過去記事の修正 72
クラシック編
Yahoo!ブログ時代はGIFを使ったり、wiki文法を駆使してバックに最初から音楽を流したり、結構いろいろ凝ったブログを書いていました。ところがアメブロではそういう仕掛けが全部裏目に出て、全く機能していないので全部書き直しています。そんなことで、この過去記事は修正しています。
これがオリジナルのLPに収録されていた形のマゼール/フランス国立管弦楽団のディスクです。デジタル初期の録音ですが、マゼールがこの新しい録音方式に果敢にチャレンジしています。ボレロは楽譜に記載されたているのは四分音符72というメトロノーム速度の指定で、全曲がインテンポで演奏され3/4拍子342小節で終わっているからその指示通りにやれば13分50秒がスタンダードな演奏ということになります。ということは、このマゼール/フランス国立管弦楽団との演奏はラヴェルの指定テンポに忠実な演奏ということが出来ます。
別途、サヴァリッシュのベートーヴェン交響曲全集を取り上げていますが、こちらはそれに先立つ1982年にサヴァリッシュとN響というコンビの初めての録音です。それも、RCAからの発売とというもので、後にも先にもサヴァリッシュとN響とのスタジオ録音はこれだけです。そして、デジタル録音というおまけまで付いています。このサヴァリッシュの録音、不思議なことにエラートから発売されたことがあります。それは、こちらで記事にしています。
ご多分に漏れず、このディスクは、かなり前に出たもので、今は廃盤になっています。国内盤も1997年に発売(日ワーナー WPCS-6052)されましたが、こちらも廃盤のようです。中古屋を丹念に漁ると出てくるかも知れません。カイルベルトの遺産としては必聴盤です。
1993年に続いて1994年にもナクソスのアーティストのコンサートが開催されました。93年は西崎崇子のヴァイオリン、イェネー・ヤンドーのピアノで、グリーグのヴァイオリン・ソナタ他が演奏されています。この94年は無料配布されたCDが残っています。一応「コダーイ四重奏団」のコンサートだったのですが、ピアニストとしてこの年もイェネー・ヤンドーが帯同しています。修正にあたり、その時のパンフレットが見つかりましたので新しく貼り付けてあります。
パイヤールはヘンデルの「王宮の花火の音楽」は1961年にも、また「水上の音楽」を1960年、1972年そして1990年の3回録音しています。ややこしいのですが、前2回が仏エラートへの録音、そしてこの録音はRCAへの録音という事になります。ただし、この1990年前後はRCAがエラートと提携していたのでこの録音が発売された(BVCC40)事は知っていましたが、まさかRCAのオリジナル録音とは認識していませんでした。
この記事は2009年4月14日に書いたものです。記事には当時の葉も放送の番組が登場します。袴持つ押しが担当していた「日曜喫茶室」ですな。今でいうと「トーキングウィズ松尾堂」と同じようなテイストの番組でした。その番組の中で画家の東山魁夷氏が取り上げていたのがフォルテピアノによるモーツァルトのピアノ協奏曲だったのです。
2006年に「Press Kit」としてリリースされていたのと同じA4判の写真集に、今回は新たにボーナスCDが追加されています。インタビューのうち最初の2つは1977年発売のベートーヴェンの交響曲全集についていたもののようです。すごいのはそのインタビューでなんとドイツ語、英語、フランス語を駆使しています。ブラームスの第2交響曲についてのインタビューは、最初のブラームス全集時の1964年にORTFが収録したものです。四季のリハーサルは1972年LP初出時の特典でしたが、そのとき収録されていた「夏」は収録されていません。このセットは限定盤のようで既にHMVのカタログでは注文不可になっています。当方はかろうじて1セット残っていたタワーレコードの店頭で入手しました。
一つの曲が好きになると、別の演奏を聴いてみたくなるのが常でして、このプラハ弦楽四重奏団もそういう関係で購入した物です。LP時代は多分個別に発売されていたのでしょうが、この1987年に発売された物は全集の形で2枚組で発売されています。この当時は、日本コロムビアのCDは全世界発売が基本で、この商品についても、日本語の解説のあとに英語、ドイツ語、更にはフランス語に翻訳されて収録されています。登録商標である「PCM DIGITAL」のマークがジャケットの左上に誇らしげに表示されています。
このCDで初めてユッカ=ペッカ・サラステを知りました。サラステは既に交響曲全集を2度録音しています。一度目はRCAにフィンランド放送交響楽団と、そして、2度目がこのFINLANDOAレーベルへです。そして、こちらの特徴はライブ録音という事です。ただ、日本での人気は今ひとつで、輪をかけるようにこのレーベル自体がワーナーグループ入りをしたという事で消滅してしまった事で、既に市場からは姿を消してしまっているという事です。
1988年にデジタル・リマスタリングされた一枚です。もともとこの頃のEMIの録音はクォドラフォニック方式で録音されました。いわゆる4チャンネル録音ですね。そういうこともあり、この録音はEMIとは思えない馬力のある録音になっています。これがいいのか悪いのかということでいえば少なくとも小生にとってはEMIの録音のイメージを変えた一枚として印象に残っています。