。
Wiiの間では、映像を視聴すると、その後必ず即時評価を要求される。
Wiiユーザーの誰が、いつ、どの番組を、どのように視聴して、評価(◎○△×)したか、番組1本ごとに入力させるのだ。
これにより、映像作品制作者には、視聴率等という曖昧な評価でなく直に良い悪いの評価が届き、提供したスポンサーはアクティブな視聴者への情報提供が可能となり、視聴者はフィードバックによる番組内容の向上を期待できる、という三方良い事ずくめの目論見だった。
しかし、多分、「悪い」ダイレクト評価は、その破壊力が強すぎて何もかも壊してしまったろう。
例えば、老年夫婦にキスをさせるという「還暦のキス」という番組は、多分、全国のリビングを気まずい雰囲気に追い込み、今ひとつの評価を多数受けたと思われ、ついに第1回を放送したきり打ち切りとなった。
これは極端な例だが、どんな番組でも回によってデキにムラはある訳で、いくらよい評価が続いていても、イマイチな回でどっと悪評が増えると、それはインパクトを持つという事だ。
ダイレクトすぎる評価は、センシティブなクリエーターには、百害あって一利なしだと思う。スポンサーの効果判断も同様だ。ある程度の長い目で、平均的に判断する事も必要なのではないだろうか。
フィードバックが上手くゆく例もあるとは思うが、ただ単に×を多数もらっただけでは、意気消沈以外何をしてよいか分からないというのがクリエーターの本音だろう。評価を気にするあまり、持ち味を殺してしまう事もあっただろう。
つまり、ダイレクト評価機能を持つ番組提供システムは、砂上の楼閣であった訳だ。これは直接民主主義が政治システムとして有用に機能し得ないという事とアナロジーであるようで興味深い。

最後なので愚痴だけ書いておくが、強制評価は視聴への心理的プレッシャーともなる事を重々知るべきだ。評価入力面倒だから見るの止めよう、となりうる。それでも入力させるというのならその扱いにはもっと心を砕くべきだ。
例えば、一度見たはずの映像が、再プッシュなどシステム上の登録情報が変わった等の理由で、新作扱いとして表示される事がよくあった。しかし、見始めて、あ、これ見たわとキャンセルしようとしても、新たに評価を要求される。この時の「前の評価は?以前評価入力したろう!」という憤慨感は自分でも驚くほど強かった。以前の自分の評価が蔑ろにされたという感覚は、かなりのネガティブ感情を生み出すという印象が強い。

番組提供が滞ると、視聴者が減る。視聴者が伸びなければ、スポンサーも付かない、という事で、Wiiの間は寂れていった。1年ほど前には、目玉であるWiiの間クッキングの更新も止まり、熱心なユーザーであったと思う我が家でも、定期的なチェックはしなくなり、1,2週に一回のみんなのニンテンドーチャンネルでのWiiの間更新情報をもとに、細々と続く番組を見るだけになった。

Wiiの「間」の変更も改悪だったのではないか。
そもそもWiiの間は、その名の通り、リビング風の「間」を模した空間で、Miiがテレビを中心とした生活を営む、というコンセプトを体現していた点が画期的だった。
家族のそれぞれのMii達が、もう一つのリビングで、くつろいだり、食事したり、掃除したり、部屋を出たり入ったり、遊んだり、話したり、丸いちゃぶ台を囲んだ家族団らんの図は、それ自体がとても心和む強力なコンテンツと言えるものであったと思う。確かにシステム上はまったく有効ではないこの仕様がカットされた点は理解できない事もない。映像の視聴とコンテンツレンタルとショッピングに迅速に誘導するには、そんなものは必要ないからだ。
しかし、生活感のすっかり消えたWiiの間は、全くよそよそしいものに感じた。
特に我が家のように、Wiiの間が始まってからのこの2年の間に家族を亡くした家庭ではなおさらだろう。当初のWiiの間で、テレビの中のリビングに、亡きみけぼんを含めた家族四人が、在りし日のようにほのぼの団らんしているイメージは、思い出すだけで神々しくて涙がにじむほどである。サービス終了後も、そうした環境ソフト的に使用可能だったらな、と願わずにはいられない。

