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自然や芸術 食など美を 遊び心で真剣に

恵那市文化祭 華道展 2023/11/05

 

 

 

 

 

大勢の出品で今年も盛大に行われました。

私は、11月3日まで行われていた恵那市美術展に出品していた花器を使って生花を出品しました。

いつもそうですが、お花の手配は先生任せで、何が来るのか活ける直前までわからないという面白さ。

用意されていた花は

ストレッチア 極楽鳥花

ストレッチアの葉

リュウカデンドロン

バラ

ゴッドセシアーナ

花は洋風

器は和風の世界

すごく特徴のあるストレッチア(極楽鳥花)と更にすごく存在感のあるストレッチアの葉という組み合わせ。

これは これは スゴイと思った。

そして真紅のバラだ。

このストレッチア(極楽鳥花)を主にして

更に特徴のあるストレッチアの葉を令としてどんと高く

正面には真紅のバラ

中々面白い情熱的な作品ができました

 

 

拙作の鎬花器(しのぎかき)の強い個性がストレッチアの強烈な存在感をなんとか受け止められたようです。

 

活ける直前まで花材がわからないという未知なる楽しみは面白いです。

恵那市文化祭 美術展

 

 公募美術展で、プロでもアマでも恵那市民のみならず、県内外誰でも応募できる美術展で今回は66周年です。

 遠くの県やプロやセミプロの方も出品されているので僕のように年に数個しか作らない完璧アマチュアには賞を取るのは中々難関です。

今まで3年続けて応募して

 教育長賞

 努力賞

 入選

をいただきましたが、1番の市長賞は高嶺の花ですね。

 いつも結構忙しく時間がなくて、1年間に数点しか作陶していないのですが、今年もまた応募して出品しました。

 今年の作品は自分的にはまだまだレベルが低く、しっくり来ない作品でしたが、「鎬花器(しのぎかき)」を出品しました。

 

 

 

審査が終わり「入選」でした。

 

また来年高みを目指しましょう。

 

 10年以内に市長賞が取れればとのんびり思っています。

尚この花器は11月5日の恵那市文化祭華道展で、お花を活けます。

 拙い作品ですが、どうぞご高覧ください。

恵那市文化祭

 美術展 10月28日~11月3日 9時~16時

 華道展 11月5日 朝9時~16時

  恵那市文化センター

今年もあるかと

  きてみれば

 誰も通らない

 小さな路地の

  片隅は

  金平糖の花盛り

 ここから全国

  お菓子屋さんに

 金平糖を

  届けるのかな

 

 

 

 …………………………

ヒメツルソバ

ヒマラヤ原産の植物にしては耐寒性はそれほど高くなく冬季には降霜すると地上部が枯死し宿根状態となり、さらに土壌凍結が起きると根も枯死して全滅してしまう。ただし種子の発芽率が比較的高いため親株が死滅してもこぼれ種で翌年には新たな株が芽吹く。

 

秋も随分深まってきましたが、恵那の山々の紅葉はまだちょっと先の様です

それでも今日は紅葉の秋を感じていただきたく用意しました。

 無農薬有機栽培の人参3本を紅葉の形に切り、何も味付けせず、10ℓの水で湯掻いてそのエキスを全部取り出し

火を止め、又湯がき、火を止め、又湯がき、数日かけて10ℓの水を蒸発させて20切れの紅葉人参にそのエキスを全て戻しただけ。

 

「何も足さない何も引かない

 ただ食材の良さを活かし切る」

   これが私の料理の原点です

これだけでビックリする甘味と旨味がでてきます。ここにも小宇宙 人参の本当の美味しさをお楽しみ下さい。

 

 

合わせるものは恵那の今を感じていただきたくて、山に入って採ってきた木の実5種類

 

人は誰も採らない

小さな山栗と椎の実

棗(ナツメ)

萱の実

ナツハゼの実

 

 

丁度満月

ボーンチャイナの大皿を満月に見立てて秋の夜の山の情景をあらわしました。

 

 

左から山栗 下に 椎の実 夏目

先週土曜日「物語のある料理『野の花料理・恵那の野山の 蕎麦懐石』」へ来られたお客様へお出しした遊び心の料理です。

染めと織の万葉慕情81

  紐解き放けて寝るが上に

   1983/10/28 吉田たすく

 

 

 紐の歌のつづきです。

 万葉の巻十四は「東歌」(アズマウタ)といって関東地方などの日本の東の国の歌が集められています。

岩波の古典文学大系の万葉の解説には東歌の事を「この巻の大部分が、元来口誦の世界のもので民衆の共有に属する。 多くの歌の生(なま)で粗野で力強い詠み振り、農民生活に密着した素材、豊富な方言で田園調、野趣のある生命感」にあると書いています。

