頭痛・肩こり・腰痛解消なら呉市広の整体師:宮岡です。
今回の話題は、『ことばのトリセツ』・・・読書感想です。
先日から始めた読書感想シリーズですが
予告通り、黒川さんの本です。
某国営放送のラジオ番組に登場されていて、時々聞いていました。
それで興味を持ったので、とりあえず三冊買ってみました。
その三冊目です。
続けて読むと、著者の人柄が少しは理解できるかと思います。
そんな訳で、始めていきます。
黒川さんは、ことばは、意味よりも互換が大事と言っています。
その前に、黒川さんは、「言葉」とでは、「ことば」と表記しています。
この疑問は、ずっとありましたが、結局、解消しませんでした。
何か意図があるかと思いますが、解りませんでした・・・
黒川さんは、機械と人間の対話のありようを30年も研究しているようです。
30年…スゴイの一言です。
機械と人間の対話で、直面した問題があったようです。
それは、機械が返事をする際に…
「はい。」が三回続くと冷たく感じる・・・と言うことクレームが入ったそうです。
肯定のうなずきの際に「はい」と言いますね。
ただ、生身の人間は、肯定のうなずきが続く際は
「はい」を続けずに、「ええ」とか、「そうですね」「確かに」「へぇ」
などを入れて、「はい」を繰り返すことはありませんね。
この対策に、「はい」「ええ」「そうですね」を
ランダム関数を使ってシステムに組み込んだそうです。
しかし、これが大きな違和感を生んだようです。
質問によっては、「はい」が相応しく、「ええ」だと曖昧に感じる…
そんなクレームが入ったそうです。
「はい」だと確実に聞いているように感じて
「ええ」だと曖昧に聞いているように感じる…
「はい」が続くと、確実だが、冷たく感じ
「ええ」が入ると、優しくなるが、曖昧に感じる…
これらは、日本語を理解していると、直感でやっています。
日本語を母語として日本に育った人であれば
何の意識もせずに直感で行っています。
ここに、黒川さんは、ことばの意味よりも語感が大事と言っているようです。
語感・・・ことばの感性。
ブーバキキ効果なるものがあるようです。
心理学の世界お話です。
被検者に、上記の図形を見せて、尋ねます。
「この二つの図形は、とある国で、ブーバとキキとう呼ばれる図形です」
「どちらがブーバで、どちらがキキと思いますか?」
すると、ほとんどの被検者が左の図形をキキ、右の図形をブーバと答えるそうです。
1929年にドイツの心理学者が提唱して以来、多くの心理学生が
このブーバとキキの実証に挑んでいるそうですが
実に98%以上が同じ答えを出すようです。
ちなみに、大脳曽皮質角回に損傷がある人は、この傾向を示さないようです。
脳に特定の障害を持つ人が、このブーバキキ効果を示さないのは
この効果が「脳の機能」に由来するからです。
「98%」という数字には、明らかに意味があるようです。
音韻が脳に与えるイメージには、何らかの自然法則があるようです。
「はい」について分解していきます。
「は」は、ノドの壁を広げて、灰の中の空氣を一氣に押し出します。
「い」は、前向きな強いベクトルを作り出します。
「一瞬のうちに、肺の息を使い切る」と言う意味で、「は」は、速いです。
例えば、疾風(はやて)、走る、速い、ハヤブサなど
「は」には、スピード感があります。
用事を頼んだ際に、「はい」と言われると
すみやかに用事をしてくれる印象があります。
「ジュースを買ってきて」と言った際に
「ええ」と言われると、違和感があります。
「はい」と言われると、すぐに買ってきてくれそうですね(笑)
ただ、「は」には、空冷効果があるので、重ねると冷たさが募ってきます。
次に「ええ」を分解します。
「え」は、舌を広げて下奥に引きます。
これが二つ続きます。
「え」は、音の発現点(音が響く場所)が唇側にあるのに
筋肉の緊張点がノドの奥にあり、この二点の距離が最も遠い母音です。
このために、「え」は、距離の遠さや時間の長さを感じさせます。
この「え」を二つ重ねて肯定語にすると、遠く遥かな視点や展望を感じさせます。
全てを見渡して、それを肯定する印象が出ます。
「俺って、いい男だろ~?」
に対して、「はい」と言われるよりも、「ええ」と言われたほうが
しみじみと肯定してる印象があります。
じっくり考えて、答えている印象がありますね。
このように、それぞれ言葉には、語感があるようです。
人名でも
「しゅんすけ」と言うと、俊敏でテキパキと行動する印象があります。
「ゆうすけ」と言うと、のんびりと穏やかな印象があります。
「けんすけ」と言うと、強くたくましい印象があります。
「ムーミン」や「トトロ」は、のんびりとした印象ですね。
体型も、スリムではなく、ぽっちゃりとした印象です。
これまで、言葉の意味を重要視してきましたが
語感も大事だと思いました。
語感にも注意すれば、より豊かな表現が出来そうです。
コミュニケーションも、少しは円滑にできるかもしれません(笑)
以上、『ことばのトリセツ』についての感想でした。
少しでもお役に立てれば幸いです。
