- カイ・フランク
- タピオ・ヴィルッカラ
- ティモ・サルバネヴァ
- ⇒オイヴァ・トイッカ
1950年代からそれぞれの晩年に至る優品に焦点を当て
展示されていました!
好みのデザイン写真と解説をご覧あれ
ヤマシギ 1953年
アートグラス、ユニークピース 1970年代前半
フィンランドの風土に培われたフランクの色彩感は、主に中間色の組み合わせによる穏やかな調和が主流だが、このカップに見られるビビットな色合いのコンビネー ションは、彼のデザインの中では珍しい。一点物にこそ表れる、より自由な制作姿勢がうかがえる。
クレムリンの鐘 1956年
上下に二つのカラフェが重なるダブルカラフェ。それぞれのパーツを別々に購入することが出来るため、様々な色の組み合わせが可能となった。1956年に日用品として考案されたが、翌年のミラノ・トリエンナーレに出品されたのち、アートグラスとして生産された。
購入できるん?
化粧水入れたら
毎日のスキンケア気分上がると思わへん♪
アートグラス、ユニークピース 1970年代初頭
このボウルに見られる独特の肌合いは、フランクが開発した技法のひとつ「ブロークン・フラッシング」による。熱したガラスの上に灰を撒き、その上にガラスの層を重ねると、灰が泡を作り重ねたガラスの層を破りながら一体化するため、こうした表情が生まれる。
アートグラス、ユニークピース 1975年頃
1976年フランクはヌータヤルヴィ・ガラス製作所を退所したが、これ以降も最晩年まで制作を継続し、度々展覧会へも出品した。本作品が象徴するように、引退後の彼の創作は、以前にも増して自由で実験的なものとなった。
タピオ・ヴィルッカラ
ガラス、銀器、木、陶器など、
あらゆる素材に長けたマルチデザイナー。
1950年代から1960年代は、
「ヴィルッカラの時代」と呼ばれるほど多分野で活躍し、
デザイン国家フィンランドの構築に貢献しました。
杏茸 1946年
「杏茸」 はフィンランドに自生するキノコの一種そのフォルムを優美な曲線に、襞を精緻な線彫りへと変え、洗練されたアートグラスへと再構築した。
木の切り株 1947年
フィンランドの自然から多くのモチーフを得たヴィルッカラは、ガラスによってこの国の風土を写し取った。木の 切り株にヒントを得た本作品は、微妙な曲線による造形に沿って、クリスタルガラス特有の滑らかな輝きを帯び、森と氷とによる北限の自然が表されている。
アートグラス 1955年
1956年から3年間、アメリカ国内を巡回した展覧会のためにデザインされた作品。
ヴィルッカラさんに《東京》というタイトルから、日本と何らかの繋がりを暗示させるが、今のところ関係性が判明していない。
ちゃんと聞いといてよ~
中央に内包した 気泡は、ガラスが熱いうちに、濡れた木の棒を差した際に水蒸気が吹いた自然の形である。
考え抜かれた技法から生まれる
自然のなせる技!
氷上の釣り穴 (1975年バージョン)
ヘルシンキ市は、1970年に70歳を迎えるケッコネン大統領の誕生日プレゼントをヴィルッカラに依頼した。大統領が釣りをたしなむことを知っていた彼は、氷上の釣り穴を模したデザインを提案した。
ティモ・サルバネヴァ
ガラス、テキスタイル、鉄、スチール、陶器など、
多様な素材を操ったデザイナー。
1956年、彼が日用品
「i-ライン」のためにデザインしたロゴは、
長きにわたりイッタラ自体のロゴとして使用されました。
スマイル 1994年
ミッキーマウス生誕65年を記念して全米を巡回した展覧会に出品された。
1990年代初頭 サルパネヴァは、また新たに成形困難な吹きガラスの技法を開拓した。このオブジェにも、その新技術が応用されている。
オブジェ見ただけで
ミッキーマウスを連想させる
ウォルト・ディズニーのデザイン力もすごいと思わへん?
クラリタス/アヌビス 1984年
1984年の「クラリタス」展で発表した作品。(クラリタス) シリーズは、改良を重ねたスティックプロー法(木の枝の水蒸気を用いた吹きガラス) によって制作されている。
木の枝の水蒸気を用いた吹きガラス
想像できひん!
サンボール [2000]
1956年、サルパネヴァは新しい日用品シリーズ(i-ライン)を発表した。この《サンポール》 はヘルシンキで開催された「i-グラス」展 で、同シリーズとともに展示された。
- 【左】森の太陽1950年代末
- 【中央】眠れる鳥(黒い鳥)1996年
- 【右】グラスブロック(眠れる鳥)1960年
蘭 1953年
アメリカのインテリア 雑誌『ハウス・ビューティフル』で、「世界で最も美しい オブジェ」に選出された。
フィンランド・グラスアートの
今を支えるデザイナーの創作姿勢に
新しい技術が、
新しい作品を生み出すんだ。
仕事に対して興味をもち続けてさえいれば、
必ず道が拓る。
予期せぬ幸運が訪れる。
拓く道と訪れる幸運はこちら
⇒第3章フィンランド・グラスアートの今、へ続く