読んだり観たり聴いたりしたもの -74ページ目

Cooking for Geeks 料理の科学と実践レシピ/J.Potter/水原文

時間がないのでメモだけ。

大変面白かった本だ。図書館で借りたのだが、つるっと読むだけでなく、手元に置いて、しばしば眺めるようなタイプの本だろうと思う。もちろん料理本であるので、様々なレシピも載っている訳だし。

普通の料理本と大きく違うのが、もちろん「ギーク向け」という点だ。ギークとは主にアメリカで使われる俗語で、平たく言うと「技術オタク」の様な意味合いだ。広義にはハッカーなどもギークに含まれるだろう。
つまり、時計とねじ回しが落ちていれば分解を始めるし、化学薬品があれば混ぜずには居られず、ラジオや無線機を組み立て、最新ガジェットを使いこなし、プログラミングを極め、本や雑誌などあらゆる技術系情報を読みあさる、そんな趣味人達の事だ。

彼らの御用達はもちろん宅配ピザであって、キッチンで料理するなんて事は滅多にない。
それはなぜ?おかしいじゃないか、とこの本は問いかけるのだ。

料理こそ、化学、物理学、生物学などなど、まさにギーク達の好きな科学技術の実践に他ならないのに!という訳である。

ギークというものは基本的に、理解を欲している。
なぜ塩を入れるのか?なぜその温度で調理するのか?なぜベーキングパウダーじゃなくて重曹を使うのか?泡とは何なのか?理由もなく、手順だけを示されても納得できないのだ。それがこれまでギークが料理に縁薄かった理由でもあるだろう。

この本は、こうしたギーク向けに、料理というものを、科学技術の視点で一から解説したものである。
私は自炊は苦ではないし、週に2日は料理当番なので、キッチンと料理は身近なものだが、それでもこうして読むと、目から鱗の事例に事欠かない。
特に真空調理法には大変興味を引かれたので、ちょっと調べて実践してみようと思っている。
この本も買って手元に置いておきたいな。

以前も同様の本で、「料理のわざを科学する」という本を読んだが、そちらが料理をする一般人向けに料理を科学で解説する、という趣向だったのに対し、こちらは、あくまでギークに料理を科学で説く、という体裁だ。よって、解説文にはプログラミング用語などジャーゴンが溢れており、むしろ一般の人には非常に読みづらいだろうと思う。だが、そこが素晴らしく楽しい本でもある。

温度に華氏表示を併記しているのが鬱陶しかったな。略しても良かったろう。


J.Potter/水原文
Cooking for Geeks 料理の科学と実践レシピ

WiiU VC/ファイアーエムブレム 紋章の謎/任天堂

と言う事で早速遊んでいる。

ファミコン生誕30周年記念 WiiU VC 体験キャンペーン にて、たった30円。
もちろん第一弾バルーンファイトもDL済み。

FEシリーズは、これまでにGCの蒼炎の軌跡と、Wiiでの続編、暁の女神をプレイ済み。そういやエントリは書いてなかったかな。ともかく、どちらも妻共々すごく楽しんだし、好きなゲームである。他のシリーズ作品もプレイしたいと常々思っていた。ここ1ヶ月程シュタゲ三昧で、ほとんどゲームと言うより読書もしくはビデオ鑑賞、という感じだったので、そろそろガッツリ遊べるものがやりたいな、と。で、今回グッドなタイミングでキャンペーンだったので、即DL。課長のヘタレプレイをみてウズウズした、というのもある。

やっぱり面白いな~。FC生誕うんぬんのくせに、何故かSFC版なので、グラも綺麗だし、音も良い。特に画像はやっぱりレグザに買い換えた点が大きいと思う。ドットくっきりで色彩鮮やか。実に見栄えがする。これは今後もVCには期待せざるを得ない。
操作もサクサクでプレイも快適。何より、WiiUVCの、まるごと保存というステートセーブ機能が良いね。WiiのVCのステートセーブ機能と、異なり、1ファイルだけだが、ちゃんと保存しておけるので、何度もやり直せる。リセット必須のFEでも禁断のやり直し技がらくらくで、ヌルゲーマーには朗報だろう。きちんと要所で丸ごと保存しておけば、キャラが死んでもリセットせずに数分前からプレイ再開だ。FE自体の中断機能は使わず、章の始めに「きろく」→プレイ中はまるごと保存を適宜→詰んだら「きろく」からやり直す、というパターンが良いだろう。

ただね、やっぱりWiiUはゲームパッドのバッテリ持ちが悪いよ。2,3章つづけて遊んだだけで、すぐに赤ランプ。これは、もう一つACアダプタを買おうかと思う。

あと、オンライン取説が端折りすぎでは。手持ちのパッケージを引っ張り出してきて比べてみたけど、やっぱこのオリジナルの取説を画像取り込みで丸々収録してたらかなり価値があると思うな。サードのVCとかも考えると版権的に色々面倒なのだろうけど。

また、クリアしたら色々と感想を書こう。

PS3/ラケットスポーツ/UBI

確か少々前にトイザらスのワゴンで新品を安くゲットしておいたもの。

先日、肩こり時のほぐしゲームとして、思い出したように引っ張り出してきてプレイしてみた。

結果は、とほほ、という感じ。

ラケットで、ボールを打つ。インパクトの、その一瞬の感覚。

Wiiスポやスポーツチャンピオンが、如何にここを磨き上げてきているのか、どれ程の心血をその一瞬のセンスに注いでいるのか、ゲームの神髄とは何か、という事が、嫌という程分かることで、反面教師としての価値はあるなあ、と思った。

テニスや卓球、バドミントンなど、ラケットを使うスポーツを5種収録だが、どれもラケットスポーツの命である、ラケットを振って、打つ、という部分がまるで駄目。そもそも、振ってから当たるまでのタイミングが、実際のスイングと画面上のアクションにラグがありすぎ、またスイングタイミングの調節による左右の打ち出し方向の調節もほぼきかないなど、Move専用を謳うスポーツアクションとしての体をなしてない。
最初、あまりにもラグが酷いので、えっ!?これってもしかして、液晶テレビに替えたから遅延でこうなのか!とビビって、慌ててスポーツチャンピオンに入れ替えてチェックした程だ。スポチャンはちゃんとラグ無しで遊べましたよ。
もちろん厳密には、Wiiスポやスポーツチャンピオンにも、ラグはある。それをなくす事は原理的に不可能だからだ。しかし、ゲームとして、いかにラグを感じさせないか、という所をどれだけ磨いたか、という違いなのである。言葉を換えると、それは、如何に嘘を付くか、という事である。人を楽しませる嘘、それがエンターテインメントだ。

