過去記事の訂正 15
クラシック編
カール・リステンパルトを知っている人はかなりの通の人でしょう。1960年代まではバロック音楽界をリードしていた指揮者の一人でした。
イ・ムジチといえば「四季」という代名詞的な存在だった室内オーケストラです。フェリックス・アーヨが牽引していた時代はまさに黄金時代でした。ただ、今はピリオド様式のオーケストラが全盛ですから直下済んでしまっていますが、これは、その時代をリードした彼らの記録が詰まっています。
ベルリン・フィルから次のお呼びがかからなかった佐渡裕ですが、本場のウィーンで今は頑張っています。もう一皮むけると本物になるんでしょうけれどもねぇ。
あまり知られていませんが、マリナーは交響曲全集を完成しています。いわゆるオーソドックスなタイプの演奏であるがために目立っていないのですが、彼の四季はいつ聴いても安定感があります。そんな中でもこの田園はぴったりだったように思います。
マリナーのもう一つの大きな遺産です。マリナーは機動性のあるアカデミー室内管弦楽団をつかって、ロッシーニの序曲全集を録音しています。こういうセットをミッドプライスでフィリップスがはサバイされてくれたのでレコードで購入したものです。
このCDを見つけた時はびっくりでした。なんとアーサー・フィードラーがフェイズ4のためにデッカに録音をしていたのです。多分、デッカに録音したのはこのアルバムだけではないでしょうか。
マゼールは不思議な指揮者です。ヴァイオリンも得意とあってウィーンフィルのニューイヤーには最多11回登場しています。弾き振りもできたんですな。最近、竹内喜久雄氏の「クラシック幻盤 偏執譜」を読んでいますが、彼の変貌ぶりについて色々と書かれています。確かに、若かりし頃から活躍していますからそういう見方ができるのかと納得してしまいますが、ここではアメリカに戻ってからの完成機のマゼールを聴くことができます。
このCDは名録音シリーズで名演奏シリーズではありません。フィリップスの録音は好きなんですが、この選曲はなんなんだというのがこのシリーズでの感想です。解説も平林直哉氏が書いていますが、録音には触れていないというミスマッチの解説です。
この名録音シリーズはDGはオットー・ゲルですを取り上げています。カラヤンとの繋がりが強いてということで、ほとんど彼の作品で占められています。しかし、ここでも選曲にはてながつくのは否めません。
ブリュッヘンと18世紀オーケストラは1年で2回のツァーでしか演奏しませんでした。そして、全てライブというのもこの楽団のポリシーでした。今、友人からもらった佐々木節夫氏の「古楽の旗手たち」という本を読んでいますが、初期からこのブリュッヘンを追っている氏の熱い思いを感じます。これを読みながらこの演奏を聴くとまた違う側面を感じることができます。
最後はチェコの指揮者リヴォル・ペシェクの指揮するドヴォルザークです。ペシェクはノイマンの陰に隠れていましたが1982年から1990年までチェコフィルの常任指揮者でもありました。そんなことで2つのオーケストラを指揮して全集を録音したんですな。