岐阜県現代陶芸美術館 超絶技巧、未来へ! | foo-d 風土

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岐阜県現代陶芸美術館

開館20周年記念

超絶技巧、未来へ! 明治工芸とそのDNA

2023年2月11日(土・祝)~ 4月9日(日)

岐阜県現代陶芸美術館では開館20周年を記念し、「超絶技巧」シリーズの第3弾となる「超絶技巧、未来へ! 明治工芸とそのDNA」展を開催いたします。
金属、木、陶磁、漆、ガラスなど様々な素材により、新たな表現領域を探求する現代作家の新作を中心にご紹介いたします。さらに、これらの作家を刺激してやまない清水三年坂美術館蔵や個人蔵の明治工芸の逸品も併せて展示することで、進化し続ける超絶技巧の世界に迫ります。
孤独な環境の中で、自らに信じられないほどの負荷をかける鍛錬を日々実践している現代作家たちは、明治工芸のDNAを受け継ぎ超絶技巧の未来を担う存在となるでしょう。

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稲崎栄利子《Euphoria》2023年 陶土、磁土、金彩、雲母銀

稲崎栄利子氏の作品は驚異の超絶技巧と言えるもので、思わず目を凝らしてしまうほど の精緻な陶芸の技術で、幻想的な造形を作りあげている。

、あまりにも細かな2mm位の輪などを粘土でつくり、それをチェーンの布等のように仕上げている。

その他、無数の小さなイソギンチャクが珊瑚に付着したような繊細きわまりない作品

 

池田晃将《百千金字塔香合》2022年 漆、木曽檜、鮑貝、金

薄く切った貝殻を埋め込む螺鈿(らでん)の技法で黒色の表面に無数の数字が埋め込まれた漆器の作品

 

福田亨 《吸水》の木彫は「木で水滴を彫ってある。

一枚の板から蝶や水滴を彫りお越し実物の蝶や水滴に見せている。

伝統装飾技法の木象嵌を、立体彫刻へ応用した「立体木象嵌」を考案。着色は一切せず、木の持つ天然の色味や木目の質感を出しています。

木で一番硬いといわれる黒檀(こくたん)。堅く、磨くとツヤが出る特徴がある素材です。身近なところでは仏壇などで使われているそうです。
「水滴」にする部分を残し、ノミで他の部分を1.5ミリ削り、平らにします。そこが「地面」になり、1.5ミリの高さの「水滴」の原型が現れてきます。

水滴部分は丸みが帯びるよう彫刻し、紙やすりで丁寧に磨いていきます。最後は「ろう引き仕上げ」。ワックスの要領で、ろうをすりつけた布で水滴部分をこすり、ツヤを出しました。

 

山口英紀氏の作品は一見すると写真にしか見えない。緻密過ぎてどう見ても白黒写真の様なリアルさ。

 

 ポスターに載っているスルメもありましたが、造形としてはスルメそのものに見える素晴らしさでしたここまでそっくり作ってあるのに、スルメをある程度見た方にはわかると思いますが、色がちょっと違うんです。出来立てのスルメでも古くなったスルメでもない微妙に違うんですね。子供の頃、七輪をわざわざ持ち出して焼いたり、高校の時には教室のストーブで焼いて、匂いが廊下まで出て先生に怒られたりして、スルメは身近な存在だったので、ちょっと残念でした。

 

その他 超絶技巧作品が多数ありました。

 

最後に見た現代作家の本郷真也氏の自在置物作品の龍は、江戸時代中期の明珍清春作の凄い龍などを連想させました。

江戸中期といえば電気もなく全て手作業で鉄や金属を溶かして打ち鍛えて作られたもので、体が自在に動く龍や海老、鷹などあまりにも緻密でこれが金属なのかと目を見張るものがあり、東京国立博物館蔵となっています。
 本郷真也氏は明珍や類似の流派の方の指導を受けられたと思うのですが、現代作家にはたくさんの種類の精密電動工具があり加工も江戸時代とは雲泥の差で楽なので、、明珍と同じレベルでは感動が起きなかった。せっかく凄い技術をお持ちなのだから、現代の過去技術をふんだんに使い、現代でなければできない技を加えられたら超絶と言える素晴らしいものになったことでしょう。

(自在置物とは、鉄、銀、銅などの金属で、タカ、ヘビ、エビ、カニ、コイ、カマキリ、クワガタ、チョウなどの動物を形づくったものです。たんに形にあらわすというのではなく、各パーツを細かく独立させて作り、組み立てられています。プラモデルを想像してみてください。ただ、プラモデルのパーツは、溶かしたプラスチックを金型に流し込んで成形しますが、自在置物の場合はすべて手作り。それも金属の塊や板を熱しては叩くことを繰り返し、形に仕上げているのです。その姿はきめわてリアル。しかも胴体や関節の曲げ伸ばしなど、自由自在に動かすことができます。パーツが細かく分かれているので、自由でなめらかな動きが可能となるのです。)


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やり過ぎても

  美しいものがあり


やり過ぎて

  残念なものがあり


 凄い!

これは!凄い!

大したもんだ!

ご苦労さん!

こんなことせんでも!

これはアート? クラフト?

クラフトだけどアートじゃないね。
こういうものをはじめて見る人には超絶技巧だけど、現代はさまざまな技術や工具が発展しているからそれほどでもないな。

等と頷きながら見ました。

その他 個人的見解ですが 多数の超絶技巧作品も多く、面白い時間でしたがそれほど出もない作品もあり、そういうのがあるからこそ楽しめました。

これはアート?  これらはクラフト? 

 どちらかというと どうでしょう 皆様もお楽しみください。

(写真は最初と最後の2部屋の現代作家のものだけ可能でしたので、それだけ載せてあります。)

出品作家(現代)
青木美歌[ガラス] 池田晃将[漆工] 稲崎栄利子[陶磁] 岩崎努[木彫] 大竹亮峯[木彫] 蝸牛あや[刺繍] 小坂学[ペーパー] 長谷川清吉[金工] 樋渡賢[漆工] 福田亨[木彫] 本郷真也[金工] 前原冬樹[木彫] 松本涼[木彫] 盛田亜耶[切り絵] 山口英紀[水墨画] 吉田泰一郎[金工] 彦十蒔絵 若宮隆志[漆工] *五十音順