foo-d 風土 -3ページ目

foo-d 風土

自然や芸術 食など美を 遊び心で真剣に

 紅葉真っ盛りの京。紅葉より観光客の方が多い様な永観堂には寄らず前を通り過ぎ5分 泉屋博古館(せんおくはくこかん)へ。

 南禅寺等にも近く、結構便利なところにありながら いつ行っても見学者が少なく、住友財閥収集の、今から3000年以上前の殷時代の世界有数と名高い中国青銅器がゆったりと観られる素晴らしい美術館です。

広い敷地に紅葉も美しい美術館

 泉屋博古館

  ブロンズギャラリー 中国青銅器の時代

特集展示「殷周青銅器 解体新書」

 2025年9月27日(土)~ 12月14日(日)

 

 

リーフレットより

模と範が生み出す青銅芸術──いまから約三千年前の殷周時代、古代の工人たちのイマジネーションと超絶技巧によって生み出された青銅器の数々は、美術工芸の「模範」としてのちの時代に大きな影響をおよぼしてきました。今年、約半世紀ぶりのリニューアルを迎えた泉屋博古館では、世界最高峰とも称される住友コレクションの青銅器を、新しくなったブロンズギャラリーにて一挙に公開。動物をかたどったユーモラスで愛らしいものから、金属ならではの厳しくも優美なる造形まで、中国古代の青銅芸術を存分にお楽しみいただけます。秋季は殷周青銅器の鋳造技術にせまる特集展示を公開。奥深き殷周青銅器の世界へとみなさまをご案内いたします。

 【特集展示】殷周青銅器 解体新書 複雑繊細な殷周青銅器の造形は、いったいどのような技術によって生み出されたのか。その謎に、当時の鋳型づくりの角度からせまっていきます。台湾中央研究院歴史語言研究所、芦屋釜の里との共同研究にもとづく成果を一挙に公開。

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泉屋博古館

京都市左京区鹿ヶ谷下宮ノ前町24 075-771-6411

 

 

 夕の空

  満月写し

    銀の峰

 

  静かに眠る

   中央アルプス

 

 

 寒風に

  満月照らす

   野球場

 

 

2025/12/05は見事な満月でした

京都市京セラ美術館

 特別展「民藝誕生100年—京都が紡いだ日常の美」

  2025年9月13日~12月7日まで

 

 本来は、展覧会が始まった9月にすぐに行こうと思いましたが、京都はまだ熱帯のような気温ですから、京都市内の紅葉が一番綺麗なときと合わせていこうとして、終盤になってしまいました。

 

 「民藝」は、柳宗悦が京都に移り住み10年近く過ごす間、河井寛次郎や濱田庄司ら民藝の関係者と、京都の人々の交わりもあり1925年「民衆的なる工芸=民藝」として生まれました。

「民藝」の歩みは、大正、昭和へと社会が近代化する中で、人々の衣食住の概念を変革させていくものであり、その活動は大きなうねりとなって、日本そして世界へと広がっていきます。

 

 私は子供の頃から民藝関連の展覧会にもよく行っていますが、2025年は民藝誕生100年ということで、昨年から今年にかけては日本各地多くの場所で民藝の展覧会がたくさん催されています。

 多くの民藝展では超有名な柳宗悦、河井寛次郎、濱田庄司、棟方志功、芹沢銈介等が中心ですが、今回の展覧会は、もう少し幅広く京都をベースに「上加茂民藝協団」で活動した黒田辰秋(木工)、青田五良(染織)、青田七良(金工)、鈴木実(染織)の作品や「民藝館」「三國荘」のために制作された河井寬次郎、濱田庄司、バーナード・リーチらの工芸作品。京菓子の鍵善良房、牛肉水炊きの祇園十二段家、山口書店、民藝の建築を推し進めた上田恒次など、京都における民藝運動の推進者や支援者をめぐる作品や資料などとあわせ、京都と民藝との関わりを総合的に紹介しています。

 また、日本統治下の朝鮮で柳宗悦に民藝運動へのきっかけを作った浅川伯教 巧にも軽く触れていますし、吉田璋也や文筆面で民藝を広めた式場隆三郎も紹介しています。

吉田璋也は多くの民藝展覧会でも新民藝の開拓者としてよく出てきますが、式場隆三郎が取り上げられることはあまりなく、民藝に関係した人たちを幅広く扱っているとてもすばらしく良い展覧会でした。

