過去記事の修正 29 クラシック編
この音源はここでは日本コロムビアから発売されていました。現在、マズアのブルックナー交響曲全集はソニーから発売されていますから原盤はオイロディスクでしょうか。このレーベルは得しユナ契約形態で、日本では第1販売権がコロムビアにあり、コロムビアがスルーすると現在ならソニーが販売することかできるようになっているようです。
ホグウッドはモーツァルトの交響曲全集を録音しています。これはただの全集ではなく、雌雄作の部類の交響曲第42番から52番や以降版まで含んでいるという資料価値としても一期優品です。並行して管楽セレナーデやディヴェルテメントも録音しています。この一枚もそれで、こだわりの選曲で一枚のCDが出来上がっています。
このCDを取り上げた時は、まだ国内盤は発売されておらず曲名も小生が訳した曲名で表示していました。ですから、実際に発売された時とはタイトルが違っていますが、自分の中ではこのタイトルで染み付いていますのであえて変えてありません。また、音源はほぼ初めてYouTubeにアップしたもので、意外にも海外からのアクセスが多かったのにびっくりした記憶があります。
デイヴィスはフィリップスから続々と新録音をリリースしていましたが、バイエルン放送交響楽団の首席指揮者になるとフィリップスとの関係が途切れてしまいます。そんな時の録音がこの一枚です。マイナーなレーベルの一枚ですが、無茶苦茶いい演奏でお気に入りの一枚になっています。
バルビローリはその来日の直前に亡くなってしまったというハンデがあり、日本での人気は今ひとつですがイギリスでは愛された指揮者です。その彼の録音を吸収したパイレーベルも含めて収録したボックスセットの中の一枚です。
ジュリーニのフィルハーモニア管との最初のブラームスの全集なのですが第4番の収録が期間が空き、シカゴ響との録音の発売が好調になったのでお蔵入りになっていました。ということで、このフィルハーモニア管弦楽団との全集はCD時代に初めて発売されたというものになります。
世の中日々新しいヴィヴァルディの「四季」の録音が登場していますが、この演奏も衝撃的でした。多分ブリリアントのボックスセットに入っていなかったら出会うことはなかったでしょう。ブリリアントからしか発売されていないのであまりコマーシャルベースには登場しないかもしれませんが注目の演奏団体です。
シューマンの交響曲第4番は好きな曲で、全曲がアタッカで繋がるのが常識ですが、チェリビダッケの演奏は1楽章づつ独立しているという一種異様な演奏です。しかし、ここで描かれるシューマンの世界は異次元です。ディフェクトスタンダードはフルトヴェングラーですが、このシューマンもいいです。
ボックスセットのとっかかりはこのエラートの100枚組の全集です。ジャケットはそっけないものですが、データだけを記載しています。ただ、エラートだけに内容に偏りがあり、ブルックナーはゼロ、ベートーヴェンも交響曲は5番と6番だけという偏った内容でした。日本の市場では受けなかったかもしれませんなぁ。
アンセルメの後を継いだクレツキですが、路線の違いが影響して軌道に乗る前に亡くなってしまいます。この田園は他流時代のものです。録音はコンサートホールということで、期待はできませんが、フランスのオーケストラから重厚とは言えませんが聴き進めるにつれてその世界に引き込まれていきます。
昔は渋いブラームスなど聴く気がしなかったんですが、年とともに理解できるようになりました。その中でもこのチェロソナタは好きな曲です。さすが大御所の共演、一期一会の名演です。
そのロストロポーヴィチに挑んだのがアルテ・ノヴァに録音したエミール・クラインのブラームスです。でも、多分知ってる人は少ないんじゃないでしょうかねぇ。とっくに廃盤の一枚です。
こちらは激安CDのメンブランから発売されたボックスに収録された一枚です。この演奏はあまり知られていないようですが、こんな演奏を発掘してくるメンブランも凄いですなぁ。
最初に出会ったザンデルリンクのベートーヴェンです。この田園の遅さはフルトヴェングラー顔負けの店舗です。しかし、これが重たくないのはザンデルリンクのテクニックなんでしょう。この演奏に魅せられて、ついには全集も購入してしまいました。こんないいソースを持っていてEMIは死蔵させていたなんて潰れるはずですわ。もっと評価されていい演奏です。
さあ、これも国内盤は出ていないんじゃないでしょうか。ジェィコブズ・ラティナーはキューバはハバナ生まれのピアニストです。米デッカにこんな録音があったなんて、このCDで初めて知りました。1967年を最後に商業用録音を行わなかったため、2010年の逝去時には忘れられたピアニストとなっていました。