結局その日はその後、久々にスポチャンをたくさん遊んだとさ。
ワゴンゲットは、半分はコレクション目的なので、落胆はない。想定内である。


UBI
ラケットスポーツ

先週読んだ漫画 13/2/17-2/23

確定申告にかまけて漫画読めず…。

●ケロロ軍曹 1-3巻/吉崎観音

今、読んでいる中では一番面白いと思う。ハマってますな。昔流行っていたしキャラは誰でも知っていると思う。読みもせずペンギンの問題みたいな児童漫画系だと思い込んで舐めていたがそうではなかった(ペンギンの問題が駄目という事ではない。あれも面白い漫画だ)。とにかく、絵が上手い。滲み出る絵の魅力が素晴らしいのだ。地球を侵略に来たカエル型異星人の軍人ケロロ達が、撤退した本隊から取り残されて、無茶振りで一小隊に侵攻を命じられた挙げ句、なぜか主人公の男の子冬樹の家に居候してしまってうだうだするギャグマンガ、なのであるが、それに留まらないテーマの深さをチラチラとかいま見せる点も目が離せない。ありがちなメタギャグに安易に持っていかない点も個人的に高評価だ。ストーリー構成も、そのおとぼけキャラ絵とは裏腹に実はかなり緻密に配している。ビックリしたのが、1巻で、久々にノストラダムスの名前を聞いた事だ。つまり14年前もの昔に始まった漫画。当時読んでいたら、きっと、また少しだけ違った感慨を持った事だろう。

考えるとはどういうことか/外山滋比古

以前読んだこの著者の本がよかったので、新しいものを読んでみたが、こちらはイマイチだっだ。

考える事、そして言葉について、自由に思考を巡らせた文章は、なかなかにエスプリの効いているものだが、ちょっと国粋主義と独善独断が鼻につきすぎる。
まあ、この手の本はそれぐらいでないと意味がないのかも知れないが。

知識より体験を重視する、とか、二次的創作が古典を創造する、といった文章には、はっとさせられた。


外山滋比古
考えるとはどういうことか

3DS/川島隆太教授監修 ものすごく脳を鍛える5分間の鬼トレーニング/任天堂

最近報告がご無沙汰で。
でも、一応鬼トレはコツコツ毎朝やっている。今日は嬉しい事があったので、久々報告。

何と、同色整列「ものすごく難しい」をようやくクリアした!!!

正直、クリアできるとは思ってなかった。「すごく難しい」ですらこれまで1回しか解けていないのだ。
それが、ものすごくラッキーそうなパターンが出たので、じっくり取り組んだら、中断を挟んで三日掛かり、のべ4時間以上を費やして、奇跡的に解けたのだった!!
途中何度、「もう無理だから諦めて切ろう」と思った事か。それでも、ここまでやったのだから勿体ないと、ある意味貧乏性な性格から中断保存しておいた。すると、時間を置いて新に眺めることで、結構、スッと展開したりするのだ。やっぱり煮詰まった頭はほとんど回転してないのだろうな。
解くのに必須のテクニックとして、揃ったトランプ列をわざわざ分断する、という必要がある状況が存在する事を明確に認識した。同色整列では、トランプはどんどん揃える一方で、揃った列はまとめて取り扱えるし二度と分割する必要はない、と思い込んでいると詰む事もあるのだな。

これで全ての種目で1勝を達成した。ようやく肩の荷が下りた思いだ。

肝心の鬼トレは、鬼計算の記憶中心をじっくり練習中。しっかり覚えるのは難しいね。

最近、長文ブログエントリで妻に迷惑を掛けてそうなので、今日はこの辺で。

出席日数 174日
鬼トレグレード AA
鬼トレ対決 33勝 → 34勝
賞状 78 → 80/106

記録(初週 → 先週 → 今回。脳トレは初週略)。○印は前回から伸びたところ。▲は上限終了。

●集中時間 測定
46秒 → 5分5秒 → 5分5秒

●鬼トレ
鬼計算 3バック → 6バック → 6バック
鬼めくり レベル9 → レベル11 → レベル11
鬼ネズミ 4匹 → 速い5匹 → 速い5匹
鬼朗読 レベル4 → レベル5 → レベル7
鬼記号 速い2バック → 速い4バック → 速い4バック
鬼ブロック レベル5 → レベル9 → レベル9
鬼カップ 5カップ → 7カップ → 7カップ
鬼耳算 2バック →3バック → 3バック

●鬼トレ補助
計算20 40秒 → 16秒 → 16秒
漢字破壊 2分07秒 → 1分1秒 → 1分1秒
倍数探し 54秒 → 39秒 → 39秒
加算格闘 109点 → 245点 → 245点
漢字宇宙 222点 → 254点 → 254点
釣銭渡し 1分38秒 → 41秒 → 41秒
計算100 2分13秒 → 1分46秒 → 1分46秒
加算破壊 1分8秒 → 1分3秒 → 1分3秒
時計計測 1分36秒 → 1分17秒 → 1分17秒

●脳トレ
▲陣取対局 60面
○赤黒赤黒 普通 56勝 → 71勝
○赤黒赤黒 難しい 29勝 → 32勝
名曲演奏 99点
○同色整列 簡単 36勝 → 51勝
○同色整列 普通 19勝 → 29勝
○同色整列 難しい 16勝 → 20勝
同色整列 すごく難しい 1勝
○同色整列 ものすごく難しい 0勝 → 1勝
▲飛石課題 60面
▲聖徳太子 100点
○札番増減 普通 27勝 → 42勝
札番増減 難しい 1勝
▲ 漢字書取 100点
○二角消去 普通 68勝 → 79勝
○二角消去 難しい 33勝 → 34勝

