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foo-d 風土

自然や芸術 食など美を 遊び心で真剣に

草喰(そうじき) なかひがしの店主・中東久雄氏は、京都の花脊(はなせ)にある老舗料理旅館「摘草料理・美山荘」の次男の方。

 店主・中東久雄氏の一日は、使用する食材を求め、野山や畑へ入ることから始まるという。自ら採集した食材を使い、四季折々の自然の息吹を一皿に託すという。美山荘の「摘草」に対してこちらは「草喰」どちらも「摘み草」を大切にされる。

 野趣に富み、季節感あふれる山野草や川魚を用い、おくどさんで炊きあげたご飯とともに供する「草喰料理」は、アラン・デュカスを初め、さまざまな方面から絶賛され、日本で一番予約が取れないというお店。

 

 京都に行く予定の度に何年も前から何度も予約したが取れず、ようやく2022/12/25 クリスマスのお昼に訪問。

 

 お昼の料理は8800円と11000円のおまかせコースのみ。今回は11000円をお願いしました。 (料理を最後までじっくりと感じて食べたいので、いつもの如く、料理ごとの量を少なめにと一言加え。)

開始時間が決まっていて、12時。カウンター12席が一斉に始まる。

銀閣寺から徒歩数分。

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12時10分前到着 まだ暖簾は出ていない 5分前 玄関に打水され ようやく暖簾。

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お店に入るとまず目立つのが紅殻(べんがら) (注1)のかわいいおくどさん。(「おくどさん」とは「かまど」のことで、台所で下から火を焚いてお米や料理を煮炊きする設備。京都以外の関西圏では「へっつい」と呼ぶこともあります。)

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これだけで、この店は美味しいだろうという事を予感させてしまう。

 

 (名古屋でも一ヶ所紅殻のおくどさんをわざわざ作った日本料理屋がありますが、そこのご飯もすこぶる美味しい。というより、ここまでこだわる店だから全て美味しいのだが。)

 

 案内されたのは、一階カウンターだった 良かった。というか、このお店はカウンターでなければ楽しさ半減である。

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さて、

客全員が揃うと、ご主人のご挨拶。

一品ずつお料理が提供され、ご主人がそれぞれの客に説明をしてくださいます。

 料理はおまかせなので、話される内容をきちんと聞こうとするが、ここからご主人の駄洒落が始まる‥‥。

 

料理それぞれに (もてなしの心?で) 駄洒落を入れて話される…

 

 微笑みや

  笑いもありて

    苦笑い

 

 席にある丸盆は美山荘とよく似た根來塗。

湯呑みが面白い、横から見ると二枚重ねの様。網代波柄と花柄の切替染付碗

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● 1品目。先付け八寸。 蓋代わりにヒトデカエデが乗っています。

 「濡れ落ち葉 人手楓の人手なし」

侘しい男のことをユーモアを持って話された。

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 葉を外すと季節感を感じさせる料理が顔を見せます。

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 小さな紅椀に玩具箱の様に

かぼちゃ 柚の釜に小豆、柿、おろし、

 鰹の腹ご

黒豆の炒り

名残のクリを茶梅(山茶花)仕立て

氷餅を冬景色に。

冬至の無病息災として小さな柚子釜の中に南瓜、赤かぶをすり下ろして小豆、三つ葉が乗っています。

初冠雪をイメージしたものとして、氷餅をまぶしてあるブロッコリー、カリフラワーを炒めた物。 ケシの実のついた戻り鰹のハラモ。 

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リンゴのスライスでクリスマスカラーとして、鹿のしょうゆ漬けの燻製を挟んだもの。 お正月用の黒豆を鞘ごと1時間ほど乾煎りしたもの。

銀杏の入った栗きんとんにクワイのせんべいを差し込みサザンカの形に。(写真では崩れていますが。)

初っ端から宝箱のように沢山の食材が入っており、わくわくします。

 

一つ一つお箸でつまんで味わっていくのが楽しい。

 

飲み物を客全員にそれぞれ順番に尋ねられ

 私は、「合う日本酒を」 というと英君を勧められた。

静岡県清水の酒だ 結構いい酒を醸す醸造元。

英君は、食中酒として飲み飽きしない酒をモットーにしていて静岡酵母で醸している。

サラッと美味しい。

 余分な甘味をつけないお料理に、やや甘口の英君がよく合う

 

● 2品目はお凌ぎ。

むかごご飯

  猪の燻製

袴(茶托)に乗せた面取りの蓋付き碗

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袴のもみじの枯れ具合が12月を思わせて良い味を出している。

 碗の奥に少しだけ。 中にはむかご、イノシシを燻製にしたもの、乾燥した大根の葉などが入っています。

小粒のむかごだけ選んで入っている 

 

 ムカゴなんて大きさがバラバラでサイズを揃えようなんて結構大変なんだよな。こういう拘り、好きです。

新米のもち米。

   美味しい 

むかごが美味しい。

 甘いむかごに猪の旨みが絡まり 旨い。

舌はもっと食べたいのですが、先が長いのでこれ位少しずつが丁度良い。

 

● 3品目は椀物。

 淀川のひきぶねという名の白味噌椀。

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椀の蓋 表は摘みの月輪の変化と笠をもち蓑を着て、内側は淀を行く芝船が描かれている。中々良いね。

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 具は日野菜を刻んだもの、天然のなめ茸。 ほんのり甘味を感じるような、優しい味。

 白味噌には酒粕を少々感じる

  白味噌に栃餅はいい組み合わせ。

甘味に栃餅の苦味が程よいね

 

● 4品目は焼き物。

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朴葉に

新巻

紫芋の落ち葉

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器にはカワセミが描かれています。

 