そして、ホーム機能からの乖離も弱点だったと思う。
本気で使わせようと思うなら、Wiiを起動したらまずWiiの間が立ち上がる、ぐらいにすべきだ。わざわざチャンネルの一つであるWiiの間をいちいち起動して毎日更新があるかどうかチェックしようなどという奇特な暇人はすくないだろう。
3DSでは、eShopがWiiの間的な性格を持つが、これも同じ轍を踏みつつあり心配だ。eShopの更新・新着情報が、eShopを開かないと分からない、という構造になっているからだ。これは絶対に本体のお知らせメニューにねじ込むべきだろう。もしくは、現在、青丸でいつの間に通信、緑丸ですれ違い通信の情報更新をインジケートしているアイコンのマークに、情報更新ありを意味する赤丸を追加すべきだ。

さて、WiiUでは、Wiiの間的なサービスはどうなるのだろうか。Wiiの間で得られたデータと経験を生かし、本体機能の一部として実装される可能性も高いと思う。ネックだった決済系もNFCによって壁が崩れ、より便利なサービスとなる可能性がある。そういえば、DL版の店頭販売も、WiiUではNFCを利用した「付加価値付カード類」の発売にて行う可能性もある。特にマニア系では色々な展開が考えられそうだ。
E3ではそうした細かい点は発表されないかも知れないが、いろいろと期待したいと思う。

色々と書いたが、この2年間、特に前半1年間は、かなり楽しませてもらったチャンネルだった。

CUTE×GUY 2巻/立野真琴

製薬会社に勤めるマッドサイエンティストの父に新薬の実験台にされ、憧れの満くんにドキドキするとスーパーイケメンに変身する特異体質になってしまった女子高生、高岡純(すみ)が主人公の変身ラブコメディ第二巻。

今巻では、1巻末に登場した、父のライバルの息子で、シーフードを食べると美少女に変身する西沢静をメインに、ドタバタな学園生活が展開される。
最初は変身体質にされた恨みから仕返し目的で純に近づいた静が、だんだんと純に惹かれ、ついには本気で告白する。最初は相手にしてなかった純も、そうなるとだんだん意識し出す。しかし、憧れの満くんもどうやら純に本気になったようで、イケメン二人に迫られる純は変身しっぱなしという状態に。
ラブコメとしては王道の展開だろうが、純にそこまで惚れられる程の魅力があるかどうか、読者の目からは納得感が薄いため、ほとんどギャグと化す。
変身こそしないものの、もともと麗しの女顔の満が女装に引っ張りだこ。で、女装が板に付いてきた満×純が変身したイケメン只野ジュンとか、それより多い満×ジュンなど、倒錯が定番化してきた。
才色兼備の学園のマドンナ御園椿がナイスミドルのマッドサイエンティストに変身するなど、もはや何でもありの様相に。

面白くない事はないが、キャラ絵だけで引っ張る展開もちょっと限界かも知れない。

立野真琴
CUTE×GUY 2巻

3DS/すちがいMii広場 GW成果/任天堂

GWは岐阜の実家に帰省したのと、近場を多少うろうろした。
正直なところ、後半やや体調を崩して、家でじっとゲームをしている事が多かった。

そんなGWのすれ違い成果をまとめてみた。なお妻など複数回すれ違った人は1カウントにまとめてある。
大阪 26
岐阜 7
不明 6
愛知 2
奈良 2
広島 2
和歌山 1
兵庫 1
高知 1 ●
島根 1 ●
長野 1
山口 1 ●
静岡 1
熊本 1 ●
宮崎 1 ●

●印が新しい地域である。計26地域となった。

新幹線や新大阪・名古屋の駅ではもう少しすれ違いを期待したが、意外と少なかった。
やはり3DSの電波範囲はそんなに広くないので、もっと意図的にうろうろして探せばよかったと思う。
北関東~東北に空き地が多いので、その辺りを狙いたい。
九州四国は近場のフェリーターミナルで何とかまかなえそうだ。