 

 

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 (この展覧会では直接触れられていませんが、皆さんは「民藝樹」というのをご存知でしょうか。

これは、民藝運動を実践させるための三本の柱、「美術館・出版・流通」を明示したもので、『月刊民藝』の創刊号(1939年発行)から掲げられている図です。

 「美術館」は工芸品の蒐集展示を行う「日本民藝館」。

 「出版」は機関誌『工藝』『月刊民藝』、その他の書籍を編集・発行する「日本民藝協会」。

 「流通」は個人作家や全国の民藝品を販売する「たくみ工藝店」を表しています。

「出版」では式場隆三郎が自ら昭和十四年に「月刊民藝」を創刊し、これにより一気に全国に民芸運動が普及しました。

「流通」では、古い民芸品の掘り返しではなく、鳥取の吉田璋也が、鳥取民芸館を作ると同時に「新民芸運動」としてディレクターとなり名もなき工人に自費でデザインや仕様等の指導をするとともに、彼らの作品を販売する場として、「たくみ工藝店」を鳥取で開店し、東京銀座にもつくり、これに刺激され全国に民芸店ができていきます。

 吉田璋也と式場隆三郎の二人は大正六年現・新潟大学医学部に入学した同級生で、白樺派に傾倒して文芸誌 「アダム」を刊行。武者小路実篤講演会などの活動を展開し、同九年我孫子に柳宗悦らを訪ね、これが機縁となって二人は柳を生涯師として慕うことになります。

 「新潟大学医学部を出て、二人は医者にはなったが、式場はその余暇に文学をやるといい、吉田は工芸に興味を持つようになって、互いに医者ではありながら民藝に関わっていきます。昭和十三年吉田が軍医として北支戦線に応召する際「東京の「たくみ工芸店」の世話をよく頼むと」言うと、式場は「躊躇していた私も決心がついた」「自分に出来る援助は文筆による宣伝よりないといって」 昭和十四年「月刊民藝」を創刊します。吉田は「これが彼の民藝運動に本格的に巻き込まれる奇縁ともなった」とし、「この雑誌は・ 民芸運動を普遍化して、今日の民芸ブームを生む素因を造った大きな一つとも言えます」

 文による式場隆三郎の「月刊民藝」 物による吉田璋也の「新民芸運動」と「たくみ工芸店」これら両翼があることにより、民芸運動は更に広まり、現代に続く確固たる位置に存在するといえます。

吉田璋也は、倉吉市の医師で現代彫刻家であった私の伯父伊藤宝城と私の父とも懇意であり共に民芸運動に参加していますし、鳥取たくみ工藝店で父の作品も販売していました。

 式場隆三郎は民藝と関わりながら、その後、精神科医士とし児童養護施設の八幡学院で、児童の山下清の隠れた才能を発見し、芸術家山下清を育てました。

京都市京セラ美術館

 特別展「民藝誕生100年—京都が紡いだ日常の美」

  2025年9月13日~12月7日まで

会期はあと数日ですが、ぜひお出かけください。

 

2025年 頑張り過ぎた皆さん

仕事納めの後、ご自分へのプレゼントで美味しいフレンチはいかがですか。

 本年締めくくりの「第26回美食の会」は、常に最高の食材と拘りすぎの肉フェチで究極のフレンチを目指す林シェフのお店で、東京や大阪からもわざわざ食べに来るベルエキップです。

仕事納めの後 12月28日17時より開催いたします。

6名貸切であと3名の方の参加を募ります。

料理の一例

 ◎オマールブルー

世界最高のオマール海老

フランス ブルターニュ産オマールブルー

 黒みがかった青いオマールで、オマールブルーと呼ばれ、食べたときの甘さ食感など普通のオマールとは全く違うおいしさ。

  筋肉を食べてほしいと言うシェフの思いから厚切りにしています。ぜひ1口で噛み締めてください。その時は、ポワレしたオマールにオマールの出汁を煮詰めたオマールバターを上からかけて完成する究極のオマールとなります。