●煮えばな

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煮えばなとは、お米が炊かれてご飯に変わる瞬間の水分をたっぷり含んだお米のことで、瑞々しくて甘く、アルデンテを感じる食感。

昔から京都の日本料理店でたまに出されることがあり、これこそがごちそうと思わせる味わいのご飯だとも言われます。

 何度も食べていますが、個人的には表面が水っぽくて微かにおかゆの様に柔らかく中はほんの少し固めで新鮮でいいのだが、蒸らす直前なので甘みはまだ弱く、表面は少しのり状で中はアルデンテ。

美味しいのですが、きちっと釜で蒸した出来立てのフワッとしたご飯には到底旨味では太刀打ちできません。

 煮えばなは、遊び心で新鮮味と感触を楽しむ料理だと思います。 

美味しいという割には、どの料理屋さんでも一口位しか出されません。 だから一口しか出さず、お米の料理なのに全国にも広がらないのではないでしょうか。

とはいえ、料理の間の口直しには丁度良く、美味しくいただけます。

 

●お造り

 鯉 辛味大根 自然薯 岩魚の卵 野蒜 すいば 鯉の皮 恋の鱗唐揚げ

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自然薯がすごく粘り辛味大根と煮切り醤油がうまく合う

3か月間清らかな水の中で泳いだ鯉に、季節の野菜。

泥臭みのない美味しい鯉でしたが、先月美山荘で食べた鯉の方が美味しかった。

自然薯、辛味大根、ナズナ、まだ10日しか経っていない二十日大根、イワナの子、スイバ、ワサビ菜など全て絡めていただきます。

写真右側の小さな蛸壺には醤油が入っており、これをさっとかけて混ぜます。

 

●炊き合わせ

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大根 金時人参 里芋 紅葉 牛蒡 柚味噌で

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こちらは野菜のみ ベジタブルボックスですね。 聖護院大根、堀川牛蒡、金時人参、里芋、麩のモミジなど。 京野菜が入っているのが嬉しい。 爽やかな柚子味噌でいただきました。

 

野菜の旨みを感じる素直なおいしさです。

 

子供の頃よく食べた感じの味。

スーパーなどで売っている農薬化学肥料栽培による味の薄い野菜ではなく、

まともな土で育った野菜の味は、子供の頃の野菜の味とも共通しておいしく、綺麗な味。

 

里芋は崩して整形して焼いたもの

これはいいね。柔らかさと焦げがいい感じ

残った汁を飲む様に 小碗が出された

お汁も美味しい

 

●福島の自然で 放牧で草だけを食べてきた牛肉

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選んだ野生牛は、本当に野趣溢れる味わい。 普段食べているような家畜の牛肉の味とは全く異なりました! ソースはルッコラとキクイモ。

牛は常に歩き回っているので体脂肪率10%未満なので肉にチーズを振ってあるそうです。

余分な脂なくてけっこういい感じ

お煎茶が出された。

いい味の煎茶

曲げ木の袴がいい形。

飲み物を聞かれたので、冷酒をお願いした。

 

●おひたし

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しゃくし菜、蕪、湯葉の煮物。 やさしい味わい。

杓子菜は関西の冬の定番 広島菜ともいう

産卵した鮭を節にした鮭節の出汁

美味しいお浸し 

こういうなんでもないよいな食が いいんだな。

ご馳走とは言わない ほんとうのごちそう。

 

●三品

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左の白いのは豆腐 ほうれんそう

自分で混ぜて白和えにして食べる

真ん中はおから

右は漬物 大根の古漬け しば漬け 昆布

もっと沢山食べたかったのですが、この辺りでお腹が膨れてしまい、ご飯は少なめでお願いしました。

 

●風車のご飯

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風車に見えるお椀 風車ならセルバンテスのドン・キホーテだろうと思っていたらあ案の定 ご主人がドン・キホーテを喋り出す。

 

●メインディッシュ

目刺

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鰯雲に乗った空飛ぶ目刺

鰯雲のお皿に鰯が泳ぐように

 

目刺をメインにすえるのは、

日本人としてご飯を最高においしく食べていただきたいとの思いですね。

子供の頃、わざわざ七輪に墨を入れて焼いた目刺を熱々ご飯で食べたことを思い出します。

 おくどはん(竈)で土鍋で炊いた炊き立てのご飯はとてつもなく美味しい。

だからこそ、目刺しと漬物を添えメインディッシュすると言うスタイルが生まれたのでしょう。

 日本人として最高の贅沢かもしれません。

 

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鰯はパリの塩 山椒オイル 山椒オイルがピリッと爽やかな刺激で美味しい

美味しい目刺

山椒オイルがよく合う

甘いご飯におしんこも

 もうお腹いっぱい 次は半分以下の量にしていただきました。

 

●ニューヨークの夕暮れという名の お茶漬け

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どう欲目に見てもニューヨークには見えないが

梅が太陽、葉がセントラルパーク、大根おろしが摩天楼、湯がハドソン川らしい

キラキラ輝くご飯はニューヨークの灯りらしいが、

大根の鬼下ろしとご飯の茶漬け

 

 

●デザート

マルメロと干し柿の上に人参の葉のシャーベット。

  モミの木に見立てて冬苺と共にクリスマスカラー。

料理一つづつみると特別なものではない、

 しかし、そこには京のその季節の素材の良さをきちんと入れて

丁寧に感じさせながらいただける

 摘み草のその味を楽しめる美味しい料理でした。

 これこそ最高の日本料理です

ご馳走様でした。

次回は春の夜にお邪魔して 春野菜でまたご主人の駄洒落と共にいただきましょう。

…………………………………………

懐石料理は客の好みや年令にあわせて調理を組み、一歩ひいて調理に徹し、お客様をその日の主役として料理を出すものですが、

こちらは、懐石よりももっと庶民的。

 主役は客か料理のどちらかであるなどと考えるより、おいしく楽しくいただく場所。 もちろんご主人はテレビや雑誌などで拝見している通り、真摯で、たいへん謙虚な方でいらっしゃるのですが、京野菜や季節ごとの料理など美味しい料理に、駄洒落を加えて更に客を楽しませようと頑張っておられるのも愛嬌ですね。

