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ウェールズ美術館のコレクション

国立ウェールズ美術館の秀逸なフランス近代絵画は、イギリス

で最初のまとまったフランス近代絵画のコレクションであり、そ

後、コートールド・コレクションをはじめ、多くのイギリスでの絵

画コレクションに大きな影響を与えたそうです。


そして、そのフランス近代絵画のコレクションは、館の収集によ

るものではなく、グウェンドリン・デーヴィスとマーガレット・デー

ヴィスという、二人姉妹による収集が、彼女らの死後に寄贈さ

れたものでした。


姉のグウェンドリン Gwendoline Elizabeth Davies (1882-1951)

と、妹のマーガレット Margaret Sidney Davies (1884-1963) 

は、1908年ごろから、フランス旅行する中で、趣味として印象

派関連の作品収集を始め、自宅での音楽会などの際に展示し

て、みんなに披露していたそうです。


その後の、財力をもったコレクターたちが、ざっくざっくと収集し
始めるよりも少し早い時期、「これ良いわねぇ、買っちゃおうか

しら。」的に集めていった感じでは無かったのでしょうか。


しかし、その鑑識眼たるや、後生になって広く知られることになっ
た訳です。


姉妹コレクターというところが、ボルティモア美術館のコーン姉妹
と同じですね。

日本藝術院会館と水野美術館

上野公園の上野の森美術館の隣にある日本藝術院会館。ココ、所蔵
品の展示室があるのですね、知らなかった。。


てっきり、建物自体は権威者の方の集会所であって、一般の人は入
ることが出来ず、また、所蔵品は時々、外の企画展に出品されるこ
とはあっても、いつもは倉庫にしまってあるものだと思い込んでいま

した。^^;


しかも、HPには所蔵品紹介が画像付きで、しっかり掲載されてい
ます。なぜか、山口華楊の『 仔馬 』の画像は載っておらず、
『 白い馬 』は載っているのに、謎ですわ。
http://www.geijutuin.go.jp/index.shtml


次回展示会は
・ 所蔵作品展: 2009.4.13日(月)- 5.20(水)
・ 開館時間:  10:00-16:30(12:00-13:00閉館)
・ 休館日:    土日祝日
・ 入館料:    Free


日本藝術院賞受賞作品展などの特別の時は休館日なし、というこ

ともあるとのことで、事前に、HPで確認していく必要あります。


これは、行かねばです。何度でも、行かねばです。


しかし、通常、平日しか入れないというのは、参りましたね。
いつ行けば良いんだろう?


それと、長野の水野美術館。HPが出来ていました。
http://w2.avis.ne.jp/~nihonga/



上記、共に、FishEyeArt HP(「うちのサイト」と呼ぶことにしま
す)の美術館リストに追加掲載しました。


国立ウェールズ美術館 その3

マネ、ボナール、ピサロ、シスレー をアップしました。


これら、イギリスで初めてフランス印象派の、まとまったコレク
ションを形成した2人の姉妹のことについては、明日、書きま

す。


今日は、桐生の大川美術館へと行って来まして、2日連続の

長距離ドライブで、疲れました。 あぁ、眼が痛い。。


『 あやめの衣 』の不思議

今回、ポーラ美術館の展示会には、岡田三郎助の『 あやめの衣 』
も展示されていました。


印刷では、もう、何度観たか分からないくらい見慣れてますし、実
物にも何度目かの対面なのですが、今回、初めて、ゆっくりと時間
をかけて対面することができました。



すると、不思議や不思議。後ろ向きのモデルさんが、今にも、くる
りと振り返って正面を向きそうなのです。


「あ、ダメですよ。胸が見えてしまいますよ。(笑)」


FishEyeArtブログ-あやめの衣


ほら、切手では、分からないでしょう?


何故に、本物は、それ独自の、独特なイメージを与えてくれるので
しょうね。


ポーラ美術館「肖像の100年」展

今日は、2台先のクルマが見えないほどの、濃い濃い霧の箱根の山
を越えて、ポーラ美術館のコレクション展「肖像の100年」に行って
参りました。


毎年、企画展的な常設展に行くたびに新たな作品に会える、ポーラ
美術館。当初、開館時に「西洋絵画 400点所蔵」と聞いた時には、
いわゆる優れた作品は開館記念展で展示してあった 100点程度で

