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はじめてのAndroidアプリ開発 Android4対応版/山田祥寛

急にAndroidアプリを作ろうと思い立って、取り敢えず読んでみたのだった。

これまで、スマホやタブレットには全く関心がなかったが、今年に入って180度変わった。

その理由の1点目は、趣味のレトロゲーム収集が新たなフェイズを迎えたため。これまでごちゃごちゃと収集、と言うよりむしろ単にスタックされていただけの収蔵物を昨秋よりコツコツと整理整頓したのだ。重複品は捨て、分類し、リストアップし、保管場所も整理した。所蔵に要するスペースは半減し、新たな空間が生まれた。また、リスト化が完了したため、何を持っていて何を持っていないか、またその状態はという完全なリストができあがった。
レトロゲームはよくショップのジャンクコーナーなどで回収する。1本5円とか10円の札がついた返品不可商品をほくほくと漁るのだ。だが、常に「これ、もう持っているかも」という恐怖がつきまとっていた。また、例え所有しているソフトであっても、状態が悪いものはましな物品でリプレイスしたい。カセットのみ→箱入り中古→新品同様とステップアップできれば最高だ。
以前より、不完全ながら「買うべきゲームリスト」を印刷して持ち歩いているが、これまでに国内で発売された家庭用ゲームに限っても2万点以上のソフトがあり、その内僅か10%ちょっとしか所有していないため、このリストの長さは想像頂けるだろう。そしてそのリストを常にポケットに入れて持ち歩けるように、印刷して冊子状にまとめているが、その文字の細かさと冊子の厚さもご想像頂けるかと思う。
この冊子は携帯性以外にも難点がある。まず、検索性が乏しい点。というか紙をめくるだけなので常に検索にリニア時間が必要だ。そして、アップデートが面倒くさい点。買ったものはリストに線を引いて消さなくてはならないが、単に消せばよい、というモノではなく、例えばCランク品を入手した際には後日Aランク品を見かけたらアップデートしたいので、消さずに、Cランク品は入手、という事を書き込まねばならない。極小さな字で。
まあ、致し方ないので、だましだましこれで対応していたが、面倒なのでもう冊子を見ずにまとめて買ってしまって、結局ダブる事も良くあった。
が、上記のように、ゲーム整理に目処がついたので、今後は小遣いの許す範囲で、ドンと買っても収蔵が追いつく環境になった。これは冊子の方も別の方法を考えねば、という状況なのである。

理由の2点目は、タブレットを拾ったため。ある意味、WiiUゲームパッドもタブレットだ。小さな画面をタッチして操作し、webサイトを表示するなど、サイドのワークデスク的な使い方をすると割合便利である。ゲーム中に攻略情報を表示したり、食事中にwikiを引いたり、と、使える状況がままある。そんな折り、職場でちょっと古い中華パッドを拾ったので、興味を持って遊んでみたのだ。するとなかなか面白い。そして、丁度この頃、ドミニオンにハマっていたのだが、このゲームをネットを介して仲間内でプレイする際に、この頃使っていた日本語のドミニオンサイトのあまりの重さと不安定さに、カードゲームぐらい自分でタブレット用に作った方が早いな、と思った事があったのだ。結局ドミニオンについては本家の公式webで快適に遊べる事が分かって問題は霧消したのだが。

こうして、取り敢えず、レトロゲーム収集用のリストアプリを作る事にした。PCから持ってきたcsvを読み込んで、検索して表示するだけなので、簡単なものだろう。そこで、まず、Androidとは何ぞや、と言うところから、アプリの製作から公開まで、ざっと見通せる本を求めて、本書を読んでみた。

Eclipseとかプログラミング自体は日常なので、Androidの外観をザッと知るにはうってつけだった。基本と思われる内容を分かり易い構成で並べてあり、クセが無く読みやすい。逆に言えば、クセが無い分、ザッと内容を把握したら、もうあまり参照する事はないかもしれない。

読んで驚いたのは、Androidアプリ開発の、あまりの簡単さだった。無料で簡単に始められるよう用意されたゴージャスな開発環境。潤沢なライブラリとフレームワーク。標準装備されたすてきなハードウェアフィーチャー。手間無しで至れり尽くせりの公開&課金システム。しかも、開発言語はJava&XMLという敷居の低さ。
なるほど、これは世間に、噂に聞く無料のゴミアプリが溢れるのもむべならんと納得した。

嬉しかったのは、標準でRDBまで搭載している点。これなら、csv読んで、SQLiteにストアして、クエリ一発じゃんと拍子抜けした。
その割には、幾らアプリ検索しても、この手のアプリが見つからないのはどういう訳だろう。需要がないはずはないのに。「お手軽買い物メモ」とか言うようなアプリは山程見つかるのだが。まあ、ある意味私が求めているモノも買い物メモには違いない。ただし、数万件のリストから瞬時に検索して欲しい、という点が若干異なるだけだ。
ヒープサイズとか、RDBのテーブルサイズとか、何かこのアプリの作成を阻害する要因があるのかも知れないな。それか、単に私のアプリ調査に漏れがあるだけなのかも。
いずれにしても、自分用に、最高の検索パフォーマンスをたたき出せるようにするには、ボタン位置まで調節する必要があるので、結局作る事は作るのであるが。