 ◎ビーフシチュー

草を食べて育ったグラスフェッド牛を使って10キロのお肉から少ししか取れない肉汁を煮詰めた汁を入れ肉に含まれる塩分を取り出したビーフシチューソースが主役のお料理です。お肉はただの具になります。少し冷めてくるとあまりにも濃厚なソースで唇がくっついて参ります。ソースのおいしさのほうもお楽しみください。ぜひお箸で張ってください。

◎最高級フォアグラの食べ比べ

こちらもおそらくフランスの有名産地より、今日本で一番美味しいだろうと思われるスペインとハンガリーの最高級フォアグラの食べ比べ。

(スペイン産の最高級品は今あるものだけで、来年からは日本に入って来ないのでラストチャンスです)

◎メインディッシュ

  最高級マガモの食べ比べ

おそらく今日本で一番美味しいだろうと思われる、シベリアから新潟に飛来した網捕りの天然真鴨と、人が丁寧に育てた高級真鴨のロティの食べ比べ。

などを中心に地元野菜を使い、地元瑞浪焼の器を使って 8品~10品いただきます。

最終メニューは今考案中とのこと。

一年に一度 最高級フレンチ ジビエを楽しみましょう

会場 ベルエキップ

 美味しくて毎年美食の会を行っているお店です。

 岐阜県瑞浪市薬師町2丁目55-1

日時 2024年12月28日17時

 会費26500円(税抜)+飲み物代

 飲み物で、日本酒は周之介コレクションの中からいつものように特別なものを6種程持参します。(この日本酒は私の遊び心、いつもの通り、料金はいただいていません)

 

 日本酒一例

  ◎今回の特筆は、33年間もの間倉庫の奥で静かにじっくりと常温熟成させた世界中どこにもない唯一の純米酒です。

 長い年月でブランデーとドライプラム、紹興酒等を数滴落とした感じの超熟成辛口の味で、フランスのジビエにとてもよく合います。

  ◎Shu ( 周之介ブレンド日本酒)

料理にそっと添って主張しないが静かな存在感で、じっと横にいてくれてよかったと思わせる往古の賢女の様なお酒。

  ◎その他 他所には無い特別にじっくり寝かせた純米吟醸無濾過生原酒や フレッシュな大吟醸等滅多に飲めない日本酒

 (「美食の会」は、7年前に岐阜県 東美濃地方の美味しい料理、美味しいお店にこだわり、ただ食べるだけでなく、この地方の食文化向上も含めて食を楽しもうと始めて、年に数回行っています。)

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交通手段

 JR名古屋駅から50分 瑞浪駅から車5分

帰りは

関西方面

新大阪まで1時間50分

 瑞浪発21:05⇨名古屋21:55 22:07発 のぞみ479号⇨新大阪22:57

関東方面

東京まで2時間半

 最終のぞみ便は瑞浪発21:05⇨名古屋21:55 22:06発 のぞみ202号⇨東京23:39

    お泊まりならビジネスホテルが徒歩5分であります。

  全6名の貸切です。

  応募対象はFB友達や私の存じ上げている方で、あと3名募集いたします。

このページかメッセンジャーにお返事ください。

どうぞ応募よろしくお願いします。

京の紅葉

 京セラ美術館で特別展「民藝誕生100年—京都が紡いだ日常の美」を堪能した後は、紅葉真っ盛りの京の散策へ。

ただし、観光客の多いところははずして、京セラ美術館から500mのところにある無鄰菴へ。

ここは山縣有朋の別荘だったところで、七代目小川治兵衛の作庭による日本庭園です。

 

 

予約制で時間別に入場人員が決まっているのでゆったり観て、

徒歩10分ほど、観光客が溢れている南禅寺は入らないで三門の前を通り、

 

 

徒歩5分の紅葉の京都で1、2を誇る永観堂(禅林寺)というのが一般的ですが、ここは外します。案の定永観堂の前には入場を待つ200人以上の列。

この横を北上。

次の目的地 泉屋博古館へ行きました。

 岐阜県土岐市曽木の曽木公園へ

  陽光に美しく見える午前中に行ってきました。

 

