慢性腎臓病の終末期医療を
どうするか？
輸液をいつまでやるのか？
これは難しい課題だね。
多発性嚢胞腎は遺伝的な
病気で腎臓に袋みたいな
ものがたくさんできて
腎臓が機能しなくなって
治らない病気なのさ。
慢性腎臓病の治療はフツーの
獣医なら最期まで点滴するのが
当然なので
かかりつけの先生にはそりゃー
最期まで点滴すると言われるね。
フツーの獣医が「これ以上は
難しいので輸液を止めて
枯れるようにしていきましょう」
なんて言うことは絶対にない。
それがフツーの獣医療だから。
ぼくみたいにフツーじゃない獣医が
「これ以上は苦しめるだけだから
苦しくなく枯れるように逝くために
準備をはじめていきましょう」
って提案する。
そんな提案する獣医は
フツーじゃないね。笑
輸液を止めるタイミングは
まずは、何やっても食事を自分から
食べなくなったら輸液を止める
準備をはじめる。
水も飲まなくなったら
輸液を止めて枯れる準備に
入っていくんだけど
枯れるためには脱水をする
必要があって
今までどのくらい輸液して
今どのくらいの水和状態に
なっているから
このくらいから輸液を止めいって
脱水していくとこのくらいで
枯れていくってやっていくので
ただ、輸液を止めればいい
ってわけじゃーないんだ。
これがぼくら飼主では難しい。
輸液をいっぱい入れていたら
急に点滴を止めると
せん妄が起こって発作やら
夜鳴きなどの症状が出るから
徐々に枯れさせていくのは
やっぱり獣医の仕事かな
ってぼくは思う。
慢性腎臓病の終末期医療は輸液を
たくさんしてるからなかなか
脱水しなくて枯れるように逝けない
こともあるのさ。
どこで線引きをして
どこから準備に入るのか？
ぼくら飼主だけの判断では難しいから
獣医の理解が不可欠なんだけど・・・
難しい課題だね。
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