【転記】+法原理の解説~天賦人権論の必然性、理論的根拠+ | 矯正知力〇.六

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メモ的ブログ

以下、mixiの猫王さんの日記より転記。

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『本物の法理(法原理)の解説』

■はじめに

これをブログレベルで手短に
且つ誰にでも、なんとなくでも理解できるレベルで解説することは
凄く難しい事だけど、それに挑んでこそ私でだし~(ギャル風)
普段から、「社会科学の原理」と口にする以上
少しでもそこには触れておくべきかと思って
大きな困難に、挑んでみます


あ、ちなみにね
私が解説する法理(法原理)とは
学校で、「法哲学」とか「法原理」の名で学ぶもの
それの、更に原理だよ
法の、もっとも底の原理を、私は解説しようとしております


■この日記の目的

社会のあらゆる物は、社会(社会科学)の原理に則って
社会の構造から生まれます
「法」もそうです

この日記では、法理(法原理)とは何なのか?
また、それはどういう社会(社会科学)の原理から
導かれ、形作られるものなのか?
それを、理論的誤謬をきたさない程度に
手短に、分かりやすく、解説するのが目的


■社会のすべては、経済関係が土台にある

◆何のために法はあるのか?

社会秩序の維持のためにあります
当たり前のことだけど、重要なことなので
ここで確認しておきます


◆社会秩序の維持ってなーに?

社会秩序を維持するということは
その時代の主要な富が生産されている経済関係を維持することが根本になります

ちなみに、どんな経済関係であるかによって、人類社会の歴史時代は、区分されます

※富とは何かについては、【転記】猫にでも分かる経済学を参照して下さい


◆経済関係ってなーに?

上で、「生産関係は歴史を規定する」と云ったけど
その時代の主要な経済が、どのような生産によって成り立っているか
そのときの、生産者と生産物の関係、生産手段や生産物の所有関係のことです

例えば...

①奴隷時代

この時代は、「奴隷はモノ言う道具」という言葉の通り
家畜や道具と同じ扱いで
貴族などの奴隷主が、奴隷を生産手段として所有し
彼らの労働を搾取する、そういう生産関係が
この時代の主たる経済でした

これは、身分制社会だよね
この奴隷と主との関係が崩れれば
時代の経済が成り立たなくなる


②封建時代

代表として農民を例に挙げます
(他にも、漁業や手工業もあるけどね。理論は一緒)

この時代の経済を成り立たせている主たるものは
何も所有できない奴隷とは違って
土地も農具も作った作物も、自分で所有できる

だけど、そこから年貢を払わないといけない
領主と農民の年貢を通じた関係が
時代の経済を成り立たせている

この関係が、この時代の経済関係


③資本主義の時代

分かりやすくいうと
経営者と労働者の関係だよね
ここは資本主義の時代の中でも、展開していくから
時代が新しくなればなるほど、複雑になっていくけど、基本に変わりない


◆法の目的である社会秩序の維持に話を戻します

コチラを必ず参照して下さい

※社会とは何か? 参照【転記】「国民」や「国民主権の原理」ついての原理的解説


社会とは、人と人とが取り結ぶ経済関係の、範囲のことです
もちろん、国家の範囲も経済関係が規定します

社会の土台は、経済関係でありますから
社会秩序の維持の大元は、この経済関係の維持にあります
これが基礎、この時代の法の原理となって
様々な法律が作られていくのです


■それぞれの時代の経済関係と法律

◆奴隷時代の法

この時代の成立させているのは
物言う道具である奴隷の労働だよね

だから、奴隷は人であってはいけない
所有者の言いなりにならなければならない
それが、この時代の法律の原理


◆封建時代 ~農民を例にする~

農民は、奴隷と違って、物から人に昇格した
土地も農具も作物も所有していい

だけど、農民という身分と、土地に縛り付けられている
だって、年貢がこの時代の経済を支えているんだから
農民に、職業選択の自由や、どこに住んでもいいなんて自由があったら
経済は成り立たない
よね

