元情報誌の編集者で
アラフィフからの
ライティングコーチ
徳光ゆみこです。
夫と食いしん坊な柴犬長寿丸と
東京で暮らしています
実家の近所に、東京から子だくさんの一家が
越してきた。父親はその町の出身で
早くに家を出て大工として身を立て
家族7人でいわゆるUターン。
その人の父親に当たる人と祖父が知り合いで
早々に挨拶に来た。いい人たちだと思った。
その時は。
東京出身の奥さんは7人目を妊娠中で
越して来て間もまもなく産気づいたが
今でいう未受診妊婦。
母にヘルプの電話があり、近所の
おばさん数名と夕方駆けつけたら
すでに産まれかかっていたという。
そのまま手伝い、深夜に疲れた顔をして
戻って来た。
聞けばなんと一番上の子以外は
夫婦で取り上げてきたという！！！
（大工さんってそんなに器用なのかと
当時思った記憶が）
体が丈夫だったのと
運がよかったんだと今なら思う。
お産で産婆さんもいなくて産まれて
子ども何事もなく無事ってよほどラッキー
だったよ。。
産後の体を病院で病院で診てもらうよう
言ったけど聞かずしばらく寝込み、
奥さんは足を引きずるようになってしまった。
それが原因かどうかはわからないけど
たまに実家に来るたびにつらそうで
お産をあまく見てはいけないんだなって
頭のどこかで感じてた。
小学生を筆頭に子どもが7人。
いくら田舎でもお金はかかる。
大工のお父さんは腕はいいらしかったが
トラブルメーカーで工務店には勤まらず
一人親方でやってたけど田舎ゆえに噂も
広がる。
たぶんうまくいかなくて
しょっちゅう父を訪ねてきてお酒を飲んでた。
「バカヤロー」とか
「ちくしょー」とか
大声を上げることもあり
説教たれの父親が何度も諌めたり
「愛想よくしろ」「我慢しろ」なんて
言ってた。
それが激情型の人間には火に油をそそぐと
同じ激情型なのに父親は気づかず
母だけがハラハラしてたがある夜、
大きく爆発した！！
寝静まった夜11時過ぎ
門のところからすごい勢いで車が向かって来る
エンジン音がする。
キキキーッとすぐ近くで音がしたと思ったら
玄関先30センチもないところまで
乗り上げてて、ドンドン叩いている。
廊下のカーテンの隙間からのぞいたら
玄関灯に照らされた顔がまるで三角で！！
怖いのなんの。。
「何やってるんだ！」
玄関を開けて出た父は庭に転がってて！！
取っ組み合いになり（父は柔道有段者）
負けてはいないけど力で倒されて
警察が来るまでの時間の長いこと。。
そのまま連れていかれたけど（厳重注意）
これで終わりじゃなく、むしろ幕開けで
それが始まりだった。
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