ほたるいかの書きつけ -40ページ目

園長先生の見識と読み聞かせ(追記あり)

 なぜだか思い出せないのだけれど(まただ^^;;)、「水からの伝言 読み聞かせ」で検索をはじめてしまった。薄々予想はしていたけれど、当然のごとく暗~い気持ちになってしまった。水伝を読み聞かせでやるボランティアの人々が大勢全国にいるんだなあ、と。
 読み聞かせ自体はいいことだと思うのだけれども(する人の技術的な問題はおいといて)、絵本業界で水伝に対する注意喚起みたいなものができないのかなあ、とか思ったり。
# 読み聞かせにまつわる話としては、亀@渋研Xさんの最近のエントリ が考えさせます。

 はじめ検索してるうちは、いくつかの「水伝読み聞かせした」と報告しているサイトを挙げて、悩ましいですねえと書こうと思っていたのだけれど、そのうち一つのサイトに行きついて、方針を変えた。問題の方に興味ある方は、「"水からの伝言" "読み聞かせ" 」で検索してみてください。というか「水に伝言 ぬかに釘 教育関係 」を見た方が早いか。

 その行きついたサイトというのは、「松江暁の星幼稚園 」。この(前)園長先生(神父)のコラムが、なかなか深い。 「第23回 -社会性(かかわりと関係)から学ぶ- 」では、「水伝」を紹介しつつ、科学的でないとか思考停止だなどと指摘されていると述べたうえで、
「心に描いただけで、思っただけで、変えることができる」という発想法は、社会性の欠如を生み出してゆきます。

私たちは、対話やかかわりの中で、ある時は自己を主張しながら、ある時は自分を抑えながら、苦労しながらかかわりの中で学んでいくのです。
とおっしゃられている。この短い文章の中で、水伝問題の核心が端的に述べられていて、ちょっと唸ってしまった。

 その一つ前、第22回のコラムでは、百猿現象(「百匹目の猿」現象)について触れられている(「心に描いただけで」というのは、直接的には百猿現象をうけての話)。
 日本の科学者たちは、このサルの発見が、さまざまなサルによって真似られ、徐々に取り入れられていくことを興味深く観察しました。1952年から1958年にかけて、若いサルたちがこの方法を身につけました。しかし、子ども達の真似をしようとしなかった大人のサルは依然として、砂のついたままの汚れたサツマイモを食べ続けていました。

 大人の間では、自分の子どもから学ぶことができた大人だけがこの素晴らしい方法を習得したのです。
 ここで書かれていることが、幸島で起きた本当のことである。
 もっとも、こちらの方は、明示的に百猿現象を批判していないので、もしかしたら百猿現象を真実と思ってしまう人は出てしまうかもしれないのがちょっと心配ではあるけれど。

 他のコラムもなかなか深い。全部読んでしまった。(^^)


(追記)書こうと思っていたことを忘れてアップしてしまった。(^^;;
 この方、神父さんである。つまり、ある意味「祈る」ことのプロ、でもあるわけだ。そういう立場の方が、思うだけではダメで対話やかかわりが重要である、と説く意味はとても大きいものがあるのでは、と思う。




プラニック・ヒーリング

 「ニセ科学」なのか「スピリチュアル」なのか迷ったけど、後述するように科学を自称しているのでニセ科学のカテゴリーに入れてみた。
 なにかを見ていて(なにかがなんだったかは忘れた^^;;)リンクを辿っていったら行きついたのが「プラニック・ヒーリング ジャパン 」というサイト。まあ文字が発するオーラ(笑)から察せられるように、ソレ系のアレのようなのだけど、つらつら見ていたら幾つかツボにはまったのでちょっとだけ紹介してみる。

 のっけから、こうである。
プラニックヒーリング・ジャパンは、サトルエネルギー学会の協賛団体です。
サトルエネルギー学会 」については言うまでもないと思うが、まあソレ系の大御所が集まった団体だ。「サトル」は「悟る」ではなくて「subtle」。役員 を見ると、「あれ?七田はいないのか?」と思わずつぶやいてしまうぐらいの、ある意味オールスターである。(wikipedia はこちら)。

 学会役員に名を連ねている根本泰行氏が、このプラニック・ヒーリングジャパンの代表。ただし、単なる代表というだけでなく、我々の興味を惹くのは、その経歴。そのサイト内の「ティーチャーの紹介 」から。(太字強調は引用者による)

東京大学理学系大学院植物学課程修了、理学博士。

精神世界に興味を抱くようになり、見える世界と見えない世界、科学と霊性(宗教)を繋ぐことに関心を抱く。水を通してそれが可能ではないかと考え、ご縁を頂いて2002年1月からIHMに就職江本勝を代表とする「水への愛と感謝プロジェクト」の事務局長


