腎結石の質問をもらったので
答えてみた
腎臓に結石を診ることは
よくあるけど原因を突き止める
ことが難しい。
腎臓になんの結石ができたかが
わかれば原因を予測することが
できるんだけど
腎臓にできた結石を取り出して
結石分析をしないと
なんの結石ができているのかが
わからない。
腎臓にできた結石を取り出す
ためには腎臓を切って
腎臓から結石を取り出さないと
いけない。
腎臓を切ると腎臓に障害を
与えてしまうので
腎臓病を引き起こす可能性が
あることを考えると
通常では腎臓から結石を
取り出して結石分析を
することがない。
なんの結石ができているか
わかれば原因がわかる。
例えば、ストルバイト結石が
できていれば感染が原因で
結石ができたと考えるし
シュウ酸カルシウム結石が
できていれば
食事のVB6が少ないとか
水を飲む量が少ないとか
タンパク質が多いとか
腸や腎臓の問題
などを考えるし
尿酸塩結石ができていれば
先天的な代謝の問題や
門脈シャントや微小血管異形成
肝臓の問題などを考えたりする
なんの結石が腎臓にできているか
わかれば対応も変わってくるけど
ほとんどがわからない。
猫はほとんどシュウ酸カルシウム結石
って言われてる。
膀胱結石と腎臓結石が同じなら
いいけど違うことも多々ある。
と言うことで腎臓結石は
詰まっておしっこが出ないとか
腎臓を障害してるなどの
悪さをしなければ
経過観察になるのさ。
腎臓結石があると
腎臓が悪くなるかどうかは
また、別の話で
腎臓結石があっても
何も問題ないことも多い。
腎臓結石の治療は結石の種類が
わかればそれに対する治療を
するけど
わからないことがほとんどなので
経過をみることも多い。
なるべく水をたくさん飲むようにして
尿比重を犬は1.020以下
猫では1.030未満にして
結石が増えないように
工夫したりする。
血液検査で門脈シャントや
微小血管異形成がないか
確認して疑わしい場合は
CT検査をして確認して
あれば治療する。
腎臓結石はレントゲン検査や
エコー検査の時にたまたま
みつかることも多くて
悪さしてないこともあって
経過観察することが多いね。
今日もありがとう
人間より動物好きの獣医
シワ神シワ男
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