予定表にて、移植は生理18日目から20日目のどこかで行われると事前に通知された。

 

この3日間を台湾で過ごすために仕事を調整し、航空券とホテルを3ヶ月前に予約した。

 

さて、台湾の6月は相当暑かった。

単身で台湾に来たので、美味しいものや感動を分かち合える相手がいないのは少し寂しいが、目的は医療だから仕方がない。

 

ガイドブックによると、新竹は台湾のシリコンバレーと呼ばれているらしい。

つまり観光地ではない。

ホテルで地図をもらい、新竹を歩いて散策。

セブンイレブンとファミリーマートが至る所にある。日本以上の展開力、大成功している。

暑いので、至る所にあるコンビニになんとなくフラフラ入り涼をとる。

ミスタードーナッツも並べられている。

「日式」と書いてある緑茶は砂糖が入っていないので、頻繁に買った。

日式緑茶、ハイチュウ、プリッツなど買っていると、自分がどこに居るのか分からなくなるほどだ。

外国感がないので、リラックスできる。のんびりできて良いのかもしれない。

 

台鉄(ローカル線)新竹駅は、日本統治下時代に作られた駅が現在も使われている。

年代を感じさせる重厚な造りで、東京駅の姉妹駅だ。

姉妹駅締結の写真などが飾られていた。

 

新竹駅の前にはそごうデパートがあり、マクドナルド、ケンタッキー、吉野家、スタバ、コンビニなどが立ち並ぶ。

日本の地方都市のような街並みだ。

 

デパートに入り、鼎泰豐の小籠包を食べた。

一人なので入店時はなんとなく気まずかったが、日本語メニューもあり注文も楽で、店員さんもキビキビサポートしてくれた。

何よりも本場の小籠包が食べられて大満足だった。

日本にはない種類の小籠包もあり、一人ゆえ全部制覇できなかったのは残念だった。

 

新竹の中心部はこじんまりしているので、半日歩けば大体街を把握できる。

コウノトリは、新築の郊外にあるのでタクシーでいかなければならない。

例えてみると、静岡駅からタクシーで15分くらいの距離という感じだ。

明らかに利便性重視ではない立地、この場所を選んだのは院長の実家なのだろうか。

そんな場所でも、日本人、香港人、中国人など外国人が押し寄せている。

 

翌日は、高鉄(新幹線)で新竹駅から台北駅へ。

新幹線新竹駅にはモスバーガー。

日式の新幹線に揺られ、30−40分で台北へ。

今回は医療目的で来ているので台湾グルメを暴飲暴食する事はできず、のんびりブラブラ。

龍山寺で「子宝安産」の神様にお参り。

夜市はスキップし、早々に新竹へ戻った。

 

 

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予定通り成田空港を出発し、台湾桃園空港へ到着。

成田空港で借りた海外用Wifiルーターをオン。

3Gでもサクサク動く。

これでどこでもメール、グーグルマップ、スカイプできる。

 

空港のインフォメーションセンターに行って、新竹駅にあるホテルのチケットを見せ、どうやっていったら良いのか英語で聞いたところ、日本語で親切に教えてくれた。

ローカルバスに乗って、それから電車に乗るようにアドバイスをもらった。

 

バス 桃園空港から桃園駅 44台湾ドル

台鉄 桃園駅から新竹駅 72ドル(確か)

タクシー 新竹駅からホテル 150ドル

 

新竹中心地にあるホワードプラザホテルに到着。

ホテルマンも日本語ペラペラ。

台北ではなく、新竹という地方都市なのに素晴らしい。


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長い移動距離にさすがに疲労を覚え、そのまま就寝。

移植まで無理をしないで過ごそうと思った。

 

 

毎日2リットルの水と、大量の薬を飲み続けて3か月。

ダイエットにも効くかと思いペットボトルを用意したものの、水だけ2リットルは正直厳しい。

突然大量の水を持参し机においているので、同僚は不思議に思ったと思う。

コーヒーは買うのに、水は全然欲しない。正直多すぎてウンザリした。

とりあえず飲み忘れないように並べておいたが、若干飾りのようになってしまった真顔

 

