地質・地理と文化 ージオサイト巡りの旅- -2ページ目

地質・地理と文化 ージオサイト巡りの旅-

おもに近畿・中国・四国地方を中心に
地質・地形と文化の関係、訪れたジオサイトなどを紹介します
思い出しながら書いているので、記事の日付が前後することがあります

毎日のウォーキング場所

緊急事態宣言で外出自粛、ということで研究所のある岡山には行けません。

そこで日課となっているのが自宅から歩いて30分ほどで行ける公園「しあわせの村」までのノルディックウォーキング(ポールウォーキング)。

しあわせの村は、六甲山地西端近くの標高220m程の平坦面に造成された巨大な公園で、家から歩いて講演を一回りして帰るとほぼ1万歩という、絶好のウォーキングコースとなっています。仕事はないけど時間はあるという、年金生活者の特権でもあります。

しあわせの村の入り口までつくと、眼下に神戸層群からなる平坦面が広がっています。そしてその向こうに見えるのは淡路島。なかなかの絶景です。

この時期、満開のツツジがきれいです。

 

普段の休みなら家族連れなどでもう少し人がいるのですが、このゴールデンウィークは駐車場が閉鎖されたこともあって人が少なく、歩きやすかった。広大な芝生広場では少しポールを長くして、本格的にノルディックウォーキングのトレーニングもできました。

 

公園内は植物がいっぱい。日本庭園やハーブ園・薬草園などもあってそのようなところでは鑑賞しながらゆっくり歩きます。

 

日向ばかりではなく涼しい森林もあります

 

「しあわせの村」の地質背景

そんな広大な公園がここにできたのは地質的背景があります。ここを作っているのは神戸層群と呼ばれる約3500万年~3800万年ほど前の地層で、当時の大陸から流れてきた河川で運ばれた土砂や火山灰で構成されています。そのころの日本はまだ大陸の一部で、揚子江や黄河のような大きな川の下流に位置したと考えられています。そのような低地が六甲山地の隆起とともに高くなった「隆起準平原」と呼ばれるなだらかな地形となっています。地層が水平に近くなだらかなことと、軟らかく造成しやすい地質だったことが、このような公園を作るには格好の条件だったようです。

そして私の家がある住宅街としあわせの村との間には急坂がありますが、実はそこには断層があり、毎日その断層崖を昇り降りしていたのでした。たぶん活断層じゃないので大丈夫ですが。

断層の延長は谷になっています。

この正面にあるのが断層崖です。この崖を登らないと、家に帰ることはできません。

新型コロナ肺炎で緊急事態宣言中で外出自粛中、もう一月以上人と会う用事のない生活。家でパソコンに向かう以外には部屋の整理したり、庭仕事をしたりの毎日です。

そこであらためて庭を見たら、いつのまにか結構たくさんの花が咲いている。中にいつ何を植えたかわからないものもあって調べてみた。といっても最近は写真を撮ってアップすれば名前がわかるアプリがあって、教えてもらえます。

せっかくなので忘れないように、ここに並べておきます。今咲いている花です。

 

ノースポール

スパラキシス

ホクシャ

マリーゴールド

ラベンダー

ツルニチニチソウ

オウバイ

シバザクラ

アリアッサム

ミリオンベル

コデマリ

タマスダレ

ガザニア

ナスタチウム

クルメツツジ

ヒラドツツジ

チューリップ

ベニカナメモチ

 

明日の松江城会議のために、今日は神戸から松江へ

岡山駅ではG20開催の関係で、ゴミ箱ごとに係員が立って、ゴミをチェックしていました。

岡山から松江までは伯備線で、パワポのスライドを作りながら行こうと思ったのですが、電車の揺れ方がすごくて、マウスの動きが定まらない。そのうちに気分が悪くなって

とりあえず今回の主題の「ジオパークは地形や地質だけではない。文化や歴史も重要な要素」
という一文だけ入力して辞めました。
瀬戸内海と日本海を結ぶ鉄道はいくつかあるけれど、どこも良く揺れます。

ということで、

久しぶりに買った岡山の名物「祭りずし」を食べることに

 

明日の会議の前に、今日の目的は松江字史講座への出席

今年度で完成した松江市史、私はその中で松江城の石垣を担当して執筆しました。このプロジェクトを始めてほぼ十年。ようやく終了を迎え、明日が最後の会議ということで、今日は最後の市民向け講演会。

歴史系の講演会には多くの人が集まります(平均年齢は高そうですが)。ジオの講演会ではなかなかこうはいきません。それにしての今回が137回目というのは驚きです・

終了後は松江の街で、松江城調査に関与したメンバーが集まり懇親会

手前には私ともう一人、今年定年を迎えた65歳の二人、向かい側には60歳で今年定年を迎えた二人。そして1970年の万博の話題に始まり、アンコールワットや南極のタローとジローの話など、古い話に花が咲きました。

明日は最後の会議です