耳鳴りと難聴の整体治療 | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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●当院は「整体治療」と、「2年制整体学校」を運営しています。
●各疾患・症状に対しての研究-治療成果、患者さんとのエピソード、コラムなどを掲載しています。
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耳鳴りと難聴の整体治療
患者Nさん=51才-女性-主婦の症例
 
① Nさんの病歴・・・
別件(子宮脱)で来院されていた患者Nさんは、左右ともに耳鳴りや難聴もあるそうで、耳鼻科やカイロプラクティック・整体・鍼灸治療を受けていたそうですが、いろんな先生から「これは治らない」と言われていたそうです。
 
 
 
② Nさんの診察
・整体院レベルでの聴覚検査では左:右=7:10で、左耳がやや難聴傾向でした。中耳炎などの既往歴は無いそうです。
・立ちくらみやめまいは無いそうですが、炊事などの立ち仕事中に意識が飛びやすくなるそうです。眼や耳及び頭部の精密検査で異常は無かったそうですが、この時に処方された血栓を溶かす薬を服用していると、不正性器出血が生じるので、服用を中止したことがあるそうです。
・表情筋の運動に左右差はなく、頭顔面の神経学検査で異常はありませんでした。嚥下障害や構語障害もありませんでした。
・時々頭部周囲の頭痛があるそうです。また2年前から左眼の周囲(円周状)に違和感があるそうです。
・頭顔面や下腿の浮腫はありませんでした。左眼の周囲に紅斑・腫脹などの皮膚所見はありませんでした。眼瞼下垂や眼球結膜の黄染-蒼白もありませんでした。瞳孔の位置は正中で大きさも左右対称的でした。眼球の運動や視野にも異状はありませんでした。
・鼻閉・鼻汁・後鼻漏は無いそうです。
・現在のNさんの身長は159cmで体重は53kgだそうです。しかし1年前までの体重は39kgだったそうです。それが半年で14kgも増加して半年前に今の体重に安定したそうです。体重増加の原因はよく分かっていないそうです。
・直近の血液検査や画像検査ではLDL値がやや高めだそうですが、それ以外に特段の異常は無く、血圧は108/71mmHgだそうです。橈骨動脈の脈拍は1分間に67回で、左右差はありませんでした。また、微熱などが出ることも無く、頸部の伸展や回旋による失神様症状などもありませんでした。労作による呼吸困難や不整脈の経験(既往歴)も無いそうです。
・12才のお子さんがおられますが、妊娠-出産に特段の異常は無く、ほぼ安産だったそうです。
・30代の時に子宮内膜症・子宮腺筋症との診断を受けているそうです。今も少し内膜症や腺筋症は残っているそうです。不正性器出血は無いそうです。
・20年ほど前に甲状腺機能低下症の診断を受けたそうですが、今は治癒しているそうです。
・1年前に閉経していますが、それまでは生理痛はかなり強いほうだったそうです。主な生理痛の部位は腰、下腹部、会陰部だったそうです。
・2年前から、臍の左下方に持続性の(軽度の)腹痛が時折生じることがあるそうです。また数か月前から恥骨の直上に横一直線状に(約15cm)チクチクとした痛みが生じることがあったそうです。さらに右の尾骨付近から会陰部~恥骨右縁にかけてピリピリとした神経痛が生じることがあるそうです(☚たまに左側に神経痛が生じることもあったそうです)。
・かなり以前から再発性の膀胱炎だそうですが、今は排尿痛などは無いそうです。しかし頻尿気味で昼間も10回近くトイレに行くそうです。さらに就寝中も頻尿で、ほぼ毎晩尿意で5~6回は目が覚めてトイレに行くそうです。そのほとんどは、尿は少ししか出ないそうです。尿の混濁・血尿などは無いそうです。
・排便は毎日あるそうですが、少し残っている感じがあるそうです。
・20代から冷え性があり、特に冷たく感じる部位は左右大腿の前面と左右肩甲骨の間だそうです。左右肩甲骨の間の冷えについては漢方医より「心臓に問題がある」とのことで、心臓を強くする漢方薬と血流をよくする漢方薬そして血液を増やす漢方薬を処方されているそうです。
・甲状腺の腫脹・腫瘤や萎縮はありませんでした。しかし頸部の前後側面の筋肉群に著名な緊張と圧痛がありました。
・頚胸部の聴診上、血管雑音、あるいは心音・呼吸音に異常はありませんでした。また打診上、肺尖部などの濁音もありませんでした。
・腹部聴診上、グル音はやや強めに聴取出来ました。血管雑音はありませんでした。
・腹部触診上、全般的に膨隆傾向で、やや緊満感がありませんでした。肝脾腫や腫瘤感はありませんでしたが、臍部左側と左鼠径部直情に沿って著名な緊張と圧痛がありました。子宮底の触診は出来ませんでした。
 