移植期間に入り、コウノトリより生理1日目に受精卵を移植できるかどうか日本のバックアップ病院で検査するようにメールが来た。

 

<検査項目>

・超音波検査→子宮内膜の厚さ

・血液検査→エストラジオールとプロジェステロン

 

バックアップ病院に予約を入れ、生理12日目に検査。

血液検査はOKだったが、内膜の厚さが5.9mmだった。

移植するには薄すぎるのは、素人でも分かった。滝汗

医師から、藥を増やした方がいいのではないか、必要ならばすぐ処方します、とお話が合った。

診察室から戻り、会計を待つ間にすぐコウノトリへメールした。

1時間もないうちに返信があり、

 

・今日から薬を増量。コウノトリの薬を使う。

・2日後に再度内膜と血液検査。

・2日後の結果次第で、移植中止の可能性もある。

 

との連絡が来た。

以前、内膜を厚くするためにエストラーナテープをたくさん処方された。

移植前サロンパスのようにおなかにペタペタ貼っていたものだ。

台湾ではそういうテープや、タンポン系の薬は処方されず、全部飲み薬のみだ。

お国が違えば、薬も違う。

 

診療費

7,570円(自費 10割負担)

 

 

さて指示通り2日後に再度バックアップ病院へ。

まさか2日間通院するとは思っていなかったので、仕事に遅刻しないように(支障が出ないように)朝一番に予約した。

KLC時代を思い出す、前乗り到着。朝5時起き笑い泣き 

そして診察後、何事もなかったように仕事場へ直行するのだ。

 

♪やれば出来る、出来るよやれば~♪

ファンではないが、クレージーケンバンドが脳内で響く。

 

結果は、子宮内膜の厚さ 7.7mmまで伸びた。

血液検査の結果も伸びていた。

 

診療費

7,570円(自費 10割負担)

 

 

その夜、コウノトリの先生より移植許可が出た。

生理20日目に決まった。

良かった、3か月間閉経対応の薬を飲み続け時間が過ぎてしまったが、とりあえず移植までこぎつけた。

ここまでで、合計200万円以上支払っている笑い泣き笑い泣き

もうスッカラカンだ。

移植まで前進できたことに安堵した。

 

航空券とホテルはキャンセルせず、予定通り訪台することになった。

 

 

必要書類をそろえ、提出した後、コウノトリから請求書がメールで送られてきました。

 

台湾の繁体字中国語なので色々分からない部分もあるのですが、概要は下記の通りです。

 

(単位:台湾ドル)

卵子銀行

 ・営養費 99,000

 ・卵子銀行套組 485,000

 ・管理費 80,000

 ・排卵針剤費用 35,000

 

取卵費用 42,000

 

冷凍卵子 22,000

 

解凍卵子 11,000

 

精卵顕微授精術 30,000

 

精子処理費 7,500

 

胚胎培養 33,000

 

冷凍胚胎 22,000

 

合計費用 430,000台湾ドル

 

 

海外送金する為、請求書と送金内容(卵子提供医療の説明書)を持参し、大きい郵便局3つほど行きましたが、台湾への送金は出来ないと断られました。

台湾ドル建てがない事、日本円でも台湾へは送金できないとの事でした。

 

郵便局の海外送金事情は良くわからないのですが、台湾と日本の貿易はあるわけで、郵便局経由でも会社間個人間でお金はやり取りしているはずです。

送金内容(卵子銀行等と書かれたレター)を見て「台湾への送金はできない」」と断ったように感じました。

卵子銀行なんて郵便局職員の皆さんが聞いたことないのは当たり前ですし、何となくワシントン条約とかに抵触しそうな雰囲気なので、仕方ないことです。

 

その後都市銀行の海外送金窓口を訪問し、なんとか手続きできました。

台湾ドル建ては無理との事、日本円建て送金となりました。

書類一式銀行へ渡し、普通預金口座から引き落としとなりました。

 

