禁酒7年を迎えることができました | ごんのブログ(慢性膵炎日記)Ⅱ

ごんのブログ(慢性膵炎日記)Ⅱ

2009/11/02 慢性膵炎および仮性膵嚢胞で入院&手術をしました。
退院後は膵炎での脂質を抑えた食事などを紹介していますが内容は、
マンネリ化しやすい制限食のバリエーションの積りです
独身の男性にも作りやすいよう心がけています

このブログは8月21に引っ越してきて​
まだ45日ほどなんですけど

アメブロ自体はかれこれ7年になります
はじめまして 2009-05-31 (別窓で開きます)

はじめまして
と、言ってから2ヶ月近く更新していなかったのですけど・・・
大好きな腕時計 2009-07-20 (別窓で開きます)

原因は、パスワードを忘れてしまったんですね (;^_^A​


さて、私にとっての大事件が起きたのは
それから3ヶ月後のことです
入院&手術しました 2009-12-12 (別窓で開きます)

いや、実際には
はじめましての時には起きていたんですね

実は入院する1年前には、膵炎を発症していて
放置して悪化させてしまったのですけど

アメブロを書き始めた頃は、放置しただけでなく
胃薬を大量に飲み、耳鳴りと目眩に悩まされていたころなんですね

私は ”アルコール性慢性膵炎” なんですけど
入院中に ”膵仮性嚢胞” も見つかった、と言うよりも

最初の診察から入院までを1ヶ月も
引き延ばしてしまったために膵仮性嚢胞ができてしまったんですね

このあたりのことは旧ブログのバックナンバーを
読んでいただけるとよく解っていただけると思います
慢性膵炎日記 発症編の記事(16件) (別窓で開きます)

慢性膵炎日記 入院編の記事(41件) (別窓で開きます)


膵仮性嚢胞は2つあって
1つは見つかった時点で直径13cmあり

この大きさだと、いつ破裂してもおかしくない大きさで

破裂すれば嚢胞に溜まっている
膵液で内蔵が消化されてしまい

”多臓器不全” になってしまうと言う
恐ろしい結果になることもあるんですね (llФwФ`)

見つかった時点で、できてから2週間程度とみられ
6週目に入るまでは柔らかすぎて処置できないそうで

約1ヶ月間、様子を見ながら
絶食を続けていたんですね

そして、6週目に入ってから、嚢胞と胃を器具でつないで
膵液を胃に逃がす手術を受けたんですね

問題なのは
残ったもう1つの嚢胞で

膵頭部にあるため手が出せないと言うものです

幸い大きさはピンポン玉ほどで
食事制限などでうまく行けば消失する大きさと言う事で

現在も定期的にCTで確認していますが
今のところは随分しぼんだ状態で落ち着いてはいます

実は今日は、最初の診察に行く前に
禁酒をしてちょうど7年目の日なんですね (^^ゞ​

毎年この記事を書いてきたんですけど
今までは禁酒を続けてこられたのは

読者の皆さんの励ましのおかげと思い
お礼のような記事ばかりだったんですね
クレマチスの花に支えられて・・・ 禁酒1年目 2010-10-12(別窓で開きます)

読者の皆さまに支えられて・・・ 禁酒3年 2012-10-12 (別窓で開きます)

禁酒4年が達成できました о(ж>▽<)y ☆ 2013-10-12 (別窓で開きます)

禁酒5年が達成できました m(--)m 2014-10-12 (別窓で開きます)

気がつけば・・・ 禁酒6年が経っていました (^^ゞ 2015-10-12 (別窓で開きます)