ここは長年、10近くある池に映る紅葉のライトアップがとても綺麗で美しく、何百人もの人が夜来ていましたが、私はおそらく日本一だと思っていました。しかし、この美しさを保つには地元民だけの管理だけでは難しく土岐市の補助がなく、やむなく今年から終了となってしまいました。本当に美しく、毎年ライトアップをいるのが楽しみでしたが、本当に残念です。市民の憩いのため、貴重な観光資源でもあり、本来土岐市がきちんと資金を出して保存すべきだと思います。

 

 

   落ち葉と共に紅が映え、黄葉が添えて綺麗でした。

 

 自然の野山のこうようは黄色が多いですね。

 かつて奈良時代、万葉人が楽しむもみじは黄葉と書き黄色がメインでした。

 古代の人々は木々の葉が黄や紅に変色していく様子を、草木染めの染料を揉み出す様子を連想して、揉み出す=「もみいづ」がなまって「もみぢ」になったといわれます。

 

 もみじは奈良時代の『万葉集』にもさかん詠まれていて、この頃から人々の心をとらえていたことがわかります。ただ、万葉の時代までの「もみぢ」には「黄葉」の字が多く使われていますが、平安時代になると「紅葉」と書かれるようになっていきます。

 

黄色から紅色へと好みが変わるのは、

 梅を愛した万葉人が平安の世に桜に変わって行ったことにもよく似ていますね。

 ゆるりと落ち着いた悠久の都 奈良は静かに香る梅を愛で、少し賑やかで派手な京都へ移ると淡いピンクが踊る桜の様に人の心も変化してきたからでしょうね。

 

 

 移り行く

  日本の四季の

    美しさ

   艶やかもあり

    寂しさもあり

 

      周之介

 

 タピオ・ヴィルカラは、妻のルート・ブリュックと共に、フィンランドを代表するデザイナーで、私は二人どちらも大好きで、今回の展覧会を楽しみにしていました。

 

 ルート・ブリュックは皆さんご存知のように北欧っぽいイメージのセラミック・アーティストで、イソップ童話やで蝶や妖精や様々なセラミック作品を発表しています。2020年には岐阜県現代陶芸美術館でも「ルート・ブリュック 蝶の軌跡」展が開催されています。

 

 タピオ・ヴィルカラも妻のルート・ブリュックもその芸術表現は違いますが、共に、実に多彩で、氷や水、木の葉など自然の要素を巧みにモチーフに取り入れ、フィンランドの自然が感覚になっているとおもわせ、夢見るような素敵なセンスと温かい心が作品に表れていて、素晴らしい夫婦だねっと思ってしまいます。

 

 

 タピオ・ヴィルカラの代表作は、ラップランドの溶けゆく氷にインスパイアされて創作された「ウルティマ ツーレ」です。

自然の氷、氷河が膨大な時間と情熱をかけて溶け出す瞬間を閉じ込めたようなグラスで、フィンランドのクラフトマンシップと自然への敬意が細部にまで宿っています。

 

 私は長年、タピオ・ヴィルカラは、イッタラのデザイナーであると共に世界的なガラス作家だと思っていましたが、今回の展覧会で、その芸域の広さに驚くと共に、特に会場最初に現れた木彫のオブジェの木目の妙には驚き感銘しました。

「ウルティマ ツーレ」を木で表現したものでした。

 薄い板をただ貼り合わせて切ったものではなく、木目の線が開いていく。とても綺麗で、流れていく木目。

 なぜこういうふうにできるのか、まるで、描いたとしか思えないのですが、描いたものではなくて、タピオ・ヴィルカラが長年苦労して創作した、本物の木目と、彫りと、磨きと研磨によって“木目らしく見える流れ”を創出していたのでした。しかし、よく見てもその作り方がわからないものもあり、 とても見事です。

これはとても欲しいなーっと思いましたが、残念ながら無理ですね。

このオブジェが宙にあり地にあり素晴らしい展覧会。 

 

 

 

 

ラップランドの溶けゆく氷にインスパイアされて創作された「ウルティマ ツーレ」

 

自然の氷、氷河が膨大な時間と情熱をかけて溶け出す瞬間を閉じ込めたようなグラス

 

 皆様もどうぞ会場へ足を運んで楽しんでくださいね。

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 ちょっと余談ですが、

 私は自身の蕎麦懐石でペアリングでお出しするお酒用に、ヨーロッパ中心に4個以上揃ったアンティークミニグラスを探していますが、もう10年ほど前に名古屋骨董祭のある店で、氷のようなグラスが木を丸くくり抜いてそのサイズに合わせて作った箱に入っているグラスセットを見付けました。これが、なかなか良い。