ちなみに、最後に遊んだソフトランキング。
モンハン3G 6
3DSカメラ 6
マリカ7 4
交換日記 3
本体設定 3
マリオ3D 2
DQ9 2
覚醒 2
ポケモンノブナガ 2
以下一人ずつ
DQMJ2 NEWラブプラス リベレーションズ シボウデス体験版 牧場物語はじまりの大地 ニンテンドーゾーンビューア KH3D いつの間にテレビ 時オカ3D ポケモン立体図鑑 パルテナ サウンド ゼルダ大地の汽笛 犬 ワンピアンクルSP シンデレライフ レイトン奇跡 ミク イナダク 4剣

うーん、パルテナ少ないな…。

マイコン電子ケトル 0.8L ラテベージュ PHK-800(C)/東芝

妻はお茶があまり好きではなかった。
特に日本茶は、用意や後かたづけも面倒なため、そして何より、別に美味しいとも思わないという理由で、我が家ではずっと飲む習慣がなかった。
紅茶やその他のお茶も同様である。
我が家は、というか飲むのはほとんど私なので、私は、だが、ずっとコーヒー党、それも簡単便利なインスタントオンリーのコーヒー党であった。NATOの某少佐のようである。

そんな妻が昨秋頃からいきなりお茶にハマりだした。きっかけは偶然入手した、ちょっと高級そうな紅茶葉を、勿体ないから、と飲んでみた事だったが、多分、齢を重ねた事で味覚の嗜好が変わってきていたのだろう。

それ以来、紅茶、日本茶、甜茶、ハトムギ茶と、いろいろと飲んでいる。一時は、カフェインの強い紅茶や緑茶を飲み過ぎて、夜寝られなくなったほどである。

ひとりでコーヒーを飲んでいた頃は、もっぱら電子レンジで作った。カップにインスタント粉と水を入れ、レンジで2分。全く手間いらずである。

しかし、二人で飲むようになったので、ミルクパンを使ってガスコンロでお湯を沸かすようになった。すると、その方がうまいのである。一旦きちんと沸騰するまで加熱する事で、やはりカルキが十分に飛ぶのか、味わいがまろやかで美味しい。よって、その後はひとり分でもミルクパンで沸かすようになった。

すると、である。
当然予想されるように、ガス代の請求が跳ね上がった。
例年の倍以上である。前年同期より3~4千円も多い、6~7千円の請求書が来るようになった。こんな額の請求は結婚以来初めてである。
もちろん健康で豊かな生活のために毎月数千円が必要というなら、それは出せないような額ではない。

が、それは無意味な無駄である。よって前から欲しいなと思っていた電気ケトルを買う事にした。ちなみに我が家では保温系家電は使わない事にしているので電気沸騰保温ポットは論外である。炊飯器も保温機能は使っていない。

保温のない電気ポットといえばT-FAL系が有名なので、その辺りから調べていったが、評価は高いものの、気になるレビューがチラホラ。要は、注ぎ口から垂れる、というのだ。
どれだけファッショナブルな外観でも、沸騰時間が短くても、注ぎ口からお湯が垂れるようなポットは、私の基準では不良品としか考えられない。よって、T-FALや類似の激安製品を排除して絞っていった結果、たどり着いたのが、表題の製品である。もう一つタイガーの小容量ケトルも最後まで悩んだが、こちらに決めた。

選んだポイントは、
1.注ぎ口から垂れない
2.沸騰時にアラームでお知らせ
3.内部フッ素コート
4.倒してもお湯が漏れない
5.とにかく安い

などである。特に1は重要だろう。というかこれができてない製品はそもそもおかしいのでは。そして、2のポイントも、なぜ他のメーカーでは採用されていないのか理解に苦しむ程の機能だと思う。現在、主要商品で沸騰時にアラームでお知らせしてくれるのは東芝だけである。3はお手入れが簡単そうである。4は一応あれば安全という事で。そして5。ガス代との差額で、毎月1台買えるほど安いのは驚いた。

届いて数日、ずっと使っているが、非常に使い勝手がよい。敢えて難を言えば電源コードがかなり短いので、置き場所にこだわるなら延長コードは必須だろう。沸騰したお湯の味や臭いも問題ないし、沸騰時間もコーヒー1杯用で1分ちょっとと非常に早くとても満足している。
また、製品の作りも、細部に気を配った日本のメーカー製品、という印象で、安心感がある。数多いからだろうが、T-FALは故障のレビューも多い。

