耳鳴りの整体治療 3診目で耳鳴りが解消した症例より | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

●当院は「整体治療」と、「2年制整体学校」を運営しています。
●各疾患・症状に対しての研究-治療成果、患者さんとのエピソード、コラムなどを掲載しています。
●当院での治療(左下欄参照)、又は学院への入学希望の方は専用メールか06-6180-6880までお電話下さい。

耳鳴りの整体治療
2か月間持続する原因不明の耳鳴り-整体治療解説
患者Sさん=52才-男性-会社員の症例
整体治療 3診目で耳鳴りが解消した症例より
 

● 耳鳴りの整体治療=総合案内

● JHSC整体院の総合治験例はこちら

 

 

 

 

 

 

Sさんの症例解説の前に当院の治療方針について             

リンパ管と静脈の還流障害を解放する整体治療で耳鳴り解消

 

 

 

耳鳴りの仮説-その一  蝸牛小管(外リンパ液)開口部の圧力増…

 

聴覚を担当する感覚器=蝸牛には、蝸牛から頭蓋腔に抜ける蝸牛小管(外リンパ管)と呼ばれる細いパイプがあり、蝸牛内の圧力を調節する「圧力弁」としての機能があります。

その蝸牛小管(外リンパ管)の開口部の圧力増などで、蝸牛小管から圧力が抜けずに蝸牛の内圧が上がると、蝸牛内の有毛細胞(☚音刺激を受容する細胞)が常に刺激され、耳鳴りが生じる可能性があります。

 

蝸牛小管(外リンパ管)開口部

 

 

 

耳鳴りの仮説-その二  迷路静脈の還流障害による蝸牛内圧増… 

 

また、蝸牛などから心臓に戻る静脈「迷路静脈」の還流障害でも、蝸牛内の圧力が調節できず、上記と同様の機序で耳鳴りが生じる可能性があります。

 

蝸牛・半規管から心臓に向かう迷路静脈

 

 

 

 

耳鳴りの整体治療…Sさんの整体治療の概要 

    リンパ管と静脈の減圧治療が決めて            

 

 

 

 

当院では、上記可能性が疑われる場合、蝸牛小管(外リンパ管)開口部の減圧を図る整体治療や、迷路静脈の還流を促進し蝸牛内の圧力調節を図る整体治療を施術する事があります。

今回紹介するSさんの症例も同様でした。

すなわちSさんに、蝸牛小管の減圧や迷路静脈の還流促進を図る目的で、

「静脈還流促進テクニック」

「迷路静脈解放テクニック」

を施術しました。

すると3診目には「不思議と一度も耳鳴りが出ませんでした」と、Sさんは驚いておられました。

 

これから紹介する「2か月間持続する原因不明の耳鳴り-整体治療解説」の全文をお読みになる前に、

上記概説を参考にしながらお読みいただくと、分かりやすいと思います。

 

 

赤い部分…内リンパ液で充ちている内リンパ管

白い部分…外リンパ液で充ちている外リンパ管

 

 

それでは長文ですが、上記概略を参考にしながら、Sさんの治験例解説-全文を、よろしくお読みください。

下記解説文で不明な点やご質問は当院お問い合わせHPか、お電話 (06-6180-6880) にてご相談ください。
尚、耳鳴りの整体治療総合案内
こちらをご参照ください。

 

 

 

 

 

 ◆ 患者Sさん=52-男性・会社員の耳鳴り治療解説-全文

    整体治療3診目で耳鳴りが解消した症例より               

 

 

 

① Sさんの病歴・・
患者Sさんは、2か月前から左耳で耳鳴りがするようになったそうです。耳鼻科で診てもらったところ、「特に異常は無いので病気ではないですから安心していいですよ。お薬を出しておきますので様子を見てください」と言われ、血流の改善薬と精神安定剤を処方されたそうです。しかし2か月経っても全然耳鳴りが改善しないそうです。Sさんは逆流性食道炎と食道裂孔ヘルニアの治療で通院されていましたが、本件も併せて整体治療する事になりました。
 