合計請求書額 430,000台湾ドル

参考値 為替レート 1台湾ドル=3.68日本円

430,000×3.68=1,582,400円

送金手数料 5,500円

コルレス先支払手数料 2,500円

 

合計送金費用 1,590,400円

 

約160万円の送金となりました。。。滝汗

 

その後台湾のコウノトリよりメールが来て、病院の受取額は427,564台湾ドルだったので

 

430,000-427,564=2,436台湾ドル

 

を次回精算をしてくださいと通知が来ました。

 

海外送金は、かなり疲れました。

 

慣れない手続きであること

郵便局が受け入れてくれず、大きな都市銀行支店に行かなけれならなかったこと

為替手数料、送金手数料を払っても、日本円建てゆえ台湾ドルでの受領額が足りなくなったこと(また余計なお金がかかります)

 

一層のこと、サクッと飛行機に乗って台湾で支払した方がかなり節約できるかと思います。

体力、気力、お金が恐ろしいほど飛んでいきます。

 

先日テレビを見ていたら、53才で出産したタレントの坂上みきさんが

「子供の七五三の飾り物を探しにお店に入ったら、店員さんに『お孫さんへのプレゼントですか?』と言われて憤慨、絶対ここでは買わないと決めた。」

と話していた。

 

台湾で訪問した2つの病院では、超高齢者の出産例を前面にPRしていた。

 

★コウノトリ アジア最高齢の62歳女性が双子を出産、57歳が双子を出産

 

★ホンジ 53歳女性が出産

 

あなたは40代、まだ大丈夫です!と若いコーディネーターさんに力強く励まされたものの、35才で高齢出産と言われる中、40代の自分は出産適齢期は超えているのは、本人が一番わかっている。

 

このミラクルを起こした台湾の超高齢患者の方々は、一般的に見たら祖母になる年で、知らない人が見たら孫を抱っこしていると思うだろう。

 

意思があれば道が拓ける、実際に行動に移している人たちがいる。

62歳になるまで、一体何回治療をし、どれだけ辛い思いを経験し、お金を費やしてきたのだろう。

 

おそらく、今まで

 

今更やめなさい

他人様はどう思うのか

子供が成人を迎える頃母親が82歳なんて、一体どうやって子供を育てるのだ

 

と周囲の人たちに言われてきたのかもしれない。

賛否両論ある中、それでも60代になっても諦めずに最先端医療を頼り続けた女性がいることを台湾のセールストークで知った。

台湾から日本に帰国してまもなく、

「マッチングが成立しましたので、ドナーさんを紹介します」

とコーディネーターより絵文字付きの可愛いメールが来た。

期待が高まる。

開示された情報は下記の6つだった。

 

・凍結卵子の数

・血液型

・年齢

・身長

・体重

・現在の職業

 

どんな感じのドナーなのか、この6つの情報だけでは想像が困難だ。

 

趣味は何か。

性格はどんな感じか。

どんな容姿なのか。

偏差値はどのくらいか。

どんな家庭環境で育ったのか。

 

このシステムは、思い切りが必要なのだと思う。

血液型や身長だけでは、ドナーの長所も短所も分からない。

 

しかし、私といえば閉経同様の子宮を抱えており、我が縮んだ子宮に残されている時間はない。

相当の中高年、子宮は既に高年なのだ。

提供いただける卵子があるならば、有難く譲っていただこうと思った。

 

コウノトリのドナーマッチングでは、夫婦の希望を基にドナーを毎回1人だけ紹介される。

断れば、また違う1名を紹介されるシステムだ。

コーディネーターのマッチングを信じ、他のドナーと比較検討することなく、1人目のドナーで「お願いします」と返事をした。

 

 

 

第2回目の病院訪問は、

 

・夫婦それぞれの検査

・院長先生との面談

・希望するドナーさんについてのカウンセリング

・公証役場での登録

 

などで多忙な一日を過ごしました。

 