しかし、どこのメーカーもそうだが、「早く沸く」という事を強調したいばかりに、「カップ1杯(140cc 23℃)が40秒で沸騰」等とカタログにデカデカ記載されているが、これは詐欺に近いのでは。水温23℃って、真夏の夕方の水道水でようやく到達しようかという温度だよ?実際的な所で平均水温の十数℃ぐらいからの沸騰時間を書いてくれないと意味がない。まあ、横並びにならないと勝負できないので無理はないが。

東芝
マイコン電子ケトル 0.8L ラテベージュ PHK-800(C)

カラクリオデット/鈴木ジュリエッタ

悪魔とドルチェ 」に心酔したので、いそいそと著者の別作品を漁ってきた訳だが、著者の代表作といわれるカラクリオデットに手を出してみた。

素晴らしいデキである。

オデットは、若き天才ロボット学者吉沢博士が開発した超高性能なアンドロイドである。生まれたてのオデットにぼんやりと生まれた疑問。それは、自分と人間の違い、についてだった。それを知るべく人のいる学校へ通いたいと言い出すオデット。何とか地元の高校へ通学を許可されたオデットは、吉沢オデットと名乗り、正体がばれないように学校生活を送りながら、色々な体験を通して人間とは何か、学んでゆくのだった。

ツボを押さえた豊かな表情描写による感情表現が作者の持ち味である。この作品でも、それは活かされている。オデットはアンドロイドであるので、他の人間達に比べかなり無表情に描かれる。台詞も単刀直入でぶっきらぼうだ。しかし、だからこそ、その、ほんの僅かの変化、例えば口の端の僅かなゆるみ、僅かに持ち上げられた眉の位置などで、その内部状態、つまり「こころ」のありようが良く伝わってくる。この表現の度合いが、素晴らしいバランスなのである。もう少し強調されすぎると「設定だけアンドロイド」といったよくあるギャグマンガになってしまうし、もう少し弱ければ魅力が落ちてしまう。そのギリギリのラインを維持して、決して人ではないものの持つ「ワイアードな精神」を上手く表現し、時に人間以上に人間的なその挙動を軸に物語を紡いでゆく。

吉沢博士を始め、高校で友達になる洋子、不良の朝生、おなじアンドロイドのアーシアにクリスと、登場人物も多彩で個性的である。

現代日本のようで、ちょっとどこかファンタジー風な世界観もよくマッチしている。
次巻以降も非常に楽しみである。

鈴木ジュリエッタ
カラクリオデット

スラムダンク 22巻/井上雄彦

全国への切符を手にした湘北。

しかし、誰よりも上手くなりたいという流川の心は揺れていた。アメリカ行きを切り出す流川に、安西先生の奥さんが語るのは、同じように米国へ渡ったかつて指導していたホープの話だった。
大学バスケ界で白髪鬼と異名を取る激しい指導は、そのホープ、谷沢を日本一の選手にする事で自らのバスケ人生の総決算を目指したものだった。しかし、安西先生の指導も気持ちも谷沢には届かず、結局単身渡米。紆余曲折を経て才能ばかりか若い命までもが異境の空に散ってしまう。そして白髪鬼は大学バスケ界から身を引いた。コーチとして教師として、生徒を導けなかった悔いは如何ほどだろうか。
そんな安西先生が、若い才能に囲まれ、今、凄く楽しそうだという。基礎を重視し、取り敢えず日本でできるところまでガンバレ、まずは日本一の高校生になれという安西先生の指導についてゆこう。流川は迷いを捨てた。

夏休みに入るとすぐ、全国大会までの僅かな時間、湘北は強化合宿に挑む。
しかしその前に、主力4人は赤点追試の勉強合宿だった。ほっとするような一コマを経て、何とか無事追試をクリアした面々。さあ、いよいよ合宿だ。