 懐石料理店をされていたなら、更に深い感銘を与えていただける素晴らしいお店になっていたでしょうが、しかしそれではこの暖かい雰囲気も客との触れ合いの形も違ってしまいます。 なかひがし流の温かな肩の張らない感じだからこそ、つみ草の料理も生きてくるのだと思います。

つみ草は 野にある優しさで頂いてこそですね。

 

稚拙過ぎる私ですが、野山の食を自ら求め供する者として沢山学ばせていただきました。

   ありがとうございました。

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なかひがし

京都府京都市左京区浄土寺石橋町32-3

075-752-3500

(注1)

(紅殻・弁柄(べんがら)とは、酸化鉄のことで日本でも約10000年前、縄文時代からすこしづ使われ銅の採掘に合わせて鉱山で産出し、古墳時代平安時代と生産拡大していました。(インドのベンガル地方で大量にとれたのでベンガラと呼ばれる様になったそうです。)

 耐熱性、耐水性、耐光性・耐酸性、耐アルカリ性のいずれにも優れており、安価なうえ無毒で人体にも安全なため、紅化粧用や九谷(くたに)焼・伊万里(いまり)焼や輪島(わじま)塗等、磁器・漆器等の顔料や東大の赤門や社寺などの建築・船舶の防腐塗料として重用され、日本を代表する工芸品を鮮やかに彩り、日本のイメージカラーである「ジャパンレッド」としても有名です。

愛知県陶磁美術館

アーツ・アンド・クラフツとデザイン 

 ―ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで

2023年1月28日(土)から3月26日(日)まで

毎週月曜日休館

 

 

展覧会の概要

アーツ・アンド・クラフツは、19世紀後半のイギリスで興ったデザイン運動です。産業革命後の工業化の波の中、思想家ジョン・ラスキンは「機械が人間の労働から創造性を奪う」と批判し、中世の創造と労働が一体となった社会であるべきと唱えました。ラスキンの思想に傾倒したウィリアム・モリス(1834-1896)は、仲間たちと共に手仕事を通して「すべての人々の生活に美しいデザイン」を提供しようとしました。モリスらの仕事に影響を受けた多くのデザイナーや建築家たちは、アーツ・アンド・クラフツ運動を発展させ、やがてその影響はヨーロッパを始め世界各地へと及びます。アメリカでは、建築家フランク・ロイド・ライトが機械生産を受容し、運動の新たな方向を提起しました。

 本展では、各地の歴史や文化、社会情勢を反映しながら展開を見せたアーツ・アンド・クラフツ運動の広がりと多様性を、イギリスとアメリカのテキスタイルや壁紙、家具、タイル、ガラス、アクセサリーなど約150点を通じて御紹介します。

展覧会のみどころ

◇アーツ・アンド・クラフツ運動の代表作家による「心豊かな暮らしのためのデザイン」が大結集!

◇日本でも人気が高い憧れのリバティプリントやプロダクトもお目見え

◇アメリカのティファニーやフランク・ロイド・ライトも網羅した大規模な展示

◇他巡回会場では見られないオリジナル展示「アーツ&クラフツの陶芸」を同時開催

展示構成

第1章 モリス・マーシャル・フォークナー商会とモリス商会

ウィリアム・モリスが初期に手掛けた壁紙をはじめモリス商会の代表的なテキスタイル、家具のほか、晩年に情熱を注いだ書籍デザインなどをご紹介します。

第2章 アーツ・アンド・クラフツ展覧会協会

モリスの理念と実践は、次世代のデザイナーや建築家に大きな影響を与えました。モリスに共鳴した代表的な作家をご紹介します。

第3章 英国におけるアーツ・アンド・クラフツの展開

アーツ・アンド・クラフツ運動はしだいに産業デザインとして展開していきます。たくさんの人々に美しいデザインを提供するために、リバティをはじめ各メーカーが同運動の製品を販売しました。

第4章 アメリカでのアーツ・アンド・クラフツ

世界各地に広がったアーツ・アンド・クラフツ運動は、それぞれの地の事情を合わせて展開していきました。アメリカのアーツ・アンド・クラフツ運動は、機械で生産することを受容し独自の方向を示しました。

 …………………………

館内撮影禁止なので、上記の説明だけコピペしました。

 …………………………

撮影禁止なので、何も説明できませんが、

 時代は1880年代以降(日本では明治時代中期から昭和初期)

モリスは日本の染織の影響も随分受けている様ですし、またこのアーツ・アンド・クラフツ運動は日本の民芸運動にもお互いに影響しあっています。

 アーツ・アンド・クラフツ運動自体が世界を巻き込む一大芸術運動なので、(会場は決して狭いわけではありませんが、)アーツ・アンド・クラフツをわかる様に表現するには狭く、

 家具やガラス製品や陶器製品も少し出品されていましたが、この時代にはもっと良いものが沢山あったはずですし、少なくて世界観が掴みにくいです。

 フランク・ロイド・ライトに関してもほんの少し説明や写真があった位で、これに関してはしっかりと拡大してやって欲しかったですし、全く物足りません。

後日、アーツ・アンド・クラフツ 運動展として、2倍以上のスペースで世界観を表現しながらやって欲しいと思いました。

 ただ、ウイリアムモリス等のファブリックの実物を見る良い機会ですし、モリス好きには点数が少ないですが良いものがありますので良いと思います。

 また、今回はアーツ・アンド・クラフツ入門の入門の感じで観ていただければ楽しいと思います。

染めと織の万葉慕情42
  酒の歌(1)
 
