so what(だから何なんだ) -47ページ目

so what(だから何なんだ)

人生のバックパッカーのブログです。
暇はあるけど体力と金と気力がない。
そんなお年頃。
68カ国で止まったまま先に進みません。(;^_^A

・・・・・・・っということで、このシリーズを書き始めた理由は、南米をどう理解したら良いかという漠たる疑問です。

 

これまで訪れたどの国より、「アイデンティティーの曖昧さ」が強く感じられるのです。

 

はるばる出アフリカまで遡ってその理由を求めたのは、自分なりに正しかったと思っています。

 

何度も書きましたが、ベーリング海峡を渡った人類は1万2000年前(14000年とも言われますが)に南米大陸に達しました。

 

そして世界から隔離されたのです。

 

・・・ヨーロッパ人によって「発見」されるまでは。

 

いまぼくらが見ることができるのは、彼らが残した石の構造物と装飾品程度です。

 

文字がないというのは本当に残酷で、彼らの姿を正確に知る手がかりが極めて少ないのです。

 

16世初頭に侵略してきた略奪者のために、南北アメリカ大陸の文明は破壊し尽くされてしまいました。

 

なんと彼らは、歴史的な価値のある金銀の宝飾品を溶かしてインゴットに変えて持ち去ってしまったのです。

 

何という人類の財産に対する冒涜か。

 

持ち込まれた伝染病によって、先住民のほとんどが死に絶えてしまった。

 

いわば南米は、欧米の侵略者たちによって「上書き」されてしまったのです。

 

上書きによって、民族にとっての根源である言語も宗教もヨーロッパスタイルに置き換えられたのです。

 

どこに、彼らに民族としてのアイデンティティーの源泉を求めればいいのだろうか?

 

これがぼくが抱いた南米に対する「違和感」の正体だったのです。

 

それでも、彼らには救いがあります。

 

北アメリカ大陸では、先住民たち(ネイティブアメリカン)たちは、まさしく白人によって(実質的に)抹殺されてしまったのです。

 

だが、南米大陸ではスペインやポルトガルに対して戦って「独立」を勝ち取ったのです。(シモン・ボリバルが有名ですね。)

 

この事実に彼らは誇りを持てるのです。

 

その事実は、彼らのアイデンティティーの根拠にしていいのです。

 

しかし、征服によって「混血」が進んだのです。

 

誇り高きインカ帝国の子孫であると胸を張って言える人は皆無と言っていいはずです。

 

独立を勝ち取った後も、その「曖昧さ」のために紛争が頻発し確固たる独立が保てず、経済的にも苦しい状況が現在でも続いているのです。

 

すなわち、南米は「分断されやすい構造」なのです。

 

「南米とは?」の答えは、その曖昧さを曖昧なままに受け入れるしかないのです。

 

これが南米なのです。

 

・・・このシリーズ終わり。

 

 

 

・・・・・・・っということで、南米旅行から帰国して1週間が経過しました。

 

歳とったなぁ〜〜〜

 

まだ、ダメージが癒えません。

 

まあ、普通に時差がとれないのは当たり前ですが。

 

深夜1時か2時に必ず目が覚めます。

 

帰国直前に始まった咳と痰は、昨日医者に行って薬をもらいました。

 

やたら眠たくなる薬で、昼食後に飲んだあと2時間死んだように眠ってしまいました。

 

おかげて回復傾向です。

 

そうそう、クリニックの看護婦さんがとてもいい人で、唯一のお土産を渡したらものすごく喜んでくれました。

 

滅多にお土産を買わないぼくの4つのアルパカのうち一つです。(^^ゞ

 

 

肉体的な回復が遅れているのは想定内ですが、何をするにも気力が湧きません。

 

歳をとってからのハードな旅行はつくづく寿命を短縮するなぁ〜と実感します。

 

大袈裟に癒えば、死ぬ前に見ておきたい場所と命のトレードですね。

_ノ乙(、ン、)_

 

 

 

・・・・・・・っということで、南米の文化を調べていくうちに「メソアメリカ文明」という言葉に出くわします。

 

主にメキシコなど中央アメリカで繁栄した文明です。

 

マヤ文明、テオティワカン文明、アステカ文明などとして知られていますね。

 

人類がベーリング海峡を渡って、南北アメリカを南下する過程で、ネイティブアメリカン(インディアン)は顕著な文明を残していません。(メキシコ湾岸にオルメカ文明はあります。)

 

そして中央アメリカに巨大なピラミッドを残したメソアメリカ文明。

 

南米にはインカ帝国を代表とするアンデス文明。

 

不思議なのは、インカ文明とメソアメリカ文明の間には繋がりがないというのが定説であることです。

 

マヤ文明で行われていた人間の生贄は知られていますが、インカ文明では行われておらずスペイン人が作ったデマだとペルー人ガイドのチュラ氏が力説したのも納得できました。

 

ところが最近になって、ペルー北部にあったチムー文明で、大量の子供の集団生贄の証拠が発見されたのです。

 