2004年11月の「第1回ウオーター・フォー・ライフ・フェスティバル」に江本勝の秘書としてプラニック・ヒーリング上級ティーチャーのヘーゼル先生を招待することに関わったことから、プラニック・ヒーリングとの縁が生まれる。以来、IHM主催でヘーゼル先生のワークショップを8回開催、過去6回にわたって主催者兼通訳として働く。2005年6月にメルボルンで開催されたプラニック・ヒーリング創始者のチョー・コク・スイ大師による「アルハティック・ヨガ」の準備コースに参加。2006年1月にヘーゼル先生より基礎編のティーチャーとして認定される。4月より基礎編ワークショップを主催。6月にはメルボルンにて、チョー・コク・スイ大師による「高次の透視能力」ならびに「アルハティック・セクシャル・アルケミー」のコースを修了。8月には基礎編の教科書を翻訳出版する。

2007年8月15日に合同会社ツイン・ハートを設立、代表となる。2007年9月にメルボルンにて、「アルハティック・ヨガ」のレベル1&2を受講。同月ヘーゼル先生より上級編のティーチャーとして認定される。10月より上級編ワークショップを開催。2008年2月より、プラニック・サイコセラピーのティーチャーとして認定される。

現在、人の意識が水に及ぼす影響についての科学的研究にも興味を抱いている。

…というわけで、東大で植物やってドクターとって、江本の弟子になっちゃったという奇特な人。まあオウムの前例があるから「奇特」で片づけてしまってはいけなくて、なんでそういう人もソレ系にはまってしまうのかの分析はちゃんとしなくちゃならないのだけれども。


 さて、もう一つ興味を惹く点が、上で引用した最後の文章にも関わるのだが、このひとたち、科学を自称している、ということ。トップページの下の方にはこう書いてある。(太字強調は引用者)

  • プラニック・ヒーリングは宗教ではありません。五感では感知することのできないエネルギーの世界を含めた“科学”です。
  • 西洋医学もしくは伝統医学に代わるものとしてではなく、相補うものとして作られています。
特に後段はこの手の人たちにしては実にマトモなことを言っている。どうかすると西洋医学はダメで東洋だのホリスティックだの、となりがちなところ、ちょっと冷静だ。もっとも、「相補う」というのがどういう意味で使われているのかがわからないので、「西洋医学をふまえて」なのか、「それはそれとして」なのか、後者の可能性も考えておかないといけないとは思う。

 で、ここで公言されているように、彼らのやっていることは「科学」なんだそうである。珍しくないですかね?こう言っちゃうの。だとすると、科学の俎上でトコトン批判されてもOKということなんでしょうね。まあ代表の経歴からしてマークしておかないといけないかもしれないけど、今のところはソレ系の数多溢れるアレの一つという感じなので、ことさら取り上げるつもりはないですが。

 いちおう言っておくと、当然他の部分は無茶苦茶で、たとえば
オーラ視などの特殊能力やヒーリングに関する予備知識を前提としません。むしろ、今までまったくヒーリングについて習ったことがない方や、普通の主婦やオフィスワーカーなど、ごくごく一般の方のためにこそ作られたコースである、と言うことができます。
なんてことも書いてある。もちろんオーラを否定してるんじゃなくて、誰でもできますよ、と言ってるだけ。「プラニック・ヒーリング前後でのオーラの変化」の図なんてのまで載せちゃっているのだから。

 というわけで、ちょっと面白かったので紹介してみました。

***

ところで、私の好きな言葉の一つに、島本和彦のこんなのがある(何に載ってたかは失念した…スミマセン)。
女にもてる男は大きく3種類に分けられるっ!
ひとつは斬らなければならない奴!!
ぶった斬る値うちもない奴!!
そして最後のひとつは―
斬っても斬っても斬り足りぬ奴だぁっ!!!
大爆笑かつ切ないセリフであるが、^^;;
まあ私にとってニセ科学も似たようなところがあって。

  斬らなければならないニセ科学
  斬る値うちもないニセ科学
  そして、斬っても斬っても斬り足りぬニセ科学

現状では、この人たちは、まだ「斬る値打ちもない」ニセ科学、というところかな。
被害者がいないわけではないだろうから、そうも言ってはいられないのでしょうが…。






ついでに民主党のニセ科学蔓延具合もちょっとだけ

 前回のエントリで自民党・公明党の話を書いたので、「公平さを保つために」、民主党の話もいちおう書いておこう。

 やはりいまのニュースと言えば、民主党の前田雄吉議員がマルチ商法関係団体とのつながりを指摘されて、離党を余儀なくされ、次期衆院選に不出馬というところまで追い込まれたということだろう。ニセ科学とマルチはかなり根深いところでつながっているので、その意味でも自民党も民主党も同根である。その意味でなくたって、本来的な意味でも同根なわけだけど。
 他にも911陰謀論に加担し、あろうことかジュセリーノの信奉者である藤田幸久 議員とか、 ピュアな(?)ニセ科学においても、UFOの存在を前提に質問しちゃった山根隆治 議員のような人もいることは覚えておいていいと思う。