2年目は、3.11震災もあり
色々と動いたりしていましたので記事を書きませんでしたが

今年はちょっと周囲で気づいたことがありましたので
いつもと違う書き出しになったんですけど

今日が7年目と言う事で
写真は前日のものになりますけど

日付を入れて今も毎日、戒めに見ている
最後に飲んだボトルの写真です


まずは、これを言わせていただかなくてはいけませんね (^^ゞ​

このブログを通して
皆さんに見られていると言う意識も働き

そして皆さんからの
励ましや応援をしていただき

また禁酒が1年続き
今回は7年を迎えることができました

皆さん
どうもありがとうございます m(--)m

そして、これからも
どうぞよろしくお願い致します m(__)m


さて、
気づいたことと言うのは

慢性膵炎のタイプと言うか、原因分けについて
偏見に満ちた記事を見かけたからなんですね

ご存じの方も多いかと思いますけど

慢性膵炎には
もっとも多いと言われているアルコール性

これは長年の大量飲酒が原因と言われていますけど
アルコールと膵炎の因果関係については未だに解明されていないんですね

長い間、膵炎は ”酒飲みの病気” と思われてきたのは確かですし

日本酒を3合以上を毎日、20年以上
続けた方に多いと統計された病気だったからなんですね​

私が発症したのは8年前ですが
ちょうどこの頃が10年前の統計がネットにも出た頃で

膵炎の約70%の方の原因が飲酒と言われた頃なんですね

一般的な認識として
過半数がアルコールを原因としていると言う事では

この10年前の数値でかまわないと思いますけど

ここ数年で変わってきている事が
原因の比率なんですね

特に最近増えてきているのが
女性の膵炎で ”突発性慢性膵炎” と呼ばれる原因不明のものなんですね

以前は飲酒の機会の多い男性の病気と言われてきましたけど
最近は女性の飲酒も増えたから?

と思いがちですけど
実際には飲酒経験の無い方の発症も増えているんですね

そして膵炎自体が未だに研究が進まず
不明な点の多い病気でもあるんですね

海外でも発症例が少なく
欧米人に比べて日本人は膵臓が弱いと言われているのですが

例えばアメリカなどでは
体重200kgオーバーのおデブさんもいらっしゃいますけど

日本人ではここまで体重が増える前に糖尿病になってしまうので
200kgのおデブさんはいないと言われています (;^_^A​

他のアジア諸国では日本ほど食の欧米化が進んでいないせいか
やはり発症例が日本より少ないんですね

私が発症した当時に
海外赴任の話もあり

その時に確認したのですが
海外の膵炎の治療は日本とほとんど同じで

使われる薬品も日本の ”小野薬品工業株式会社” から出されている
”FOIPAN100mg(フオイパン錠100mg)” が

”Camostat mesilate(カモスタットメシル酸塩) tablets 100mg” の
名で​輸入(外国から見てです)されていると言うのですね

もちろん
各国でもジェネリックが出されているようですけど

本家が日本なんですね Σ(・ω・ノ)ノ!

日本人の膵臓が弱いから日本人に多いのか
あるいは他の原因があるのか

それすらもよく分からない病気なんですね


アルコールと膵炎の話しから
ちょっと外れてしまいましたが

昨年出た統計によると慢性膵炎ではアルコール性の比率は約65%、
胆石性と突発性が約33%、他が約2%だそうですけど

急性を含めて膵炎自体は毎年、人口の0.0007%づつ増加し

医療機関で慢性膵炎の治療を受けている方は
毎年46,000名弱と安定して見えますけど

膵炎ではなくなった方と治療を続けていない方は
その数倍いると言われているんですね

膵炎ではなくなったと言うのは
癌化して膵癌に変わったり、逆に寛解しているなどですね

これは見えている数字だけの話しで
実は膵炎の症状があっても

アミラーゼなどの数値が正常範囲内など
膵炎の所見が見られないとして膵炎の診断がされない方も多いんですね

慢性膵炎の診断には
以下の6点で診断するのが基準となっていて

①特徴的な画像所見
②特徴的な組織所見

①②は、いずれかが認められる

③反復する上腹部痛発作
④血中または尿中膵酵素値の異常
⑤膵外分泌障害
⑥1日80g 以上(純エタノール換算、日本酒1合で約25g)の持続する飲酒歴

③~⑤(早期慢性膵炎では③~⑥)いずれか2項目以上が当てはまる


これによってアルコール性慢性膵炎と
非アルコール性慢性膵炎に分けられ

非アルコール性では、さらに
突発性・遺伝性・胆石性・家族性などに分類されるんですね

ただし、自己免疫性と閉塞性膵炎は
現時点では膵の慢性炎症として別個に扱うとされています

実はこの基準と言うのは2009年に出されたもので
2016年の現在も使われています

実際の診断には
細かな解説などを紐解く必要があると思いますけど

素人の私ごときでは、難解すぎて
睡眠不足が解消されてしまうというものです (;^_^A​ 寝ちゃうのね

いくつかある注意の一部を書いてみると
このような感じなんですね

①,②のいずれも認めず,③~⑥のいずれかのみ2項目以上有する症例のうち,
他の疾患が否定されるものを慢性膵炎疑診例とする.
疑診例には3か月以内に EUS を含む画像診断を行うことが望ましい.