ぼくは中央アメリカの文明と南アメリカの文明は、繋がりがあったという方が説得力があるような気がします。

 

文字を持たない文明というのは多くの謎を残しますね。

 

・・・・・・・

 

その他アンデス文明の特徴として、大河の近くに発展しなかったこと、鉄を持たなかったこと、車輪を発明しなかったことなど。

 

その点、黄河文明は偉大でしたね、火薬まで発明したのですから。

 

同じ人類なのに、それぞれの文明に特徴があるのは不思議なことですね。

 

・・・つづく。

 

 

・・・・・・・っということで、キアヌが演じた【ジョン・ウィック】のインド版です。

 

 

異なるのは銃の代わりに拳骨で戦うこと、主人公は強いですが強すぎないこと、ストーリーはシンプルですがしっかりした筋が通っていること。

 

主役はデーヴ・パテールであの【スラムドッグ$ミリオネア】の青年です。

 

ウィックのように無精髭だらけで不潔な風体で現れます。

 

彼は34歳ですが、好青年のオーラがあって、大物俳優になる資質を持っています。

 

本作では今までのイメージを塗り替える、アクションに挑戦しています。

 

動きもシャープで大変な努力家なのでしょう。

 

ストーリーは実に真面目な復讐ものですが、インド映画の特徴であるふざけたところは一切ありません。

 

しかも、「ダンス」抜きです。^m^

 

インド独特の不潔さが見られてぼくは楽しめました。

 

彼の監督第1作目だそうで、俳優業どころか監督業にも才能を広げさせる可能性を見せてくれます。

 

★★★★★

 

 

 

 

 

・・・・・・・っということで、日本の不幸は、西から伝わってきた技術や芸術を日本独自の工夫で完成度を高めても、東に伝える国が存在しないことだと書いてきました。

 

そこに太平洋があるからです。

 

日本は極東、すなわち世界の果てのどん詰まりに位置するからです。

 

しかし、今回南アメリカを見て、彼らも同じだったことに気づきました。

 

出アフリカから1万2000年後に南米に渡った彼らは、世界のどん詰まりまでたどり着いたのです。

 

そこから東は大西洋に阻まれてしまったのです。

 

渡る可能性はありません。

 

マルコポーロによって世界の東端にはジパングがあると知られていましたが、その先の南北アメリカ大陸は長いあいだ世界に存在さえしなかったのです。

 

北アフリカを出発した人類は長い旅をつづけ、南米大陸の南端まで到達したのに、ヨーロッパ大陸からショートカットしてきた連中にいとも簡単に征服されてしまいました。

 

ぼくが見たのはアンデス文明の一つであるインカ帝国だけですが、土木技術ひとつ見ただけで、その文明の高さに驚嘆せざるを得ません。

 

クスコには破壊されたインカの石積みの上にスペイン人の積んだ石垣が見られるのですが、そのお粗末さに呆れるほどです。

 

それを見ただけで、南米の文化は劣っていると誰が言い切れるのでしょうか。

 

人間(特に女性)を生贄にしていたとデマを広め、自分たちの侵略を正当化した話は書きました。

 

あれだけの帝国がどうして少数の侵略者に征服されてしまったのでしょう?

 

不思議ですね。

 

ピサロ隊の兵力は、わずか168名の兵士と大砲1門、馬27頭だけだったのですよ!!

 

注目すべき要因は、インカ帝国は「鉄」を発明していないのです。

 

鉄の優位性は武器に限らず、文明の発達に大きな意味を持ちます。

 

インカの武器は棍棒や石だったそうです。

 

「火薬」も知らなかった。

 

硝石など、火薬を作る鉱物に恵まれてるのが皮肉ですね。

 

あれだけの文明だったのに、「車輪」も発明していないのです。

 

そして何より大きな要素は、「文字」を持たなかったことです。

 

ペンは剣よりも強しといいますが、文字を持たない国は持つ国に勝てないのです。

 

アメリカインディアンもそうだったし、中米のメソアメリカ文明も、そしてアイヌもそうだったのです。

 

さらに、南米にとって悲劇だったのは、ヨーロッパから持ち込まれた「伝染病」です。

 

天然痘はわずか数年間でインカ帝国人口の60パーセントから94パーセントを死に至らしめ、人口の大幅な減少を引き起こしたといわれています。

 

アメリカインディアンたちは、慈善のためと称して配られた毛布に天然痘菌が仕込まれていたのです。

 

南米は1万2000年もの長きに渡って独自の文明を築き上げてきました。

 

そんな偉大な文明が、東からやって来た謂わばヤクザどもにあっという間に蹂躙され破壊されてしまったのです。

 

彼らは布教者の仮面をかぶっていましたが、その正体はインカの金銀財宝に目が眩んだ泥棒です。

 

南米のたどった歴史から連想しなければならないのは、同じく世界の果てにある日本が彼らに蹂躙される可能性が非常に高かったことです。

 

日本はそれを免れた。

 

何故か?その理由を考えるのはとても大切でしょうね。

 

・・・つづく。

 