だから、農民の身分と、領主との関係を固定化することが
この時代の社会秩序の維持に繋がる
だからそれが、この時代の法原理となる


◆資本主義の時代

資本主義は、資本が必要だけど、他にも土地や労働力が必要でしょ

土地だって、何が儲かるか、刻一刻と変化するので
いま儲かる商売に適した土地に、自由に移動できないといけない
その土地を、新たに所有する自由がなければならない

労働力だって、封建時代のままでは
職業選択の自由も、どこに住むかの自由もないわけだから
工場を作ったって、労働者は集められないといけない


だから!
人権が必要となるんだよ

封建時代の生産者を、縛り付けられていた土地や職業、身分から開放しなきゃいけない

この時代の主たる経済は、資本主義経済で
それを成り立たせるには
自由な労働者が必要
(既得権者は資本の所有者)

だーかーら!
今の時代は、社会秩序の維持は
人権を守ることにあるんだね


◆今の時代の具体例

~外国人の人権~

何度も云ってるけど
今の経済の構造は、なんでも右肩上がりに成長しないと
貧しくなるし、場合によっては構造を維持できない

経済力の源の大きな一つは、人口なんだよね
だけど、自然の人口サイクルによって
日本は人口減少の時代に突入している
※1

そうすると、経済力が低下することになる
右肩上がりではいられなくなるわけだ

そこで、同じ国籍を持つ者だけで社会を形成していては
経済力が低下し、利益が上がらなくなっちゃう
そこで、外国人労働力を安定的に導入したい
そのときに、外国人の人権を整備しないといけない

なので!
外国人の人権が、どんどん発展していくわけだ
外国人参政権なんてものも
自国民の減少の変わりに、安定的に外国人労働力を得たいがためなんだね
※2


■まとめみたいなもの

・法は、社会秩序を維持するためにある
・社会秩序とは、その時代の経済関係を維持するためにある
・言い換えるなら、法とは、その時代の経済関係に規定される


■以下、余談

◆社会秩序の維持について、もうちょっと詳しく

殺人とか泥棒は、経済関係の維持(社会秩序の維持)とは関係なくね?
いや、大いにあるんだよ

人を殺しても良いとなれば
安心して、富の生産に従事できないでしょ

他人のものを奪ってもよいとなっても
同じく、富の生産に従事できないでしょ
ましてや、封建領主の富だって
奪ってもよいとなっては大問題だ

みんなが仲良く、労働できるように
今の刑法の元となる法律が生まれたんだね
どの時代でも、あくまでも法律は社会秩序の維持のためなのです

あくまでも、犯罪の対処(刑法など)は
倫理的な理由や考えよりも
経済関係の維持を目的とすることが先



ちなみにね、既得権者(支配者)は、例えば封建領主は
社会秩序の維持のために、道徳や倫理も持ち出すんだよね

武士道とか儒教が典型だよね

それによって、心も縛りつける
身分を守ることが、己の正しい生き方だと

このために、宗教なんかも利用する
うちの読者に、キリスト教関係者や創価学会の人も少なくないので
不興を買うかも知れないが
真実だからしょうがない
なにも宗教批判しているわけじゃないので、あしからず
他人の心の問題など、それこそ人権だから
批判などするわけがない


話を戻して
道徳や倫理を、既得権者は利用するといったけど
それは、今の時代も同じ!

愛国心とかねw
郷土を想う気持ちは、自然な感情だけど
これを悪用する


◆概念は自立的に展開、発展する

ちょっとこのセンテンスは難しいし
読者の理解を無視して書きます
ゴメンちゃい

もちろんね
法学がやっているような
あれやこれやといった、社会的合意に基づく法解釈はね
有効ではあるよ

概念ってものは、生まれたら
自律的に運動(展開、発展)するからね

そこで語られる概念が、偶然にも正しくても
あくまでも、法はその時代の経済関係に規定されるので
いくら概念が先走っても
経済の構造が変わらなければ、その概念は法律として現実のものとならない

資本主義経済が、一国の経済範囲に収まっている間は
外国人の人権なんて、考えられなかったし
「国民」の解釈なんて、概念としては以下のものが正しいけれど

【転記】「国民」や「国民主権の原理」ついての原理的解説

現実のもとは、ならないわけだ
(今はそうなろうとしている過渡期の段階)


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※1と※2について
【転記】派遣問題~外国人労働者を受け入れる理由~相対的過剰人口


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こういう一番大元の法理をね
分かっている、分かってないとでは
永遠に超えられない壁があるわけだ

