1年前から続く胸のザワザワする異常感覚と整体治療 | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

●当院は「整体治療」と、「2年制整体学校」を運営しています。
●各疾患・症状に対しての研究-治療成果、患者さんとのエピソード、コラムなどを掲載しています。
●当院での治療(左下欄参照)、又は学院への入学希望の方は専用メールか06-6180-6880までお電話下さい。

1年前から続く胸のザワザワする異常感覚と整体治療

胸膜-心膜の内臓整体で解消した症例の解説です。
患者Mさん=44才-女性-主婦/パートの症例


● 胸痛、呼吸困難、不整脈、高血圧の整体治療=総合案内はこちら

● JHSC整体院の総合治験例はこちら

 

 

 

 


①    Mさんの病歴・・・
患者Mさんは「顔の浮腫みと顎下腫脹」の治療で来院されていましたが、1年ほど前から左胸部にザワザワとする異常な感覚があり、様々な医療機関を受診するも原因が不明だったので、本件も併せて治療する事になりました。

 

 


②    Mさんの診察
【胸のザワザワ感の診察所見】
・2年ほど前から動悸がするようになり、1年近く前から左胸部の上半分の広い範囲(左鎖骨下窩からR4付近にかけて)に、ザワザワとした気持ち悪い感触が、常時あるそうです(☚胸部X線検査や血液・尿検査/心電図などの検査で異常は無し)。この胸のザワザワ感は、酷い時は左頸部から心窩部にかけて広がる事もあるそうです(☚特に月経時)。呼吸困難などは無いそうです。
・胸頸部聴診上、呼吸音の雑音や心音および血管の雑音はありませんでしたが、左肺上葉の呼吸音は「ス-、ス-、ス-、」と途切れ途切れで聴取出来ました。肺炎や気管支炎などの既往歴は無いそうです。

【顔の浮腫みと顎下腫脹の診察所見】
・左右の頬部と下顎枝の下部およびオトガイ下部に、広い範囲で硬いしこりがあり、これが非常に気持ち悪いそうです(疼痛・圧痛は無い)。特に、顎を下げて下を見る動作をすると、さらに気持ち悪さが増強するそうです。このしこりについて耳鼻科では「おたふく風邪です」と言われたそうです。発熱や咳・痰は無いそうです。
・顔などの皮膚の色はやや黄色調で、特に左右の手掌が極めて黄色が濃く見えました。爪床の色はやや薄めのピンク色でしたが、眼瞼結膜は濃いピンク色でした。
・顎~頸部の触診上、左右の顎下で(顎下リンパ節と思われる)極めて硬い(凹凸は無い)、2~3mm大の腫脹が3~4個触診できました。圧痛はありませんでした。甲状腺の腫脹ありませんでした。
・慢性的に首のコリが強く、度々マッサージ治療を受けているそうです。また、顔の浮腫み(特に左側)が気になるそうです。
・12才の時に酷い「おたふく風邪」に罹患し、その時は両頬部~前頸部にかけて以上に腫脹-肥大したそうです。
・歯ぎしりの癖があり、就寝中に自分の歯ぎしりで眼が覚める事もあるそうです。また仕事中など、気が付くと首から肩に力が入っているそうです。リラックスしても、すぐに力が入るそうです。低学年の頃から緊張タイプで、常に両肩が挙上しているそうです(写真でも常に肩が挙上している)。
・目ヤニなどが多く出るそうです。涙や唾液の分泌に問題は無いそうです。
・耳鳴りや難聴は無いそうですが、両耳の詰まった感じは常時あるそうです。自声強調は無いそうです。めまいはたまにあるそうです。
・鼻から喉の奥にかけて気持ち悪さがあり、後鼻漏のようなネバネバしたものがまとわりついている感じだそうです。
・虫歯の治療は度々していたそうです。

 



➂ 治療目標と整体治療
  ⑴    胸膜-心膜の癒着を解放する
・胸郭解放テクニック

 

 

 


