毎日のウォーキング場所
緊急事態宣言で外出自粛、ということで研究所のある岡山には行けません。
そこで日課となっているのが自宅から歩いて30分ほどで行ける公園「しあわせの村」までのノルディックウォーキング(ポールウォーキング)。
しあわせの村は、六甲山地西端近くの標高220m程の平坦面に造成された巨大な公園で、家から歩いて講演を一回りして帰るとほぼ1万歩という、絶好のウォーキングコースとなっています。仕事はないけど時間はあるという、年金生活者の特権でもあります。
しあわせの村の入り口までつくと、眼下に神戸層群からなる平坦面が広がっています。そしてその向こうに見えるのは淡路島。なかなかの絶景です。
この時期、満開のツツジがきれいです。
普段の休みなら家族連れなどでもう少し人がいるのですが、このゴールデンウィークは駐車場が閉鎖されたこともあって人が少なく、歩きやすかった。広大な芝生広場では少しポールを長くして、本格的にノルディックウォーキングのトレーニングもできました。
公園内は植物がいっぱい。日本庭園やハーブ園・薬草園などもあってそのようなところでは鑑賞しながらゆっくり歩きます。
日向ばかりではなく涼しい森林もあります
「しあわせの村」の地質背景
そんな広大な公園がここにできたのは地質的背景があります。ここを作っているのは神戸層群と呼ばれる約3500万年~3800万年ほど前の地層で、当時の大陸から流れてきた河川で運ばれた土砂や火山灰で構成されています。そのころの日本はまだ大陸の一部で、揚子江や黄河のような大きな川の下流に位置したと考えられています。そのような低地が六甲山地の隆起とともに高くなった「隆起準平原」と呼ばれるなだらかな地形となっています。地層が水平に近くなだらかなことと、軟らかく造成しやすい地質だったことが、このような公園を作るには格好の条件だったようです。
そして私の家がある住宅街としあわせの村との間には急坂がありますが、実はそこには断層があり、毎日その断層崖を昇り降りしていたのでした。たぶん活断層じゃないので大丈夫ですが。
断層の延長は谷になっています。
この正面にあるのが断層崖です。この崖を登らないと、家に帰ることはできません。