   1983/01/28 吉田たすく
 
大寒に入って暖かった山陰も雪になり、やはり冬の景色になってきました。 酒はいついただいてもよいものですが、この寒中のお酒はかくべつです。
年末のお歳暮のいただきものに、ある方から京都伏見の銘酒「月の桂」のにごり酒六本と清酒六本が届きました。おかげでよい正月酒になりました。近年は県内の地酒も白いにごり酒を売り出しましたが、「月の桂」のにそり酒は戦前から京都では正月の酒としてお目出たくいただいていました。
にごり酒は作りたての酒で、酒の粕をしばらない生の酒なのです。この酒は冷たくひやでのみます。発酵中ですので酒の薫りがよく、炭酸分が舌を心地よく刺激して実に爽かなんです。真白の酒ですので、古代の白酒(しろき)もこんなんであったかもしれません。万葉に酒の歌がかなりあります。
が、ここで黒酒、白酒(くろき、しろき) の歌を読んでみましょう。
 
 天地と
  久しまでに
   万代(よろづよ)に
 仕へまつらむ 
  黒酒白酒を
 
この歌は正月ではなく、天平勝宝四年の十一月二十五日、その年に取れた新穀を神にささげる新嘗会(にいなべまつり)の宴で詠われた歌です。
 白酒は白いにごり酒で、黒酒とは白酒にクサキの灰を加えたものを黒の歌貴と、物の本にあります。
にごった液体に灰を入れると、灰に含まれる金属塩とにごりが化合して沈澱し、透明な液になりますので黒い色ではなく、透き通った清酒だと思います。 白酒に対してこれを黒酒といったのでしょう。
 そのほか、酒の歌では大伴旅人(たびと)の「酒を讃(ほ)むる歌」をあげなくてはなりません。
 
 ある年の正月、吉田正さんや鳥大の岩永教授などと酒だけの話をする会がありました。いろいろと酒の話が酒の勢いを借りてぽんぽん出て来ましたが、そのうち万葉の酒の歌の話になりました。
 
私は大伴旅人の次の歌を出しました。
 
 なかなかに
  人とあらすな
   酒壷に
  成りにてしかも
   酒に染(し)みなむ
 
中途半端な人間でいないで、酒壷になって酒にどっぷり染まりたいというおもしろい歌なのです。
 するとすぐ、岩永教授は同じ旅人の歌を出して色紙に向かい、筆がわりにわり箸にさしみの醤油をつけて書きたされたのです。
 
 験(しるし)なき
  物を思はずば
   一杯(ひとつき)の
  濁れる酒を
   飲むべくあるらし
 
甲斐もないもの思にふけるより一杯の濁酒でも飲むべきだ。
 
のみ助って、同じような酒の歌をおぼえているもんだ、と大笑いした事でした。
 
 (新匠工芸会会員、織物作家)
 
 …………………………
 
私の実家は父を訪ねて、芸術家や文化人等が、ほぼ毎夜来られて酒を飲みながら織物の話や芸術論をされていました。
我々子供達も同じ輪の中で食事をし、聞いていましたが、子供でも面白いんですね。
 こういう場面ばかり見て育ったので、お酒大好きになって今に至っていますが、父に一番似たのは酒と舌だったかもしれません。
卯の年の
 如月の春
   梅香る

〈花材〉
 蝋梅
 鶴うめもどき
 カラー
 菊
 八手
 オンシジューム





花器をうさぎの親子に見立て
輪のようにまろやかな春を活けてみました

懐かしいもの発見!

今日 

冬物バーゲンで何かいいものないかなっと アウトレットへ行きました。

 

アウトレットは車で2時間以内に土岐・長島・竜王の3ヶ所がありますが、来店客層も品揃えも多少異なります。

 

●愛知(北区・春日井)・岐阜(東美濃)長野(木曽・南信)メインの土岐アウトレット。 車で20分

●愛知(尾張)・三重・岐阜(大垣・岐阜)メインの長島アウトレット 車で70分

●滋賀・京都(大阪)・がメインの竜王アウトレット 車で120分

 

●土岐の客層は普通のジーンズや着る物をそれほど意識しないようなコンサバ、ジャージー系など少し田舎型が多少目につき、品揃えは、おしゃれ着よりも普段着、ベーシック主体。

ジーンズショップやスポーツショップが元気でメンズファッションは弱い。

●長島の客層はジーンズや着る物をそれほど意識しないような普通のカジュアルが多少目につき、ジャズドリーム遊園地の影響で親子連れも多く、品揃えは、ややベーシックやコンサバな品揃えが多くなっています。

●竜王の客層はヤンキー系が多少目立つが、長島よりおしゃれで、品揃えは全体的に長島よりデザイン物やカラー物のやや派手目が多くなっています。

こういう地域別傾向は40年前から見ると随分少なくなってきていますが、現代でもまだ多少残っています。

 

 (アパレルを経営していた頃、新規出店する前はいつも現地へ行き、この様な地方特性や客層分析をしてから出店の可否を決定していました。)

 

 

 私は、ファッションではイタリアンカジュアルをメインに一部フレンチカジュアル系が好きで、ナイキやアディダス等スポーツやリーバイス等ジーニングカジュアル、ラルフローレン等のアメリカンカジュアルやアメトラ等は興味ないので、買いたいものが無い土岐アウトレットには、まず行きません。

 今回、竜王に行こうと思ったのですが出かけるのが遅くなり、少し近い長島にしました。

どちらも私のテーストに合うようなショップは少ないですが、各ショップで幅広くアイテム探しをします。

 元の職業柄、素材や縫製レベルも製造原価もある程度予想できるので、基本的にプロパー商品は買ったことがなく、デザインや素材が良くて、商品原価から予想して見合った値段に下がったものしか購入しません。だから、その多くがバーゲンで50%以下のもので、極力一点ものです。

昔からレディスでもデザインが気に入れば購入して着ているので、メンズとレディスのショップ両方をみて歩きます。

様々なショップを見て歩く中で、

 

懐かしいもの発見!