●リラックス
脂肪爆発 簡単 2189点 → 2189点 → 2189点
脂肪爆発 普通 1432点 → 1804点 → 1804点
脂肪爆発 難しい 1170点 → 1170点 → 1170点
細菌撲滅 簡単 82点 → 616点 → 616点
細菌撲滅 普通 183点 → 183点 → 183点
細菌撲滅 難しい 249点 → 249点 → 249点

賞状残り

★6 500日出席
★13 鬼トレ対決で100勝
★★★17 集中時間測定で10分記録
★★★18 ???(多分集中時間測定15分)
★38 1日で鬼トレを5つ
★50 鬼トレ仲間100人以上
★★★52 鬼計算で7バック記録
★★★★53 ???(多分鬼計算)
★★★★54 ???(多分鬼計算)
★★★★56 鬼めくりでレベル13記録
★★★58 鬼ネズミで6匹記録
★★★★62 鬼記号で7バック記録
★★★★68 鬼耳算で5バック記録
★★★70 計算20でロケット級
★★★72 漢字破壊でロケット級
★★★74 倍数探しでロケット級
★★★75 加算格闘で新幹線級以上
★★★★76 ???(多分加算格闘ロケット級)
★★★77 漢字宇宙で新幹線級以上
★★★★78 ???(多分漢字宇宙ロケット級)
★★★80 釣銭渡しでロケット級
★★★81 計算100で新幹線級以上
★★★★82 ???(多分計算100ロケット級)
★★★84 加算破壊でロケット級
★★★86 時間計測でロケット級以上
★★★93 名曲演奏でロケット級
★102 札番増減合計100勝


鬼トレの過去エントリ

居住費削減プロジェクト顛末

以前、正月頃のエントリ でちょろっと、今年は住居費の削減を目指したいと書いた。
ちょっとその後の顛末を。

まず、住環境を書いておく。
我が家は、大阪南港の旧公団3LDK分譲マンションを分譲貸しで借りている。結婚前、同棲していた学生時代からになるので、もう今年で16年目だ。物件自体も築30年とかなり年季が入っている。設備や内装も築30年という感じそのままで、しかも愛猫によるダメージもかなり受けているため、一見すると相当な印象を受ける。しかし、私も妻もあまりそうした点には拘らないタイプなので、実用上問題がなければ気にしないし、実用上問題があっても、割となんとかやり過ごす為、生活上の問題は一部を除いて特にない。ちなみに書いておくと、猫の飼育は大家の承認済みである。

上記の一部とは、
・ベランダ側の窓サッシの戸車がすり減ってしまいスムーズに動かない事
・換気扇がどこもそろそろモータが寿命でまともに動かない(死亡×1、壊れかけ×1、なんとか稼働×1)
・リビングの既設エアコンは一度も使った事がないが、新築時の30年前に設置したモノなので、多分すでに寿命で死んでいるだろう。

などであろうか。ちなみにこれまでの修繕歴としては、
・屋外設置のガス温水器が壊れた(新品に交換。大家負担)
・玄関ドアの鍵が壊れた(新品に交換。うちで負担)
・玄関ドアのクローザが壊れた(新品に交換。うちで負担)
・キッチンのシンクの蛍光灯が壊れた(新品に交換。うちで負担)
・配電ボックスのブレーカを安全のために漏電遮断機に交換した(うちで負担)
・寝室ガスコンセントが破損した(修理。うちで負担)

などがある。DIYはそれほど苦ではないので、水道栓の水漏れのコマ交換ぐらいならいつも自分で行う。愛猫によって大ダメージを受けたふすまの貼り替えも何度かやった。

住まいについての希望として、
・愛猫に負担を掛けたくないので、例え来月から家賃が倍と言われても引っ越すつもりはない。
・住環境としてもかなり気に入っているので、そういう意味でも引っ越すつもりはない。
・とは言うものの、毎月の固定費予算は厳しいので、出来る限り家賃は安い方が良い。
・相当なボロマンションだが、相場も相応に安いので、老後用貯金をはたいて買って、あと10年だけ住んで捨てたとしても、結局買った方がトータル出費は安い(大規模な修繕費が発生しないという前提で)。

よって、もう古くなったし出て行くぞ、とカマを掛けながら、まず居抜きでの買取を打診し、それが駄目なら家賃の値下げを要求する事にした。同じ棟での分譲貸しや販売の宣伝チラシもポストによく入っているので参考にした。
ちなみに、ローンを組んでマンションを買う、という様な事は一切考えていない。先の見えない自営業である。借金だけはしてはならない。

さて、いよいよ交渉しようかと言う際にトラブル発生。
なんと、大家が失踪していたのだ。

元々不動産屋の仲介で契約したので、大家とは会った事はない。当時、宝塚に住んでいて、南港にマンションを多数持っているらしいとの事だった。契約者名は女性名で、何度か交渉の際に電話した時には、男性が対応した。どうも相続税対策でお婆ちゃんがたくさん買ったマンションを息子が管理している、という事だろうと思われた。当初は毎年年賀状を出していたが一度も返信は無く、数年後には送るのを止めた。最後に電話で話したのは、10年前に、独立してここを事務所にして仕事をするつもりだが構わないか?と許可を得た時だった。相手は息子さんの様だった。

久々に電話してみると、無関係の別の人が出た。番号間違いではなく、電話番号が変わったらしい。念のため、手紙を書留で出してみたが、宛先不明で返ってくる。どうも引っ越したらしいと言う事が分かった。
店子に一言もなく引っ越して音信不通とは言語道断だが、多分、あの名義のお婆ちゃんが亡くなって相続のうやむやで連絡しないまま、と言う事なんだろう。