期限を切らないと動かないものぐさなので、いちおう3月中には完成予定としているが、さてどうなるか。


山田祥寛
はじめてのAndroidアプリ開発 Android4対応版

わたしの小さな古本屋 倉敷「蟲文庫」に流れるやさしい時間/田中美穂

書評で見かけて読んでみた。

著者は21歳の時に勤めを辞め、その勢いのまま当てもないのに古本屋を始めた。辞めたその日に不動産屋を回ったと言うから、性格が偲ばれて面白い。
そんな著者が営む、倉敷の観光地区のはずれにある、のんびりとした印象の古本屋での出来事と、趣味の苔観察などにまつわるエッセイなどをまとめた本である。
雰囲気は悪くないと思う。私も自営業で、ある種、同じような仕事をしていることもあり、なかなか興味深いものがあった。

自分の好きなモノに囲まれて、好きな事を仕事にして、ステキな仲間に囲まれて、美しい街で、のんびりと暮らして行けるのは良いな~、と雑貨好きな若者などがため息をつきそうな本書である。

が、事はそう単純ではないと思う。そんなに大々的には書かれていないが、やはり、相応の苦労はされている事だろう。
書かれていないのは、わざと省略したという点もあるだろうが、そもそも本人がそれをそれほど苦労と思っていない、という事もあると思う。

運に恵まれた人でもなければ、誰でも、努力を重ねなければ生きる事すら叶わないのが生ある者の宿命だ。努力について、人はいくつかのタイプに分けられると思う。
まず、辛い努力を、辛い努力だと思いながらやり遂げる人。
次に、辛い努力を、続けられない人。
そして、辛い努力を、辛い努力だと気づかずにやってしまう人。もしくは辛い努力をした事を忘れてしまう人。

本書では、例えば、この商売はほとんど儲からないと書かれているが、これは謙遜ではないだろう。
何人も使用人を抱える様な大店はしらないが、私個人の印象から言うと、個人でやってる自営業が「儲からない」と言う時は、本当に儲かっていない。遊びたいけどお小遣いがない、とか言うレベルではない。家賃や仕入れや光熱費などどうしても必要な支払いを終え、のばせる督促は目一杯のばし、口座は空っぽ、財布を叩いて、何とか今月も店が維持できた~、と言うだけで、ふーやれやれ、ほっとするぐらいが「儲からない」レベルだ。え?来月の生活費?まあ、へそくりが何とか1万円残ったから、これで何とかするさ、という所である。

これはまだ、「儲からない」というまだましなレベルである。赤字になると自営業は本当にキツイ。マイナス金額の給料をもらうサラリーマンを想像して欲しい。著者も書いているが、店を閉めたあとに、赤字補填のバイトに駆けずり回る自営業者は数知れず。私は貯金を削ってなんとかバイトを回避できたが、多分、駆け出しの頃、運送バイトに行った事のない歯医者や飲食店なんて、よっぽど恵まれている一握りだけだろう。
著者も、3ヶ月間休み無しで店に座り続ける事も普通だったと書いているが、自営業ではオンオフを組み込むのも難しい。つまり、裏側がないのだ。「のんびりとしたお店」は確かに素晴らしいかも知れないが、儲かっていなければそれプラス自分の生活、という訳にはいかない。そのお店だけなのだ。そこがあなたの全てになるのである。
それに慣れられる人、耐えられる人、そして、それを努力とも苦労とも感じない人だけが続けられる。

20年も古本屋を続けてきた著者には、間違いなく才能があったと言う事だろう。古本を扱う才能ではなく、こうした努力についての才能である。

田中美穂
わたしの小さな古本屋 倉敷「蟲文庫」に流れるやさしい時間

原発危機の経済学/齋藤誠

力作であろう。大変面白かった。

経済学が専門の著者(理学の博士号も取っているようだが)によって、原発危機を経済学の言葉で評していく。明快な論旨と平易な文章で大変読みやすい。
圧巻なのが、全九章の構成の内、経済学による評価は7章以降のみで、それまでの6章は、前提となる「原子力発電とは一体何か」という事について、軽水炉とは何か、そもそも核燃料がどうやって電気になるのか、から説き起こして解説していることだ。現場を知らなければ評価も出来ないという事である。膨大な文献資料から丹念に構築していく日本の原子力発電の精緻な姿は類書にも希ではないだろうか。経済的評価など、ペラ一枚を片手に上っ面の数字を揃える事も出来るだろうに、この姿勢には脱帽である。
むしろ、経済云々はさておきこの部分だけ読んだとしても、原発問題についての基礎知識を得たいと考えている人にうってつけの本だろう。

