登山経験ゼロ、運動経験ゼロ、都内在住の30代独身・事務系OLのあなたが富士山に登頂するには? -3ページ目

登山経験ゼロ、運動経験ゼロ、都内在住の30代独身・事務系OLのあなたが富士山に登頂するには?

特に刺激のない毎日を送り、休みの日も家でゴロゴロ。
気づけばもう、一週間が過ぎていた・・・。

そんな日常から一歩抜け出し、日本人なら一度は登りたい富士山にチャレンジ!
ほんの少しの勇気と、ある程度のコツさえ知っていれば富士山は登れます!

前回 は、


ツアー登山の弊害について


お話をしました。



さて、富士登山シーズンも中盤にさしかかりましたが、


明日とあさってに富士登山をされる方はいますか?



こちらのサイトで富士山の天気予報を見ることができます。


tenki.jp



天気はあまり良くないみたいですが・・・


レインコートはしっかりと持っていって下さいね。


なお、


レインコートは、


上下に分かれているもの


が望ましいです。



ポンチョなどヒザ下までしか丈がないものは、


風でめくり上げられてびしょ濡れ


になってしまいます。



富士山では、


下から雨が降りそそぐこともありますので、


しっかり上下に分かれたものを持っていきましょう。



富士山では、


雨が降ると恐ろしく寒くなります。


防寒対策もしっかりしていって下さいね。




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私は、登山初心者の人ほど、


富士山のツアー登山は利用するべきではない


と考えています。



もちろん、


バスや山小屋の予約もしなくていいし、


温泉に連れていってくれるし、


便利な面もあります。



しかし、


それ以上にデメリットの方が大きいと思います。




一番の問題点は、


登山客30名(場合によってはそれ以上)に対し、


ガイドが2名(某大手ツアー会社の富士登山ツアー)


という、この人数比率。



このガイドの人数で、


安全に、全員を富士山に登頂させることなど、


まず無理だということです。



それはなぜでしょうか?


仮に、登山客30名全員が登山初心者だったとします。

(実際には登山経験はまちまちだと思いますが)


全員が登山初心者だとしても、


個々の高所に対する生まれ持った強さや、体力には、


かなりの差があるのです。



例えば、


高校・大学とずっと何らかのスポーツ(サッカーでもバスケでも)

をやってきた、社会人1年目の人。


高校・大学でも運動経験なしで、

日ごろも特に運動してこなかった、社会人1年目の人。



両者ともに登山経験がゼロだったとしても、

その体力には、20代と60代くらいの差があります。


こういう体力的にバラバラの人たち30名を、


同時に登らせたらどうなると思いますか?



ツアー登山というのは、


ほぼ決められた時間に山頂に立ち、


何としてもほぼ決められた時間に下りてきて、


バスに乗らなければならないのです。



つまり、


ガイドがどんなにうまいペース配分で登ったとしても、


必ずついていけなくなる人が出てくる


のです。


そうした場合、


たった二人のガイドでどうやって対応するのでしょうか?



答えは、


その登山客にはそこで待機するか、下山するように指示をし、


他の一行は山頂を目指して登る



です。


つまり、置いてけぼりですね。



ガイドがたった二人では、


ガイドのうち一人が、その人に付き添って登ってあげることなどできないからです。



もちろん、一人で登らせるようなこともできません。


途中で何かあったら、ツアー会社の責任になるからです。



要するに、

ガイドのペースについていけなくなった時点で、


その人の富士登山は終了です。



本来、もっとゆっくり登ってさえいえれば、


この人は登頂できたかもしれないのです。



いえ、


私の考えでは、たとえどんな人であろうと、


その人の体力に合ったペースで登れば、


富士山に登頂することは可能です



ただ、


心臓に持病がある人


だけはやめておいた方がいいですが・・・。



ですから、


あらかじめ行程が決まっていて、


しかも、その行程を動かせないツアー登山では、


本来登れるはずの人でも登れなくしてしまうリスク


があるのです。


中には、


登山客15名に対し、ガイド1名というツアー会社もあって、


少人数なので安心!


などと言っていますが、私に言わせれば、


どこが少人数なのか?と思います。


同じ比率ですが、


下手すれば登山客30名でガイド2名より悪いです。


本来、登山客が15名だったら、


ガイド2名でも足りないくらいです。



15名だったら、


ガイド3名以上が最低ラインです。



悪いのは、利益を重視しすぎるツアー会社です。


ガイドは悪くありません。


ツアー登山を選ぶ人も悪くありません。


もちろん、利益を出さなければ会社はやっていけません。


それにしても、ひどすぎると思います。



富士山という、


日本でも唯一と言えるくらいの高山(標高3776m)において、


ガイド一人に対して10数名の登山客というのは、


無謀という他ありません。



登山初心者の方は、


置いてけぼりにされるか、


もしくは、


運よく登頂できたとしても、


「もう二度と登りたくない」


というほどつらい目に遭う可能性の方が高いでしょう。



では、登山初心者が登るのにはどうしたらいいのか?