取り敢えず連絡先を調べるために、出来る事からやってみた。
まず、マンションの管理組合に訊いてみた。持っている住所情報はうちと同じ古いものだった。管理費等の滞納がない限り、特に調べる事は無いから分からない、との事だった。滞納がない事が分かったのはポイントだった。多分、私が家賃を振り込んでいる口座から引き落とさせているのだろう。
次に、2年ごとに更新する火災保険の代理店に訊いてみた。確かに、そもそもの最初は大家からの依頼があって店子との保険契約を請け負ったが、更新時に大家の情報は必要ではなく、また、すでに契約が十数年前であるから当初の書類もない、との事だった。
その次は、多分駄目だろうと思いながら、当初仲介してくれた不動産屋に電話した。大手ゼネコン系列の不動産屋なので、情報が残っているかもと期待した。実は、仲介の担当者は知っているのだ。同じ南港に住んでいるおじいちゃんだったのだが、仲介してくれたあと定年され、かなり前に亡くなっている。で、その人の名前を出しながら訊いてみたが、古株の方に調べてもらっても、管理委託を受けている訳ではないので、単発の仲介で十数年前だともう記録がない、との事だった。まあ、例え書類が合っても現住所は分からないだろう。

と言う事で、最後の手段として法務局に行って登記簿を上げてくる事にした。
法務局で登記簿!なんかナニワ金融道みたいでワクワクするではないか。
登記は公開の原則と言って、申請すれば誰でも見る事ができる。ただしコピー発行は700円の手数料がかかる。窓口で申し込んだらさくっと入手できた。誰でも、ということは、申請者の証明は要らないし、どの物件でも見られる訳だ。自分家の隣の部屋の登記を見て、分譲貸しかどうか調べる事も可能な訳だ。
登記簿で変遷を見てみると、やはり、どうもお婆ちゃんは亡くなったみたいだ。その後3兄弟で分割相続し、その後数年掛けて兄弟の一人に所有権が移転しまとまっていた。つまり、現状ではこの男性が唯一の所有者である。もちろん住所も書いてある。ただし、登記簿記載の住所は、あくまで登記した時点での住所であり、それが現住所とは限らない。
権利が分散していないのは購入打診には追い風だ。 早速その住所に手紙を書留で出した。
これでも駄目なら、家賃の振込額を1円などにして、向こうから連絡が来るのを待つしかない。

手紙には、ここを居抜きで売ってほしい、もしくは古ぼけた分相応に家賃を値引きして欲しい、と書いた。

ヤキモキしながら数日待つと、突然日曜に「大家の使いの者」と名乗る人が家にやってきた。手には、来月分から家賃を2万円値下げする、という覚え書きが2通。記名捺印しろと迫られるが、ちょっと考えさせてくれと言って、大家の名前と電話番号を教えてもらい、取り敢えずお引き取り願った。

どうも大家は売る気は無さそうだ。トータルで考えれば買って住み潰した方が安いので、出来れば安く買いたかったが、本人にその気がないのなら仕方ない。2万もの減額は望外だったし、最終的に確認して売却が駄目ならこれで手を打とうと妻と相談し、翌日電話した。確認すると、やはり売る気は無いという。一応カマ掛けて、家賃はもう少し安くならないのかと迫ったが、向こうも退かない。じゃあ、仕方ないですね、と内心ホクホクしながら2万で手を打った。お近くなら書類書きに出向きますよ、と申し出たが、また使いを送るからと、どうも住所は教えたくない風である。登記簿の連絡先には住んでなくて、実際に住んでいるのは近所のマンションのようだった。
果たして、同じ使いの者が現れて、書類に記名捺印し、これにて家賃減額が確定した。

月2万の固定費減は大きい。売上ベースでみれば、月4,5万増に相当するだろう。元々大した売上のないうちでは、月5万の売上増はかなりの影響がある。まあ、安心してこれにあぐらをかいてしまうと駄目だが。

と言うような経緯で、今年からは年額24万が浮く事になった。10年で240万。そう思えば結構な額である。
ただし、アベノミクスでドンとインフレが来た場合には、当然更新時に賃上げを通告されるのは間違いない。本当は底値の今、預金から物的資産に変換できればよかったのだが、残念である。円預金は、1年後にはインフレで3割減、等という事も絵空事ではない。外貨、外国債、株、金、etc、今年前半のうちには、何らかの対策をしておく事は必要だろうと考えている。近所の同じように安いマンションを買って、自分が住むまでは貸しておく、と言うのも手だが、それも何だかな~。異様に安いから任天堂株でも買っておこうか。まあ、その辺の顛末はまたその内にでも。

先週読んだ漫画 13/2/10-2/16

先週はシュタゲにかまけていたので少ないな…。

●桜蘭高校ホスト部 3巻/葉鳥ビスコ

2巻であれっと思ったものの、3巻読んだら持ち直した印象。結構味が出てきた。ハルヒの好感度が上がったのがポイントかと。やっぱり主人公が好きでないと読めない。金持ち-庶民ギャップギャグは、なんかもう少し新味が欲しいな。参観日のエピソードは良かった。次巻も期待しよう。


●悪魔とラブソング 13巻/桃森ミヨシ

若干駆け足な印象は否めないものの、まあ、無難に終わったのではないでしょうか。良いと思う。序盤中盤の勢いを思えば、ラストの軽さがやや引っかかるが、それなりにカラーを出していたろう。人の本音とは悪魔的な刃物である。本気だから、相手をえぐる。本気だから、届きすぎる。しかし、そもそも本気でなければ何も届かない。届かない想いは、どれだけ強かろうと、存在しないのと同じだ。ラブリー変換。それは、伝える技術、受け止める技術。その存在は時に、想い以上に重要な役回りを演じる。それは誰もが無意識に日常で用いるテクニックであり、その想いを伝える技術の至高の形の一つを人は芸術と呼ぶのだろう。本書のテーマは、きっとこんな所ではないか。他の存在をありのまま受け止める技術、それを人は「赦し」というのだ。

東芝 REGZA 42ZP3 購入した

先日、もう2ヶ月近くも前になってしまったが、唐突にテレビを購入した顛末をメモ。

そもそものきっかけは、以前もWiiUのエントリ に書いた通りで、WiiUに標準で付属するケーブルがHDMIという所から時代の推移を感じ、フルHDの表示装置への欲求が募った、ということである。