本書の論旨として大変興味深かったのが、福島第一原発事故の主因を、原発の古さであると炙り出している点だ。実際同じような立地の福島第二の被害はギリギリで踏みとどまっている。その差は、コストを嫌いプロフィットを求める余り使い続けてきた、本来なら廃炉すべき旧式の原発構造によるものである、と本書では説く。
今後を見据えた、原子力発電事業の収益計算にも蒙を啓かれた。不採算の再生処理と高速増殖炉を手放す事によって、原発の収益性は意外に明るいものだと知って驚いた。
発電は収益事業であるが、それだけに留まらない。現代社会では電気は命と同義である。いくら任天堂やキリンビールが潰れようが誰も死なないが、電気が止まれば、すぐさま多数の人命に直接被害が及ぶ。だから発電とは、ある程度の社会的リスクを取ってでも続けなければならい事業である。

本書を読んで思った事は次のようなものだ。

まず、古い原子炉は延命させず、順次テキパキと廃炉を進めるべきだ。そして、それを補うように、新しい原発を建設すべきである。建てるべき最新の原発には福島の教訓を十二分に生かしリスクに備えるべきであろう。たとえ国民のコンセンサスが将来的には原発の全廃であったとしても、数十年に及ぶその間の電力として、突然にはゼロに出来ない原発依存分を、リスクを抑えた上でまかなうには新型原発の新設は避けては通れないだろう。いずれ止めるのだからと古い原発を騙し騙し使う方がよっぽど危ないのである。最新技術を備えた安全性の高い原発を多数建設し、危ない旧式設備の原発を速やかに撤去し、リスクの低減を図り、しかる後に、日本の原発存続の方向性をゆっくりと議論すればよい。
個人的には、原発依存分の電力を他の発電で補うという方向性は、コスト面からも技術面からも、かなり非現実的なものだと思っている。それよりはむしろ、情報公開を進め、技術革新を行い、より安全な原発を作り上げる方が、早く安くそして安全であると思う。実際、福島第一より10年新しいだけの福島第二は震災を耐えたではないか。震災で得られた貴重なデータを活かして設計すれば、新規の原発の安全性はさらに高まる可能性が高い。無論、人間が使う技術である以上、絶対に安全であるとは言えない。しかし、そこは冷静にリスクとリターンを計って考えるべきだ。あのフクシマを目の当たりにしてさえ、原発のリスク・コストは、最終的にペイするものだと私は考える。

つぎに、日本は、放射性廃棄物の存在に、真剣に目を向けるべきだろう。これだけ原発を推進してきて、これだけ貯まって来てしまったのだから、もう見て見ぬふりは出来ない。僻地の地下に穴を掘って埋めれば済むというような事では、ごまかしがきかないだろう。
だから、原子力基本法を改正し、放射性廃棄物の燃料・資源としての利用と事業化に関する研究を進めるべきだろう。原発事故を眺めてきた人なら誰でも思った事だろう。本書でも書いている通り、「水、水、また、水」なのである。どれだけ冷やしても冷やしても、冷やしきれない。
アホじゃなかろうか、と思わないだろうか?こっちは風呂を沸かすのにも高い金を出してガスを買っているのに、さましてもさましても冷えない熱源があるなら、それで湯を沸かせよ、と。
放射性廃棄物は「廃棄物」と呼ばれ燃えかすのような印象だが、もちろんそうではない。内部には多数の放射性物質を含み、ご存じのようにかなり「熱い」。純粋な熱源であるので、断熱してやれば幾らでも温度は上がる。実際、例えば、地球の中心部が熔けているのは、ウランを始めとした放射能物質の崩壊熱によるものだ。
使用前の燃料棒と比べても熱源として何ら劣っている訳ではない。劣っているのは、それをスムーズに使用するための技術なのである。軽水炉という技術スキームから外れて扱いきれなくなる状態になるため、「廃棄物」としているだけなのである。実際旧ソビエトでは放射性廃棄物を熱源とした給湯システムがあったという。
もちろん、問題がない訳ではない。当然、問題がなければもう使っているだろう。
まず、熱源としても凄いが、放射能も凄い、と言う事だ。これは使用前の燃料棒の比ではなく、表面に触れれば数秒で即死という10の4乗シーベルトレベルだ。
だが、それを原発用燃料への再処理ではなく、それ自体を熱源・エネルギー源とするような応用を目指すべきだろう。再処理はコスト的に見合わないと本書では試算している。それは現在の軽水炉スキームに合わせるための手間暇が掛かるからである。
だから例えば、分離精製して放射能レベルを下げたあと、新に技術開発した、放射能を十分に防護する被覆を施して、そのまま熱源として利用する、等というのはどうだろうか。そして、自治体の中央に給湯設備を建設し、有り余る放射性廃棄物から製造したこの熱源を用い、各家庭に温水を供給するのである。もちろん、自治体運営の銭湯も併設する。ヒートポンプを使えば冷房にも使用できる。これでどれだけエネルギーが節約できる事か。節約したエネルギーの電力相当分は、当然、原発の削減に当てる事が出来るだろう。
問題は、多少放射能が漏れ出す事はあるだろう、という事だが、少々は気にしてはいけない。
なにしろ、現在でも、わざわざ放射能物質が溶け出した温泉に湯治に来る人もいるぐらいである。