それは、富士登山の正しい知識を学ぶことです。



夏の富士登山では、難しい登山の技術は必要ありません。


ですが、雑誌やホームページなどによく書いてあるような、


とにかくゆっくり登ること


とか、


高山病対策には水をたくさん飲むこと


といった、


中途半端な知識


だけで登れるほど甘くはありません。


これらは、正しい面もありますが、間違っている面もあります。


間に受けると失敗する可能性が高いです。




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前回 は、


高山病にかかる主な原因は、


・体調不良

・睡眠不足

・エネルギー不足

・水分不足

・急に高度を上げる


だというお話をしました。



このうち、


多くの富士登山者がやってしまうミスは、


・急に高度を上げる


です。



これをやれば、


登山初心者だろうが、


登山のベテランだろうが、


高山病にかかります。



最初は頭痛やだるさといった軽い症状から始まり、


やがて吐き気が出てきて、


さらに重症化すれば昏睡状態に陥ることになります。



私も、高山病にかかった経験があります。


それは富士山レンジャーの仕事の初日の時です。



山梨県の甲府近辺から車で五合目(標高約2300m)まで移動し、


それからすぐに、常駐先となる六合目の安全指導センターまで登りました。


さらにほとんど休む間もなく、


前任者の富士山レンジャーと一緒に本八合目(標高3400m)まで登ったんです。



この間、


山梨県の甲府を出発してからわずか5時間ほどでした。


5時間で標高を3000mも上げてしまったんです。



この時は、


頭がズキズキと痛くなって、なんとも不快な気分でした。


その日の業務はそこまでだったので、すぐに六合目のセンターまで下山しましたが、


とてもじゃないけど、


山頂を目指せる気分ではありませんでした。



もしそこでガマンして山頂に向かったとしたら、


高山病の症状はさらに悪化していたでしょう。



これは、


多くの富士登山者がやってしまっていることなのです。


でも、


恐らく皆さんは、そんなに急いで登っているという意識はないでしょう。


しかし、


私に言わせれば、明らかに急ぎすぎです。



ただ時間の制約もあるでしょうから、


全体を通じてゆっくりというわけにもいきません。



どのタイミング(場所)で特に時間をかけるべきなのか


くれぐれもここを間違えないことです。



次回 は、


ツアー登山の弊害について


お話をします。




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ヤフーのニュースで、


富士登山を終えた子どもの55%に高山病の症状


というのが出ていました。



子どもにかぎらず、


大人でも同じくらいの割合で高山病にかかっていると思います。



富士登山で一番気にしなければならないのは、


やはり高山病なのです。



高山病にかかる主な原因としては、


・体調不良


・睡眠不足


・エネルギー不足


・水分不足


・急に高度を上げる



などがあります。



このうち、どれか一つでもあれば、


高山病にかかる危険は大きくなります。



次回


もう少し詳しく見ていきます。




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明日、7月1日は、


富士山の山梨県側(吉田口登山道)で山開きです。



他の須走口・御殿場口・富士宮口については、


例年より10日遅れの7月10日が山開きとなるそうです。



今年は雪が多かったため、

登山道の開通に時間がかかっているようですね。



明日から山開きとなる吉田口(河口湖口)登山道でも、


登山道上(実際に歩くところ)を除いて


まだ多くの雪が残っています。


それほど危険はないと思われますが、


まだ梅雨の最中ですので、天候が安定していません。



たとえ真夏の富士山であっても、


雨が降ると恐ろしく寒くなります。


霧などで視界不良になれば、


道迷いの危険も出てきます。



初めて富士山に登る方は、


梅雨明け後に登ることをおすすめします。



次回 は、


高山病について


お話をします。




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前回 は、


こまめな水分補給が大切だ


というお話をしました。



あとは、


何を飲むか


も大事です。



まず、


アルコール類はもちろん厳禁です。


登山中は、


百害あって一利なし


です。



次に、


コーヒー、紅茶、日本茶


もできるだけ避けた方が良いでしょう。



なぜかというと、


これらにはカフェインが含まれているため、


利尿作用があるからです。


つまり、


飲んだ以上に水分が体から出ていってしまう


という可能性が高いのです。



しかも、


トイレは非常に混雑する場合がありますので、


余分な時間も取られてしまいます。



夜間に富士登山をされる方は、


眠気覚ましにコーヒーを飲む


ことを考えている人もいるかもしれません。



ですが、


上の理由により、避けるのが望ましいでしょう。



では、


何を飲むのが良いのでしょうか?



