南イタリア、マルタ、そしてキプロスへ続いた旅も、ついに最終日を迎えました。
名残を惜しみながら、今日も朝から濃密なスケジュールで島の歴史と自然を巡りました
最初に向かったのは、アギア・ナパの海岸。
目の前に広がる翡翠色の海は、まるで宝石を砕いて溶かしたような透明度。
その海に刻まれた Sea Caves は、自然の造形美そのもの。
陽光を受けて青く輝く洞窟の入り口を見ていると、地中海の大きさに包み込まれるような感覚でした。
次に訪れたのは、ハラ・スルタン・テッケ。
キプロスにおけるイスラム教で最も重要とされるこの場所は、
預言者ムハンマドの乳母ウム・ハラームが眠る聖地。
なぜこの島にイスラムの最重要寺院があるのか?
キプロスが古来、東西文明の交差点として、
多くの信仰が行き交った歴史を象徴しているようでした。
続いて向かったのは、聖ラザロ教会。
イエスによって復活させられたラザロは、その後キプロスに渡り、
およそ30年間にわたり主教としてこの地を導いたと伝えられています。
9世紀、彼の墓の上に建てられたこの教会は、
重厚な石造りが静かに語るように、時を超える信仰の重みがありました。
ランチの後は、旅の締めくくりとして ラルナカ城 を見学。
お城は海沿いの海浜道路の近くに建つ。
12世紀頃、この地を守るために築かれた砦は、
ヴェネツィア統治時代に現在の要塞として整えられました。
海に面して凛と佇む姿は、
この島がいくつもの支配者と時代を乗り越えてきた証そのものでした。
最終日もぎゅっと詰まった観光のあとは、夕方のフライトでフランクフルトへ。
キプロスは真夏のような暑さだったのに、
深夜のフランクフルトは初冬の冷たい空気。
翌日、上海に到着すると再び20度以上の暖かさが戻ってきました。
さらに私は、翌朝東京へ、そのまた翌日には真冬の軽井沢へ。
わずか数日のあいだに夏・秋・冬を一気に駆け抜けるという、
まさに地球を飛び越える旅となりました。
これほど急激な気候の変化と時差が続いたのに、
不思議と体調はまったく崩さず、
むしろ「旅の勢い」がそのまま私を支えてくれたように感じています。
こうして、南イタリア、マルタ、キプロスを巡る旅は幕を閉じました。
地中海の風、歴史の重み、出会った景色や人々、
そのひとつひとつが、しばらく心に残り続けると思います。
また新しい旅へ。
その日まで、この余韻を大切に持ち帰ります。









































































































