今新聞をにぎわせている除染作業の問題も、全くナンセンスだと思う。除染も農産物の出荷基準も、レベルが厳しすぎて現実的ではない。
確実に安全かどうか分かってない、というレベルで国が一律に規制するのはコスト的にも問題だし、個々人の行動の自由を阻害する。確実に危険である、というレベルならば国がきちんと規制する必要があるだろうが、本書でも述べられているように、低レベル被爆のような、直ちに危険とは言えないが完全に安全とも言い切れないような領域は、十分に説明を行った上で、個人の選択に任せるべきだ。
この地域はこの程度の放射能が残っていますが、このレベルでは直接健康に被害があるというデータはありません。ただし、リスクが無いという保障もありません。あとはあなたが判断して下さい、で十分ではないか。
年間1ミリシーベルトという基準は、本当に意味があるのか?年間1ミリという数値を屋内4割16時間、屋外8時間のウェイト掛けて換算すると毎時0.19マイクロシーベルトである。これに自然放射線量の0.04マイクロシーベルトを合算して、測定値毎時0.23マイクロシーベルトを除染の基準としているらしい。
しかしね、前も書いたが、私の実家の岐阜県東濃地方などは自然放射線量が強い地域で、毎時0.1~0.2マイクロシーベルトなんてざらなのだ。場所によっては上記の除染基準を余裕で超える。じゃあ、うちの実家の辺りに住むのは危険なのか?除染が必要なのか?(もっとも岩盤である花崗岩からの放射線であるから除染はできっこない)。そんな訳はないでしょう。そして、この地域の癌発生率は全国最低レベルなのだ、と言う現実も改めて書いておく。さらに、世界にはこの10倍以上の強い自然放射線の中で暮らしている人々も存在し、しかも彼らの癌発生率はむしろ低いという。ガンの発生には、低レベルの放射線被爆よりも、生活習慣その他の方がよほど影響する、と言う事である。広島長崎でさえ、避難も除染もしなかったのだ。

人間が即死する程の極めて猛毒の塩素は、誰でも知っているように水道水に殺菌剤として入っている。お酒に入っているエタノールも、殺菌消毒に使われる程、毒性が強い物質だ。酸素でさえ、高濃度では猛毒になる。
物質が問題なのではない。量や濃度が問題なのだ。いい加減、低レベル放射能を過度に心配するのは止めようではないか。

齋藤誠
原発危機の経済学

童話物語/向山貴彦

時間がないので簡易メモ。

かなり面白かった。今年読んだ本の中では今のところ一番面白かったかな。

ただ、非常に惜しかったと思う。
前半の非常に素晴らしい筆致が、後半、何だか安っぽいジブリアニメみたいな展開に堕してしまってがっくりだ。

分類としては、いわゆるハイファンタジー。ハイというのは、要は、「ガチ」で、という程度の意味だ。ファンタジーである事が物語存在の根幹を成している、という事である。つまり、私の苦手とする分野だ。作者の紡ぎ出す、世界よかくあれかしという妄想の洪水を一身に受けて堪え忍び、その後ようようお話が進む、というやつだ。
ところが、この本は意外にも結構あっさり飲み込む事が出来た。以前のエントリでも書いたように、私はこれまで、トールキンやエンデなど、ハイファンタジーを苦手にしてきたのに。趣味の変化か加齢による成熟か。

中世風のつましい暮らしと、数千年前からの巨大遺跡、そして萌芽を迎えんとする産業革命が、同居するような世界観。主人公の少女ペチカは薄幸の孤児である。財産と言えるものは暖かかった母の記憶、そしてそれをようやくに留める一葉の写真、ただそれだけである。身寄りのない僅か13才の少女は、野原の片隅の掘っ立て小屋に寝起きし、守頭にこづき回されながら教会の雑用を手伝って糊口を凌ぐ。ペチカの頭にあるのは、こんな自分の境遇への疑念と恨み。哀しみ。ただ、それらさえ、今日の食事を如何に確保するかという切実な本能的欲求の前には霞んでしまう。陰惨ないじめや過酷な労働に耐え、ペチカはただただ、生きていた。
そんなある日、掃除で登らされた教会の鐘楼のてっぺんで、ペチカはフィツと名乗る妖精に出会う。
世界にはいつか全ての人々を滅ぼす「妖精の日」が訪れるとされている。そして妖精は近づくだけで疾病をもたらすとして忌み嫌われている存在である。恐れ逃げまどうペチカ。しかし、人間世界の調査をしに来たという彼は、妖精は地上で最初に話しかけた人間としか会話が出来ないと言ってペチカにつきまとう。妖精と一緒にいるところを見られたペチカはつるし上げられリンチを受ける寸前、すんでの所で村から逃げ出す。こうして大きく動き始めた運命を携え、大きく広がった世界にペチカは歩み出してゆく…。という様なお話。