 
 
 
 
 
② Sさんの診察
・難聴やめまいは無いそうです。また中耳炎などの既往も無いそうです。
・眼球は左右とも正中にあり、瞳孔や眼裂に左右差はありませんでした。
・左の鼻がつまる事が多いそうです。鼻汁はあまり出ないそうです。発熱は無いそうです。
・気道は正中にあり、甲状腺の腫脹や萎縮はありませんでした。頸部-鎖骨部のリンパ節腫脹はありませんでした。
・左頸部の椎前筋群と胸鎖乳突筋は右の同筋群に比べて緊張と圧痛が著明にありました。
・直近の内視鏡検査ではバレット食道は無いそうです。
・血圧はやや高めだそうですが、具体的数字は覚えていないそうです。血液検査での異常は無いそうです。
・便は毎日1-2回ほどの排便があるそうです。
・1か月ほど前から、右の鼠径部(ASISの内下方3~4cm)に間欠的な腹痛が生じるそうです。内科の診断では「便が溜まって炎症が生じているのでしょう」との事で、抗生剤の処方で痛みは解消したそうですが、その薬が無くなると又同部に腹痛が生じているそうです。
・上記腹痛が解消すると、そのほぼ真裏の腰部で鈍い腰痛が生じるそうです。そしてその腰痛が消失していきだすと腹痛が生じるといったように、腹痛と腰痛が交代して生じるそうです。腰痛は安静時でも生じるそうです。
・胸部聴診上、特段の所見はありませんでした。
・腹部視診上、腹部全般的に陥没していました。
・腹部聴診上、血管雑音は無く、グル音はやや弱めで聴取出来ました。
・腹部触診上、肝脾腫は無く、抵抗感・腫瘤感もありませんでした。しかし、回盲部、盲腸部-上行結腸部、心窩部-臍部、左季肋部、十二指腸部(D1~D2)に著明な緊張と圧痛がありました。
 
 
 
➂ 治療目標と整体治療
     ⑴ 蝸牛の内-外リンパ管(前庭水管・蝸牛小管)を減圧する
・静脈還流促進テクニック
・迷路静脈解放テクニック
 
 
 
 
④ 経過と結果・・・
初診治療後、
「(治療前に比べて)30%~40%ほど(耳鳴りが)小さくなっています」と仰っていました。

3診目来院時、
不思議と一度も耳鳴りが出ませんでした」と驚いておられました。
一応、これで様子を見てもらう事にして、今回の整体治療を終了する事にしました。
 
 
 
 
 
⑤  今回の症例の概説、、、
◆ 内耳のリンパ液うっ滞が耳鳴り原因に多い ?!
・最近、当院での耳鳴り患者さんが急増し、その多くはよく似た原因で発症しているようです。それは「内耳のリンパ液のうっ滞」が主因と考えられます。そしてその内耳リンパ液がうっ滞されている主な部位は内耳にあると言うより、内耳より下方の”頸部”にあるのでは、と思われます。
 

解剖学的には、内耳のリンパ液も迷路静脈から頸部の静脈叢を経て、最終的には心臓に戻るので、もし頸部に圧迫刺激源があれば(☚頸部の筋肉群の緊張・肥大が多い)、究極的には内耳のリンパ液うっ滞につながるからです

 

 

 

◆ 頭頚部を酷使するライフスタイル変化が遠因・・・

・江戸時代から明治時代に大変換した日本国の様々な変革の中の一つに、明治四年に義務教育制度が導入されました。その時から日本の子供たちは皆「椅子に座って机の上にある教科書を注視する為に顔(首)をやや下前方を見る姿勢=頸部がやや前屈姿勢=」を取るようになりました。
 