 ついでに言うと、きくちゆみの今日のエントリ では、新テロ特措法案に賛成しようとしている民主党に対し、「参議院での早期否決はしないでください、すぐに衆院で再議決されてしまうから。それでは民主党への不信感を募らせるだけ」と要望を書いている。もちろん、政策抜きに政局に持ち込む民主党のやり方は批判されてしかるべきだが(まあ自民党と民主党に違いは事実上ないに等しいと言えるほど細かい違いしかないので、政策抜きの権力闘争になるしかないのだろうけど)、アメリカ依存の発想から抜けられない民主党に対して、どうしてこの手の人たちは幻想を持つのでしょうかね。

 小選挙区制で水膨れした「二大政党」による政権交代よりも、筋の通った質問をビシッと決めてくれる方が、よっぽどいい影響があるんですけどね。

今日の江本ブログ

 まだ江本講演の報告はなく、別の話が江本ブログに掲載 された。
 なんか大変お疲れのようなので、ゆっくりするといいと思う。いくら「ありがとう」だの「愛・感謝」だの言ったって、体はどうにもならんのだから。
そして昨日は、当ブログに対して、大量アクセスがあって、それに対して朝から晩まで一喜一憂してしまって、大変に疲れてしまいました。
従って、今日はゆっくりと朝から休まさせていただいております。
しかし、船井せんせいに対しては祈っちゃう のがすごいところ。10/1の記事は、
さあ、船井先生のファンの皆さん、今日から10日間、尊敬する船井先生に皆で愛感謝の言葉をささげましょう。一日1回で良いですから、次の言葉を目を閉じて念じてください。
「船井先生 有難う」
「船井先生 愛しています。」
「船井先生 尊敬しています」
「船井先生が 元気になられました。」
そして10月11日、船井先生がお元気な姿で船井オープンワールドで講演している姿を、イメージしましょう。
有難うございました。
と結ばれている。元気に講演したらしいが。さすが船井、バイタリティは常人の比ではない。

 さて、講演の様子はまだわからないのだが、またもや水伝汚染が明らかに。今日のエントリ の中で盛岡でのセミナーの報告があるのだが、その中に江本と一緒の写真付きでこうある。
地元の県会議員高橋比奈子さんとその先輩アナウンサー
あああ、今度は県会議員かよ。で、ちょっとググってみると…あ~、自民党公認で岩手1区から出馬するらしいぞ、高橋比奈子さん。さすが公明党と連立政権を組むだけあると言うかなんというか。
# 公明党松あきら議員は国会で水伝を肯定的に取り上げる質問をした。

その「先輩アナウンサー」」ってのは誰なんでしょうかね。バッチリ写真に写っているので、岩手の方は御存知ではないでしょうか。高橋県議はテレビ岩手アナウンサーを務めたらしいので、テレビ岩手の人かな?水伝汚染がマスコミにも広がりつつあるのかもしれない。そのうち水伝が肯定的に扱われる番組まで出てきてしまうのだろうか…。あーやだやだ。



船井オープンワールド(追記あり10/14 am0:14)

 前回のエントリ の続き。
 今見たら、江本のブログが更新されている
 ただし、まだ自分の講演の内容については書かれていない。写真がスタッフから届き次第、アップされるとのこと。

 1枚だけ写真が貼ってあるのだが、まさに満席。頭が痛い。

 講演内容についてはまた後で見るとして、エントリの冒頭が味わい深い。
多数のブログアクセスありがとう!!

どうしたことでしょう!? 今日お昼に自分のブログのアクセス件数を確認したら、なんと1日で3000件になっていました。
きっと、昨日船井オープンワールドにこられた方々からの物だと思います。
で、とりあえず日記を書き始めました。
皆様ご来場ありがとうございます。 
…いや、kikulogをはじめあちこちでリンクはられたからだと思うぞ。(^^;;

# これを指摘したいだけのエントリです。すいません。(^^;;

(追記10/14 AM0:14)寝る前にチェックしたら、更新されていた。最後の部分だけ引用。
今日は祝日なので、スタッフと連絡がつかず、写真が届きませんでした。ですから、明日この後の続きはUPさせていただきたいと思いますが、何度も訪れてくれた方々には真に申し訳ありませんでした。
それにしても今、夜の11時40分ですが、このブログへのアクセスは10000件(1万件)に成ろうとしています。日本テレビの報道に対して、とりあえず感謝を申し上げるべきなのでしょうか?
それとも?
明日からの数日間、じっくりと見守って行きたいと思います。
「それとも?」?
とりあえず、誰に対しても、「ありがとう、愛・感謝」というのが江本せんせいの教えではございませんでしたでしょうか。:p
それはともかく、ようやくアクセスの内容に気づき始めたかな。