これまで我が家で使用してきたテレビは、2000頃に10万弱で購入した、三菱の28W-HR1という1080iの28型フラットブラウン管である。当時としては、画質とサイズはそこそこ良かった。その代わり音響は今ひとつ。使い勝手が良かったのが、三菱のお家芸だったオートターン機能。消費電力も160wとこの当時このサイズとしてはかなりのエコであったと思う。唯一の弱点(?)は、プログレッシブスキャンなので光線銃系のゲームが出来ない事だ。
長いこと満足して使っていたが、やはり近年のフルハイビジョン映像はなかなかキビシイ。一応1080iなので、高詳細画像も表示できるが、完全ではない。例えばPS3のカウンターストライクの購入画面では、武器の値段の数字が潰れて幾らなのか判別できない。ルール説明の文字も、じっと目を凝らし、画面に近づかないと読めないほどだ。

我が家のゲームプレイ時間は週25時間として年間約1300時間。その内の8割が据置機と仮定して、約1000時間ほどが、年間でテレビにゲーム映像を映している時間となる。
一方で、映画やテレビ番組の視聴時間は、見ているドラマがあるかどうかで大きく変わる。例えば、龍馬伝のあった2010年は年間50時間以上の視聴時間があったろう。一方で2012年は、清盛は途中で投げたし他には特に何も見なかったしで、多分10時間程度である。ドラマもニュースもDVDも含めて年間でこれである(尚、みんなのニンテンドーチャンネルはゲーム時間に含めた)。それって、もう、チューナーのないタダの液晶モニタでいいんじゃね?と思うだろう。私もそう思うが、残念ながらモニタ系は大きな画面サイズのラインナップに乏しく、入力系統も貧弱だ。ゲームにとって重要な応答速度に優れた製品も多いだけに、もう少し大きなサイズがあればと思う。実際、ゲーマー御用達の液晶モニタというものも多く存在するが、我が家では妻と二人プレイが基本のため、横に並んでリビングで視聴する関係上、テレビとの距離も考えて、出来れば30インチ台が欲しいなあと思う訳だ。

と言う訳で、WiiUを購入したという仮定で、我が家にベストマッチなテレビを探してみた。
検討の結果、メインユースがゲームと言う事であれば、東芝以外の選択肢は無いだろう、という結論になった。
2011年発売で今のところ最新のゲームモードを搭載した機種、ZP3シリーズが第一のターゲットである。
ゲームにとって一番重要なのは、応答速度。デジタル映像処理は通常大変重い処理であるので、映像信号を受け取ってから画面に実際に表示されるまで、ワンテンポ遅れる事がある。大きな電気屋などで、壁一面に並んだ各社のテレビラインナップをボーっと眺めていると、画面の切り替わりなどでよく分かるが、同じ電波を受けて表示しているはずが、表示タイミングがテレビで結構バラバラなのに気づくだろう。それが応答速度の違いである。ブラウン管の頃はこんな事はなかった。近年、NHKが昔懐かしいテレビでの時報を廃止した理由がこの差の存在である。
しかし、主な視聴がテレビ番組やビデオなどの場合には、これは別に何も問題ではない。DVDから映像を映し出す最初のタイミングだけが0.5秒遅れたからといって、誰も気にしないからだ。
だが、インタラクティブなゲームではそうはいかない。例えば、Aボタンを押すとマリオはジャンプする。もし、ジャンプする映像が0.5秒遅れで表示されたら、もはやゲームにならないだろう。それはつまり実際のジャンプタイミングの0.5秒前にボタンを押せ、と言う事だからだ。通常テレビゲームでは、1秒に60回画面を描画している。0.5秒では30回分(30フレーム)である。もちろん何らかの処理をする以上フレーム遅延はゼロには出来ない。では、どのぐらいの遅延が問題になるのか。例えば、格闘ゲームの超上級者同士の試合では、1フレームのタイミングの差を見切るという。つまり自分側の表示装置が相手に比べて数フレーム遅延していたら、もはや勝負にならないと言う事だ。
ストップウォッチをぴったり5秒で止める遊びがあるだろう。あれで、5.03秒という表示が出た時、それが約2フレーム遅れた、という感覚である。一般人では1フレームの遅れは感知できないと思うが、マリオなどのアクションゲームで6フレーム(=0.1秒)も遅れたら半分ぐらいの人は気づくだろう。そしてそれがもしロックマンなどのタイミングがシビアなゲームなら、こんな難しいゲームは遊べない、と投げ出すはずである。

一方で、液晶テレビのもう一つの弱点に、残像がある。これは分子の物理的な回転運動によって表示を制御するという液晶素子の原理的な宿命である。液晶は分子がある方向を向いている時は光を通し、電圧を掛けて回転させ、別の方向を向くと光を遮断する、という素子である。ある時光を通して「白」を表示し、次のフレームで光を遮断して「黒」を表示しようとすると、分子がゆっくりと回転して光を閉じるまでの間、うっすらと「白」が見えてしまう。これが液晶の残像の簡単な説明だ(実際には光を遮断するのではなく偏光させるのだが説明が面倒くさいので、ここではこれで十分だ)。これは素子自体が発行するブラウン管やプラズマではほぼ発生しない問題である。様々な技術革新により改良が進んだが、それでもやはり液晶の残像はゼロには出来ない課題なのだ。ゲームで言うと、キャラなどの細かくてかつ速い動きがあった時、前フレームの映像が消えきらずにダブって見えてしまう。例えば縦シューなどで、小さな速い弾を撃つと2重に見えてしまう訳である。質の悪い液晶では動きのある映像はぼやけてしてしまい、細かな所を見ようとすればダブって見える、とまるでゲームにならないだろう。

ZP3はゲームプレイを念頭に、これらの2つの性能を引き上げ、クラス最高水準の性能を誇るとの事である。もともと東芝はゲーム用途に強く、実際国内外のゲームショーなどで使われる液晶はほぼレグザが占めるという話だ。また、表示性能だけでなく、多種多様な表示モードを備えているのも魅力である。例えば、通常黒枠が出てしまうPSPのTV出力を自動で引き延ばす機能など(この機能をもった専用のコンバータは1万前後)。HDMI端子数を始め入出力系統も充実し、発色もそこそこ、価格もまあまあ、しかも3Dも付いている、と長所は多い。
明確な弱点としては、レトロ入力に弱く、D端子1系統のみでしかもS端子入力が無い、という点だろう。しかし、これらは何とか補う術があるし、選択に際しては表示装置としてのスペックを優先すべきだろう。