貧困、いじめ、迫害、犯罪など、インモラルを肯定でも否定でもなく、ただあるものとして、丁寧に描く筆致がなかなか良かった。辛い境遇でも負けない明るい心、という様な非現実的な紋切り型ではなく、苦難に打ちのめされてボロボロになりながらも、生きるという本能によって必死で命を繋ごうとする姿である。
わずかな貧しい食べ物を必死で守り、腹を空かせて寄ってきた子猫を足蹴にするペチカ。翌日冷たくなっていた子猫。それを見てもペチカは平然としている訳ではない。そして、だからといって懺悔に沈む訳でもない。今日を生きるため、そのような些事にかまけている暇はないのだ。しかし、ペチカは子猫の事を決して忘れなかった。守頭やルージャンから受けた酷い仕打ちを決して忘れないのと同様に。

本書の話の半分はルージャンの視点から描かれる。彼は教会でペチカをいじめていた筆頭だった。そしてそれを悔いていた。ペチカと初めて会った時にかわした笑顔。ルージャンはペチカにとって暖かい存在になれるはずだったし、それを彼も願っていた。しかし、厳しい現実と教会でのいじめと暴力のヒエラルキーの中で、彼のささやかな願いは粉砕してしまう。彼を怯え嫌い、忌まわしき物を見るようなペチカの瞳の記憶だけが彼に残った。なぜそんな事をしてしまったのだろう。思い出すたび身を捩りたくなる程の悔恨に涙し、ルージャンはただ一言ペチカに謝りたい、という一心で村を飛び出しペチカを追う。ルージャンの悔いる気持ちが、良く伝わってきて共感できた。

少年少女の心理や身の回りの細かな描写は素晴らしい。半面、中年心理や、大きな世界構造の描写がイマイチで、これは多分筆者の人生経験の反映によるものではないか。

放浪の老女とペチカのふれ合いや、オルレアとハーティの愛、もちろんフィツとの友情、すれ違うルージャンとの和解など、挿絵のイメージそのままのほっこりととした気持ちになれる優しいシーンが多く、涙腺も緩みがちになる。

雰囲気が素晴らしいだけに、やはり終盤のアップテンポ活劇は馴染めない印象だ。ただ、物語としては、ストーリーではなく、始めから「サーガ」として構想されている構造上、カタストロフィへの道は避けられなかったのかも知れないが。また、インモラルの闇を否定しなかったにもかかわらず、最終的には排斥して終わり、という展開も拍子抜けだ。

ともあれ、秀作には間違いない。テーマを深読みするのが好きな人にも、ジブリアニメが好きな人にも、どちらにもオススメである。


向山貴彦
童話物語

先週読んだ漫画 13/3/3-3/9

●ポケットモンスター SPECIAL 1巻/日下秀憲/真斗

というわけで、やっぱりポケモンぐらいは勉強しておかないとな、と妻と一緒に読み始めた。サトシが主人公ではなく、アニメ版のコミカライズという訳では無さそう。コミックスも別のポケモンシリーズがあるようだ。主人公の名前はレッド。それからも分かるように、どうも赤緑のコミカライズっぽい。内容は意外にしっかりしていてかなり面白かった。次巻も期待。


●ひみつきち/中原アヤ

積み漫画消化。初めての著者の短編集。共通するテーマは、ひみつ。隠される秘密、共有される秘密、etc。淡々としていてまとまっている感じの作風は悪くない。


●パタリロ! 7巻/魔夜峰央

相変わらず面白い。久々エトランジュ登場。ハイブロウなギャグが結構難しいね。タマネギや長官の役割がきっちりしてきて安定感あり。しかし何で警察長官が陛下の身の回りのあれこれを世話してるんだろう。


●幸福喫茶3丁目 15巻/松月滉

と言う訳で最終巻。思っていたより悪くなかったけど、なんだかなあと消化不良感。あんなにあっさり乗り越えられるトラウマなら封印とか言ってそれほど引っ張らなくても良かったのでは。まあ進藤さんが自分の気持ちに気づいたのでヨシとしよう。一郎君は報われないねえ。


●強気な小心者ちゃんリターンズ/鈴木ともこ

まさか三部作全部読む事になろうとは。なんとなく図書館で借りてしまった。内容は相変わらずの、ゴーイングマイウェイな小心振り。最後のケンくんとのお話はみつはしちかこかと思ったよ。

鉄子の旅写真日記/矢野直美

鉄子の旅を読み終わって興味を持って手にしてみた。漫画にも出てきたライター矢野さんの本である。
鉄道一人旅として章立てて各地をめぐり、少なめの文章とかなりの分量の写真が載っている。

鉄道での一人旅、を語る本ではなく、鉄道での一人旅をする私、をゆったりと見つめ、その有様を紹介する本だろう。そこでは鉄道旅が極度に抽象化されてしまっている。大切なのはディティールではない、という訳だ。だから男性の鉄道好きには受けず、どちらかというと女性向けの気がする。

