2019年ブゾーニ国際ピアノコンクール グランドファイナル および結果発表 | 音と言葉と音楽家  ~クラシック音楽コンサート鑑賞記 in 関西~

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クラシック音楽の鑑賞日記や雑記です。
“たまにしか書かないけど日記”というタイトルでしたが、最近毎日のように書いているので変更しました。
敬愛する音楽評論家ロベルト・シューマン、ヴィルヘルム・フルトヴェングラー、吉田秀和の著作や翻訳に因んで名付けています。

イタリアのボルツァーノで開催されている、ブゾーニ国際ピアノコンクール(公式サイトはこちら)。

9月6日はグランドファイナル、ついに最終日。

ネット配信を聴いた(こちらのサイト)。

オン・デマンド配信も聴ける(こちらこちらこちら)。

ちなみに、2019年ブゾーニコンクールについてのこれまでの記事はこちら。

 

2018/2019年ブゾーニ国際ピアノコンクール 予選開催中

2018/2019年ブゾーニ国際ピアノコンクール 予選通過者発表

セミファイナル 第1日

セミファイナル 第2日

セミファイナル 第3日

ソロファイナル 第1日

ソロファイナル 第2日

室内楽ファイナル 第1日

室内楽ファイナル 第2日

 

 

なお、以下はいずれもアルヴォ・ヴォルマー指揮、ボルツァーノ・トレント・ハイドン管弦楽団との共演である。

 

 

1.

Shiori KUWAHARA  (11/10/1995 Japan)

 

S. RACHMANINOV Concerto n. 3 op. 30

 

 

2.

Giorgi GIGASHVILI  (12/11/2000 Georgia)

 

S. PROKOFIEV Concerto n. 3 op. 26

 

 

3.

Emanuil IVANOV  (06/11/1998 Bulgaria)

 

C. SAINT-SAËNS Concerto n. 2 op. 22

 

 

まだざっとしか聴けていないが、桑原志織は渾身の演奏で、第1楽章の展開部など彼女らしいパワーがよく感じられる。

ただ、欲を言えば、終楽章などもっと怒涛のような勢いでぐいぐい来てほしいところ。

Giorgi GIGASHVILIは相変わらず個性派でクセが強いが、コンチェルトともなるとそれがなかなかに映え、ノリノリで技巧的にも華やか、けっこうなインパクトがある(ついていくオーケストラは大変そうだが)。

Emanuil IVANOVは彼らしい安定感と余裕があり(演奏中に微笑みさえ浮かべる)、音は充実していて粒立ちが良く、キレ味も抜群。

最も完成度の高い演奏と言えるだろう。

 

 

そんなわけで、グランドファイナルを聴いて、私の中で勝手に順位をつけるとすると

 

1.  Emanuil IVANOV  (06/11/1998 Bulgaria)

2.  Giorgi GIGASHVILI  (12/11/2000 Georgia)

3.  Shiori KUWAHARA  (11/10/1995 Japan)

 

というような感じになる。

 

 

 

 

 

さて、グランドファイナルの実際の結果は以下のようになった。

 

【グランドファイナル結果】
1位: Emanuil IVANOV  (06/11/1998 Bulgaria)

2位: Shiori KUWAHARA  (11/10/1995 Japan)

3位: Giorgi GIGASHVILI  (12/11/2000 Georgia)

 

 

Emanuil IVANOVは文句なしの優勝。

Giorgi GIGASHVILIのクセとノリは、あまり評価されなかったようである(笑)。

桑原志織は、私は期待もあってかグランドファイナルではやや厳しめにつけてしまったけれど、それでも十分に立派な演奏だった。

堂々の第2位、お見事である。

これからもぜひ益々の活躍を期待したい。

 

 


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