白地に裾紺色のウールパンツ

 

40年ほど前 私のショップで

「ホワイトクリスマス」のテーマで11月末に製造して販売した物にそっくり。

今回見つけた白のミラノリブ編みニットパンツ。W100%ではありませんがプロパー価格29000円位です。

 40年前はW100%で29000円位安いショップでも19800円だったと思います。

 僕のショップは高級ウール100%できちっとした編地と縫製で7900円で販売していました。

遊び商品で、ホワイトクリスマス用にデザインを大胆にしたので、プロパー消化はそれ程見込んでいませんでしたが、それでも最終利益は残り、買われた方も喜ばれたと思います。

 

カーディガンも29000円~19800円ですが、私のショップではW97%ラメ糸3%で5900円で販売していました。これは本当に沢山売れ、5年間ほど柄を少し買えながら販売しました。

 (ここまでの値段の差は、私のショップは日本一の商品作りを目指し、デザインUPから全て自前で行い、素材もウール100%・綿100%の高級天然繊維、縫製も特に拘り、メーカー直生産。中間マージンなしで、どこよりも良い品質でどこよりも安くを目指していました。)

 ものづくりは厳しく苦しかったけど

  購入された女性に納得と喜びと楽しさを感じていただける商品を目指して作っていました

  楽しい思い出です。

 

義理チョコ全盛時代の
 嬉しくて切ないバレンタイン


 
バブル崩壊前 ジュリアナがオープンする頃 世の中庶民も派手でした。
 当時 私は、ファッションビルと大型SCで合計150店舗程のチェーンストアのレディスアパレル部門で新ショップを開発運営していました。 仕事で飛び跳ねていましたから、私だけは本社ではなく、羽田にも近く新幹線等も乗りやすい東京港区高輪の泉岳寺駅側に事務所を構え、本社との二重勤務をしていました。
 男性バイヤーは私のショップと本部含め30代中心に20代~40中が25名位、それに対しスタッフや店舗のレディス担当は9割以上が女性で、妙齢~半世紀前は妙齢だったような女性で1000名位だったとおもいます。そこに取引先の営業やデザイナーなどの女性も加わってプレゼントをくれます。

 ほぼ女性の世界ですし販売部門ですから皆さんアクティブです。

また、女性の世界ですから、普段から店舗でも、どのバイヤーが好きとか良いとか嫌いとかがあり、中には年齢を超えて恋愛感情のこもったものもあります。

 彼女たちは自分の実績にもつながるバイヤーの日頃の仕事や行動をよく見ていますし、
 また、各店のショップの女性が本部バイヤーに個人的に何かを送る機会などバレンタイン位しかありませんし、チョコレートに手書きのメッセージを添えて出せる貴重な時です。
 個人的にメッセージが入れられるので、日頃のお礼や、もっと臨店してほしいとか、恋愛感情があったり、含むところのある女性にとってもいいチャンスです。
 モテるバイヤーの所には時々意味深なメッセージも届いたり、売上を競っているショップマスターがいたり、結構際どいメッセージもあったようで、皆さん積極的です。
 特に売上をよく作るショップマスターなどは派手でした。個人で送るのとは別に、ショップとしても大きな袋に詰めて作ったりしていました。

 それ以上もあったかもしれませんが、あとは個人の世界なのでわかりません。

 この様に、本命・お世話になった・もっと頑張れ・お付き合い・義理様々ですが、義理チョコでもバイヤーを選びますし、グループで一つ送る店も結構の数があり、この時代でも義理チョコ等は一切しない女性もいましたから、全員ではありませんが、それぞれ意中のバイヤー名を記入して毎日の定期運送便に乗せます。

 バイヤーは商品と人の目利きができなければ儲けることができません。このバイヤーの良し悪しで店舗の売上利益も大きく左右します。
 センスのある良い商品を仕入れ利益をよくあげるバイヤーにはこれからもいい商品を入れて欲しいので良い内容のチョコを送りますし、優しく店舗の担当やスタッフに人気のあるバイヤーにも沢山。イケメンにも。

逆にセンスのない商品や売れない商品をよく仕入れたり、厳しすぎたり、女性に嫌われるバイヤーは無視されます。

 この頃のバレンタイン催事、田舎のSCでは、モロゾフ、ユーハイム、ゴンチャロフ、メリーなど日本メーカーがメインで、たまにゴディバ。
安いものは中国製のセットなどで200円位から。バラ売りもありチロルチョコの様な1個2、30円のものや中国製の直径3cm位のボンボン等10円の物などを自由に組み合わせても販売していました。
 デパートでは国産のメーカーが6割ぐらいで、4割が欧米のもので、味は輸入品の方が美味しいものが多く、小さな袋や箱入りで800円位から3000円、 6~8個入りぐらいで5000円位だったでしょうか。

 義理チョコで200円位から上は5000円以上と20倍位の差で様々リボンが掛けられ花やぬいぐるみを付けたものまで様々。これらが目当てのバイヤーに贈られてくるのです。

 総数で言うと1000~1200くらいでしょうか

 (莫大な数が送られるので、この前日だけは店舗からの定期運送便トラックも増便していました。)

 (チョコは朝一番のトラック便で届けられ各バイヤーの机の上にそれぞれ分けますから、このプレゼントの内容と数は全員に見られてしまいます。)