 

 

・・・・・・・っということで、何週間か前に、カミさんに裁判員裁判の候補者通知が届きました。

 

昨日、霞ヶ関まで出掛けて行き、結局選定されずに帰ってきました。

 

ランダムに30人ほど集められ、抽選でその中から6人(+補欠3人)が抽選で選ばれたそうです。

 

選任されたら日当とか交通費が出るそうですが、抽選に外れてホッとしたと言っていました。

 

ぼくも、興味はあるけれど、何日間か拘束されるのはヤだなぁ〜。

 

具体的にどんな被告を裁くか、教えてくれるそうです。

 

今回は麻薬密輸関係だそうです。

 

もし、ぼくが選定されたら、裁判員には不適格でしょうね。

 

なぜなら、ブログに格好のネタをもらったと、守秘義務のある内容をペラペラ書いてしまいそうです。

 

ランダムに選んでいるそうですが、当選確率(?)はどれくらいなのでしょうね。

 

外れたとはいえ、こんな身近に起きるとは思いませんでした。

 

カミさんに言わせると、えっ!こんな風体の人が選ばれるの?という候補者がいたそうです。

 

 

 

・・・・・・・っということで、Amazonで購入したプロジェクターに辛口のコメント★★を書いたら、メーカーから最新型をタダであげるから★★★★★に書き換えてくれないかとお願いされました。

 

どーせフィッシング詐欺メールだろうと相手にしていなかったのだけど、本当に送られてきました。

 

 

右側がワンランク上の機種。

 

こちらも大人ですので、良心が咎められない程度に文章を若干訂正し、★★★★★を付けました。

 

自動焦点になって確かに性能は上がっているけれど、逆に明るさやシャープさは低下していて残念。

 

あまり褒められたものじゃないけど、ここまで徹底する中国の商法に感心させられました。

 

増えたプロジェクターは別荘用に使わせていただきます。<(_ _)>

 

 

 

・・・・・・・っということで、出アフリカを果たした人類は、北のヨーロッパ大陸に向かうコースと東のアジアに向かうコースに分かれました。

 

なんとベーリング海峡を越えて北アメリカ大陸に渡り南下し、中米の細いところを通ってついに南アメリカ大陸に達します。

 

約1万2000年前です。

 

その移動は大陸最南端のフェゴ島に達し、ようやく止まりました。

 

なぜなら、その先はマゼラン海峡を超えた南極大陸だからです。

 

 

ぼくはこの人類の大旅行に大いなるロマンを感じてしまうのです。

 

彼らを突き動かしたのは何だったのでしょう?

 

食料、安全、生活の場を求めていたのでしょうが、ぼくは「好奇心」だったと思いたいのです。

 

この海峡を渡ったその先に、この険しい山を超えたその先に、果てしなく続く地平線のその先に、人間という生き物は行かずにいられないのです。

 

そういう意味で、南米大陸に到達した人類は尊敬に値するのです。

 

南米で生まれる子供には「モンゴル斑」があると聞いてびっくりしました。

 

何と彼らはモンゴル人の子孫なのです。

 

あのベーリング海峡を渡り切ったのが、モンゴロイドの人々だったのです。

 

アメリカ先住民にも蒙古斑があるそうです。

 

南米にたどり着いた冒険心に溢れた人々は、ぼくらの先祖だったのです。

 

なんかそれを知って嬉しくなりました。

 

・・・つづく。

 

 

・・・・・・・っということで、南米旅行から帰国して5日目ですが、体調絶不調です。_ノ乙(、ン、)_

 

昼夜正反対の時差を元に戻すのに苦労するのは当たり前ですが、夜だろうが昼だろうがお構いなしに眠くなります。

 

夜は目覚めずに眠り続けるのは無理です。

 

ああぐっすり寝たと思って目覚めると、朝どころか真夜中です。

 

体内時計が元に戻るのは、まさに時間の問題ですから焦る必要ありません。

 

焦っているのは、風邪をひいてしまったことです。

 

これで熱があったら、Covid-19の再罹患を疑わなければなりませんが、2月19日になったばかりなのに、二ヶ月もしないうちにまた罹るかな?

 

古希を過ぎた体には無謀な旅だったことは確かです。

 

ベンザブロックを飲んだらずいぶん回復しました。

 

・・・・・・・

 

今回の旅行で、五大陸全部を制覇したと思ったのですが、五大陸とは

「ユーラシア大陸」「アフリカ大陸」「南北アメリカ大陸」「オーストラリア大陸」「南極大陸」の五つだそうです。

 

そうだっけ?

 

他に六大陸といわれるものは、「ユーラシア大陸」「アフリカ大陸」「北アメリカ大陸」「南アメリカ大陸」「オーストラリア大陸」「南極大陸」です。

 

 さらに、ユーラシア大陸を「アジア大陸」と「ヨーロッパ大陸」に分けて、「七大陸」という場合もあるのだそうです。

 

まあ、どれにせよ南極大陸だけは行く可能性ゼロですね。(;^_^A