③または④の 1 項目のみ有し早期慢性膵炎の画像所見を示す症例のうち,
他の疾患が否定されるものは早期慢性膵炎の疑いがあり,
注意深い経過観察が必要である.
付記.早期慢性膵炎の実態については,長期予後を追跡する必要がある.



素人なりに頭を捻って考えてみると、画像所見と組織所見は良いとして
③~⑥の4項目から当てはまるかどうかだけで診断されるのは

どうも納得がいかない

と、言うのは
早期慢性膵炎以外は③~⑤の3項目のうち2項目となるので

⑥はアルコール性か非アルコール性の基準としかならないし
早期慢性膵炎はアルコール性ありきで診断されることになってしまう

膵炎の症状があっても膵炎と診断されない方の場合

殆どは③の痛みを訴えますけど
④の血中アミラーゼが基準値内だと⑤の膵外分泌障害の有無になりますけど

膵外分泌って言うのは、膵臓は血糖値を下げる ”インスリン” と
血糖値を上げる ”グルカゴン” を分泌している臓器として有名ですけど

インスリンとグルカゴンはホルモンで
直接血液に流れ出る内分泌になるんですね

ところが膵臓は膵液と言う消化酵素も分泌しますけど
この分泌の仕方は導管と言う管に分泌されるんですね

汗や涙も汗腺や涙腺から導管を通って出ますから
こう言った分泌の仕方を外分泌って言うんですね

珍しいのは、膵臓は内分泌と外分泌の
両方の分泌をするところなんですね ( ̄□ ̄;)!!

膵液の通り道が曲がったり、詰まったり
と言う事になりますから ”EUS(超音波内視鏡)” などで検査するしかない

見落としも含めて
膵外分泌障害が見つけられなければ膵炎ではない

と、されてしまうんですね

飲酒経験のある方なら
基準量の継続した飲酒があればアルコール性として診断はされますけど

1日80mlの純エタノール換算をする人など
そうそういないでしょう

参考に、ビール大ジョッキは700mlなので31.5g、
中ジョッキは500mlなので22.5gとなりますけど

自己申告以外はないので
あいまいな数値しか出ないでしょうね

こうして考えてみると、アルコール性ありきで膵炎は
診断されていると言っても過言ではないように思います

難病と言われる膵炎ですけど
難病と言うのは ”スモン” が始まりなんですね

昭和42~43年(1967~68年)頃に多発した奇病と言われましたけど

その後、難病が定義され
原因不明で治療方法未確立であって、後遺症を残すおそれが少なくない疾病

経過が慢性にわたり、単に経済的な問題だけでなく
介護等に著しく人手を要するために家庭の負担が重く、
また精神的にも負担の大きい疾病とされているんですね

膵炎も個人差が大きいですけど
症状によっては難病に当てはまる疾患なんですね

2年ほど前と思いましたけど
難病としては急増している膵炎に

歯止めをかけるように命がくだったと
見た記憶があります(記録が見つかりませんが記憶に残っています)