 店の方に、これはどこの国の誰の作品かと尋ねましたが、わからないと言われました。どこのものかわからないからでしょうで10000円ほどで購入し、家に帰ってから、よく見ますと、その一つに5mmほどの小さな赤いマークが薄く残っていました。 これをヒントにネットでさまざま調べてみますと、フィンランドのイッタラのタピオ・ヴィルカラ作の「ウルティマ ツーレ」シリーズのグラスということがわかりました。

 ただ、カタログや美術展の資料等探しても、同じテクニックはありましたが、同じものはなく、ケース付きはどこにもなく、ケース自体も特殊ですし、どんなに検索しても全く出てきません。少なくともイッタラの量販品グラス(1客8000円から20000円位)ではなさそうです。

 

 

  (下記は自宅のものです)

 おそらく誰かの特注か、特別催事用に、オーロラや白夜など、光が織りなす素晴らしいラップランドの野山へ出掛けたときなどに、フィンランドのウオッカを飲むために、フィンランドの木をくり抜いたケース入りのグラスセットだとおもいます。

 

 今回の展覧会にもよく似た少し大きなものが『ニヴァ/急流(グラスのモデル)1971年イッタラ』として出店されていて、

そのテクニックを実物で見ることもでき、

とてもうれしく、良い経験ができました。

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 岐阜県現代陶芸美術館

   「タピオ・ヴィルカラ

      世界の果て」展

 リーフレットより

フィンランドを代表するデザイナー、彫刻家として圧倒的な存在感を放つタピオ・ヴィルカラ(1915-1985)の日本初回顧展

妻は、同じくフィンランドを代表するセラミック・アーティストのルート・ブリュックです。

 1947年、イッタラ社のデザインコンペに優勝。1951年、ミラノで行われたトリエンナーレで三部門金メダルを受賞し、名声を不動のものとする。彼は、ラップランドの静寂をこよなく愛し、生命の神秘や大自然の躍動を着想源に、「ウルティマツーレ」 (ラテン語で 「世界の最北」を表す言葉)をはじめとするガラスの名作を誕生させました。 デザインの対象はガラスのほかに磁器、 銀食器、 宝飾品、照明、家具、紙幣、グラフィック、 空間まで広くおよび、 あらゆる素材に向き合い、触覚と視覚を鋭く働かせて生だす洗練されたフォルムがヴィルカラの作品の見どころです。

また、神話をモチーフにしたガラスのオブジェや、自ら開発した積層合板を用いたオブジェにはプロダクトデザイナーとは異なる表現者の顔ものぞかせます。

本展は、エスポー近代美術館、 タピオ・ヴィルカラルート・ブリュック財団およびコレクション・カッコネンから厳選したプロダクトやオブジェ約300点に加え、制作過程や背景を明かすドローイング (複写)や写真を展示します。

生誕110年 没後40年を迎える2025年、繊細にしてダイナミックなヴィルカラの造形の魅力に迫ります。

岐阜県現代陶芸美術館

 タピオ・ヴィルカラ

     世界の果て

   2025.10.25~2026.1.12

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イッタラ(フィンランド語: Iittala )は、「現代的な北欧デザイン」による食器などインテリアデザインを専門とするフィンランドのデザイン企業。

最も有名なのがガラス製品で、世界中のデパートで販売されている超有名メーカーです。

 また、三宅一生は造形的デザインで、私の好きなデザイナーですが、ちょっとした縁で、一生の個人パーティにも伺ったことがありますが、三宅一生とイッタラの2大ブランドの夢のコラボとして《Iittala×Issey Miyake》が2016年に発表されています。イッタラのガラス器と一生のプリーツ プリーズの布や器デザインとのコラボで、これも世界のデパートで販売されています。