あって、あとは素描や版画などを合わせてのことだろう、と思ったも

のでした。


ところが、ところが、その 400点すべてが垂涎の秀作揃い。


今回も、
 モディリアーニ 『 ルネ 』 1917  61.1*50.2
 ピカソ 『 通りの光景 』 1900  61.1*46.3
 スーティン 『 青い服を着た子供の肖像 』 1928 100.2*65.0
 藤田嗣治 『 オランダの少女たち 』 1955  60.6*73.9
 ドンゲン 『 灰色の服の女 』 1911  130.2*96.5
 ボナール 『 白い服の少女 』 1940  64.5*54.0


などに新たに会えました。どれも、良ーい作品です。


さて、この美術館では全所蔵作品を掲載した図録が発行されていな
いので、その全貌が見えません。ただ、ホームページには、著作権

クリアの画家の場合は、所蔵作品の画像が観られるようになってい

ます。
http://www.polamuseum.or.jp/collection/02_02.php?id=1



さらには、日本洋画に日本画も含めて、一体、どんだけあんのー?
という感じ。ポーラ社長だった鈴木常司さん、ほんと、すごいコレ
クションです。


ポーラ美術館 「肖像の 100年」 2009.3.14(土) - 9/6(日)

大人: \1,800

ケータイのHPの割引券を見せると \100引いてもらえる。


国立ウェールズ美術館 その2

第2弾は、モネ。


ダリオ宮殿、ヴェネチア AllPosters

『 ダリオ宮殿、ヴェネチア 』 1908  92.3*73.2



『 黄昏、ヴェネチア 』 1908 は、ブリヂストン美術館所蔵のと、
ほぼ同じ作品です。ウェールズ美術館のHPで鑑賞できますの

で、ご覧ください。


ヴェネチア・シリーズの所蔵が3点。これで、モネが残した 29点

のシリーズうち、5点が判りました。


もっとも、残りの 24点が何かは、美術館の図書館とかでカタログ・
レゾネを見て調べられることでしょうけれども、カタログ・レゾネは

1冊も持ってないですし、そもそも、あんな高い本を買える訳でも

ないので、その情報ソースに頼る予定はありません。あくまでも、
展覧会情報を基本にしていきます。


ところで、カタログ・レゾネが完璧か? といっても、日本での所蔵
は "Private Collection" とされていることが多いようです。



レゾネでは無いですけれど、先日、「ゴッホ全油彩画 (25周年)」

という分厚い本が \1,995 で売ってあったので、思わず買ってし

まったのですが、そこでも、もうすぐ閉館してしまう青山ユニマッ

ト美術館の所蔵の、ゴッホの『 石膏トルソ 』 1887 は
"Private Collection" とされていました。


そんなところでも、あれー? 日本における、いろんな絵画の情

報って、ちゃんと世界に伝わっているの ?? と思うのです。

国立ウェールズ美術館 をアップ

「少し、更新ペース落とします」と言ったまま、1週間も過ぎてし
まいました。うーむ、時間が無い。。。^^;


ココの名物は、これですね。


パリジェンヌ AllPosters


 ルノワール 『 パリジェンヌ 』 1874


モデルは、女優のアンリエット・アンリオ夫人。
かわいい美人の外人さんは昔からおられたんですよね。


この作品、あの第1回印象派展に出品されたもので、当時、

何故に批判されたのか不思議なことです。


MoMAのHPが大リニューアル!

派手になりましたねー。
ポンピドゥー的です。


さらに、各ページが画像ベタベタの、ブロードバンド仕様になってます。

http://www.moma.org/


日本語紹介ページも、少し拡充されたようで、嬉しいです。


しかし、フォルダの構成も変更になっているようで、
ということは、HPで紹介している URLも全部書き替えないと
いけないということですね。(泣)

先のタイトル間違い

先にアップした記事のタイトルを間違っておりました。


「損害保険ジャパン」の「損保ジャパン」を、1文字削り間違えて
「損害ジャパン」と表記してしまいました。


「損保ジャパンと日本興亜が経営統合」が正です。m(_ _)m


損害ジャパンと日本興亜が経営統合

という発表が、今日、ありました。


会社に限らず、組織の統廃合は時代と共に常にあることで、それは
それで結構なんですが、ココで気になることは。。。


「損保ジャパン 東郷青児美術館」の館名が、また、変わるんですよ

ね、きっと。 というか、間違いなく。


経営統合は1年後だそうですけど、データの修正は仕方ないとして
も、長い長~い名前にならないこと、祈ります。^^;