ご精読ありがとうございます。
今回の話題は、『ことばのトリセツ』・・・読書感想です。
先日から始めた読書感想シリーズですが
予告通り、黒川さんの本です。
某国営放送のラジオ番組に登場されていて、時々聞いていました。
それで興味を持ったので、とりあえず三冊買ってみました。
その三冊目です。
続けて読むと、著者の人柄が少しは理解できるかと思います。
そんな訳で、始めていきます。
黒川さんは、ことばは、意味よりも互換が大事と言っています。
その前に、黒川さんは、「言葉」とでは、「ことば」と表記しています。
この疑問は、ずっとありましたが、結局、解消しませんでした。
何か意図があるかと思いますが、解りませんでした・・・
黒川さんは、機械と人間の対話のありようを30年も研究しているようです。
30年…スゴイの一言です。
機械と人間の対話で、直面した問題があったようです。
それは、機械が返事をする際に…
「はい。」が三回続くと冷たく感じる・・・と言うことクレームが入ったそうです。
肯定のうなずきの際に「はい」と言いますね。
ただ、生身の人間は、肯定のうなずきが続く際は
「はい」を続けずに、「ええ」とか、「そうですね」「確かに」「へぇ」
などを入れて、「はい」を繰り返すことはありませんね。
この対策に、「はい」「ええ」「そうですね」を
ランダム関数を使ってシステムに組み込んだそうです。
しかし、これが大きな違和感を生んだようです。
質問によっては、「はい」が相応しく、「ええ」だと曖昧に感じる…
そんなクレームが入ったそうです。
「はい」だと確実に聞いているように感じて
「ええ」だと曖昧に聞いているように感じる…
「はい」が続くと、確実だが、冷たく感じ
「ええ」が入ると、優しくなるが、曖昧に感じる…
これらは、日本語を理解していると、直感でやっています。
日本語を母語として日本に育った人であれば
何の意識もせずに直感で行っています。
ここに、黒川さんは、ことばの意味よりも語感が大事と言っているようです。
語感・・・ことばの感性。
ブーバキキ効果なるものがあるようです。
心理学の世界お話です。
被検者に、上記の図形を見せて、尋ねます。
「この二つの図形は、とある国で、ブーバとキキとう呼ばれる図形です」
「どちらがブーバで、どちらがキキと思いますか?」
すると、ほとんどの被検者が左の図形をキキ、右の図形をブーバと答えるそうです。
1929年にドイツの心理学者が提唱して以来、多くの心理学生が
このブーバとキキの実証に挑んでいるそうですが
実に98%以上が同じ答えを出すようです。
ちなみに、大脳曽皮質角回に損傷がある人は、この傾向を示さないようです。
脳に特定の障害を持つ人が、このブーバキキ効果を示さないのは
この効果が「脳の機能」に由来するからです。
「98%」という数字には、明らかに意味があるようです。
音韻が脳に与えるイメージには、何らかの自然法則があるようです。
「はい」について分解していきます。
「は」は、ノドの壁を広げて、灰の中の空氣を一氣に押し出します。
「い」は、前向きな強いベクトルを作り出します。
「一瞬のうちに、肺の息を使い切る」と言う意味で、「は」は、速いです。
例えば、疾風(はやて)、走る、速い、ハヤブサなど
「は」には、スピード感があります。
用事を頼んだ際に、「はい」と言われると
すみやかに用事をしてくれる印象があります。
「ジュースを買ってきて」と言った際に
「ええ」と言われると、違和感があります。
「はい」と言われると、すぐに買ってきてくれそうですね(笑)
ただ、「は」には、空冷効果があるので、重ねると冷たさが募ってきます。
次に「ええ」を分解します。
「え」は、舌を広げて下奥に引きます。
これが二つ続きます。
「え」は、音の発現点(音が響く場所)が唇側にあるのに
筋肉の緊張点がノドの奥にあり、この二点の距離が最も遠い母音です。
このために、「え」は、距離の遠さや時間の長さを感じさせます。
この「え」を二つ重ねて肯定語にすると、遠く遥かな視点や展望を感じさせます。
全てを見渡して、それを肯定する印象が出ます。
「俺って、いい男だろ~?」
に対して、「はい」と言われるよりも、「ええ」と言われたほうが
しみじみと肯定してる印象があります。
じっくり考えて、答えている印象がありますね。
このように、それぞれ言葉には、語感があるようです。
人名でも
「しゅんすけ」と言うと、俊敏でテキパキと行動する印象があります。
「ゆうすけ」と言うと、のんびりと穏やかな印象があります。
「けんすけ」と言うと、強くたくましい印象があります。
「ムーミン」や「トトロ」は、のんびりとした印象ですね。
体型も、スリムではなく、ぽっちゃりとした印象です。
これまで、言葉の意味を重要視してきましたが
語感も大事だと思いました。
語感にも注意すれば、より豊かな表現が出来そうです。
コミュニケーションも、少しは円滑にできるかもしれません(笑)
以上、『ことばのトリセツ』についての感想でした。
少しでもお役に立てれば幸いです。
ご精読ありがとうございます。