と言う事で機種選定が終わり、さてではいつどこで買うか、というタイミングで、「WiiUはWiiのAVケーブルがそのまま使えます」という情報が出た。これでちょっと水を差されてしまった。HDMIケーブルが同梱なのにスペックダウンのケーブルを別購入する、というのは非常にシャクだが、Wiiのケーブルが使えるのならば何も追加投資しなくてもWiiUは直ぐに遊べる訳だ。しかも、今のテレビは、HD画像がちょっと潰れる事と、少々スピーカが壊れかけの事、後は地デジが入らない事を除けば、動作は全く何も問題無い。それを廃棄してまで新しいテレビを買うのもどうか、と言う事で、結局、壊れるまでは今のTVを使えば良いのでは、という事を結論として家族会議は終了したのだった。店頭では14万前後、ネット最安でも9万弱(当時)と、それなりに値は張る買い物だ。ひとまずWiiUの絵を映してから考えても遅くはないだろう。

しかし、状況は変わっていった。
まず、実際にWiiUを購入してみて、このテレビでは画面表示の端が切れてしまう事が判明した。多分、WiiUの基本解像度が720である事が原因ではないかと思う。切れた部分はWiiUゲームパッドでも表示されるので、テレビで少々欠けていても遊べない事はないのだが、テレビ画面の表示上に、目で見て押せないボタンがあるというのは非常に気持ち悪い。まあ、慣れるしかないか、と思っていた矢先、新聞広告を見ていて目が釘付けになる。なんと、某家電量販店の歳末セールで、中古の42ZP3が49800円と出ている!発売時期から考えると実使用期間は1年以下だし、この価格ならショップの中古保障3ヶ月でも折り合いが付くだろう。よし、これを買おう、と決めた。
中古なので在庫は当然1台のみ。朝から(もしくは前夜から)並んで整理券をもらわなければ買えないだろう。土曜日であるセール開始日、整理券配布開始時間の1時間前に到着するよう出発した。もっと早い方が良いかな、甘いかな、とも思ったが、超巨大店という訳でもないし、なんとかなるだろうと高をくくったのだ。店に着くと、並んでいたのは20人程。その後、整理券配布開始時間までに50人程が並んだようだ。配布開始となり、先頭の人から順に希望商品を告げて整理券を手にして街に消えてゆく。商品が売り切れるたびに店員が叫ぶ。「○○番売り切れでーす」。番号確認用に店員が配ったチラシを凝視しながら声を聴く。すでにチラシで両隣のテレビはそれぞれ売り切れた。下段のBDレコーダーも次々売れてゆく。速まる鼓動の中、緊張しながら自分の番をひたすら待ちわびる。ジリジリとすすむ列の長さを何度も確認する。あと二人、あと一人。
するとどうだろう、何とか整理券をゲットできたのであった!。あとは開店まで時間を潰し、早速購入した。配送は早くて3日後になると言う。残念ながら地下鉄では持って帰れそうになかったのでやむなくそれで手配した。やがて水曜の夕方にプチプチでくるまれたTVが届き、早速設置を行った。お役御免になったフラットブラウン管は、予め依頼しておいた通りに引き取られ、リサイクル家電回収に回ったのであった。

ひとまず仮接続して動作確認を行う。
初見感想は、一言で言うと、でかい。そして色鮮やかで高詳細!ワイド28のブラウン管とは比べものにならない迫力だ。一通り基本動作と傷破損をチェックし、問題がない事を確認。その後数日掛けて、コツコツとゲーム機の接続テストや、設定の確認を進めながら、最終的な配置と接続を決定し、備品を発注。満を持して、週末に本設置と接続設定を行った。

新しいテレビに買い換える事は、良い事ばかりではない。特に、レトロゲーム機の接続に関しては、非常に厳しい現実が待っている。まず、アナログチューナーが搭載されていないので、RF入力が出来ない。SD入力もどんどん削られる傾向だ。S端子どころかD端子さえ厳しくなっているという。コスト削減という理由もあるだろう。42ZP3の入力系統は、HDMI×4、D5×1、コンポジット×1という構成である。オールドマシンを多数接続したい場合には一工夫がいるだろう。ちなみに旧28W-HR1時の接続は、こちら を参照。

方針から決めてゆく。
まず、HDMI出力を持つ現行機、WiiU、PS3、360は素直にHDMI接続で問題なし。WiiやPS2はHDMIコンバートケーブルが販売されているが、怪しいサードパーティ製品は遅延が怖いので使わない。同じ理由でHDMI切替器の類も使用は避けた方が無難だろう。また画質についても、素直にアナログで入れてZP3の高性能アプコンに任せた方が安泰だろう。よって、1つしかないD端子は、WiiとPS2で使用する。切替は現状通りコレだけD端子ケーブルを使用する。さて、S端子セレクタを使っていたSS、DC、64、SFCの4機種が困った。もちろんそれぞれの機種のコンポジケーブルも持っているのでコンポジで繋ぎ直すと言う手もあるが、それでは何だか負けのような気がしてしまう。

そこでひらめいたのは、テレビ購入と同時に退役予定だった日立のDV-DH250Wというレコーダーを活用する手法である。最近のテレビは大概録画機能を搭載しており、中にはチューナーを複数搭載しているものも多い。42ZP3も地デジだけでトリプルチューナー搭載という、テレビをほとんど見ない我が家ではどれだけ宝の持ち腐れやねんという仕様である。あとはUSBのHDDを繋げればそれだけで録画が可能であり、それならこれまで使っていたレコーダーはいらんだろう、と言う事になる。とくに、件のレコーダーは元々壊れかけでDVDドライブは使用できず、また起動に1分近く掛かり、おまけにUIは糞重くかつ使いづらい、という良い所無しのシロモノだったのでなおさらである。実際、レグザの唸るような快適UIを触ったあとではとてもではないが使う気などにはならない。
しかし、コレが大活躍なのだ。DV-DH250Wの入出力は以下の通り。入力:アナログアンテナ、S端子×3。出力:S端子×1、D端子×1、HDMI(ver1.1)×1、光デジタル。つまり、S端子で入れて、D端子やHDMIで出せるコンバーターとして大活躍なのである。アナログチューナも搭載しているので、イザという時にはFCもPCエンジンもドンとこいである。何より捨てようと思っていた機器が大活躍というのが嬉しい。
いっそHDMIで出しても良いのだが、この機種の本体性能レベルを考えると、デジタルコンバート時の遅延が怖い。こちらも素直にアナログのままD端子で出してレグザにアプコンさせた方が安心だろう。42ZP3のD端子入力は1つしかないので、D端子セレクタを一つ買う必要がある。アナログセレクタなので、大手メーカー製であれば性能はそれほどシビアに気にしなくて大丈夫だろうが、入力機器などの電源オンオフでセレクトがふらつく事の無いように、また操作も分かり易いようにと、メカニカルスイッチのVictor JX-D77を選択し発注した。