★夫婦それぞれの検査

検査費 21,061台湾ドル(現金)

 

海外サービス費:医療相談、カウンセリング、書類作成代行、台湾渡航プランのサポート、4親等内検査、公証付き添い

80,000台湾ドル(クレジットカード)

 

 

★院長先生との面談

始めてお会いする院長先生はとても落ち着いて知性に溢れていた。

こちらの質問には表や数字を使用し、言葉の壁はあっても分かりやすいように回答してくれた。

穏やかな笑みをたたえ、励ます言葉をかけてくれた。じっくりお話をすることが出来て良かった。

 

衝撃的だったのが、

「あなたの子宮は小さくなっているので、大きくしていく必要があります。赤ちゃんを育てられるように子宮をサイズアップしましょう。」

と言われ、今後3か月閉経女性と同じ治療をすると言われたことだった。

 

ガーン、閉経。

 

40代とはいえ、まだ毎月生理も来ている。卵胞も弱々しくも毎月育っているのに、閉経とは。

酷使し過ぎたのか、子宮はくたびれ果てていたのか。

 

 

★希望するドナーさんについてのカウンセリング

女性2-3名に囲まれ、希望するドナーさんについて話し合った。

掲示板を見ると、色々皆さん希望を述べているようだ。

ドナーさんは200-300人いると噂では聞いているが、贅沢を言うことはできないのは重々承知している。

才色兼備の菊川怜さんのようなドナーさんはいないことも分かっている。

だいたい自分の子供が、菊川怜さんのようだったら不釣り合いだ。

 

知力論理的思考については遺伝の要素が影響すると思ったので(勝手な考えだが)、学歴が大学以上の方を希望した。

容姿については一切希望を述べなかったが、それでもなかなか難しいとの回答だった。

 

 

★公証役場での登録

通訳スタッフの人に連れられて、新竹市内の公証役場に移動。

パスポートや書類などを提出、卵子提供医療の登録手続きを行う。

 

費用 

登記手続き 10,000ドル

顧問管理 65,000ドル

代弁手続き 5,000ドル

合計 80,000台湾ドル

 

 

 

この日は、朝食と昼食を病院の6階でいただく。

このフロアーは、どうやら食堂らしい。

中洋折衷ごはんは食べやすかった。

 

 

 

 

必要書類と検査結果をかき集め、いよいよ夫婦で台湾へ。

 

台湾では、

・日本でできなかった検査

・精子採取・凍結

・公証役場での登録

などをこなす予定。

またしても、1泊2日の弾丸ツアーでフル回転だ。

 

コウノトリから、病院内にある宿泊イベントを無料で提案いただいた。

一泊2名1部屋 5,800台湾ドルのお部屋という。

病院なのに、ホテル並みの金額設定。

せっかくの機会なので、病院内5階にある部屋を予約した。

 

★今回の持参書類

夫婦のパスポート

夫婦の運転免許証

夫婦の健康保険証

結婚証明書(戸籍謄本と翻訳)

 

節約のため、飛行機はLLCのスクート、タイガーエアーを利用。

成田空港では上記LLC受付カウンターは端っこに位置していて、肩身が狭そうだった。

これから台湾に行くことも増えるだろうし、ここは腐らず頑張ってもらいたい。

不便な場所に負けるな、頑張れLLC。

 

台湾桃園空港に到着すると、敬称略苗字呼びつけのネームボード(例えば 「山田」「高橋」)を高々と持ったドライバーが、到着ロビーで待機していた。

良く知らないが、中国語では、「山田先生」とか「高橋先生」というのが敬称ではないのかしら。

台湾の事は知らないし、ネームボードのことは右から左に流して、そのドライバーの車に乗り新竹のコウノトリに到着。

 

素敵な部屋には、お手紙とウェルカムフルーツなどが用意されており、テンションが上がった。

アメニティはロクシタン、ミネラルウォーターはエビアン、何だかとても素敵だ。

ここが新竹ではなく、リゾート地だったら最高だったのに。