 

 紐の歌をひろってみても当時の農民が口誦したであろうと思われる、たのしいゆかいな歌があります。

 

  足柄の

   彼面(をても)此面(このも)

     刺す罠(わな)

    かなる間しづみ

     見ら吾紐解く

 

 これは猟師が山にわなをかけてまわる時に歌っていたものと思われます。 足柄山のあちこちに猟師が騒がしくわなをしかけている。その間にこっそり草むらにかくれて少女子と私は紐を解く。という歌で、他の猟師のこえを聞きながら青空のもとでだき合っているようすがうかがえて来ます。

 

陸奥国(みちのく)に旅立した時の歌でしょうか。

 

 会津嶺()

  国を遠み

    逢はなはば

  偲(しの)ひにせもと

   紐結ばさね

 

 会津の山のある国が遠くて逢えない時には、偲びぐさにするように下紐を結んでくれよね、と結んでもらって出かけるのですが、この次にある歌が傑作です。

 

 筑紫なる

  にほふ兒ゆえに

    陸奥(みちのく)

 可刀利少女(かとりおとめ)

  結びし紐解く

 

 筑紫の国へ行きそこで、色美しい可愛い乙女にめぐり会ったので、みちのくのカトリ少女の結んでくれた下紐をないしょで解いてしまった、というのです。

 下紐は旅の間解かないで、又逢う日までそのままにしているのが夫婦のちぎりであるのに、旅さきで会った娘と紐解く事もあったのです。 ここらが、東歌のアヅマウタらしい所なのです。

 

 高麗錦 ( にしき)

  紐解き放 ()けて

    寝るが上()

   何()どせろとかも

    あやに愛(かな)しき

 

 大陸から舶来の高級織物の下紐を解きはなって共寝をしている最中に、この上どうしろというのか、無性に可愛いことだよ、と。

 

 ここまで詠われてしまえばもう何もいうことはありません。またこんな歌も有りました。

 

 昼解けば

  解けなへ紐の

    我が背なに

   相寄るとかも

    夜る解け易け

 

 昼解けば解けにくい紐なんだけれども、 我が彼氏に相寄るからなのか、夜は解けやすいものだ、と。もういいもういい、勝手にしやがれといいたい所です。

 

     (新匠工芸会会員、織物作家)

 

日本の四季は二十四節気 七十二候 一年に72回も変化しながら移り変わり、野の幸、山の幸もどんどん変化します。

 この素晴らしき日本で、その片隅の自然を感じていただきたくて遊び心で

「物語のある料理『野の花料理・恵那の野山の 蕎麦懐石』」を月に二度だけ行なっていますが、1ヶ月以上前に予約を受け、予約を頂いてから 毎日の様に恵那の野山に入り、恵那の野山の「今」を感じていただける花や木の実を探します。特に食べられる花は大切。

また予約をいただき、今日も山の方へ 何か咲いていないかな、美味しそうな木の実や山の幸、花などないかなっと探しに出かけました。

 私の家は名古屋駅からJRで1時間の恵那駅から徒歩8分、市内中心地ですが、今回も懐石用に何かいいものをと探しに車で山に向かって行きました。

まだ走り出して10分位なのにカモシカを発見 こんな近くで! っとびっくり‼️

 

 山に行くと鹿、猪、猿、狸、キジ等様々な動物がいますが、猿やキジは年に2回位みますが狸や鹿や熊はみたことがありません。

 一番遭遇するのはカモシカで、結構近くで会うこともあります。

昨年は恵那峡のカフェでランチをしていると5m位の所に突如現れて、哲学者の様な目をしてこちらをみていました。

 長年、特別天然記念物として保護されてきたので、人間を怖がらなくなったのでしょうね。他の動物は人が近くに行くとすぐに逃げるのにカモシカは人がいても逃げないしゆっくりしか動かないし向かってもきません。

 

 

 哲学者の様に

  こちらを数分間じーっと観察して

 こちらもじーっとみている

  何を感じたんだろう

自然の有り様とでも

 何事もなかった様に

  ゆっくりと歩き始める

   いつもの仕草で

      去っていった

 

 

 

 こういうふれあいって いいね。

元々自然は彼らのもの それを人間が侵略してきました。

人も動物

 どの動物ともせめてこういう関係でいたいと思う。

 

 

夕日あび

 静かに暮れる

  コスモスの村

 

 

  ………………  

 