 山梨県蕎麦屋めぐり2軒目は有名店 「長坂翁」

北杜市の長坂駅から徒歩30分はかかる、木々に囲まれた森にある

これで3回目

何十年ぶりに訪問

長坂翁は、蕎麦打ち名人 達磨の大将(高橋邦弘氏)が40年前に理想の蕎麦打ちをするために東京からここに引っ越して始められた「翁」最初の店。

 玄そば(殻つきのそばの実)を磨きから石ぬき・粒揃え・皮むき・選別・石臼で挽いてふるうまで、全工程を自らの手で行う「自家製粉」にこだわり抜く。

 高橋邦弘氏は、蕎麦聖とも呼ばれる片倉康雄の足利一茶庵で修行のかたわら片倉康雄のそば教室の師範代を務める程でした。その後、東京で「翁」を開店し有名店になり、その後長坂へ移転し、連日何十人も並んで待つ超繁盛店へ。

 友蕎子(ゆうきょうし)片倉康雄は、種類の少なかった蕎麦の世界で、様々な変わり蕎麦を考案し、蕎麦懐石を発案し、蕎麦を一流の料理へと昇華した人物であり、日本中に多くの弟子を持つ足利一茶庵の創始者です。

 彼の蕎麦打ち技術を学ぼうと全国から足利に殺到した「足利詣」は現在も語り草となっています。 

私も三度ほど足利へ食べに行っていますが、「足利詣」で有名な一茶庵本店は今も重厚な造りの入り口で総本山に相応しい威容です。

また、いまも名著として蕎麦屋を志す職人達のバイブルとなっている片倉康雄著「手打ちそばの技術」は厚さが3.5cm程もある重厚なハードカバーで12000円もしましたが、とても内容が濃く、私も購入して勉強しました。

 

 

 さて、長坂翁ですが、私が初めて訪問したのはお店ができてしばらく経ってからだから、もう40年近くにもなるのだと思いました。

 当時はいつも何十人、多い時は100人以上も並んでいて、新聞にも載った超有名店です。

 その後高橋氏(達磨の大将)は広島県の山奥で「達磨・雪花山房」を開き、そば指導を中心とした活動を開始され、このお店はお弟子さんが継がれ、二代目の時にも食べに来て、今回は三代目になっていた。

 達磨の大将は2015年5月に雪花山房を移り、今は佐賀県におられる様子。

高橋名人のお弟子さんの「翁グループ」の蕎麦屋は全国に36店舗。

 高橋名人の蕎麦打ちは、お弟子さんの店で行われた講習を含めてじっくりと一部始終を数回みて動画にも録画して家で勉強。

また別の機会にも拝見しに行ったが、打ち始め 水回しからこねて切り終わるまで、無駄な動きが一切なく素晴らしいスピードで綺麗に収まり、それは見事。まるで神業の蕎麦打ち。他でも蕎麦打ちは観ているが、こんなに完璧な蕎麦打ちは見たことがない。

 その二八蕎麦は綺麗で喉越しよく、どんな二八蕎麦より美味しかった。

 

 さて、長坂翁3代目の蕎麦はどうだろう。

 翁と言えばまず二八蕎麦だが、お品書きの最初には十割蕎麦が書かれていた。

 翁達磨グループも初期と違い、様々な蕎麦を出す店が増えているし、十割蕎麦ブームもあったのでそうなったかな。

 (余談ですが、10年以上前から十割蕎麦の方が二八より美味しいというような十割信仰がありますが、十割と二八では目指すものが違います。二八は喉越しと味のバランスが大切で美しく、

十割は喉越しより味に重点を置きますから、

二八には二八の良さがあり、比べるものではありません。下手な十割の何十倍も美味しいです。)

 

 

こちらで十割と二八で食べ比べをしようと思ったら、残念ながら十割蕎麦は売り切れだった。

 

注文したのは、

八ヶ岳セット 

 (ざるそば 焼き味噌 生湯葉甘み)2000円

辛味大根おろしそば1300円

田舎そばでお願いした

(自家製有機栽培大根)

だし巻き卵 400円

お酒は地元の七賢 純米生 北杜市

 1合800円

 

 

焼き味噌

 白味噌・葱・そばの三種で作った素直な焼き味噌

 

だし巻き卵

 色は濃いめで関東風の甘いものかと思ったら、色はやや黒めなのに味は甘みのない関西風。 お酒にはこの方がイイね。

七賢純米生は米の旨み甘さのある日本酒らしいふくよかな味で、いかにも蕎麦に合いそうな味わいだ。

 

 

