- 北村 庄吾, 萩原 京二
- 伸びる企業のための「賃金・退職金制度」改革の実務
北村庄吾さんと萩原京二さんの書かれた「賃金・退職金改革の実務」に間違った成果主義の導入の話がある。
それは不況になってきてから、大企業は成果主義を導入して多くの企業が失敗したそうだ。その原因として、日本の会社が伸びてきた要因である「みんなで頑張る」といったことを阻害してしまったことがひとつの原因であるとしている。それとアメリカの会社のすべてが、成果オンリーではないとも指摘されています。
また中小企業こそ「個人契約型年俸制」では、企業のメリットとして年俸を基本年俸と業績年俸の2つに分け、業績年俸部分を社員や会社の業績に連動させることにより、総額人件費のパイを調節することができるとある。この総額人件費のパイを調節することは、かなり難しいと思う。中小企業の総額人件費にしめる役員報酬の割合が異常に高いからだ。
ただしこの本にでている社会保険料の効率化よりも大きいメリットとして考えられるのは、年俸1200万円であれば賞与をなしにして、毎月100万円支給するようにすれば、社会保険料は随分と安くなる。