・・・・・・・っということで、一昨日は母の命日にかこつけて飲みました。
出来合いのオードブル。

昨日も命日に関係なく飲みました。(;^_^A

昨夜の夢に母が出てきました。
飲み過ぎを嗜めているのかも。
母はファドが好きでした。
アマリア・ロドリゲスの歌う「暗いはしけ」が大のお気に入りでした。
ぼくも母の影響を受けて、ポルトガルに本場のファドを聴きに行きました。
いまYoutubeでファドを聴いているところですが、歳をとるにつれて心に染みるんです。
歌詞は全くわからないけど。
基本的にファドは海に出た男の帰りを待ち侘びる気持ちが表れていると勝手に解釈しています。
捻くれ者にとって、どれも同じに聞こえるのですが。(^^ゞ
ファドは大航海時代に世界に乗り出したポルトガル人を理解する鍵になるのじゃないかと調べてみました。
大航海時代は1400年〜1600年代で、ファドの成立は1800年代前半ですからズレています。
しかし、ファドはこの歴史期的背景が大きく影響しています。
地図を見れば分かる通り、ポルトガルはヨーロッパの最西端です。
海に出るのが必然なのです。
南米を中心とした植民地支配において、同じイベリア半島のスペインとはずいぶん異なる道を辿りました。
スペインの支配は暴力を使った苛烈極まりないものでした。
一方ポルトガルの支配は文明を滅ぼすようなものではなく、プランテーションが主の経済中心でした。
アフリカの奴隷貿易に道筋をつけたのはポルトガルです。
この辺の支配の違いはとても面白い。
ポルトガル人とスペイン人は全く同じ人種です。
なのに一方はファドという感傷的な曲になり、もう一方はフラメンコという情熱な曲と踊りになったのです。
これは歴史と地形の役割が大きいのです。
両国を分ける山や川などの自然の国境は存在しません。
ポルトガルは王国の成立が早かったのです。
そのため国境線が固定し、ポルトガル人という意識が定着しました。
それに比べスペインは国土が広く、幾つかの王国が分散して、スペイン人であるという認識の成立が遅れました。
ポルトガル人にとって海に出るしか道はなく、スペイン人にとって海は選択肢の一つに過ぎませんでした。
そして植民地支配で見せたスペイン人の残虐性、フラメンコの情熱を理解するのに、「レコンキスタ」の経験が大きく作用しています。
レコンキスタについて改めて説明する必要はないでしょう。
植民地支配で一大帝国を築き上げたポルトガルは衰退も早かったのです。
生きて帰るかわからない同胞への想いと、過ぎ去った栄光の時代を懐かしむ思いがファドのメロディーに表れていると解釈していいでしょう。
ポルトガル気質を「サウダーデ」といい、スペイン人気質を「ドゥエンデ」というそうです。
ファドからの連想でずいぶん面白いところまで辿り着きました。
13年前にリスボンを訪れたとき、その寂れた雰囲気に驚いたものです。
しかし、EU加盟後は次第に経済が観光産業を中心に上向いてきているそうです。
大衆酒場でファドを聞き、美味しいワインを飲みながら過去の歴史に思いを馳せ、人懐っこい人々に触れ、物価が安い上に治安が良い国。
旅行先としてポルトガルはオススメですよ。(^^)/
