喉(甲状腺)の圧迫感の整体治療 | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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(甲状腺?)の圧迫感の整体治療

2診目で、ほぼ改善した症例の解説です。
患者Tさん=39才-女性-主婦/パートの症例


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①    Tさんの病歴・・・

  「このままでは呼吸が出来なくなるのでは…」
患者Tさんは、数年前から喉(甲状腺付近)に持続的な圧迫感を感じるようになったそうです。圧迫感がマシな日もあるそうですが、ほとんど毎日圧迫感があるそうです。食事に影響は無いそうですが(嚥下に支障はない)、このままでは呼吸ができなるのではないか、、、と心配になり、ノイローゼ気味になる事もあるそうです。

 



②    Tさんの診察
・耳鼻咽喉科の検査では、咽喉の圧迫に関係するような病態は無く、異常は無い、と言われているそうです。スギなどによるアレルギー性鼻炎はあるそうです。
・甲状腺の専門病院で、甲状腺に小さな線種があるが、圧迫感に関係は無く、治療の必要もない、と言われているそうです。
・虫歯はたまに治療するそうですが、めまいや耳鳴り・難聴、鼻閉・鼻水、頭痛などは特に無いそうです。
・月経周期は28日で、月経期間は5~6日だそうです。生理痛は少しだけあるそうです。
・食欲は普通で、何でも食べ、便通も毎日あるそうです。
・頚胸部の聴診上、血管雑音は無く、心音-呼吸音に特段の所見はありませんでした。
・頸部の触診上、甲状腺やリンパ節の腫脹はありませんでした。
・腹部の聴診上、血管雑音はありませんでした。
・腹部触診上、剣状突起部の押圧で咽喉の圧迫感が誘発されました。
・心窩部痛や呑酸・ゲッフは無いそうですが、2~3年前に逆流性食道炎の診断を受けた事があり(詳細は不明)、制酸剤の処方を1~2か月ほど受けていた事があるそうです。ただその時も、咽喉の圧迫感は改善しなかったそうです。

 



➂ 治療目標と整体治療・・・横隔神経の緊張を解放する !!
     ⑴    横隔膜食道裂孔部の緊張を解放し、横隔神経の関連痛を解消する
・下部食道括約筋テクニック
・胃平滑筋テクニック
・横隔膜解放テクニック

 

 


④    経過と結果・・・
・初診治療中、

「喉の圧迫感が強くなってきました」と仰っていました。しかし治療終了後「喉の圧迫感が半分くらいにまで良くなっています」と仰っていました。


・2診目来院時、

「喉の圧迫感は普段の2/10から3/10程度でした。」と仰っていました。2診目の施術終了時には、数年来続いていた喉の圧迫感はほぼゼロに近い状態にまで、大幅に解消していました。


Tさんの主訴は喉の圧迫感であるため、(本件は逆食の影響が強く考えられるので、本当は逆食の治療もするべきなのですが)これで治療を終了し、様子をみて頂くことにしました。但し、2~3年前の検査から時間が経過しているので、現在の胃-噴門-食道の状態が不明なので、出来るだけ早急に内視鏡検査を受けて頂くようにアドバイスしておきました。

 



⑤     今回の症例の概説、、、
◆ 横隔神経の神経過敏が喉の圧迫感の原因か ?!

・咽喉の圧迫感や違和感の原因は幾つもあり、また、咽喉部の臓器や組織に器質的な異常が無い場合でも、ヒステリー球の様な機能的病態もあるので、Tさんは後者の部類では、、、と最初は想定しました。しかし診察を進めていくにつれて、その可能性は低いのでは、と考えました。それは整体師の直感という様なものかもしれません。


・その直感、つまりヒステリー球的な病因の他に原因があるのでは、との考えの根拠を探すために診察を進めていきました。すると剣状突起部の押圧で、Tさんの主訴である喉の圧迫感を誘発することが出来ました。そこで改めて逆流性食道炎(逆食)を疑い「心窩部痛や呑酸・ゲップ」などの所見の確認-問診をしましたが、その回答はノーでした。ただその際に、Tさんは逆流性食道炎の罹患歴と投薬歴、及びその時の喉の圧迫感の状況を回答して頂きました(上記② Tさんの診察参照)。この事で、Tさんの喉の圧迫感の主な原因が横隔膜の刺激にあるのでは、との可能性が高まりました。

 

 


 

横隔神経の走行ルート=頸部側面から心臓側面を下行し横隔膜に停止する

 

 

◆ 横隔神経への刺激による喉への関連痛、、、それが圧迫感として認識か ?!