私は断然、


アミノ酸入りスポーツドリンク


をオススメします。



アミノ酸は筋肉補修の働きがあり、


筋肉の持久力を高めます。



また、


登山で汗をかくことによって失われる、


塩分やミネラルも補給できるからです。



アミノ酸入りスポーツドリンクは、


普通のスーパーやコンビニで見かけることは意外と少ないですが、


インターネットで検索すれば、たくさん出てきます。



あとは、


も持っていくといいでしょう。



おにぎりとスポーツドリンクでは相性も悪いでしょうし、


チョコレートなどの甘いものを食べた時にも、水が欲しくなると思います。



それに、


いざという時に、水はとても役に立ちます。


ケガをした時に傷口を洗い流すのにも使えます。



富士山には、川や沢がありません。


富士山では、


水はとても貴重なのです


富士山での水分補給や歩き方など、


さらに詳しい知識については、


こちら でも紹介しています。




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前回は、


私が富士登山でよく食べるもの


についてお話をしました。



今回は、水分補給についてお話をします。



富士登山の水分補給は、


高山病を防ぐうえでもかなり重要


です。



これまで私が見てきたかぎりでは、


水分のとり方が少ない人の方が圧倒的に多いです。



体内の水分が不足し、血液がドロドロになってくると、


高山病にかかりやすくなります。



水分補給のポイントは、


とにかくこまめに飲むこと


そして、


ガブ飲みをしないこと


です。



理想的には、


15分おきに一口か二口くらい飲むこと


です。



富士山は夜間に登る人がとても多いですが、


たとえそんなに汗をかいていないと感じていても、


意外なほど水分を消費している


と考えた方がいいでしょう。



というのも、登山では、


呼吸からもかなりの水分を消費しているから


です。



それに、高山では、


そこにいるだけでも、


平地より多くの水分を消費します。



のどの渇きを感じていなくても、体は渇きを感じているのです。



といっても、


がぶ飲みは胃腸に負担をかけますし、体を冷やしてしまいますので、


少しづつ飲むのがいいでしょう。



あとは、


何を飲むか


も大事です。



続きは次回 です。





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前回は、


富士登山で消費する恐るべきカロリー消費量について


お話をしました。



それでは、


富士登山の最中は何を食べるのが良いのでしょうか?



1、できるだけ消化が良くて、すぐにエネルギーに変わるもの


2、自分が好きなもの



1と2は下手すれば矛盾してしまいますが、ちゃんと理由があります。



まず、大前提として、


山中は、全身の筋肉を総動員するため、


食べ物の消化をする余力がない



ましてや、



富士山は日本では断トツに標高の高い山で、空気が薄いため、


人体のあらゆる機能の働きが鈍る



わけです。



このような状況で消化の悪い物を食べたらどうなるか?



消化にもエネルギーを使わざるをえなくなるため、


体の動きがどんどん鈍くなります。



しかし、


いくら消化が良くても、


自分のあまり好きではないもの


を持っていくのはおすすめできません。



富士登山では、あまりにも疲れて、


必然的に食欲が失せてしまう人が多いからです。



しかも、


食べ物をリュックから出す


という行為すら面倒くさくなる可能性があります。


こんな時に、


全く食べる気にならないものでは、意味がないのです。



1泊2日程度の登山では、


栄養素のバランスを考える必要はそれほどありません。

よって、


自分が好きなもので、できるだけ消化が良いものを選ぶ


のが現実的です。



私の場合は、


おにぎり、ゼリー飲料、ドライフルーツ、チョコレート


などを好んで持っていっています。



おにぎりは、私の大好物。


ですが、


消化してエネルギーに変わるまではある程度時間がかかるので、


登山を開始する3時間くらい前には食べておきます。


あとは、


登山開始後に、少量ずつをこまめに食べるようにします。

すぐにはエネルギーになりませんが、腹持ちの良さは抜群。


エネルギーが持続します。


中身の具は、


梅干し入りのりおにぎりが抜群


です。



梅干しに含まれるクエン酸は疲れをやわらげますし、


のりは登山で失われたミネラルを補給してくれるからです。



ゼリー飲料は、


消化にも負担がかからないし、


エネルギーに変わる早さ


という点でもずば抜けています。


おまけに甘くておいしく、飲みやすいです。


力が出なくなった時に飲めば、


30分もたたないうちに効果が出ます



ドライフルーツも、


消化に負担がかからない、早くエネルギーに変わる


という利点があります。


例えば、


バナナチップス、レーズン、プルーンなど。


私は、味がとてもおいしいので、


マンゴーを好んで食べています。



チョコレートは、


消化にいいかは疑問ですが、


どんなに疲れていても食べられる


ということで、やはり重宝しています。



全体的に、


食べ物はどうしても甘いものに偏ってしまいがちなので、


おにぎりのようなものは口直しとしてもいいです。


甘いものばかりだと、見るのもイヤになります(笑)