時々、ちょっと良い写真もあるが、基本的にはあまり上手くない。ピントが甘くぶれているのも、味と言えば味だが、出版する程のものかね、俺でも撮れるよ。と、そう思わせるのが作戦なのだろう。きっと狙い通りである。

逆に、文章は、かなりプロ。一見すごく平易にさらさらと書いているように見えて、凄まじい推敲のあとが伺える。思いつくまま感性のまま書きました、と見えるようにきっちり計算して書いてあってビックリした。でも悪くはないと思う。

矢野直美
鉄子の旅写真日記

なにわの海の時空館/住之江区

いよいよ来週10日で閉館となってしまうので、最後に見てきた。

自宅の直ぐそばである。公園に隣接して建てられているので、この十年程、外観は何度と無く眺めているが、実は入館するのは初めてだった。妻は開館当時に一度見に行っている。

展示内容は、大阪の海運の歴史、といったテーマが中心で、その目玉は、本館中央に鎮座する、現代によみがえった菱垣廻船の威容であろう。海外での受賞歴もある総ガラス張りドームの建屋を合わせ、総工費180億円というプロジェクトである。バブルが弾けたあとの99年頃と言うが、たしかになかなかの羽振りであると言わざるを得ないだろう。入館者は伸び悩み経費がかさんで近年は毎年3億の赤字だという。

しかし、展示内容は予想外に面白かった。精巧なジオラマが多くなかなか興味深い。特に帆船など船舶の模型はかなりレベルが高く、金掛かってんなーと感心しきりだった。予算削減のためか、案内員は皆無で、勝手に見回れという方式だったが、むしろ気軽な感じで良かった。ただ、十年前に妻が出会ったという、いなせな緊褌姿で菱垣廻船に乗り込んで威勢良く解説をしてくれるという「ふんどし先生」は、ぜひ見てみたいものだったが、多分そうそうにリストラされたであろうその勇姿を拝む事が叶わなかったのは残念である。

さて、閉館後の行方であるが、多分、全部スクラップだろう。移動できる模型などはそこそこの値で売却できると思うが、中央に鎮座する菱垣廻船はガラスドームを解体しないと取り出せず、その工費は5億円と言われる。船舶工業会などが保存を求めたと言うが、市長の回答は「じゃあ買ってよ」とつれないものであったという。保存は諦め、内部で解体すれば出入り口から撤去できるだろうが、それでもかなりの費用が見込まれる。菱垣廻船の展示に特化した特殊な回廊構造は他用途への転用も難しく、つまりユニークなガラスドーム建築を活かしてリニューアルし新規ビジネス展開を図る事も困難で、事実、応募はゼロだったという。180億円を掛けたプロジェクトは、こうして文字通り海の藻屑へと成り果てると思われる。館内展示での菱垣廻船復元プロジェクトの紹介ビデオが結ぶ。「…(実証航海を終え)こうして時空館に収まった菱垣廻船は、永遠に保存される事になったのです」。端から永遠は無理だったとしても10年ちょっとは短すぎて哀れではある。

妥協案として、菱垣廻船はそのままで、周囲だけリニューアルして何かに使えないだろうか。そこで思いつくのが、コスプレである。元々南港はレイヤーさんが多く訪れるスポットである。実際、この日も時空館の内と言わず外と言わず、写真を撮りまくるレイヤーさんが多数いた。これを呼び込んだら何とか維持費がペイしないか。
菱垣廻船は甲板や内部に入れる展示なので、和洋の違いに少々目をつむればワンピースなど木造船舶を映し込んだらさまになるコスプレの撮影に向いているだろう。周囲の回廊は展示を全部撤去し、いろんなシチュエーションのセットを組んだエリアを設ける。例えば「学校」でも、教室、体育館、テニスコート、校門などレイヤーさんの嗜好を研究して多数設置するのだ。
館内はガラスドームのため、屋内であっても日当たりは最高。光量が豊富なので写真撮影には最適だろう。もちろん風雨の影響を受けないので、衣装などにダメージを受ける事もない。館外は海沿いで、芝生も公園もある。水平線や夕焼け空など外部の雰囲気が欲しい時には外で撮ればいいだろう。入館はパスポート方式にして、1日出入り自由にしたらそれぞれ好きに移動できるだろう。定期的にコンテストや大会を催せば人が集まるだろう。衣装制作やヘアセット、化粧などの講座を1Fのワークショップエリアで行うのも良いだろう。

今ちょっと大阪市の報告書を見てきたが、21年度収支ベースで、年間入館者10万人で、一人あたりコストが3000円となっている。入館料は600円なので無論赤字である。10万人というと週あたり2000人だ。コスプレ人口の実体が分からないので、少々不安ではあるが、週二千人の集客なら可能な気がする。土日が8割として休日の一日で800人。4階建てなので各フロア200人はキャパ的には問題無いだろう。それで客単価3000円なら入館料と飲食、物販、サービス提供で結構現実的だと思うがどうだろうか。菱垣廻船ではとても3000円は取れない事は明らかだが、コスプレなら払えない額ではない。その代わり、徹底的にレイヤーさんの利便を図るようリニューアルするのである。コスプレ施設では日本一、という勢いで営業すれば、結構いけそうに思えてきた。

