富士山では急に高度を上げるとこうなる | 登山経験ゼロ、運動経験ゼロ、都内在住の30代独身・事務系OLのあなたが富士山に登頂するには?

登山経験ゼロ、運動経験ゼロ、都内在住の30代独身・事務系OLのあなたが富士山に登頂するには?

特に刺激のない毎日を送り、休みの日も家でゴロゴロ。
気づけばもう、一週間が過ぎていた・・・。

そんな日常から一歩抜け出し、日本人なら一度は登りたい富士山にチャレンジ!
ほんの少しの勇気と、ある程度のコツさえ知っていれば富士山は登れます!

前回 は、


高山病にかかる主な原因は、


・体調不良

・睡眠不足

・エネルギー不足

・水分不足

・急に高度を上げる


だというお話をしました。



このうち、


多くの富士登山者がやってしまうミスは、


・急に高度を上げる


です。



これをやれば、


登山初心者だろうが、


登山のベテランだろうが、


高山病にかかります。



最初は頭痛やだるさといった軽い症状から始まり、


やがて吐き気が出てきて、


さらに重症化すれば昏睡状態に陥ることになります。



私も、高山病にかかった経験があります。


それは富士山レンジャーの仕事の初日の時です。



山梨県の甲府近辺から車で五合目(標高約2300m)まで移動し、


それからすぐに、常駐先となる六合目の安全指導センターまで登りました。


さらにほとんど休む間もなく、


前任者の富士山レンジャーと一緒に本八合目(標高3400m)まで登ったんです。



この間、


山梨県の甲府を出発してからわずか5時間ほどでした。


5時間で標高を3000mも上げてしまったんです。



この時は、


頭がズキズキと痛くなって、なんとも不快な気分でした。


その日の業務はそこまでだったので、すぐに六合目のセンターまで下山しましたが、


とてもじゃないけど、


山頂を目指せる気分ではありませんでした。



もしそこでガマンして山頂に向かったとしたら、


高山病の症状はさらに悪化していたでしょう。



これは、


多くの富士登山者がやってしまっていることなのです。


でも、


恐らく皆さんは、そんなに急いで登っているという意識はないでしょう。


しかし、


私に言わせれば、明らかに急ぎすぎです。



ただ時間の制約もあるでしょうから、


全体を通じてゆっくりというわけにもいきません。



どのタイミング(場所)で特に時間をかけるべきなのか


くれぐれもここを間違えないことです。



次回 は、


ツアー登山の弊害について


お話をします。




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