前回は、
お話をしました。
それでは、
富士登山の最中は何を食べるのが良いのでしょうか?
1、できるだけ消化が良くて、すぐにエネルギーに変わるもの
2、自分が好きなもの
1と2は下手すれば矛盾してしまいますが、ちゃんと理由があります。
まず、大前提として、
登山中は、全身の筋肉を総動員するため、
食べ物の消化をする余力がない
ましてや、
富士山は日本では断トツに標高の高い山で、空気が薄いため、
人体のあらゆる機能の働きが鈍る
わけです。
このような状況で消化の悪い物を食べたらどうなるか?
消化にもエネルギーを使わざるをえなくなるため、
体の動きがどんどん鈍くなります。
しかし、
いくら消化が良くても、
自分のあまり好きではないもの
を持っていくのはおすすめできません。
富士登山では、あまりにも疲れて、
必然的に食欲が失せてしまう人が多いからです。
しかも、
食べ物をリュックから出す
という行為すら面倒くさくなる可能性があります。
こんな時に、
全く食べる気にならないものでは、意味がないのです。
1泊2日程度の登山では、
栄養素のバランスを考える必要はそれほどありません。
よって、
自分が好きなもので、できるだけ消化が良いものを選ぶ
のが現実的です。
私の場合は、
おにぎり、ゼリー飲料、ドライフルーツ、チョコレート
などを好んで持っていっています。
おにぎりは、私の大好物。
ですが、
消化してエネルギーに変わるまではある程度時間がかかるので、
登山を開始する3時間くらい前には食べておきます。
あとは、
登山開始後に、少量ずつをこまめに食べるようにします。
すぐにはエネルギーになりませんが、腹持ちの良さは抜群。
エネルギーが持続します。
中身の具は、
梅干し入りのりおにぎりが抜群
です。
梅干しに含まれるクエン酸は疲れをやわらげますし、
のりは登山で失われたミネラルを補給してくれるからです。
ゼリー飲料は、
消化にも負担がかからないし、
エネルギーに変わる早さ
という点でもずば抜けています。
おまけに甘くておいしく、飲みやすいです。
力が出なくなった時に飲めば、
30分もたたないうちに効果が出ます。
ドライフルーツも、
消化に負担がかからない、早くエネルギーに変わる
という利点があります。
例えば、
バナナチップス、レーズン、プルーンなど。
私は、味がとてもおいしいので、
マンゴーを好んで食べています。
チョコレートは、
消化にいいかは疑問ですが、
どんなに疲れていても食べられる
ということで、やはり重宝しています。
全体的に、
食べ物はどうしても甘いものに偏ってしまいがちなので、
おにぎりのようなものは口直しとしてもいいです。
甘いものばかりだと、見るのもイヤになります(笑)
反対に、消化が悪いものの例としては、
肉、魚などたんぱく質が多く含まれるもの、油(脂質)が多く含まれるもの
です。
鶏肉のから揚げなどは、消化の悪いものの代表と言えそうですが、
さすがに登山中に食べる人はあまりいないでしょう。
菓子パン、ポテトチップスなども、
あからさまに体がだるくなることがあるので、気をつけたいですね。
次回 は、
水分補給について
です。

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