一番人気のあるバイヤーにはチョコレートの内容も良く、花やぬいぐるみもあり100個以上も届き、机の横に空の段ボールを置いてドンドン入れていきます。
 全く人気のないバイヤーは、悲惨。
どう見ても冴えない数十円のチョコが数個しか来ません。

 店舗担当者なども知っている人ばかりですから、毎年のことなので、どれくらい送られてくるだろうとかは、おおよその予想もしていました。

 大して仕事もできないのに上司にばかりゴマをする者や、仲間で競っているバイヤーや、少ないと思うバイヤーは、バレンタインデー近くになると、頻繁に店舗訪問をして女性達にヨイショをして回っていました。

 バレンタインのプレゼントはバイヤーのレベルを測る良いデータです。

だから、私の部下や後輩にはいつもバレンタインチョコが沢山来るような中身の伴ったバイヤーになれ!と檄を飛ばしていました。

プレゼントのチョコが少ないバイヤー程、仕事も出来ず人望もない。チョコの少ないバイヤーは再教育か次回入れ替え予備軍です。

中に、いつもプレゼントが1番多く来るバイヤーが一人いました。
 すごいイケメンで、すごくマメな男。普段から全国の自分のショップだけでなく、周りのショップの女性達からもすごくモテモテのバイヤーで、臨店の情報が事前に入ると休日を変更して出勤してしまう者もいる位なので、凄い数のチョコレートが送られてきます。
大きな缶入りクッキーやぬいぐるみ、様々なチョコ総計100以上でしょうか。 全体の1割を独り占めです。
 マメなイケメンには勝てません。

さて私の話ですが、

バブルの崩壊前 平成に代わった頃 皆、金遣いが派手だった。
 私は当時、今で言うとパルコの様なファッションビルと大型SCで合計150店舗程のチェーンストアにいて、私の経営するショップは独自形態で70店舗程で店数は多くないですが、ショップ長以下全員女性にしていました。
 売上も利益も各店舗共 皆さん頑張って常にまわりのショップより良い達成で、そのお店でも自信を持って働いていました。皆さんのおかげで私の売上利益は常に一番良かったです。
たまには飛行機で地方店舗回りもしましたが、忙しすぎて店には年に一度位しか行けないのと、まだ携帯のないネット環境もそれほどでもない時代ですから全店舗へは極力ペーパーメールと電話でコミュニケーションだけは取るようにしていました。
(そのため、誰でもわかる平易な文章が大切なので、今でも難しい言葉や専門用語をなるべく使わなくなって文が長くなって皆に長いと言われてしまいます。)
おかげで私が美味しいもの好きだということを皆知っていましたから、バレンタインでなくても偶に地方の美味しいお菓子を送ってくれたりするアットホームなショップでした。
 こんな感じでしたから、バレンタインデーでもあまり良くないものは少なく、沢山のチョコやケーキが来ていました。

 プレゼントですから値段がわからないので、ちょっと高いチョコだとケーキと同じくらいの値段がして、6個入りで3000〜5000円位しますから、こういうものをもらった時の為にもデパートで知識を持っておかねばなりません。
 こうやってもう何十年 名古屋では高島屋、三越、松坂屋や、東京等で毎年バレンタインギフトコーナーをチェックしていました。

さて、当日たくさんのチョコやケーキがどんどん届きます。

ホワイトデーでのお返しに数万円~10万円近い出費の事を考えると憂鬱で、あまり来ない方が良いなと思いながらも、

  でも少ないと嫌だなっと 

 今年は一番になりたいなと
     淡い期待を持つ矛盾する思いです。

100箱ほど来て、うれしいのですが、

 私も少なくはなかったですが、マメなイケメンにだけは一度も勝つことができず、常に2位。 一度も1位に浮上せずでした。

 数は負けても
  中身は勝つと
   思う気持ちの
    痩せ我慢。

しかし、ここから悲劇の始まり。

 田舎に住んで都会で働こう、せっかく作るんだったら設計もしようと貯金も全ておろし、建物だけで6500万ほどの家を建てた時で、借金まみれ。
毎月の小遣い3万円位の時でした。

一ヶ月後のホワイトデーでお返しをするのですが少なくとも同じレベルかそれ以上の物をお返ししなければいけません。
そうすると、1000円平均で返すと100×1000=10万円になってしまいます。だから個別に調べて500円組 700円組 1000円、2000円、5000円など、少しでも楽になる様相応な値段のものでお返ししますし、特別な方には食事でもと。やはり10万円近くかかってしまいます。

 この為毎年数ヶ月は貧乏生活で大好きなお酒も飲むことができず、チョコレートはご飯代わりにはなってくれません。
お昼は社員食堂のみ、コーヒー抜き。何も出来ません。 

何も買えない日々が続きます。

これも人気投票
 いただけるうちが華
  毎年 我慢の数ヶ月でした。

痩せ我慢

美味しいものは
   寒い冬の夜も
     暖炉の様に
  心を暖めてくれます

素晴らしいプレゼント
 ありがとうございました。

 遠い思い出です

 

梅咲きて

 香りの春に

   生まれけむ

皆様 誕生日メッセージありがとうございました

 

私の誕生日17日は過去が自動的にリセットされて、毎年新しい五歳児として誕生する日となります。今日からまた、悪戯となんでも知りたがりの毎日が始まります。

だから皆さま全てが先生です。どうぞいろいろご教授よろしくお願いいたします

バレンタイン催事で売上高10年間連続日本一の百貨店は?