ところが、である。安西先生は学校に残るという。そして花道も残るようにと。
インターハイまであと10日。しかし初心者の花道なら10日でも成長する可能性がある。半端にチーム練習をさせるより、徹底的に個人練習を積ませる、という作戦だった。一週間でシュート2万本。
予選ではっきりしたのは、花道はゴール下以外シュートが入らない、という事だった。もちろん、全国の強豪もそうしたデータから花道のマークを外してくるだろう。流川にダブルで付くだろう。
しかし、そこである。パスを受けた花道が意表を突いてシュートを決める。「ワクワクして こないかね」安西先生の言葉を待つまでもなく、花道もこの特訓への決意を固めた。

「道楽か… そーかも しれんね」「日一日と… 成長がはっきり 見てとれる」「このうえもない たのしみだ」花道を見守る安西先生の、指導者冥利に尽きるという言葉ににじむ万感の思い。

一方で、花道の心に去来するものもあった。流川への対抗心、背負ったハルコの期待、チームメイトへの想い。しかし、今の彼を芯で突き動かしているのはそのどれでもなかった。自分が確かに成長していると感じる眠れないほどの高揚感。充足感。バスケットボールというスポーツに対し、躍動する自らの軌跡が描く心底からの歓び。
丁寧に描かれるこうしたスポーツの醍醐味は素晴らしい表現である。

こうして花道は2万本の修行を終え、チームメイトと合流。

次巻いよいよ全国へ向けて発つ。

井上雄彦
スラムダンク 22巻

PS2/ファイナルファンタジーXII/スクウェア・エニックス

このブログでは、ゲームのエントリは、クリアなど一応のプレイの目処が付いた時点で書く事が多かった。
しかし、プレイ欲求がフェイドアウトしてしまうものもあるし、そもそもゲームはクリアまで長時間かかるものも多い。
自らのプレイ記録もかねているので、今度からは、プレイ開始時点でもファーストインプレッションを書いておこうかと思う。それっきりのゲームは、まあ、そういうものだった、という事で。

そんな訳で、最近FF12を始めた。
もちろんシアトリズムのためである。今年のRPGはFFの未プレイ作品を重点的に狙っていくつもりだ。
で、取り敢えず数時間プレイしての感想。

まず、どうにかして欲しいと泣きそうなのが、カメラ。
FFの伝統だった、疑似3Dを廃してのカメラ導入の挑戦は認めよう。
しかし、右スティックが視点・カメラ変更なのだが、これが左右逆に設定されており、しかもコンフィグにも変更がない。
カメラはプレイキャラの後方上部からの視点で、例えばスティックを右に倒すと、私の直感としては、右を向いて欲しいのだが、「カメラが主人公を回転軸として右に回り込む」ため、視界は左を向くのだ。
よって、スムーズに操作するためには、常に頭の中で「カメラを回転カメラを回転」と呪文を唱えながら、自らの意志をワンクッション翻訳して、右手親指を動かす必要がある。大分慣れたが、当然ながら、せっぱ詰まるとすぐ崩壊する。
そして、壁際でのカメラワークの悪さ。なぜすぐ上に上がっちゃうかな。この壁際処理方式は、方向感覚がない人をあっと言う間に迷子にさせるのにうってつけである。
これらのカメラ挙動のダブルパンチで、一瞬、もうやめよう、とすら思いかけた。少なくともカメラの回転方向はなぜコンフィグで設定させないかな。よほど自信があるのか。

つぎに、これもしばしば指摘されているが、声優の演技が下手すぎる点。主人公?のヴァンとパンネロの掛け合いが、ジブリみたいで違和感大。素人か。まあ、これはそのうち慣れるだろう。

暗めの世界設定やストーリーは好感度大。まあ、今後どうなるかは不明だが。

システムはすごく良い。ヘイトシステムに、オートバトル、ライセンス、ガンビットと、かなり楽しい。

という印象で、他は結構良さげなので、本当にカメラだけコンフィグあれば、という思いで一杯だ。ひょっとしてベスト版やインターナショナルでは追加修正無いかな、と思って調べてみたが、ちらりと見た限り(じっくり調べるとネタバレに当たってしまう)では、修正無いようで残念。
声優の下手な演技なんぞは最悪ボリュームをゼロにすれば済む話だが、カメラだけは生理的なものなので、今後プレイし続けられるか、ついにキレて止めるか、非常に不安である。クリアしたらまた書こう。


スクウェア・エニックス
ファイナルファンタジーXII