ざるそば

地元八ヶ岳近郊のそば

粒子が見えないくらい細かいがメッシュは80~100位か。

切り幅1.8mm位で17本位の並打ち(17本とは1寸を17当分に切ったもの)

きれいな蕎麦だが、香りは弱め、蕎麦の旨みは普通

しばらくゆっくりだし巻き卵や焼き味噌で酒を飲みながら旨みが開くまで待つことにした。(すぐ食べないと蕎麦屋さんには怒られるかもね)

15分位熟成後、モチモチ感が増え、旨み甘みがようやく出てきた。

 結構おいしい。 (皆さんも蕎麦の味がまだ開いていないと思った時は、やってみてください)

 

田舎そば

これも粒子が細かいが50メッシュ以下だね。

切り幅2.5mm位 まあまあおいしい。

 

 三代目の味、どちらもおいしい。ただ、達磨の大将の味をまだ覚えているのでちょっと辛口かな。

蕎麦は生き物。

次回はどんな味になっているか、また何年後か 長坂近くに来たら寄らせていただきましょう

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長坂翁

 山梨県北杜市長坂町中丸2205

0551-32-5405

甲府で山梨県立美術館「山下清展」・山梨県立考古博物館で「特別展「PAPUA×JOMON 縄文文化とパプアニューギニアの民族誌─」を見学した夜は、甲府の食を楽しもうと、地の素材を活かしたフランス料理と甲州ワインのマリアージュをいただきました。

 

 『サドヤレストラン レアル・ドール』

甲府駅北口徒歩5分にある立派なワイナリーレストラン

 1936年創業の老舗SADOYAワイナリー経営で、ちょっと贅沢感のあるゆったりとした欧風の敷地に、地下セラーの見学ができるワイナリー。

 

 

南仏プロヴァンスイメージのシャトー、レストラン「レアル・ドール」が3箇所に分かれてあり結構良い雰囲気

 

 レアル・ドールへ入ると、ゆったりとしたラウンジに案内され、柔らかいソファーに座り待機

 

   ダイニングへ案内され席へ

 

今日のコースは

 「SADOYAワインと

  山梨の地の素材を活かしたフランス料理のマリアージュ」

 

Specialite - France

シェフおまかせのディナーコース

 

乾いた喉を潤わそうと

富士桜ビールヴァイツェン

 富士山の伏流水「ふじざくら命水」を使用したビール。やや深い香りとコク、少しスモーキー。

 

 さて、ここからSADOYAワインの始まり。

SADOYAスパークリングワイン

 チリ産のソーヴィニョン・ブランと山梨県産の甲州種をブレンドした、辛口スパークリングワインで、緑がかった薄い黄金色のフレッシュで少し柑橘系の爽やかっぽい香りだが特に特徴のないスパークリング

 

アミューズ1

オリーヴのフィナンシェ

竹墨のフォカッチャにサーモンのリエット

まあまあの味

 

 

SADOYAシャトーブリヤン ミュール 白

 自社畑のセミヨン100%を使用した辛口 少し酸が立つが

誰でも飲みやすいワイン

(シャトーブリヤンは牛ヒレの最高峰ですが、このシャトーブリヤンはサドヤワイナリーが製造するワインのブランド名です)

 

Amuse bouche

アミューズ・ブーシェ

色鮮やかな1皿 「紅」のイマージュ

Mackerel beetroot and couscous salad

関サバのビーツとクスクスのサラダ

紅の部分はクスクスだが

 今まで、クスクスは特に旨みもあるわけでもないただの細かな粒々で、クスクスを使った料理で美味しいと思ったことがないのですが、今回のクスクスはいい味付けで全体的にいい感じ。

 これは次からの料理が楽しみだ。

 

次のワイン

ソムリエが持ってこられた瓶 スレンダーな形からするとアルザスワインだね。

 アルザスは好きなワインなので期待が持てる。

 エチケットにはピエール・ソヴァージュとある。

「ピエール・ソヴァージュ」は「野生の(原生の)石」という意味で、アルザスの名門ドメーヌ、「マルセル・ダイス」のマチュー・ダイスが伯父の畑を継承して誕生した新ドメーヌ。