 

東京でも大阪でもなく、名古屋高島屋。

9日迄に50万人 28億円

 さすが冠婚葬祭日本一の名古屋ですね。

世界中から150ブランド、およそ2500種類のチョコレートが集まるチョコの祭典「アムール・デュ・ショコラ」ですが

9日時点で50万人来場で、28億円超え。過去最高を記録した2020年の32億円を抜いて34億円に達する見込みだということです

毎年注目される人気ランキングですが、これまでは売上のみで順位が付けられていましたが、2023年からは来場者の投票「推しブランド」も結果に反映されることになり、

 

第1位 いちごのスイーツが有名な「オードリー」。

今年は2度様子を見ましたが、オードリーは連日別のフロアまでの長蛇の列でした。

 

 (写真はオードリーの定番商品

オードリーは毎年新作を沢山出し、それ目当てに100人以上が並んだりして、買えない者も多いのですが、写真のものは4個で1102円とバレンタインとしてはとても安く、余分な味がなく結構美味しいです。)

 

2位 生トリュフが好評の鎌倉の「メゾンカカオ」

3位 ショコラバームが人気の「クラブハリエ」

 昨年と同じ順位でした。

 

 長年レディスファッションの仕事に就ていましたが、デパートのバレンタイン催事は毎年必ずチェックしていました。

(僕は仕事がら、女性だけのブティックでも一人平気で入っていましたから)女性がこんなに沢山、一同に集まる機会はデパートのバレンタインコーナーくらいでファッションチェックに最適な場所。デパートはカジュアルすぎる場所でもなく、それ以上でもない場所ですから、客がどんなウエアを着てくるかなどチェックにには貴重な場所でした。

 また美味しいものなんでも大好きなので、普段日本では手に入らないものや、地方の店のチョコレートが一堂に会し、試食したりして美味しそうなチョコを探せます。ちょっと高いチョコだとケーキと同じくらいの値段がして、6個入りで3000〜5000円位しますが、翌月のホワイトデーでお返しをする時の為にも多少は知識を持っておかねばなりません。

どんなチョコが来るのか、期待と不安。また嬉しい楽しみです。

 

 40年程前のバレンタイン催事場には女性が数百人に対し男性客は私と後2名位、1%もいなくて、男性は少し恥ずかしそうな感じでした。 試食は多くの所ができ、様々な説明を聞きながらいただき、お腹いっぱいになるくらいでした。

それが30年ほど前には男性は10名程目につくようになり、1%ほどになってきました。 このころも試食はまだ多くの所ができました。

10年前くらいには男性は3、4%位に増えて、一部家族連れの客も見受けられる様になり、

試食は三分の一位で無くなっています。 

パティシェも週末は宣伝でくるようになっています。売り上げランク付けされるので、各メーカー大変です。

 つまらないのは、コロナのせいも多少ありますが、試食してみないと美味しいかどうかわからないのに試食できないところが多くなっている事です。

 子供の頃から、味のわからない物を人様に上げるのは失礼。プレゼントする場合は必ず自分で食べて納得できるものにしなさいと教え込まれているので、試食もバラ売りも出来ないものは手が出せません。

(こういう所で販売されているものは、味も大きくは外れないでしょうが、それでもずいぶん違います)

何よりも、自分で食べたこともないものを人様に上げるのは平気なんでしょうか?

 

 バレンタイン=愛の告白”という考えも、今は昔。

日本独自の文化として定着した「義理チョコ」を贈る人も年々減り、女性の友人同士でチョコレートを贈り合う「友チョコ」に続き、この数年は、他の誰でもない自分のためにチョコレートを買う「自分チョコ」など新たな楽しみ方が定着し、明らかに女性をターゲットにしたと思われる商品が勢いを増しています。宝石のようなチョコレート、花や動物をモチーフにしたチョコレート、ファンシーカラーのパッケージ等が増えて、いますし、男性も自分のためにチョコレートを買うようになってきています。また、男性から女性にチョコレートを贈る「逆チョコ」やジェンダー平等を意識したブランドを取りそろえる動きも見られます。

 

 名古屋タカシマヤが、約2500人から回答を得たアンケート結果によると、バレンタインチョコの贈り先は「自分」(36%)、「家族」(27%)が上位に並び、以下「お世話になった人」(15%)、「友達」(12%)と続き、「義理チョコ」に至っては3%と、統計を開始した2017年(当時は73%)以来、過去最低を更新したそうです。

 この調査では、「友達」よりも「お世話になった人」に贈る「世話チョコ」の割合が高いという新たな傾向も見られます。

その他、「逆チョコ」いった男性から女性にチョコレートを贈る言葉も生まれています。

義理チョコなど死語になりつつあり自分用のウエートが36%もあるのなら、もっとシンプルで上品なものが増えても良さそうなのですが、まだまだ見た目重視で(これも名古屋の特徴ですが)シンプルで最高級の美味しそうなチョコレートが少ないようです。

 (ファッションウエアの同じブランドでも東京・大阪・名古屋では品揃えが微妙に違い、名古屋の方がコンサバ系が多いです)

 

 今年の名古屋タカシマヤの「アムール・デュ・ショコラ」会場は、両親と子供達という家族、老夫婦などもちらほら見かける様になり、、男性客はずいぶん増えて、 8%位に増えていました。 驚きは彼女とのペアではなく、男性同士のペアが二人で仲良くチョコを選んでいる所も3組程見つけたこと。 コンサバな名古屋で男性が8%位いるということは、東京や大阪のデパートでは男性比率は10%を超えていることでしょうね。

 ゆっくりですが、ようやくここまで来たね!

スイーツ男子がんばれ!