遊びごころの

 イタズラ絵描き

芸術の秋

私ごとですが、弟で鳥取県無形文化財の吉田公之介が、タピストリー「朝明の稔(あさけのみのり)」で新匠工芸会の最高賞 富本賞をまた受賞致しました。

 新匠工芸会展

  東京都美術館 10月25日~30日

  京都市美術館別館 11月15日~19日

 芸術好きの皆様

お時間がとれましたら

 どうぞ ご高覧ください

 

 

 

 

 

 

 

 

 …………………………

吉田公之介

1956年(昭和32年)生まれ。

父である吉田たすくが考案した「綾綴れ織」を受け継ぐ。

『図説・紬と絣の手織技法入門』編著

2004年、鳥取県伝統工芸士に認定される。

2006年、新匠工芸会会員となる

2020年、

鳥取県指定無形文化財となる

鳥取短期大学絣美術館館長。

鳥取短期大学絣研究室の講師として、毎年社会人研究生に織物実習・講義などの研修を行っている。

また、生涯学習講座などでも「倉吉絣」の歴史や製法、特徴などを伝えている。

倉吉市美術展覧会(市展)運営・審査員。

鳥取県美術展覧会(県展)運営・審査員

 …………………………

新匠工芸会は、1947年に陶芸家富本憲吉(人間国宝)を中心に染色家稲垣稔次郎(人間国宝)ら多くの工芸家が集い発足した、日本の草分け的工芸会です。「新匠工芸会展」は、染織・陶磁・漆工・木竹工・金工・七宝・人形・ガラスなどの多様な部門からなり、毎年「新匠工芸会展」を開催し、自己の創作による現代に即応した工芸作品を広く一般から公募しています。特に染織に関しては日本でもトップレベルの会となっています。「新匠工芸会展」は今年で第77回展を迎えます。

木賊(トクサ)の真っ直ぐスッと立つ姿

オンシジュームの嫋やかさが好き

 

 

 

 染めと織の万葉慕情80

  よりよい紐解け我妹

   1983/10/21 吉田たすく

 

 

 紐の歌のつづきです。

 先週につづいて巻十二にのっているからひろって見ます。別れぎわに

二人して結びあった紐は一人して解く事はありませんでした。

 又あう日のためにこの紐は結びつづけているものです。”別れを悲しぶる歌“の中の一首

 

  白たへの

   君が下紐

     我さへに

    今日結びてな

     あわむ日のため

 

 白たへのあなたの下紐をわれさへに”私まで手を添えて、今結びまし

ょう。

「二人して結び紐を一人して われは解き見じ」という歌のように、二人が二人の手と手で互に結びあう場面のようすが見えるようです。 そし

て再び、又お逢いする日のために、とっています。

二人の間にゆえあって逢えない日が長くなって、来ますと、恋しい逢い

たい気持ちがむねにこみあげて来るのです。 このせつない思いを忘れさせてくれる草がありました。“忘れ草です。

 

 真夏の白雲の浮かぶ青空の野によじれ咲く真っ赤な花びらの「カンゾウ」の花です。 この花を身に付けると、憂えを忘れる草と信じられていたのです。

  わすれ草

   わが紐につく

     時となく

    思ひ渡れば

     生けるともなし

 

 わすれ草をわが下紐にくっつけて、恋を忘れようとしているけれども、

ききめなく忘れられなくひっきりなしに恋しく思っていると、生きてい

る心持ちもしないから。という歌もあります。

 

この歌とは反対に、二人の出逢いがあって“早く紐解け、とか"さあさ

紐解きなといった歌もあります。

 

  明日よりは

   恋ひつつあらむ

     今夜だに

    早く初夜(よい)より

     紐解け我妹

 

 これは七夕の夕、牽牛が女に逢っての床入の歌ですが、明日からは又

天の川をへだてて別れ別れになってしまい、互に恋いつつ一年間すごさなくちゃならないから、今夜はよいのうちから紐解きなさいよ織女さんよ、

とたのしい会話が空から聞こえてくるようです。

 

 つぎの歌は女の家に男がたづねた夜の問答歌です。

 

  ただ一人

   寝れど寝かねて

     白栲の

    袖を笠に着

     ぬれつつぞ来し

 

  雨も降り

   夜もふけにけり

     今さらに

    君行かめやも

     紐解き設()けな

 

 ひとり寝にねつかれず、「袖を笠にしてたづねて来たよ」「雨も降ってるし夜もふけて来たからあなた今更かえらんかっていいじゃないの。さあ下紐解いて寝る仕度をしましょうよ」と万葉当時のよぱいの(結婚)のよう

すがしのばれるのです。

 

       (新匠工芸会会員、織物作家)