患者Mさん=39才-女性-主婦/公務員の症例
別件(重度の疲労倦怠感-眠気)で来院されていた患者Mさんは、「左頚部のリンパ節腫脹も気になります」との事で、本症も併せて整体治療することになりました。初診の二日前に、近医から抗生剤の処方を受けて服用していたそうですが、ほとんど改善していないそうです。その医師の話しでは、「原因はよく分からないが、とりあえず4日分の抗生剤を飲んでください」との事だったそうです。
・左胸鎖乳突筋上後部に3cm大のリンパ節腫脹が一つと、数mm大のリンパ節腫脹が三つほどありました。弾性軟・平滑で圧痛がありました。右の頚部と鎖骨上窩、腋窩部、鼠径部などでリンパ節腫脹はありませんでした。
・発熱・微熱の傾向は無いそうです。
・血液検査では脂質が若干少なめだそうですが。貧血やその他の異常所見は無いそうです。
・十年以上前から右の外眼角付近からこめかみにかけて慢性の頭痛(?)があるそうです。
・重度の疲労倦怠感と眠気で悩まれているMさんは、以前の様にテキパキと効率よく仕事をこなす事が出来なくなっているばかりか、一つの事を終えると一旦休息しないと次の仕事ができない、さらに仕事中にボーッとして今聞いたことを思い出せない、持っている物を落としてしまったりなど、様々な支障が出てきているそうです。
・血圧は83/50mmHgとやや低めですが、治療の必要は特にないそうです。
・昼食後が特に眠気が強まりますが、午後4時ころになると解消してくるそうです。
・帰宅後の家事を以前の様にテキパキとこなす事が出来ず、家事と家事との間に休息を入れながらするので、どうしても遅くなって就寝は25時前後だそうです。しかし不眠傾向は無いそうです。
・出血傾向は無いそうです。しかし、顔面はやや土色で血色は良くありませんでした。浮腫や紅斑・色素沈着などの発疹もありませんでした。側頭筋の萎縮はありませんでした。
・上肢の神経学検査と徒手筋力検査で特段の異常はありませんでした。手掌内在筋の萎縮は無く、病的反射は陰性でした。
・頚部の横面(特に左側)がこわばっているそうです。
・気管は正中にあり、甲状腺の腫脹や萎縮はありませんでした。頚部前面~横面の筋肉群の著明な緊張と圧痛がありました。咳や痰、鼻閉・鼻汁・悪臭や微熱は無いそうです。
・5年前に結膜炎になったそうです。
・中耳炎の既往は無いとの事ですが、しかし耳鼻科医より左側の「耳管開放症」と言われているそうです。左耳の自声強聴がありました。めまいは特に無いそうです。
・2年前に鼻中隔湾曲症の手術を受けています。鼻閉、鼻水は出無いそうですが、後鼻漏があるそうです。
・右上顎骨付近に著名な圧痛と叩打痛がありました。
・元々口内炎はよく出ていたそうですが、現在、歯列の歯科矯正器具を口腔内に装着していて、そのせいでさらに口内炎が悪化し、歯科矯正器具が接触する部位以外にも口内炎がたくさん生じ、口腔内のいたる所に口内炎が出来ているそうです。現在歯科医院に通院中ですが、歯科医によると「歯列矯正中の患者さんの中で、今までにこんなにひどい方はいませんでした」と言われているそうです。
・食欲は少し減退気味だそうです。しかし体重の変動はこの数年来無く安定しているそうです。
・十数年来の慢性の便秘で、処方されている漢方薬を服用しないと10日以上も排便出来ないそうです。排便されてもほとんどが軟便(☚便が浮く=脂肪便か?)、あるいは時に未消化便だそうです。
・胸部聴診上、特段の所見はありませんでした。
・腹部聴診上、グル音はやや弱めで聴取出来ました。血管雑音はありませんでした。
・腹部触診上腹部全般的に緊張と圧痛がありました。腫瘤感、抵抗感あるいは肝脾腫はありませんでした。
・12年前の妊娠時のつわりがひどく、出産までずっと入退院を繰り返していたそうです。その後の産後の肥立ちもすぐれず、体調不良が続いていたそうです。出産は安産だったそうです。
⑴ (左)耳管の機能を改善し、局所免疫力を回復させ、慢性炎症状態(?)を回復し、リンパ液の排出を解消する
⑵ 口腔内、(副)鼻腔内の局所免疫力を回復させ、同部の慢性炎症状態を解消する
⑶ 深頸リンパ節の下流領域の絞扼を解放させ、リンパの排出を促進させる
・上行咽頭動脈解放テクニック
(咽頭枝)
・顎動脈解放テクニック
(翼突管動脈、蝶口蓋動脈、上行口蓋動脈、下歯槽動脈、前-後上歯槽動脈、下行口蓋動脈)
・前-後篩骨動脈解放テクニック
・静脈還流促進テクニック
・2診目来院時、
・3診目来院時、
・これ以降も、
これ以降は「左こめかみの頭痛と口内炎の整体治療」を参照
◆ リンパ節腫脹の原因(仮説1)…耳管周辺の炎症が関係か ?!
・さらにもう一つの仮説として、その深頸リンパ節の下流にあたる鎖骨上窩付近でのリンパ管絞扼があると思います。それにより上流で参出されて炎症産物の停滞が左の胸鎖乳突筋上後部で生じ、深頸リンパ節腫脹となって表れているのでは、と思います。
・リンパ節腫脹は色々な原因で起こり、中には当然重大疾患の一所見として現れる事があるので、精査が必要な事は言うまでもありません。しかし当院に来院される前の病院での検査で、特段の異常が指摘されず、当院での診察時にも上記仮説を想定させる病態以外の所見が認められなかったので、上記仮説に基づいた治療方針でもって施術する事にしました。
・結果的にそれが著効を示したので、とりあえずこのリンパ節腫脹については終了することにし、残っているMさんの他の所見の治療に専念する事にしました。
以後の詳細は「左こめかみの頭痛と口内炎の整体治療」を参照
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