・また同じ時期、日本国民の産業スタイルも大きく変革し、「腰を曲げて作業する」農耕中心の産業から、軽工業⇒重工業⇒IT産業と大きく舵が切られ、昭和の中-後期から平成⇒令和の時代にかけては多くの日本国民が「椅子に座って机の上にある書類やパソコンを注視する為に顔(首)をやや下前方を見る姿勢=頸部がやや前屈姿勢=」の社会人が大半を占めるようになりました。
 
 
 
◆ ライフスタイルの変化で生活習慣病の種類も変化してきた ?!
・以上の共通項は=頸部がやや前屈姿勢=です。つまり、我々日本国民の大半は(子供の時から大人になってまで)腰を曲げる作業姿勢から首を曲げる作業姿勢になったわけです。ですから当然負荷が加わる身体部位も時代とともに変化してきたわけです、、、そうです「腰から首に…」変わってきたのです。
 
・従って、いわゆる生活習慣病も首=頸部に関係する病態が増えるのが当然です(☚当然、姿勢だけが関与しているのではありませんが)。眼も、鼻も、口も、そして耳も、、、です。今回のSさんの耳鳴りも頸部を整体治療する事で即効的に改善していきました。その解剖生理学的な詳細は今までの耳鳴りの症例で何度も記してきましたので、 耳鳴りの整体治療=総合案内をご参照ください。
 
・また=頸部がやや前屈姿勢=についての関連コラム
 
 
 

 ◆ 頸部筋肉群の整体治療で耳鳴りが解消するケースもある!!

 

 

以上が、Sさんの耳鳴りの整体治療解説-全文です。ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

本解説文で、意外な部位が耳鳴りの原因になりえる事を、お知りいただければ幸いです。

Sさんの様な耳鳴り患者さんも少なくないので、今後とも整体治療および研究に励んでいきたいと思います。

 

(了)

 

 

 -----------------------------------------------------------------------------------------------------------

上記解説文で不明な点やご質問は当院お問い合わせHPか、お電話 (06-6180-6880) にてご相談ください。
それではお大事にしてください。

 

 
 

 

 

● 治療のお問い合わせは下記まで

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

付属治療室

JHSC整体治療室

●診療時間 【予約制】
 ・午前診…10時~13時
 ・午後診…15時~18時

●診療日
 ・月曜日~金曜日
 (水曜日=午前診のみ)
 ・第2土曜日、第4土曜日=午前診のみ

●休診日
 ・第1土曜日、第3土曜日、日曜日、祝日

●治療費
 ・初 診 7,500円
 ・2回目以降  5,000円
●住所 大阪市都島区善源寺町1-5-43 アイムワンビル2F

      地下鉄谷町線都島駅 4番出口徒歩2分
●電話 06-6180-6880 

メールでのご相談・治療予約はこちら



※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

● 本学院-入学のお問い合わせは下記まで

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

2年制整体学校

ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院


次の二つのコースからどちらかを選んで入学して頂けます。

1 本科2年課程 (一般の方が入学するコース)
2 プロコース (鍼灸師、理学療法士などのプロの方が入学かるコース)

 

●住所 大阪市都島区善源寺町1-5-43 アイムワンビル2F
      地下鉄谷町線都島駅 4番出口徒歩2分
●電話  06-6180-6880
●メールでのご相談資料請求体験入学…受付中


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

患者さんが通院される主な地域
大阪市、淀川区、東淀川区、西淀川区、大淀区、福島区、中央区、北区、旭区、都島区、此花区、大正区、東成区、城東区、住吉区、住之江区、平野区、守口市、門真市、寝屋川市、交野市、枚方市、東大阪市、大東市、八尾市、四条畷市、藤井寺市、柏原市、吹田市、豊中市、摂津市、茨木市、高槻市、箕面市、池田市、川西市、尼崎市、西宮市、芦屋市、神戸市、堺市、岸和田市、和泉市、泉佐野市、奈良市、生駒市、京都市、
亀岡市,向日市、長岡京市、松山市、岐阜市、広島市、横浜市、東京都、和歌山市、名古屋市、北海道-札幌市、鹿児島市、島根県