とLINE@から
水腎症に関する質問をもらった
から答えるね。
水腎症って
腎臓で作ったおしっこが
尿管や尿道でなんだかの原因で
流れにくくなって
おしっこが流れていかないから
腎臓におしっこが溜まっちゃう病気。
片方の時もあれば両方の時もある。
細かいことを言うと腎臓の
腎盂、腎杯っていうところが広がって
おしっこが溜まっちゃう。
尿管や尿道でおしっこが
流れにくくなる原因はいろいろあって
最近、多いのが猫で結石ができて
結石が尿管でつまっておしっこが
流れにくくなって
水腎症になることが多い。
水腎症の原因としては
□膀胱の筋肉の麻痺
□血の塊が尿管、尿道でつまる
□お腹を開ける手術した後
□先天性の尿管狭窄
□異所性尿管
□前立腺癌
□外傷
□尿管繊維ポリープ
□尿管、尿道、膀胱腫瘍
□尿管、尿道結石
などがある。
尿管か尿道でおしっこが
流れにくくなってる原因を突き止めて
流れにくくなってる原因を取ることが
できればおしっこが流れるようになると
水腎症は改善される。
水腎症になってる子は尿管が
広がっていることが多いから
超音波検査で尿管が広がって
いないか確認したり
CT検査や、腎臓の造影検査をして
おしっこが流れにくくなってる
場所や原因を探したりする。
原因がわかればいいんだけど
原因がわからないこともある。
造影検査をして腎臓がどのくらい機能
しているかどうか確認したりする。
腎臓の機能が低下していたら
原因が取れても
腎臓の機能は回復しなくて
腎臓病になっちゃうこともある。
先天性の尿管狭窄などは
原因を取ることができないから
水腎症と付き合っていくことになる。
水腎症になるとおしっこが溜まることで
腎臓が圧迫されて、腎臓の組織が
ダメージを受けて
腎臓病になっていく。
腎臓病になったら、腎臓病と
生涯つき合っていきながら
生きていくことになるのさ。
原因がわからなくておしっこが流れにくくて
腎臓にどんどんおしっこが溜まるようなら
腎臓に針を刺しておしっこを取ったり
尿管がダメで尿道が問題ないなら
SUBシステムっていう装置を装着して
おしっこを膀胱に流れるようにする。
まとめると
なんでおしっこが流れにくくなってるのか
どこでおしっこが流れにくくなってるのか
可能な限り突き止める。
原因がわかれば原因による対処をする
どうしても原因がわからなければ
膀胱、尿道が問題なければ
SUBシステムを装着する
ダメなら水腎症から腎臓病になるけど
腎臓病とつき合っていくことになるね。
今日もありがとう
人間より動物好き獣医
シワ神シワ男
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