眼の奥の痛みと整体治療 | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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テーマ:

眼の奥の痛みと整体治療
患者=Yさん-38才-女性

 

① Yさんの病歴・・・眼球が硬くなり痛みます、、、
患者Yさんは、何年も前から少しハードな手作業(家事仕事)をすると決まって「左右の眼の奥が痛くなる」そうです。時折、頭痛が生じることもあるそうです。通常の量の鎮痛薬では効果が現れず、1.5倍から2倍程度服用しないと鎮痛薬の効果が出無いそうです。接骨院や鍼灸治療を受けたことがあるそうですが、やはり手作業をすると眼の奥が痛み出す事に変わりはなく、ほとんど効果が出無かったそうです。少し前に病院で精査したことがあるそうですが、特段の異常は無かったそうです。今回は、自宅の引っ越し作業があったため、かなり眼の奥の痛みがひどくなり、数日たっても痛みが引かない為、当院に来院されました。

 

② Yさんの診察所見
・顔面の浮腫や甲状腺腫脹、あるいは大唾液腺・頭頸部のリンパ節腫脹はありませんでした。発熱もありませんでした。
・血圧は正常範囲内で、尿も普通に出ているそうです。
・血液検査で、糖尿病や脂質異常症などの異常を指摘されたことは、今まで無いそうです。
・労作性呼吸困難、発熱、咳、痰、鼻水や鼻閉もありませんでした。
・手の振るえ、手足の異常感覚、嚥下障害、構語障害、めまい、悪心・嘔吐は無いそうです。
・視野検査で、周辺視野・中心視野ともに欠損部分はなく、霧視や飛蚊症もありませんでした。斜視・複視、眼瞼浮腫、眼球突出、眼脂も無く、瞳孔も正円で左右差はありませんでした。眼球-眼瞼結膜の充血もありませんでした。
・眼球の動きについて異常はありませんでした。眼瞼も充分開いていて眼瞼下垂は左右ともありませんでした。
・眼球の眼圧触診検査では「やや硬め」でしたが、正常範囲に思われました。しかし、眼圧についての正確な測定は不可能なので、改めて機会を設けて専門医の受診を勧めておきました。眼窩上縁・下縁の触診では、著明な緊張と圧痛がありました(☚眼窩内圧の上昇?)。
・胸部聴診上、呼吸音の雑音、血管・心音の雑音等はありませんでした。
・頸椎-胸椎のサブラクセーションは認められませんでしたが、左右の胸鎖乳突筋、斜角筋群、後頚部の筋肉の緊張が認められ、左右の頬骨弓下部及び乳様突起前部付近の著明な緊張と圧痛も認められました。
・アドソンテストは左右とも陽性でした。
・左右の橈骨・尺骨動脈の拍動が減弱傾向でした。
・左右の前腕筋群に著明な緊張と圧痛がありました。

 

③ 治療目標と整体治療法
  ⑴ 鎖骨下動静脈の血流を回復させる
  ⑵ 翼突筋神経叢~内頸静脈~腕頭静脈の静脈還流を回復させる
  ⑶ 外眼筋の緊張を緩和する
  ⑷ 上記⑴、⑵、⑶により眼窩内あるいは頭蓋内の圧力を軽減させる
  ⑸ 頭蓋骨膜の緊張を緩和し頭蓋仙骨リズムを回復させる
  ⑹ 前腕筋群の緊張を緩和する

・胸鎖乳突筋、斜角筋群と前腕筋群の推拿(圧法)
・静脈還流促進テクニック
・眼科内圧緩和テクニック
・頭蓋仙骨療法

 

④ 経過と結果
・初診治療直後、眼の奥の痛みはほぼ100%解消していましたので、念のため専門医での精査を勧めた上で、今回の治療を終了しました。但し、数日間様子を見て頂いた上で、再発しそうであれば、早めに来院する様に説明しておきました。

 

⑤ 今回の症例の概略・・・
・眼の(奥の)痛み、、、と言えば、最初に想像するのが「緑内障」ですが、今回のYさんの症例は、上記Yさんの診察所見から「その可能性は低いのでは」、と考えました。その他、眼窩腫瘍や眼球の炎症なども可能性として視野に入れる必要がありますが、これも同様にその可能性は低いと考えました。しかし「正常圧緑内障」などの可能性もあるので、念のために(少し前に専門医の精査を受けているとはいえ)専門医の精査を勧めたことは先述しました。


・そこで、今回のYさんの症例で一番可能性が高いと考えられたのは、上記Yさんの診察所見から「眼窩の内圧上昇」ではないか、と推定しました。
おそらく、
 
 ⅰ 胸鎖乳突筋、斜角筋群の緊張により、同筋群の腫脹による絞扼や同筋群の停止部である胸骨-鎖骨-第一肋骨付近の筋膜-胸膜の緊張が生じ、そ           

    れが内頸静脈の静脈還流を停滞させた為、眼窩内圧が上昇した➡目の奥の痛みの原因の可能性
 
 ⅱ 外側翼突筋や胸鎖乳突筋、茎突舌骨筋などの緊張-腫脹により、翼突筋神経叢や下顎後静脈が絞扼され、眼窩内(頭蓋内)の静脈還流が停滞した 

    為、眼窩内圧が上昇した➡目の奥の痛みの原因の可能性
  
 胸鎖乳突筋、斜角筋群の緊張による頭蓋骨膜の緊張亢進➡緊張性頭痛の可能性
上記推定を元にして上記治療計画=➂「治療目標と整体治療」を立てて施術したところ奏功しましたので、上記ⅰ、ⅱ、ⅲの推定が、当たらずとも遠からず、ではなかったか、と思います。


・またYさんの場合、「手作業をすると眼の奥が痛くなる」傾向がありますが、それは
  
 「鎖骨下動脈の狭窄=斜角筋症候群」の存在➡「眼の奥の痛み」の原因の可能性
になっていたのかも知れません。


・つまり、手作業により上腕の血液需要が増えても「鎖骨下動脈の絞扼」により血液が充分に上腕に流れず、内頚動脈・椎骨動脈にその余った血液が流れ過ぎて眼窩内圧や頭蓋内圧が上昇し、それが目の奥の痛み、頭痛の原因の可能性につながったのでは、と推定しました。従って、「鎖骨下動静脈の血流を回復させる」整体テクニック=「胸鎖乳突筋、斜角筋群と前腕筋群の推拿(圧法)」を施術した事も、今回のYさんの症例に寄与したのでは、と考えます。

 

 

 

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