④    経過と結果・・・
・初診治療後、

「胸胸のザワザワ感が少しマシな気がします」と仰っていました。


・2診目来院時、

「左胸のザワザワ感はマシですが、左の肩甲骨付近に(ザワザワでは無く)コリ感みたいのが移動したみたいです。」と仰っていました。治療後、左胸のザワザワ感はほぼ消失し、左肩甲骨のザワザワ感も半減していました。また聴診上、左肺上葉の「ス-、ス-、ス-、」といった途切れ途切れの呼吸音は、「ス~、ス~」と、少し滑らかに聴取出来ました。


・3診目来院時、

左胸のザワザワ感は7/10程度にまで戻り、また左肩甲骨のコリ感も変化は無かったそうです。しかし治療後には、左胸のザワザワ感、左肩甲骨のコリ感は解消し、そして左肺上葉の「ス~、ス~」といった途切れ途切れの呼吸音もほとんど消失していましたので、これで様子をみて頂くことにし、集中治療を終了することにしました。



⑤     今回の症例の概説、、、
・肩こりや腰痛などに比べると、Mさんの主訴である「胸のザワザワする異常感覚」等の愁訴は、あまり聞きなれないかもしれません。しかし当院では、Mさんの他にもこれと似た様な愁訴の方の来院は少なくありません(下記症例参照)。そしてそのほぼ全てがMさんと同様に「原因不明」のレッテルを張られている方々です。
   例1)    持続性の背中痛と胸のモヤモヤ感の整体治療 ◆患者Tさん=40才-男性-会社員の症例
   例2)    15年前からの原因不明の背中の痛みと整体治療 ◆患者Kさん=36才-女性-会社員の症例
   例3)    胸痛と首の痛み (肺炎の後遺症?!) の整体治療 ◆患者Tさん=43才-女性-主婦/会社員の症例
   例4)    「胸の苦悶感…息がつまる感じ」の整体治療 ◆患者Mさん=36才-女性/主婦の症例


・ただ逆に言うと、腫瘍や動脈瘤など、具体的な原因/病態がある方は、それが分かった段階で専門的な治療をされると思いますので、それらが見つからない場合に「原因不明」とレッテルが張られるのは当然かと思います。これを言い換えれば、「原因不明」という事は、血液検査や画像検査などでは抽出できない原因が横たわっているだけで、その意味で決して「原因不明」ではなく、血液検査や画像検査などでは抽出できない原因を見つける応用力/想像力で診れば、意外と素直に隠れた原因が見つかる事がある、という事だと思います。当然Mさんの場合も同様でした。隠れた原因はありました。

 

・そのMさんの隠れた原因は、胸膜にあったのでは、と考えられます。胸膜とは肺を包む中胚葉性の膜ですが、ただMさんは肺炎や気管支炎などに罹患されていないので、それら以外の原因で胸膜に何らかの影響が及んだのでは、と考えられます。そして、肺や気管支以外の「それら」とは、Mさんのもう一方の主訴である「顔の浮腫みと顎下腫脹の診察所見」から予想できます。

 

 

 

・その代表的な所見は、「12才時の酷いおたふく風邪既往歴」と、触診検査による「左右の顎下で(顎下リンパ節と思われる)極めて硬い(凹凸は無い)、2~3mm大の腫脹が3~4個触診できた」といった所見にあります。これらの所見は、相当大量な膿が頬部の炎症部で産出され、特に後者にっいては、その一部が顎下リンパ節に残り、硬結したものかもしれません。そしてひょっとしたら、その一部の膿が流注膿瘍として頚筋膜を伝って胸膜(特に左胸膜)に浸潤していた可能性を推測させます。
 

・もしこの可能性どおりだとすると、胸部聴診で聴取された『左肺上葉の呼吸音は「ス-、ス-、ス-、」と途切れ途切れで聴取出きた』の説明になります。つまり左胸膜に浸潤した膿が、一部残渣として残り(☚軽度の癒着?)、それが胸膜の摩擦係数を上昇させる事で、途切れ途切れの呼気悠音になっている可能性です。(ただ、「キュ-、キュ-」といった典型的な胸膜摩擦音ではないと思われますが、念の為に改めて専門医にこの音について、上記の顎下の硬い腫脹と一緒に、診て頂く事をお勧めしておきました)
 

