動物が旅立った時
そのことを知った周りの人たちが
励ましの言葉をかけてくれる。
友人、知人、近所の人
犬友、猫友、職場の人
などなど
いろんな人が励ましの言葉を
かけてくれる。
「寿命だから」
「もういい歳だったから」
「しょうがないよね」
「いつまでも悔やんでいると
○○ちゃんが成仏できないよ」
「○○ちゃんが元気だしてって言ってるよ」
「○○ちゃんが心配するよ」
「元気出して」
「前を向いていこう」
「他の子もいるじゃん」
「また飼えばいいじゃん」
「元気だして」
などなど
まぁーいろんな励ましの
言葉をかけてくれる。
そのほとんどが当事者としてはしんどい言葉。
励ましの言葉ってなんで
あんなにしんどい言葉
ばっかりなんだろう。
「寿命だから」って
お前に何がわかるんだ。
「いつまでも悔やんでいると
成仏できないよ」
そんなことはない。
「元気出して」って
愛する大切な動物が旅立って
元気出せるわけがない。
悲しんでいる人を思って
励ましの言葉をかけてくれるんだけど
励ましにならない。
目の前で悲しんでいる人を
なんとか声をかけて励まして
あげたいと思うんだけど
動物が旅立って悲しい時は
悲しみたいんだよね。
元気になりたくないし
明るくしたくないし
前を向きたくもない。
別れを惜しんでがっつりと
ダークサイドにつかりたい。
「あれが悪かったのか」
「これが悪かったのか」
「あーしてれば」
「こーしてれば」って
後悔したいし
懺悔したいし
後ろを振り返りたい。
なんか悲しんでる人をみると
人間って励ましたくなるんだろうね。
励ますことがいいことって
思うんだろうな。
励ましなんていらないし
同情なんていらない。
「悲しいね」「寂しいね」と
悲しいことがわかってくれて
ただ、黙って側で寄り添って
くれればいい。
それでいいんじゃないかと思う。
目の前で悲しんでる人に
無言で寄り添うって言うのは
なかなか勇気がいるけどね。
どうしても沈黙が耐えられないなら
「泣きたいときは泣いていい」
「悲しい時は悲しんでいい」
って泣くこと悲しむことを
容認してあげればいい。
励ましの言葉より
よっぽど支えになる。
今日もありがとう
人間より動物好きの獣医
シワ神シワ男
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