 …………………………

 最後にこの40年で1番の変化は日本のチョコレートのレベルですね。昔は輸入物と和物では明らかに大きな差がありました。

当時私が最高に美味しいと思ったリヨンのリシャール。 (今流行の宝石箱のようなアート的なチョコレートを最初に造ったお店で2003年の六本木ヒルズのオープンに合わせて日本初のショップもオープンしました)ここは今でも特別美味しいですが、こういう物を食べると日本のチョコレートは全くダメでした。ところが現代は却って日本の方が美味しい店も増えています。

 …………………………

次回は義理チョコ全盛の頃の話をしますね。

カユイカユイ

 足で応援

   掻いてるつもり

 

止めると

  止まり

 始めると

   始まる

 

 何度も何度も

   不思議な動き

 

  四匹のどの子もするけど

    マメが一番反応が早い

バレンタインは
大人のビターなチョコレートにあわせて アンティークグラスにヴィンテージブランデーを。

・ヴィンテージとは製造後30~99年経過しているもの。
・「アンティーク」とは製造後100年以上経過しているもの。
「オールド」や「レトロ」にはヴィンテージやアンティークのように明確な基準がなく、印象を表すために使われる言葉です。


ある素敵な方から今年も頂いたベルギーの
BENOIT NIHAN(ブノワ・ニアン)
ショコラ・ド・ドメーヌ
100% デ カカオ
ピュア パート デ カカオ


いい香り優しいビターの香り。
 砂糖や甘味料など一切加えないカカオ100%のチョコなのにで苦味がなく甘ささえも感じる透き通ったとてもきれいな味。
最高級のカカオ豆の良さを最大に引き出したふくよかな苦味というか、苦味のちょっと手前でとどめた角の取れた深いビターさ。
まったく尖らず濃くて円やかな苦みが舌全体に広がり、微かに甘みさえおぼえるおいしさだ。

これは美味い。

マダガスカルの自社単一畑、単一品種により、昔の機械を大切に使い続け、伝統製法を守り長い時間をかけ、ブレンドは一切行わず、「シングルオリジン」にこだわり
カカオ100%のチョコをベルギーのワークショップで手作り。
最高級のマダガスカル産カカオ豆が本来持つ香りや味わいの個性を最大限に引き出し、カカオ豆本来の苦味をダイレクトに感じられるピターチョコレートです。

検索したら一枚内容量60g ¥2,376(税込)でした。明治ミルクチョコレート 50gが122円でしたから、それの16.2倍ですね。




この最高に美味いビターチョコに合わせる飲み物として選んだのは、60年以上眠っていたヴィンテージブランデー
 ギリシャ最古ギリシャNo.1のメーカー メタクサ グランド ファイン
グラスに注ぐと バニラ、薔薇、オレンジ、アプリコットやレーズン、マスカットなどの良さだけを抽出してじっくりと寝かせたようなとても甘くふくよかで芳醇な香りが広がり、まったりと濃厚で深い旨味のブランデー。ここまで芳醇だとブランんデーグラスなどでなく、ウイスキーのショッよグラスや小口のリキュールグラスで、ちょびちょび舐めるように飲む方が楽しめるでしょう

この芳醇な甘さがブノワ・ニアンのビターと絡まってえも言われぬ美味しさにかわります。

メタクサ グランド ファイン40は若い頃とても気に入ってアルコール飲料の中で唯一40年以上も連続して持ち続けているブランデーです。
メタクサ グランド ファインは長年ギリシャ王家御用達で、40年熟成されてから出荷されますが、15年程前に製造中止になっています。
今飲んでいるものは、おそらく製造後6、70年のヴィンテージものです。

 このブランデーを飲むのに選んだグラスは約200年前のアンティークバカラ。


ヨーロッパではクリスタルの王者がBaccarat(バカラ)なら、クリスタルの女王はSaint Louis(サン・ルイ)と言われるぐらい最高級クリスタルグラスとして称される2ブランドですが、1806年にBaccaratは一度倒産し1816年~1829年の10年ほどサン・ルイ傘下にいて、その後1831年~1857年の間も合弁会社として提携しています。
 サンルイ王立ガラス工房が1782年にルイ15世により「サンルイ王立クリスタル工房」へと名前を変えた後に、バカラ社は、サンルイからクリスタルガラスの製造法、技術を学び、1816年にようやく初めてクリスタルガラスの工房を開きますが、このグラスは、クリスタルグラスの製法がまだ発達途中のの1816年~1840年代、宙吹き硝子を木型などで整形した素朴で単純な型整形されたディアマン ピエーリー シリーズの最初期のリキュールグラスです。

細かくダイヤモンド柄などが刻印されていますが、どこかまだ稚拙感がのこる温かみのあるグラスです。
 このグラスは5客そろえていて、「物語のある料理『野の花料理・恵那の野山の 蕎麦懐石』」の食前酒(アミューズ)に特別なお酒を注いでお出ししています。
 その他、私の所にあるグラスはリーデルやシェフソムリエのワイングラス以外は30種類位全てアンティークグラスで、蕎麦懐石の料理それぞれに合わせる一口づつのお酒用にとり変えながら使っていますが、骨董市やアンティークショップなどで4客以上のセットものを探すのですが、100年以上も割れずにセットで残っているということが至難なので アンティークで4客以上の揃いものなどまず出てきません。それでも少しづつ探しています。
このグラスコレクションだけでも結構楽しいです。

 

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このグラス、購入したのは骨董市。めずらしく4客以上揃っていたので、店主にきくと古いクリスタルグラスだと言われますが、クリスタルグラスほど綺麗ではありません。値切ってみるとあっさりとセットで7000円でくれました。

まあそんなものかと家で使っていましたが、ある時、バカラのアンティークを調べていたら、なんと、これはディアマン ピエーリー でした。

 とても驚き、最初期のクリスタルなので輝きもイマイチですがびっくりしました。

今ならおそらく20~70倍の価値です。

この倍率なら株をやっていたらお金持ちになっていたでしょうが、金儲けに繋がらないのが私の性。

他にもグラスや器では結構当たるのですが、株だけはなかなか当たってくれません。