船舶や海運の展示は全撤去してしまうが、折角の復元した菱垣廻船だけは死守できる、という点で船舶工業会も妥協するしかないだろう。

BIGが当たったら全額注ぎ込んで本気でやってみても良いと思うな。

先週読んだ漫画 13/2/24-3/2

●パタリロ! 6巻/魔夜峰央

6巻。ますます調子が上がってきた感あり。パタリロの重要な特技の一つであるタイムワープ習得からバンコラン少年時代のエピソードなど、外せない逸話が続く。タロットやソドミィなど、ミーちゃんカラーも充実の気配。


●ナルト 34巻/岸本斉史

久しぶりに続刊読んだ。ようやくサスケ登場。重要なシーンの割にページが薄い印象。期待していないので落胆もないが、可も不可もなくか。


●幸福喫茶3丁目 14巻/松月滉

いよいよ次巻でエンド。と言う事で告白ラッシュか。今巻もほのぼのは薄く、忌まわしき過去の記憶へジリジリと。都合良く越してきたお隣さんが核心なのか?また、進藤さんと両親の関係や如何に。さて、ラスト1巻でまとめきれるかが見物だ。


●ハチミツとクローバー 8巻/羽海野チカ

こちらもラストに近づいてくる。相変わらずあゆと真山の話ばっかり。森田先輩を魅せて欲しいものだ。一つ一つのエピソードは心惹かれるし、じんわりと素晴らしい余韻。でも、なんか全体的に俯瞰すると、違和感があるんだよな。上手く言えないが、作り物くさいというか…。作者が語りすぎているのかも。好きな作品だからこそ、細部が気になる。好きだからこそ、評価が厳しくなる訳で。

NTT西日本 ひかり電話 ボイスワープ機能の謎仕様

昨日、トラブルがあったので、一般に注意を喚起するためにメモっておく。

内容は、NTT西日本のフレッツ光サービスに付随する、IP電話サービス「ひかり電話」についてだ。
ひかり電話には様々なオプション機能があるが、その中の電話転送機能であるボイスワープに落とし穴があった。具体的には、着信電話番号によって転送を制御するセレクト機能が使用者の直感に反する動作となっている。NTTの担当者とも話したが、これは「仕様」と言う事で確定したので、うっかり間違いやすいと思われるこの仕様を注意喚起のためにメモしておくものだ。

<非通知は一切転送されない!ひかり電話 ボイスワープのセレクト機能>

・ひかり電話のボイスワープには「セレクト機能」がある。これは、最大30件までの電話番号を登録し、掛かってきた電話番号が、1)登録番号の場合だけ転送、2)登録番号の場合だけ着信、と、選別して転送動作を制御できる機能である。
・セレクトされた後、サービス本体の転送のタイプ設定(無条件転送・無応答時転送・話中時転送)に従って、転送動作を行う。
・申し込み時に担当者が送ってきた古いマニュアルには、「発信電話番号が非通知の場合は、セレクト機能は動作しません」と書いてある。そりゃそうだろう。
・しかし動作チェックを行うと、掛かってきた電話が「非通知・公衆電話・表示圏外」の場合、「無条件で全て着信」する事が判明。
・NTT西サイトの新しいマニュアルには、「かけてきた方の電話番号が非通知の場合、転送されません」と書いてある。

以上では、どこが困った点なのかよく分からないと思うので、事例を挙げて説明しよう。

<トラブル事例>

・当方では自宅とは別に仕事場を借りている。そこには仕事用固定電話があり、毎日不特定多数の顧客から電話が入る。しかし、私個人は客先訪問など出歩いている事が多いので、仕事場に掛かった電話は携帯に転送して受けている。これがボイスワープの機能だ。
・しかし、仕事場にいる妻やスタッフと連絡を取りたい場合など、私のこの携帯や自宅から仕事場に掛けた電話が転送されてしまってはまずい。
・そこで、セレクト機能をつかい、登録した携帯や自宅の電話からのみ仕事場に着信し、それ以外は全部無条件転送という設定で運用する。
・ひかり電話のボイスワープでも、上記は、全く簡単な設定で全く問題無く動作する。ただ一点を除いて。それは、上記に書いた通り、「非通知・公衆電話・表示圏外」の番号は、他の設定条件を一切無視して「着信してしまう」、という点である。
・一般客からの電話ではかなりの割合が非通知である。これが転送されないのでは、全く使い物にならない。

無条件転送に設定し、登録番号のみ着信のセレクト機能をオンにしたなら、「登録番号以外の全ての通話」は転送して欲しいとするのが、直感に即した仕様ではないだろうか?