反対に、消化が悪いものの例としては、


肉、魚などたんぱく質が多く含まれるもの、油(脂質)が多く含まれるもの


です。


鶏肉のから揚げなどは、消化の悪いものの代表と言えそうですが、


さすがに登山中に食べる人はあまりいないでしょう。



菓子パン、ポテトチップスなども、


あからさまに体がだるくなることがあるので、気をつけたいですね。




次回 は、


水分補給について


です。





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まず、


頭に入れておいてほしいのは、




富士登山の水分消費と


カロリー消費はハンパではない




ということです。




例えば、


富士山の吉田口登山道の


五合目から山頂までは、




コースタイムで6時間~7時間。





このコースを、



5kgの荷物を持った


体重50kg・30代の女性が、


7時間かけて登った場合。




カロリー消費はどのくらいだと思いますか?



なんと、2804Kcal!





さらに、


ただ生きているだけでも


消費するカロリー(つまり基礎代謝)が、



一日あたり1233Kcal





合計すれば、


4000Kcal以上!




もちろん、


下りでもカロリーは消費されますから、



富士登山全体で消費するカロリーは、



すさまじいものになります。





富士山は決して簡単に登れる山ではありませんが、


日本アルプス(北・中央・南)に比べれば、



比較的初心者でも登りやすい山です。




ダイエットも兼ねて登るなら、


富士山は適した山と言えるでしょう。



しかし・・・


登り方を間違えれば、


かなりつらい目にあいますし、



エネルギー補給の仕方を間違えれば、


思ったほどのダイエット効果も得られません。




富士山に比較的快適に登るためには、



そして、



ダイエット効果を最大限に高めるためには、


正しい登り方と正しいエネルギー補給



をする必要があります。



多くの富士登山者は正しい登り方を知りませんが、

知ってさえいれば、



富士山は初心者でも


決して難しい山ではありません。





そんなにちゃんとした装備もいらなくて,


もっと気軽で楽しい山歩きがしたい


という人は、



一度こちらのブログものぞいてみて下さい。


山女子向けきのこ狩りレッスン


きのこを探すという目的意識があるので、


時間を忘れて山歩きを楽しめますよ^^





話を戻します。



ともかく、


下界と同じ程度の食事量では、


明らかに足りないことがおわかりいただけたでしょうか?




これだけカロリー消費が激しいわけですから、


普段と同じように食事の時間の間隔を空けてしまうと、


あっという間にガス欠で体が動かなくなります。




ポイントは、



30分~1時間おきに、


こまめに食糧を口にすること



です。




登山中は体内の脂肪もエネルギーとして使われるので、


消費したカロリー分を全て食事から補給する必要はありません。





それでも、


登りでは1時間あたり200~300Kcalは


摂取した方がいいと思います。



おにぎりにすると、1個~1個半といったところでしょうか。





あとは、


何を食べるか



にも気をつけましょう。




続きは次回 です。





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前回 は、


高山病にかかった時の対処法の一つについて、お話ししました。



富士山では、登山者の約半数以上は、


何らかの高山病の症状が出る


と思っていいでしょう。



それでは、高山病にはどういう症状があるのでしょうか?



まず、


・だるい


・頭痛


・眠気



といった軽い症状から、



・めまい


・吐く


・脱力感



というやや重い症状を経て、



・呼吸困難


・昏睡状態



といった具合に重症化することもあり、


最悪の場合は命を落とすことさえあります。

(特に、心臓に持病のある人は要注意です。)



めまいや吐くなどのやや重い症状ならともかく、


だるい・頭痛・眠気といった症状は、


高山病ではなくても起こりうることです。



ですので、


高山病と気づかずに登り続け、


さらに症状を悪化させてしまうこともあるのです



もし上にあげたような軽い症状が出た場合は、


高山病を疑って下さい。



さらに登り続けて症状が悪化するようなら、


自力で動けなくなる前に、下山を開始しましょう。



無事に富士山に登頂するためには、


高山病にかからないように未然に防ぐ必要があります。



その方法の一つとして、


・水分、食料補給のやり方


があります。



これは、


富士山レンジャーをやっていた時や、


毎年富士山に登る時に見てきたかぎりでは、


正しくできている人は極めて少ない


と言わざるをえません。



次回 は、


正しい水分、食料補給についてお話しします。





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