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クラシック編
CD初期の1990年代前半まではヴォックスも元気があって、それまでの音源をせっせとCD化していましたが、そのうちに新譜も無くなり、今では市場ではほとんどその姿を見なくなりました。2018年にそれまでのMMS(モス・ミュージック・グループ)からナクソスに買収されています。一応、NAXOSのミュージック・ライブラリーには含まれていますのである程度のアルバムはカバーされているようですが、このセットは見当たりません。
モーツァルトのレクイエムはいろいろな版があってこれぞ極めつけと言ったものが見当たりません。それでも、最近はようやくまた、元のジェスマイヤー版に落ち着いてきているようですね。LP時代は真っ先にカール・リヒターの演奏を聴いていましたが、CD時代になってからはもっぱらこのケルテス盤を愛聴しています。このケルテス盤、いい意味での中庸を保った良識的な演奏でウィーン・フィルが残したレクイエムの中では一番好きです。
ジャネット・ヌヴーの名前は昔から知っていましたが、その演奏に接するのはこのCDが最初でした。パブリックドメインのヒストリカルレコーディングですから何処から発売されても良いのでしょう。これはmembranの毎度取り上げる「MASTERPICES OF THE CLASSICAL MUSIC」に含まれる一枚です。リンク切れ修正しました。
同朋舎出版から発売された最初期の「グレートコンポーザーシリーズ」の一枚です。アシュケナージは1970年以降指揮活動を活発に行うようになりました。指揮者の活動の最初は、1970年アイスランド交響楽団への客演と言われています。そして、1974年にロンドン交響楽団を指揮して、プロコフィエフ「古典交響曲」などを録音し初レコーディングしました。ここに収録されているものがその記念すべき録音です。
ところで。このカツァリスの演奏はあちこちに紹介されている記述を読むとリスト編曲版といってもかなり独自に手を加えていて本来の意味でのリスト編曲とはいえないところもあるようです。まあ、聴き比べた訳ではないので素人の小生にはその辺の所はよく解りませんが・・・音源修正しました。
ホセ・カレーラス、プラシド・ドミンゴ、ルチアーノ・パヴァロッティ『世界3大テノール』による3度のワールド・カップを記念して1990年ローマ、1994年ロサンゼルス、1998年パリで行われた歴史に残る3度の夢の競演のライヴ収録の選りすぐったベスト・アルバムです。それぞれの年のおいしいところだけを集めています。
初めに断っておきますが、2曲目の「ハーリ・ヤーノッシュ」は表記ではステレオ録音になっていますが、実際収録されていたのはモノラルです。フリッチィはこの曲を2回録音していますので、多分音源はその第1回目のものを間違って収録したものだと思われます。表記は1961年の録音となっていますが聴感上「新世界」より音の鮮度は落ちますし、モノラルゆえ聴き映えがしません。
フランスの交響曲作品は一般的にはベルリオーズやビゼー、サンサーンスの他はダンディやミヨーの作品が知られているくらいで、交響曲の歴史の中ではあまり重要な位置は占めていません。でも、オネゲルの作品は近・現代物を余り残さなかったカラヤンですら録音を残しています。反対にバーンスタインはオネゲルの交響曲は一曲も録音していません。面白いですねぇ。
このSPAシリーズは1982年までに約600枚ほどリリースされています。今回のそのシリーズの中からコンピュレーション物の「The World of Ravel (ラヴェルの世界」)です。このアルバムは1975年の発売ですが、内容的にはどちらかというとサンプラー盤的な色彩が濃く、ト短調のピアノ協奏曲は第3楽章しか収録されていません。その証拠に、曲目一覧の後にはオリジナルアルバムのレコード番号がクレジットされています。
このCDは「春の祭典」の第1回目の録音で、1979年にボストン響とそして、1983年に映像でバイエルン放送交響楽団と録音しています。小沢はデビュー当時、結構現代音楽を指揮しており、1969年のパリ管弦楽団デビューの時もこの春の祭典を指揮しています。ジャケット写真、音源更新しました、