こうして最終的には、次のような接続となった。
[42ZP3]
HDMI1(ARC) - WiiU
HDMI2 - PS3
HDMI3 - Xbox360
HDMI4 - 空き
D端子1 - JX-D77
コンポジ2 - 空き

[JX-D77]
D端子1 - コレだけD端子ケーブル
D端子2 - DV-DH250W
D端子3 - 空き→将来的にはxboxかPSPを接続予定

[コレだけD端子ケーブル]
PS1 - PS2
PS2 - 空き
Wii - Wii
Xbox360 - 空き

[DV-DH250W]
S端子1 - S端子セレクタ
S端子2 - LDプレーヤー
S端子3 - Xbox

[S端子セレクタ]
S端子1 - 64
S端子2 - SFC
S端子3 - SS
S端子4 - DC

ちなみにPSPはD端子の空きに接続する予定である。

それでは、実際使用してみての感想を。

もっとも重要なポイントである遅延については、問題なしである。実際、私のアクションセンス程度では、ゲームプレイ上で遅延は体感出来なかった。もっとも、決して遅延がない訳ではない。例えば、WiiUのゲームパッドを使って比較する。WiiUに分かり易い動きのある映像を表示しつつ、同じ映像を映したTV画面とゲームパッドの液晶が同時に見えるように腕を構えるのだ。WiiU購入時にブラウン管でコレをチェックしたところでは、はっきりとゲームパッドの遅延が分かった。しかし、非常に短く、アクション映像の周期からの簡易的な計算では1~3フレーム以下の遅れだと思われた。次に同じチェックを42ZP3で行う。すると、「ゲームパッドとTV画面の動きのズレが全くない」事が分かった。つまり、42ZP3の、映像信号に対する遅延の程度は、WiiUゲームパッドとほぼ同程度である、と言う事である。
画面サイズ、発色、コントラスト、視野角などについては、全く文句なしである。
特に素晴らしいのは、アプコンの性能だ。ビックリするほど鮮明な画像が得られる。特にWiiの画面を表示した時などに顕著である。
そしてやはり大画面の迫力は素晴らしい。Wiiのレギンレイヴをプレイすると、あれ程散々遊んで慣れきったゲームにも関わらず、崖の上からプレイヤーに躍り掛かる巨人を見上げて、妻と二人、その迫力に声を上げた程だ。また、FF13-2のロード画面などは、何もして無くても、高詳細大画面というだけで、何となく3Dに見えてきてしまう。
3Dも体感してみた。ゲームはPS3のワイプアウトHDとチャイルドオブエデンである。正直、チェック程度にしか遊んでないのだが、見え方としてはかなり良いようだ。しっかり3Dに見えるし、クロストークもない。視野角的に3DSLLぐらいのインパクトがある。偏光グラスは1つだけ付属なので、二人で観賞するにはもう一つ買わねばならない。しかし純正は2000円超と無駄に高い。ネット情報によると映画館で売っている100円の偏光メガネで十分との事だ。そこで、ヨドバシに行った際に、LGのテレビ用のクリップタイプの3Dグラスを数百円で購入。使用してみたが、見え方、掛け心地とも全く問題無かった。やはりメガネ者にはクリップタイプが良いと思う。

次にゲーム用途としての残念な点・ウィークポイントを。
まず、残像。覚悟はしていたが、これは酷いものである。例えば、周期的に動いている3Dキャラクターがいるとすると、ぶれてしまって表情がはっきりとは見えない。腕を振り回せば、ばばばば、と言う感じで残像が散る。ブラウン管に比べると思わず涙が滲んでしまうような有様だ。しかし、世間的な評価によると、これでも液晶の中では最も残像が少ない部類であるという。他に選択肢がない以上甘んじて受けとめるしかない。まあ、実際、妻に残像の印象を訊いてみると、あまり気にならないようであるので、それほど拘らなければ許容できるレベルなのであろう。
次に、グレアパネル。何でかな。何で表示装置のパネルに光沢素材を使うかな。頭のネジが抜けてるんじゃないのか。コストダウン?明度彩度を僅かでも上げたい?この点だけは設計者を恨まざるを得ない。ゲームに限らず、映像作品に没頭し、心の底から共感し、感動し、泣いたり笑ったり怒ったり興奮したりしている訳なのだ。何でそんな素晴らしいシーンの合間の暗転で、喜怒哀楽に富んで変形した自分自身の顔をまじまじと見つめなければならないのか。作品世界から一足飛びに現実へ引き戻される事甚だしい。本当に悲しい事である。ノングレアのシートを貼ろうかと探したが、42型では商品が見あたらず、また存在したとしても綺麗に貼るのは至難の業だろう。
次は、音響。そもそも薄型テレビにまともな音響を期待してはいけないと言うのは常識だ。42ZP3は、その中でも割合悪くない音を出すと思う。ウーハー搭載なので、低音もしっかりしている。ただ、この型式には難点があって、個体差により、かなりビビリが入るものがあるようなのだ。ZP3、ビビリで検索すれば多くの症例が見られるだろう。うちで購入したものも、クジ運悪くビビリ機であった。音量を少々大きめにすると、中音やや高めの音が、筐体裏のパネルを中心に内部で共鳴して相当なビビリ音が出る。ハスキーボイスの女性の台詞などは特に顕著で、ビビビと望まないエフェクトを自動で付けてくれる。メーカー修理で改善する可能性もあるようだが、やり取りが面倒くさい。また音響設定をいじる事で回避しているユーザーもいるようだが、音質が変化してしまうのは気持ち悪い。何より、折角の機会であるし、ホームシアターを導入してさらにリッチなAV環境を構築しようと目論んでいたので、内蔵スピーカーなど興味なし、という所である。実際、この機種のユーザーならば、こういうタイプの人が多いだろうし、ビビリに気づいてすらいない、というケースも多いのではないだろうか。
念のため音質だけメモっておくと、かなりぼんやりと柔らかいほうである。餅のように伸びちゃったという印象の音。上記に書いたように低音はそこそこ出る。