原因不明と言われますけど、アルコール性の場合は原因と言うか
要素が別にあってアルコールは発症の引き金の役割と考えられているんですね

突発性の場合などは、何が引き金かも解っていないというわけですね

ところが、引き金が1つとは限らないわけですから

複合している場合は
前述した診断基準のままでは

飲酒+他の場合に
ほとんどがアルコール性と診断される可能性が高くなりますね

これは厚生労働省でも認識していて
精度の高い診断基準と技術が設けられれば

慢性膵炎の患者数は数倍になりアルコール性と
非アルコール性の比率が同程度か逆転とも考えられているんですね

まだまだ未知の部分の多すぎる
膵炎ですが

膵炎を題材とするブログを書いている
ブロガーさんの責任は重大と思っています


先日、仲良くさせていただいているブロガーさんとも
お話ししていたのですが

私たちの言動が膵炎のイメージを決めかねないのですから

ネガティブな言動は控え
ポジティブな姿勢を見ていただかないとイケないと

私自身のことはあまり書かないのですけど

私はアルコール性慢性膵炎で膵仮性嚢胞を持っています

25才頃からの大量飲酒が原因なのですが
今日の時点で7年、禁酒に成功しています

多くのアルコール性の方々が
禁酒に失敗されていますが

私自身は禁酒していると言う自覚はないんですね

驚かれるかも知れませんが
実際に禁酒と言う自覚がありません

私の母は私が2才の時に離婚し
母一人子一人で生活してきたのですが

昭和39年の東京オリンピックの年ですから
当時は高度成長期の真っ只中になりますね

景気の良い時代ではありますけど
月月火水木金金とか働かざる者食うべからずの時代でした

小さな子連れの女性が生きるには厳しい時代です

その母も飲酒が原因で
肝硬変で49才で亡くなりました

直接の死因は脳溢血でしたが
最期は悲惨なものでした

母の最期の姿は今も頭に焼き付いていて
あの死に方はしたくない

そう思いながら
私も25才の頃に離婚し

離婚の心の傷は今も引きずっています

飲酒はその頃から増え
母の姿に怯えていたんですね

年に何度か、飲酒中に 「よし、やめ」 と声に出して
しばらく禁酒する習慣をつけていたんですね

私は ”休酒” と呼んでいますが

そのお陰でいつでも休酒できるようになっていたんですね

今現在は
ちょうど頭のなかにスイッチがあって

休酒モードに切り替えている状態です

なので禁酒と言う自覚が無いのですけど
ブログを通して、皆さんに見られていると思えばこそ

続けることができていると思っています


大量飲酒を原因とする
アルコール性慢性膵炎の場合には

禁酒プログラムなどの導入と
メンタル面のケアが同時に必要ではないかと思います

診断基準が甘いものですから
アルコール性と診断する前に

禁酒プログラムを行いその上で診断する基準でなければ
判定が難しいのではないでしょうか


偏見と言うのは無知と
思いやりの少なさから生まれるのでしょうね

私のところにも
『ごんさんは簡単に禁酒して、いつも体調が良いから・・・』

などとおっしゃる方が時々みられます

申し訳ありませんが、このような方には
「私が何に苦労し、何に苦悩しているのかをご存知なのですか?」

と、窘めることがあります

私が最初の入院をした頃は
膵炎のブログやBBSを書く方の多くは苦痛を訴えるばかりと記憶しています

読めば読むほど
苦痛になっていくんですね

自分の罹った病に恐怖がつのるばかりなんです

失望だけの毎日です

そんな中で、先輩と慕わせて頂いている
”さそりのらびりんす~たわごと~” に出会わせていただきました

ご存知の方も多いでしょう、このブログでも ”ブックマーク” や
”お勧めのリンク” でご紹介させていただいていますけど

他にも何名かのブロガーさんの
ポジティブな文章に励まされて

自分でもブログを書こう
情報を求めるためにも

こちらから情報を発信しようと決めたんですね


前述しましたけど
厚生労働省の公表している膵炎患者

と言うよりも加療中の方は
現在、約46,000名ですが

認識されている推定者は
この他に約185,000名いるわけですね

合計23万人のうち12万人くらいがアルコール性で
12万人くらいが非アルコール性と見られているわけです

その中のどの位置に立っているのかは分かりませんが
数百名の方々とこれまで交信させていただいてきました

悩みを聞き、アドバイスをし
結果をともに喜んだり、一緒に悩んできました

ブログを通して色々な病の方々とも
仲良くさせていただき

中には、ガンの転移から
十数年を無事に生きてこられたことを喜ぶ方もいらっしゃいますし

6年前に乳ガンの手術を受け
今も元気に走るアスリートもいらっしゃいます

急性膵炎の方で応援のメールを頂いた方で
5年の間に完治し

偶然にもこの夏、お二人の方が出産し
孫が生まれたような喜びをわけて頂いてもいます

7年の間に
喜びを分かち合い、ともに悩んできた仲間です

この方々に共通しているのは
ネガティブな発言がない事と前進する努力です

では、苦痛は無かったのかと言えば

とんでもない

「よく、乗り越えたね」
と、涙しながら褒めることが何度あったか分かりません

どうか
このブログを読まれる皆さん

偏見のない目で見、
思いやりある心で接することを心がけ
自愛することを忘れないでください

長々と長文にお付き合いいただき
ありがとうございます


今日までの7年間
禁酒の励ましをありがとうございます m(__)m



ごん


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