 
 
➂ 治療目標と整体治療
   ⑴ 軽度上昇していると思われる頭蓋内圧を減圧し、前庭水管・蝸牛小管のうっ滞を軽減する
・静脈還流促進テクニック
・翼突筋静脈叢開放テクニック
・椎骨静脈解放テクニック
 
 
 
 
④ 経過と結果・・・
・2診目来院時、耳鳴りや難聴の状況は変わりませんでした(この状況は4診目まで同じでした)。

・5診目来院時、耳鳴りがある時と軽減している時があったそうです。5診目治療後、左耳の難聴は解消していて、聴覚検査で左:右=10:10になっていました。また耳鳴りも気にならない程度にまで解消していたそうです。

・6診目来院時、難聴は元の左:右=7:10に戻っていましたが、耳鳴りは当初の1/10~2/10程度にまで改善していたそうです。6診目治療後、聴覚検査で左:右=10:10に改善し、耳鳴りはほぼ解消していました。

・7診目来院時、「この1週間耳鳴りはほとんどありませんでした。」と仰っていました。聴覚検査では治療前が左:右=9:10程度でしたが、施術後は左:右=10:10に改善していました。

・8診目来院時、「耳鳴りは以前の2/10程度で、(静寂な場所以外)普段の生活ではほとんど気になりません。難聴もほぼ気にならなくなって、良く聞こえます」と仰っていました。

・その後、お子さんの受験によるストレスやご主人の手術の介護などで心身ともにストレス状態が続き、”軽度の軽快⇔軽度の増悪”を繰り返していましたが、10診目頃から耳鳴り・難聴ともほぼ解消し、Nさんの主訴である「子宮脱」の治療が終了する13診目においても、耳鳴り・難聴は改善していましたので、本件の治療も終了する事にしました。
 
 
 
 
⑤  今回の症例の概説、、、
・患者Nさんの様に、大学病院等で検査しても原因不明の耳鳴りや難聴を呈しておられる方の患者さんの来院は意外に多いですが、その多くは同じような病態が推定されるケースです。それは「頭蓋内圧の軽度上昇による前庭水管あるいは蝸牛小管のうっ滞」です。頭蓋腔に開口している両管は内耳の内リンパ管や外リンパ管の「リンパ液-圧力抜き弁」と考えられている構造ですが、逆に言うと、頭蓋内圧上昇などで両管からの圧力がうまく抜かれないと内耳内の内外リンパがうっ滞し、平衡機能や聴音機能に障害が出る可能性があるのではないか、と想像できるからです。

・問題は、その頭蓋腔内~両管の内圧上昇要因ですが、当然腫瘍性病変や膠原病や梗塞性・出血性病変など、生命に直結する病態もあり、整体師レベルで判断すべき問題ではありません。しかし先述の様に、当院に来院される患者さんの大多数はNさんの様に大学病院クラスで検査済みのケースがほとんどですから、逆に言うと「腫瘍性病変や膠原病や梗塞性・出血性病変など、生命に直結する病態」は、その段階でほぼ否定されています。ですから、当院に来院された患者さんは(一応、上記重篤疾患の可能性は視野に入れて診ますが)「イロハのイ」…つまり大学病院等で診られていないであろう基本的・初歩的な部位を診ていけば良いことになります。その「イ」にあたる原因が「頸部筋肉群による頸静脈の絞扼性病態➡前庭水管、蝸牛小管のうっ滞」です
 
 

・この件に関連しては、別コラム整体コラム=ストレートネック・スマホ首、、、ならぬ義務教育首、とその関連愁訴で簡単に記していますので、それも参照していただきたいですが、要は「首の筋肉群が凝っている」のが「内耳を圧迫して耳鳴りや難聴の原因になっているのでは」、と考えているのです。

・そのように考える根拠は、私たちの細い首には片側だけでも数十本の細長い(あるいは平たい)筋肉が縦方向・斜め方向に配置されています。そしてその筋肉群の隙間を縫って本件に関する頸静脈だけでなく頸動脈などの血管群、そして何十本に及ぶ頭と体幹を結ぶ自律神経・体性神経も通じています。従って、頸部の筋肉群の緊張・腫脹はこれらの血管群や神経などを絞扼し、それによる様々な絞扼性障害が出ても不思議ではないはずです。
 
 

・Nさんに限らず、当院に来院されるほとんどの他の耳鳴り・難聴患者さんに対して、本コラムと同様の内容の治療方針・整体テクニックで臨むと、ほぼ全て改善していきますので、この様な仮説-病態による耳鳴り・難聴患者さんは多くおられるのではないか、と思っています。
 
 
 
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●参考整体コラム
ストレートネック・スマホ首、、、ならぬ義務教育首、とその関連愁訴

 

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