もともと、ボイスワープというものがそういう仕様なのだ、という事ならやむを得ないかも知れない。しかしそうではないのだ。

<固定電話でのボイスワープセレクトとの動作の違い>

「ひかり電話」のボイスワープでは上記のような謎仕様になっているが、IP電話でない加入電話でのボイスワープでは、ちゃんと直感通りの動作をするのだ。厳密に言うと、加入電話ではボイスワープサービスにはセレクト機能が無く、変わりにセレクト機能を搭載した「ボイスワープセレクト」というサービスがある。
当方では、このサービスを数年間使用して、携帯と自宅からは着信、それ以外は携帯に転送、という運用をずっとつづけてきたのだ。もちろん非通知も公衆電話もちゃんと転送してくれる。
電話料金が安くなるからひかり電話にしませんか?と営業を受けても、いや、ボイスワープセレクトを使っているので無理、と断っていた。ひかり電話には、「ボイスワープセレクト」が無いからである。しかし、ひかり電話のボイスワープには、加入電話のボイスワープには無い「セレクト機能」が最初から付いているんですよ、という事を知り、それならば、とひかり電話に変更したのである。

結局NTTのサポートからは仕様と回答され、新しいマニュアルをDLしてよくよく見ればその通り書いてある。
仕様という事で通すのならこの状態はそうそうに修正される事はないだろう。
よって、ひかり電話でのボイスワープのセレクト機能を使用しようと考えている人は、上記の点を十分に認識する必要があるだろう。特にビジネス用途で仕事環境の構築を検討している人は、注意した方が良い。非通知で挙動が変わってしまう転送機能では仕事にならない。

<対処>

ぼやいていても始まらないので、対処を検討する。
実は、とりあえず何とかするだけなら割合簡単に対処できる。
それは、ひかり電話の「追加番号」サービスを利用する方法だ。ひかり電話では月額105円でもう一つ電話番号がもらえる。複数口の専用VOIP端末に変更することで、1契約で最大4回線まで引けるのだ。
そこで、仕事場のひかり電話の契約に電話番号を1つ追加しVOIP端末を変更する。携帯・自宅→仕事場の電話連絡用には、この新設番号を使用することにするのだ。そして元々の仕事場の電話番号はセレクト機能をオフにして無条件転送をセットする。これで要件は全て満たす。
なお、本来、複数口のVOIP端末には当然ながら電話回線分の電話機を繋ぐ必要がある。が、「無条件転送ボイスワープに設定した回線は着信しないし電話も鳴らないし、よって電話機を繋いでいなくても動作する」という点がミソなのである。電話機の追加購入などはしなくて良いのだ。そもそも1回線だけで無条件転送に設定したひかり電話なら、VOIP端末すら電源を落としていても動作に問題は無い。今回の事例では追加番号は電話として使うのでそうは行かないが。

しかし、もちろん、動けば良い、というものではない。105円とは言え月額で追加費用が発生するし、VOIP端末交換の手数料も必要だ。なにより、そもそものひかり電話ボイスワープのセレクト機能の仕様は、明らかにおかしなものである、という点が問題なのである。
急場は上記の方法でしのぐしかないが、おかしいと思うので改善して欲しいという要望は窓口を通して上げてみるつもりだ。

以上、参考までに。

FFCCCB Special Sound Track Limited Edition

タイトルが長くなりすぎるので略したら、何かよく分からないなこれ。

Wii用ソフト、ファイナルファンタジー クリスタルクロニクル クリスタルベアラーのサントラである。

最近、色々ゲームサントラを買ったが、やっぱり音楽系のエントリはなかなか評価書きづらく、躊躇してしている内に書いてないディスクが積み上がってしまったので、やむなく購入メモだけでも書こうかと。

と言う訳で第一弾がこれ。
ゲーム本体のエントリはこちら 。そこでも書いているが、楽曲自体の印象は薄い。

ならば、何故サントラを?と思うだろう。

実はこのCDは、ゲームの初回版の特典で、ゲームがあまり売れずに余ってしまったからだろうが、スクエニメンバーズでプレゼント用に供していたものである。
クラニンのようなスクエニメンバーズは以前から知ってはいたものの面倒で入会してなかった。が、去年、まとまった本数のスクエニソフトを入手したため、重い腰を上げて入会してみたのだ。提携しているUBIのソフトにもポイントが入っているというのも大きい。
ところが、いざ入って見ると、交換したい商品が何もない事に驚いた。ろくな品がないのだ。で、唯一まともそうだったのが、このサントラ、という訳である。

特典サントラであるので、6曲しか収録されていないが、内容は結構良かった。
すっかり忘れていても、聴けば結構思い出す。そしてじっくりと聴くとなかなか悪くない。牧歌調のFFCCテイストも良い雰囲気だし、ベアラーの特徴であるロック調も素晴らしい、そして、様々なジャンルが入り交じる楽曲の中に、やはりそれぞれどことなくFFっぽさを感じさせる部分があるのだ。

中古も安いし、機会があればフルバージョンのサントラを入手しようと思う。