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第169回芥川賞が決まりました。

市川沙央さんの『ハンチバック』


図書館司書なので

一応?芥川賞、直木賞、本屋大賞くらいは

気にしています。


けど今回は

市川沙央さんが受賞されたと知って

いつもよりテンションが上がってます。


なぜなら私に

「相転移」という言葉を

教えてくれた人だから。



「『相転移』という言葉が好きなんです。水を温めるとやがて沸騰して水蒸気になるように、すぐに成果に現れなくてもエネルギーを注ぎ続ければいつかは劇的な変化が訪れる。」

2023年5月23日の「読書好日」より一部お借りしました



ブログが書けなくて

四苦八苦していた私に

刺さる言葉でした。


エネルギーを注ぎ続ければ

いつかはブログに大きな変化が

訪れる(かも)と

信じることが

モチベーションになっています。


写真お借りしました



​障害者の当事者として


先天性ミオパチーという

難病で障害のある市川さん。


ハンチバックは

障害当事者が書いた

(障害者が主人公の)小説を

目指したそう


重度障害者が

今まで受賞しなかった理由を

考えるきっかけになって欲しいと

語られていましたが


1番伝えたかったことが

読書のバリアフリー化が進んでいないことで


今回も

受賞のインタビューを読んで

ハッとすることがありました。





​読書を広めたい当事者として


作品の一部にこんな指摘が

あるそうです


<私は紙の本を憎んでいた。

目が見えること、

本が持てること、

ページがめくれること、

読書姿勢が保てること、

書店へ自由に買いに行けること、

――5つの健常性を満たすことを要求する

読書文化のマチズモ(健常者優位主義)を

憎んでいた>


毎日新聞電子版 2023年7月19日より


目が不自由とか

外出が困難で

読書がままならない人が

いるということは

知っていますが


ごく一部の人を除いて

読書というものは


寝転んでも読めるし

ネットで注文すれば

誰でも手に入れやすい


ハードルの低い楽しみだと

考えていました。


みんな 図書館に

本を借りにきてねー

(郵送貸出もあるよ 電子書籍も)と

簡単に言っていましたが


それこそ

健常者の想像力欠如です。


書くことで

世界に怒りをぶちまけたいと

思うほどの

エネルギーを持った人が

ストレスなく読める状況で

本を提供できているのか


本を提供する立場の一端として

考えさせられる言葉でした。


憎むほど本に飢えている人が

いることを教えてもらいました。


ハンチバック、読んでみます。


お借りしました






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