・横隔膜は横隔神経に支配されていますが、同神経は第3,4,5頸神経由来の神経です。またこの第3,4,5頸神経は横隔神経とは別に、鎖骨上神経や頸横神経を甲状腺付近の前頸部皮膚から鎖骨-肩近辺の皮膚に分布させています。

 

 

・そして横隔膜-横隔神経に何らかの刺激が加わると、同じ第3,4,5頸神経節由来の皮膚領域(☚今回の場合は甲状腺付近から鎖骨-肩付近)に関連痛が生じる事は知られています。この関連痛が、Tさんの主訴である甲状腺付近の圧迫感の主因では、と考えられました(この仮説だと、耳鼻科でいくら咽喉部の検査をしても原因不明になる事は当たり前です)。そしてその刺激源は、先述の様にTさんの既往歴から、逆流性食道炎の可能性が高いと考えられました。
 

・Tさん自身は、典型的な逆食の症状(心窩部痛・呑酸・ゲップなど)を呈していませんでしたが、2~3年前に逆食の診断を受けているので、逆食による噴門部の炎症が横隔膜食道裂孔部への刺激となって横隔神経を刺激し、その横隔神経から「第3,4,5頸神経➡(内側)鎖骨上神経or頸横神経」と伝わり、Tさんの主訴である甲状腺付近の圧迫感といった、関連痛的な症状の原因となっているのでは、と推定しました。

 


 

 

◆ 横隔神経を刺激している食道裂孔部の緊張を解放する整体治療 !!

・そこで、
➂ 治療目標と整体治療に掲げる

     ⑴    横隔膜食道裂孔部の緊張を解放し、横隔神経の関連痛を解消する
    ・下部食道括約筋テクニック
    ・胃平滑筋テクニック
    ・横隔膜解放テクニック

を施術する事にしました。

 

 

 

◆ 施術中、「喉の圧迫感が強くなってきました・・・」

・初診治療中に、Tさんは「喉の圧迫感が強くなってきました」と仰っていた事から、上記仮説の可能性がかなり高いと思われました

なぜなら、施術中はその手技による物理的刺激が下部食道括約筋付近の患部をより刺激する事になるので、炎症によって易刺激性になっている同部から横隔膜食道裂孔部に刺激が伝わりやすくなる為、「喉の圧迫感が強くなってきました」のだと思われます。この事は、上記仮説の有力な根拠となると思われます。
 

 

◆ 施術終了時、「喉の圧迫感が半分くらいにまで良くなっています !!」

・そして施術終了後には、Tさんは「喉の圧迫感が半分くらいにまで良くなっています」と仰っていた事から、この仮説は概ね妥当であったのでは、と思います。

おそらく施術の効果によって、下部食道括約筋の緊張がある程度緩和され、噴門部の易刺激性が若干低減した為、横隔膜食道裂孔部-横隔神経への刺激が緩和され、その関連痛である咽喉の圧迫感が減少したのでは、と思われます。
 

・ただ本当は、④「経過と結果…」でも述べたとおり、今回のTさんの主訴である「喉の圧迫感」の原因は、逆流性食道炎がその根底に横たわっている可能性が高く、そしてその状況が2~3年前より悪化している可能性も否定できないので(☚最悪の場合、悪性腫瘍の発生)、出来るだけ早急に専門医での内視鏡検査が必要と思われました。ついでに言うと、出来ればその整体治療も併せて治療するべきだし、治療したいとも思いました。
 

・そこでTさんには、その旨を告げたのですが、Tさん本人は逆食の典型的な不快症状(心窩部痛・胸焼け・呑酸など)が無かった為か、その検査の必要性に関してそれ程の切迫感は感じられませんでした。胃-食道接合部の状況は整体師レベルでは不明なので、出来るだけ早急に専門医を受診されている事を、そして食道炎の状況が悪化していない事を、今は祈るばかりです。
 

 

 

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