・上記所見だけでなく、それに加えて後鼻漏を思わせる所見や、耳の閉塞感、大量の目ヤニ分泌、頭顔面の浮腫、あるいは度々の齲歯既往歴など、頭顔面各臓器の局所免疫力の低下を匂わせる所見があり、さらにその原因と考えられる所見として、昼夜を問わない歯ぎしり歴、そして首肩に力が入り緊張する習慣などにより頬部/頸部の筋肉群緊張が生じ、それが頭顔面からの静脈還流を阻害し、局所免疫力が低下している可能性も見え隠れしています。

 

 

 

・以上の事から、「12才時の酷いおたふく風邪」以降も、頭顔面の各臓器から膿が産出され、流注膿瘍的に頚筋膜を伝って胸膜に膿が浸潤/蓄積し、それが左肺上葉で聴取された「ス-、ス-、ス-といった途切れ途切れの呼吸音」の原因になっているのでは、と考えられました。
 

・そしてその流注膿瘍的に下行してきた膿の蓄積部位こそが左肺上葉付近、つまりMさんの主訴である「1年前から続く胸のザワザワする異常感覚」の原因部位ではないか、と考えました。従って、この仮説を元にして、Mさんの治療目標として
   ⑴    胸膜-心膜の癒着を解放する
を設定し、その具体的な整体テクニックとして、
   ・胸郭解放テクニック
を施術する事にしました。

 


・結果的にこの治療は早期に著効を示し、3診目でほぼ完治状態だったので、上記仮説でおおむね妥当であったのでは、と思います。

 

 

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------

上記解説文で不明な点やご質問は当院お問い合わせHPか、お電話 (06-6180-6880) にてご相談ください。
それではお大事にしてください。

 

● 胸痛、呼吸困難、不整脈、高血圧の整体治療=総合案内はこちら

● 背中の痛み・肩こり・五十肩の整体治療=総合案内はこちら

● 骨盤矯正、腰痛、坐骨神経痛の整体治療=総合案内はこちら

 

● JHSC整体院の総合治験例はこちら

 

● 治療のお問い合わせは下記まで

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

付属治療室

JHSC整体治療室

●診療時間 【予約制】
 ・午前診…10時~13時
 ・午後診…15時~18時

●診療日
 ・月曜日~金曜日
 (水曜日=午前診のみ)
 ・第2土曜日、第4土曜日=午前診のみ

●休診日
 ・第1土曜日、第3土曜日、日曜日、祝日

●治療費
 ・初 診 7,500円
 ・2回目以降  5,000円
●住所 大阪市都島区善源寺町1-5-43 アイムワンビル2F

      地下鉄谷町線都島駅 4番出口徒歩2分
●電話 06-6180-6880 

メールでのご相談・治療予約はこちら



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

● 本学院-入学のお問い合わせは下記まで

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2年制整体学校

ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院


次の二つのコースからどちらかを選んで入学して頂けます。

1 本科2年課程 (一般の方が入学するコース)
2 プロコース (鍼灸師、理学療法士などのプロの方が入学かるコース)

 

●住所 大阪市都島区善源寺町1-5-43 アイムワンビル2F
      地下鉄谷町線都島駅 4番出口徒歩2分
●電話  06-6180-6880
●メールでのご相談資料請求体験入学…受付中


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

患者さんが通院される主な地域
大阪市、淀川区、東淀川区、西淀川区、大淀区、福島区、中央区、北区、旭区、都島区、此花区、大正区、東成区、城東区、住吉区、住之江区、平野区、守口市、門真市、寝屋川市、交野市、枚方市、東大阪市、大東市、八尾市、四条畷市、藤井寺市、柏原市、吹田市、豊中市、摂津市、茨木市、高槻市、箕面市、池田市、川西市、尼崎市、西宮市、芦屋市、神戸市、堺市、岸和田市、和泉市、泉佐野市、奈良市、生駒市、京都市、
亀岡市,向日市、長岡京市、松山市、岐阜市、広島市、横浜市、東京都、和歌山市、和歌県、紀の川市、名古屋市、北海道-札幌市、鹿児島市、島根県、三田市、八王子市