最高裁の判事になろうが
えらい法学者になろうが
この法理が分かっていなければ
人権問題を突き詰めていった先では
必ず、分からないことが出てくる

この法理を理解しているものが
猫だろうが虫だろうが
理解していない法曹や学者は
猫や虫に、永遠に及ばないわけだ

【転記】科学の徒としての、義務と責任


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参照
【転記】財界が格差政策を進める理由
【転記】これからの世界経済の歩む道

【転記】刑罰の、最原理論的な解説
【転記】+社会科学の学び方 社会とは何か+
【転記】+社会問題への論理の立て方・アプローチの手順+
【転記】差別をなくすには 差別は社会構造から生まれる

【転記】今の時代の感覚で、歴史を観てはいけない?
時代の区分

参考
【転記】法解釈の複数性と実践性

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『天賦人権論の必然性、理論的根拠』

人権は、資本主義経済の必要条件だから!

私が、最低でも資本論を読まなければ人権の本当の理解は出来ないというのは
どんな意見、立場であろうと
資本論が、資本主義の分析ではもっとも正確だから
資本主義の解明を果たした、唯一の本だから


ここで聡い人は疑問に思うんじゃないだろうか?
なぜ今の政治は、人権を削ろうとするんだと
必要条件をなぜ自ら切り崩すんだと

それは
生産力と生産関係の矛盾ゆえ!

どうしても資本主義経済が発展しようとすると
(資本主義経済は傾向的に右肩上がりで成長を続けないと崩壊する)
内包する矛盾も大きくなってくる
その一つの現われとして
必要条件である人権を、自ら削らなきゃいけなくなる

もう市場はどこにもないから成長できない
無理やり、見せ掛けだけでも成長するには
人件費を削らないといけない

人件費は、まさしく人権で守られているので
それが邪魔になるから!

だから、今の意図的な格差政策があるの


ここまで言っても、分からない人が大半だろ?
当たり前です。ちゃんと基礎から学ばないと分からない事だから

自由と民主主義が花開く社会を作ろうとしたら
人権を本当に守ろうと思ったら
頑張って学んで下さい!


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人権は、経済学の原理論を
その理論的根拠とするので
それらを学ばない者には、その必然は理解できないでしょう

ただ、ごく簡単ではあるけれど
法学でもそこに触れるものはなくはないので
人権の必然性が分からない者は、単に勉強不足です


原理を詳しく、ここで説明するのは不可能なので
超手短に、人権の必然性について話してみよう

封建性社会の経済は、人権があったら成り立たないよね
領主と農奴の関係は、人権があったら結べない

資本制社会の経済は、人権がなければ成立しない
独立した、自由な労働者と
独立した自由な雇用主が必要
「独立した自由な」というのは、人権のこと
人権は必要条件の一つ



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経済学&法原理入門書紹介
【転記】+社会とは何か~社会科学の学び方・入門書紹介+


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『約束事は、それでも一定の根拠となるんじゃありませんかという 全く非知性的なご意見への反論』

>確かに猫王さんのおっしゃる通り
>法学には、物質的な根拠、客観的な根拠を持ちません

>「こういうことにしましょう」という約束事があって
>それをもとに、法体系を作り上げております
>(猫王:本当は違うけどね)

>だけど、その約束事を前提にしているということは
>その約束事を、「客観的根拠」と見做すことは出来ませんか?

>社会の成員、みんながその約束事を受け入れているのだから
>それを根拠にして
>正しいとか、正しくないとか、断言できるのではないですか?
>法に従う必然性とすることは、可能ではないですか?


下らなさすぎるので、簡単に反論

国会の多数決で、安倍首相は賢人と可決されたとする
それをもって、国家認定の賢人と、定めたとする

ほーもー!

じゃなかった

でーもー!

国会が決議したからといって
安倍が本当に賢人かどうかは別だよね

これ以上の説明は必要ないよね?

一応、もうちょっとだけ云っとくか

社会的合意は、正しいことの根拠とならないし
約束事に従わなければならない、「必然性」を持たないってことだYO!



「必然性」という言葉の意味が分かってない人には
この話は分からないし

それは、私が教えるものじゃないので
質問しないように

分からない人の国語力に問題があるだけ


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【転記】国際法の社会科学的解説 国際法は強者の論理

【転記】社会変革の取り組み


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男が馬鹿なのは、家父長制のせい。 為政者が世を支配する道具として 生産関係を維持する道具として、家父長制を施いたから


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