お次は、一般的なテレビ用途としてのインプレッションも少々。

まず、録画機能が使いやすい。ポイントの一つは長時間録画機能。これは映像データを圧縮しながら録画してくれるモードで、画質音質は落ちるものの、最大で元々の録画時間の4倍程度を稼げる。我が家ではテレビはほとんど見ないが、全く完全に見ない訳ではない。たまに気になるドラマやアニメや特番がある時などは、録画しておいて観たいと思う事もある。ちなみに、一度観た番組は全て即座に消す。我が家には二度と見ないだろう映像データをメディアに記録して積み上げるという悪習はない。だから、ほとんど使いもしないのに、500GのHDDを購入したり、電源を入れて常時繋げておいたり、というのはいかにも無駄で抵抗があるのだ。そこで、駄目元でそこらに転がっていたバファローの16GのUSBメモリ(RUF3-C)を刺してみた。レグザの機能でこのメモリのUSB機器としての適正チェックを行うとエラーが出て使用に適さないと判定される。しかし、実際に録画再生をテストしてみると、全く問題無く動作したのである。16Gでも、通常画質ですら1時間ちょっと、最も長時間モードに設定すれば、なんと6時間近くも録画できる。我が家では十分すぎる容量である。なお、圧縮の劣化具合を比べてみたが、静止画でコマ送りでもしなければ判別付かないレベルであり、観たら消すの我が家では全く問題無かった。
ポイントの2つ目は、番組内容を判定してCMの切り替わりに自動でチャプターを切ってくれるマジックチャプター機能だ。再生時にはCMになったらチャプター送りボタンを押すだけで自動でCMを飛ばせる。本当は、自動でCMを飛ばしつつ再生するモードもあれば最高だが、残念ながら、レグザの先代の機種には搭載されていたその機能は削除されてしまったのだ。多分テレビ業界からの圧力なのであろう。惜しい事である。

テレビとしてはあまり使用していないので、使っていない機能も多いが、その他の便利な点を箇条書きに。
・左右への首振り可能なスタンド。便利である。
・テレビ番組表が、ビックリする程軽々UIで操作が快適。
・外部入力無信号時オートスタンバイは切り忘れを防いですごく便利。ただし、15分は長い。2分で良かった。
・消費電力も170W弱とそこそこである。

2ヶ月使ってみて、非常に満足していると言える。もう28型には戻れないだろう。中古なのでそろそろショップ保障期間も切れる訳だが、もし今壊れたとしても、きっとまたこの機種を買うだろうと思う。

しかし、AV計画はこれで終わりではない。
上記にも書いたが、ホームシアターの設置を行うのだ。実はメッセージボードでも書いた通り、正月明けそうそうに購入済みなので、また暇をみてその顛末も書こうと思う。

かたち: 自然が創り出す美しいパターン/P・ボール/林大

とても面白かった。

生き物の「形」を決めているものは何か?なぜそんなにも巧妙で精緻な造形なのであろうか。
神やインテリジェントデザインなどのトンデモはさておき、この本では、まず一つの主題を掲げる。
それは、ネオダーウィニズム的な外的作用ではなく、個体の発生のまさにその現場で起きている現象を探るのだ、と言う事である。

蝶や蛾の翅には、しばしば大きな目玉のような模様が見られる。これは鳥などの天敵から身を守るために進化して獲得したデザインであると説明される。実際にそうした効果はあるし、また、そうした淘汰圧により進化した事は多分間違いないだろう。一般的に、ネオダーウィニズムでは、無作為の突然変異が自然淘汰を受ける事により徐々に形質が変化するとされる。

しかし、蝶は、ありとあらゆるデザインを試し、その上で目玉模様が有利だったという事なのか?そもそも、蝶の遺伝子には、「目玉模様の図案」が書き込まれているのだろうか?画像のビットマップデータのように、白い鱗粉黒い鱗粉と、どう翅を描くかの情報を、蝶は持っているのか?そして実際に、どのような方法で、そのデザインを翅の上に描くのであろうか?
これがこの本のテーマである。

答えから書くと、細胞を活性化させる物質、抑制する物質、そしてそれらの供給口と排水口を翅の上のどこに配置するかを決めてやるだけで、驚く程多様で複雑な模様が現れる。一点一点の色素を制御するのではなく、僅かな数の遺伝子によって配置されたシステムが、自動的に模様を浮かび上がらせるのだ。このシステムにとって、同心円は、基本的なパターンの一つである。つまり、目玉模様は、システム上、割と簡単に実現できる模様の中で敵に対してたまたま効果を持つ模様の一つであった、と言う事である。

理論上可能な表現系の全てのパターンの中から最も有効なものが選択されて進化したのではなく、生物の発生構造を決定する生化学および物理的なシステムの中で、取り敢えず有利なものが選ばれた、という事である。一見同じように思えるかも知れないが、この違いは大きいし、非常に蒙を啓かれた思いだ。

生命を形作るシステムの精巧さ。同じ一つの仕組みを裏技的にやりくりして獲得した複雑さ。現れた造形の素晴らしさではなく、造形を生み出すシステムの素晴らしさにため息が付ける。
分野としては結局生物物理系かな。「ライフゲイムの宇宙」なんかが好きな人にはお勧めかも。

この本は、「流れ」「枝分かれ」と3部作を構成するとの事で、他の2冊も読んでみようかと。非常に楽しみである。


P・ボール/林大
かたち: 自然が創り出す美しいパターン