国府宮の裸祭り | geezenstacの森

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今年も中止になった

国府宮の裸祭り

 

 コロナ禍の緊急事態宣言中ということで、昨年に続き今年も神事は斎行されますが、下帯姿(はだか)での揉み合い・なおい笹の奉納(参拝)は中止となりました。
 
 尾張大國霊神社(国府宮)で、毎年旧暦1月13日(今年は2月24日)に、通称「はだか祭」と呼ばれる儺追神事が行われます。数千人のはだか男らが「神男」に触れようと、肉弾相打つ揉み合いが繰り広げられます。はだか祭の前日に50俵の大鏡餅がお供えされ、祭の翌日は、大鏡餅の切餅を受けようと、大勢の参拝者が列を成します。
 
今年奉納された大鏡餅
 
例年はこんな感じではだか男がぶつかり合います
 

神男が最後に飛び込む儺追殿
 

 本来なら儺追神事の当日は、5:00に行なう「神男一番祈祷」を皮切りに、厄除けのご祈祷を受ける人や御守りの「なおいぎれ」等を受ける人々で境内は雑踏します。15:00になると神男が参列し、本殿において「儺追神事」を斎行します。

 

 その頃拝殿の外では近隣各地区からの裸男達の集団が次々と「なおい笹」を捧げ喚声を上げて威勢良く拝殿へ駆け込んで来ます。

 

 最後に小池正明寺地区の手桶隊が登場し、裸男達をめがけて水をかけます。裸男達は待ちわびたかのように一層大きな喚声を上げ神男の登場を待ちます。

 

 裸男達は、神男に触れる事で自分達の厄災を祓うことが出来ると信じ、一斉に神男に殺到します。神男が、はだかの群集に揉まれ触れられ人々の厄災を一身に受けて儺追殿に納まった後、神事が終了となります。

 
 で、今年は神事のみが行われ、この餅は祭り本番を明けた旧暦正月14日、午前8時から切り分けられて頒布されます。この餅を食べると無病息災の言い伝えがあり、多くの参拝者が買い求めます。ただ、今年はこのイベントも人出は少なかったようです。
 
 ということで、会社の同僚がこの餅の頒布に参加し、買い求めたものをいただきました。その際、今年の神男が一人ひとり握手とともに紅白の「儺追布(なおいきれ)」を渡すんだそうです。ということで、トップの写真に写るこちらも一年の無病息災を祈願した布切れも一緒にいただきました。