これは「ヴィニョブル・デュ・レヴール  ピエール・ソヴァージュ」アルザスの自然派ワイン ミディアムボディ

 、Vignoble du Reveur (夢見る者のぶどう畑)のワイン。 

ピノ・グリ50%、ピノ・オーセロワ30%、ピノ・ブラン20%。

洋ナシとリンゴの澄んだ芳香とオーガニック特有のミネラル感、爽やかなニュアンスでまろやか。

「マルセル・ダイス」は何度か飲んだことがあり、結構好きで、私のセラーにもマルセル・ダイス アルザスブラン2011が1本眠っている

 

 

Koshu chicken and Koutake lightly stewed

甲州地鶏コンフィと香り高い香茸 軽い煮込み

 甲州地鶏と地きのこ

 地物の香茸 天然舞茸 占地

 泡は小松菜と出汁で

 茸は種類が増えれば増えるほど旨みが2倍3倍と増大する不思議な食材。

 中でも香茸は美味しくて大好きなキノコ。美味しさが増幅する。

きのこの味がしっかり出て甲州地鶏の脂と旨みが混ざって 特に美味しい。

 

もう一種 白ワインを。

サドヤが製造する「Liel(リエル)高山村 シャルドネ 2022」という白ワイン。

 長野県高山村 シャルドネ100% 

梨やメロンなどの複雑な香り凝縮感のある果実味と爽やかな酸味のバランスが良く、エレガントな味わいの辛口白で先程SADOYAシャトーブリヤン ミュール よりランク上の味わい。

 

 

Fresh fish of the day

本日の氷温熟成鮮魚

今夜は平目

ズワイガニを挟んで

オマール海老のソース

食べた瞬間 オマール海老の味が来て ズワイガニが来て 忘れる瞬間に平目が来るという三変化の味わいの面白さ。

おいしい

スープを多めに食べると口腔内にオマール海老がふくらむ

 

今日のメイン

Roasted "Japanese Beef" with burdock and Madeira sauce

極上 和牛フィレ ロティ

ごぼうのデクリネゾン マディラ酒のソース

ごぼう尽くし 牛蒡が美味しい それに乗って和牛ヒレ肉も良い

ごぼうはすごく化ける食材で、和食のみならず洋食の隠し味などに使うとグレードがワンランク上がるので、大好き。

最近はパリの三星なんかも日本から輸入し使い出しているとのこと。

 

 この料理に合わせる美味しそうなワインを2種飲み比べでお願いした。

SADOYAの赤

シャトー・ブリヤン カベルネ・ソーヴィニヨンのヴィンテージもの

自社農園で栽培されたカベルネ・ソーヴィニヨン100%

 とても素直ないい味わい

 

もう一本はフランス・ロワール

フレデリック・マビロウ エクリプス2014

 カベルネフラン100%

ドライだけど、果実味豊か。タンニンの量は少なめでカベルネフランらしい味わい、

いかにも10年以上寝かせたワインらしい味。

良いワイン

 

ただ、この料理にはSADOYAの素直な赤がよく合う

 さすが、自店の料理には自転のワインですね すばらしい

 

Avant dessert

デザートの前に

 リンゴと紅茶のコンビネゾン

  りんごの泡 紅茶のチュールりんごのマリネ

サラッと美味しい

 

Dessert

 

 マンゴーのジェリー

 チョコレートのムース

  カカオニブ

 マンゴーのソルベ

最後にコーヒーをいただいて

 

 

ごちそうさまでした。

美味しかったです。

 

最近、時々同じ値段でディナーの食べ比べをしていますが、今回も飲み物別で15000円でお願いしました。こうすると、店のランクが客観的に評価しやすいです。

このレストランもこの値段にしては内容もよく、とてもおいしく値ごろ。

 

飲み物代は別ですが、今回もたくさん飲み楽しませていただき、

ソムリエでギャルソンの方はとても溌剌として優秀で対応も良く、ゆったりと良い気持ちでたのしませていただきました。

次回はこちらが経営されている近くのちょっと贅沢そうなホテルに泊まり、また、レアル・ドールへディナーに来ようかなっと思います。

 

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サドヤレストラン レアル・ドール

甲府駅北口側にあるワイナリーレストラン

055-288-8723

山梨県甲府市北口3丁目3-24

アクセス 甲府駅[北口]徒歩5分